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日本の夏は高温多湿で大変過ごしにくいです。しかも最近は熱中症で倒れる人がめずらしくないほど温暖化が進んでいます。
この夏、できるだけ元気で過ごせるように、4つのシンプルな健康管理法をお伝えします。本当に簡単で、手軽にできることばかりです。何か特殊な物を使ったり、特別なことをやる必要はありません。
1.熱中症対策のために、夏はできるだけのんびりすごす
熱中症は、人の体温調節機能が間に合わないスピードで、体内の熱がどんどんあがる状態です。
症状が重いと命を落とします。ふだんから、暑くなりすぎないようにすることが大切。
個人的に、熱中症の一番の対策は、暑い夏は、肉体に負荷をかけすぎないことだと思います。夏はできるだけ涼しいところでのんびりするべきなのです。
しゃかりきになって、お墓の雑草を取るとか、そういうことはしないほうがいいです。暑いときは、仕事をがんばる時期ではないのです。
多くの人は、今、日本がどれだけ暑くなっているのか身を持ってわかっていません。以前の調子で、朝から庭に出たり、お墓に行って草取りをしてしまう。そして倒れるのです。
今年の夏はもっとゆっくりすることをおすすめします。暑いときは活動を控えめにしてください。
熱中症の具体的な説明や予防法はこちらに書いています⇒更年期の女性も要注意!熱中症で倒れるのはお年寄りだけではない
こちらも参考に⇒裏ワザなし、お金をかけない基本の猛暑対策15の方法
2.水をたっぷり飲む
ふだんから水は飲んでおいたほうがいいのですが、毎日暑く、汗がどんどん出る夏場は、意識して水を摂取してください。
大丈夫だと思って、水を補給しないと、軽い脱水症状になります。
疲れるし、気分は悪くなるし、肌は乾燥するし、血圧は低下、思考力も低下します。水が足りないと、心臓の負担が増えます。いつもより心臓を稼働させないと、全身に酸素やほかの栄養素を送ることができないのです。
脳に酸素がじゅうぶん行かないから頭痛もします。
体調が悪くなり、パフォーマンスが大幅に低下します。
水をしっかり飲まないと、腎結石(じんけっせき 腎臓結石)になる可能性もあり。水分が足りないと、尿の中のカルシウムや燐(りん)などのミネラルが結晶化して石になり、腎臓や尿管にたまってすごく痛くなります。
私は経験がありませんが、とても痛いそうです。
筋肉の組織の7割以上も水なので、水が行き渡らなければ筋肉がけいれんするし、脂肪を燃焼してくれず、代謝が悪くなります。
「夏だから疲れるのは仕方がない」「夏バテだ」とすませてしまうのではなく、ちゃんと水が足りているかチェックしてください。
尿の色が濃かったら、水が足りていないので、うすい黄色になるまで水を飲んでください。
水をたくさん飲む方法⇒水を飲む習慣をつける5つの方法。こうすればたくさん水が飲める。
ちなみに、飲むべきものは水であり、決して清涼飲料水やビール、お酒を飲み過ぎてはいけません。糖分の入っている飲み物をとっている人のほうが、腎結石のリスクがあがる、という研究結果があります。
腎結石の予防としてでなくても、糖分がたくさん入っているものは飲まないほうが健康にいいのは自明です。
水を飲むのが苦手な人は、なるべく食事に水分が多いものを取り入れるのもコツ。生野菜や果物をたくさん食べてください。
スムージーもおすすめ⇒グリーン・スムージーで健康に、丈夫で使いやすいミキサーで作っています
3.エアコンをかけすぎない
夏は暑いからみんなエアコンをかけます。ですが、かけすぎると、病気になります。
エアコンをかけると空気が乾燥するので、肌が荒れるし、粘膜も乾くので、夏かぜをひきやすくなります。
家の中と外の温度差が大きくなってしまうから、自律神経にも負担がかかります。
エアコンのきいた室内にずっといると、暑さへの耐性がなくなります。ほかの人より、夏バテになりやすくなるのです。
また、エアコンのフィルターが汚れていると、室内の空気が汚れて、アレルギー症状をひきおこすこともあります⇒部屋の汚れた空気が人を病気にする。室内空気汚染の8つの原因。
そもそも、日本の人は、エアコンに頼りすぎではないでしょうか?
私はたいてい夏に里帰りします。自宅の母の部屋、公共のビル、喫茶店に入ると、エアコンが効きすぎていて、からだが重くなり、頭痛がします。
近年は省エネのため、昔ほど冷房をきつくかけていないと思いますが、それでも私の体感では充分きついです。
いつもエアコンの涼しい風の中にいる人は、だんだんその状態にからだが慣れていくのです。
実際、私も昔、日本にいたときは、ふつうに扇風機にあたったり、エアコンのきいたオフィスの中で仕事をしていました。
しかし、カナダの自宅では扇風機もないし、エアコンもありません。夏は一応暑いのですが、夜になれば温度がさがるし、湿度が低いので、エアコンは必要ないのです。
そういう環境に長年住んでいたら、扇風機やクーラーの風にあたっただけで、体が痛くなるようになりました。
私はふだんは比較的健康体なので、自分のからだの体温調節機能はふつうだと思います。よって、個人的に、日本はエアコンがきつすぎる、という結論に達しました。
エアコンの冷風対策のために、カーディガンを持っていったり、厚着するのはおかしいですよね?
エアコンはあまりかけすぎないほうが、トータルで見て、健康になるのではないでしょうか?もちろん節約にもなります。
4.土をさわってみる
裸足で砂浜や、地面を歩いたり、土に手をつっこんで庭いじりをするのは、とてもストレス解消になるので、ぜひやってください。
最近はやっている健康法に、アーシング(earthing)というのがあります。グランディング(grounding)とも呼ばれます。
これは、土とふれあって、大地のエネルギーをもらって健康になる方法です。
詳しくはこちら⇒もやもや、ざわざわを解消する7つの方法。心の断捨離も忘れない 「3.自然と親しむ」をお読みください。
クレイセラピーとう言葉、聞いたことがありませんか?
粘土(クレイ)を肌にぬると、粘土の中のミネラルが肌をいやしたり、体内の老廃物を取ってくれて、デトックスになりお肌がきれいになるし、気持ちもゆったりリラックスできるというセラピーです。
ですが、専門のクレイを買ってきたり、サロンでやってもらわなくても、そのへんの土の上を裸足で歩くだけでじゅうぶんストレス解消になります。
ずっと、靴下をはきっぱなしの人は、この夏、できるだけ素足になって、大地を歩いてみてください。
手のほうは、ガーデニングをすれば、いやでも土にさわります。ポイントは素手でさわることです。潮干狩りもおすすめです。
無心になって土をさわっていると、心がだんだん穏やかになっていきます。
お子さんがいたら、公園で一緒にどろんこ遊びをするといいでしょう。
ストレスは、人を病気にする大きな原因なので、積極的にストレスや心の緊張を解消してください。
ストレスと病気について⇒ストレスのせいで頭痛がしたり太ってしまう理由とは?
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きょうは書きませんでしたが、夜間しっかり睡眠をとることも大切です。夏は陽が長いから夜更かししがちですが、いつもと同じ時間に寝たほうがいいのです。
今回紹介した4つのことは、どれも何か特別な道具がいるわけではありません。こういう基本的な生活習慣はメディアではあまり話題になりません。
地味だし、「特別な物」が必要ないので、商売としてのうま味がないからです。ですが、人を健康にしてくれるものは、こういう体に負担をかけない基本的な生活習慣の積み重ねではないでしょうか?