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片付けなきゃいけないと思っているのに、なぜか集中できず、きょうも汚部屋のままで終わってしまう、こんな相談をもらうことがあります。
スタートはできるのに、すぐに気が散るのです。
そのような人にもっともおすすめしたい対策は、明らかに自分の気を散らすものを探して、排除することです。
自分の気をすぐものを全部取り去ってから、集中できるかどうかやってみてください。きっともっと集中できます。
集中をそぐものには外的なものと内的なものがあります。まず外的な邪魔者を4つ紹介しますね。
1.音
自分では気づいていなくても、音に気が散って、イライラすることはよくあります。
私が特に「うるさいな」と思うのはテレビです。
ふだんテレビを見ないせいかもしれませんが、たまに歯医者や実家でテレビを見ると、そのけばけばしい音にひどく疲れを感じます。
音がけばけばしいというのは、日本語的におかしいと思いますが、テレビの音のどぎつさや、品のなさをあらわすには、「けばけばしい」という形容詞がぴったりです。
まあ、中には静かな番組もありますよね。「世界の音楽」とか。けれども、ワイドショーなどは、相当うるさいですよ。ブラウン管の中にいる人は、リアル世界の人たちより、はしゃぎ方が一段階、激しいように感じます。
いつもテレビをBGMにしている人は、このうるささに慣れているから、「べつに邪魔じゃない」と思っているかもしれません。
ですが、ためしに1週間か2週間、テレビの音を自分の生活に入れずに、作業をしてみてください。集中度が違うはずです。
ほかにも、耳障りな時計や家電の音なんてのもあります⇒年末年始のストレス解消に音の断捨離が効く
周囲の音に耳をすませてみると、意外な敵に気づくのではないでしょうか?
2.他人の存在
同僚や家族など他の人のせいで気が散ってしまう、ということがあります。
他人がいるといつも気が散る、というわけではなくて、その存在を意識すると気が散るのです。極端な話、誰かに手元をじーっと見られていると、緊張してしまいますよね。
子供のように、しっかりこちらの領域に入ってきて邪魔をする人たちもいます。
家族に邪魔されて片付けができないなら、家族がいない時にやるのがベストです。
子供がいるときは、頭を使わなくてもできる家事や、子供といっしょにできることをやったほうがいいですね。
3.スマホ+SNS
スマホは現代人の注意力を散漫にする危険な代物です。
私もスマホを持っていますが、そばにあるのとないのでは、集中度が300パーセントぐらい違います。
私はスマホのヘビーユーザーではないし、SNSもほとんどやっていないので、スマホを見てもべつに心がさわいだりはしません。「必要のある時以外、スマホは見ない」というルールももうけています。
それでも、ふとしたすきに、スマホを使って調べ物をしてしまう恐れがあるので、仕事中はスマホはべつの部屋に置いています。
こうしたら、とても仕事に集中できるようになりました。
スマホをべつの部屋に置いておくと、娘がテキストメッセージを入れたとき、すぐに反応できませんが、以前も、そんなに反応が早かったわけではないし、まあいいか、と思っています。
娘は急ぎの用件のときは電話をしてくるようになりました。
メールチェックする頻度を落としたのも、心の平安を得るためにとても効果がありましたよ⇒メールチェックしすぎていませんか?メールに支配されないシンプルな暮しのすすめ
SNSのせいで気が散る人は、いっそやめてしまうか、通知機能をオフにするといいでしょう。通知機能をオンにするのは、防災情報など命にかかわるものだけにしておいたほうがいいです。
4.その作業に関係のない物
部屋の中が物でぐしゃぐしゃだと気が散ります、とこれまで何度もブログに書きましたが⇒集中できないのはぐしゃぐしゃの部屋にいるから。ガラクタは脳にも悪影響を与えている たとえきれいに整理してあっても、これからやろうとしているタスクに関係のないものが目に入ると、気が散ります。
私は、モーニングページを書いていますが、ついでに家計簿や日記もつけるので、毎朝、必要なノートを4冊重ねて、ダイニングテーブルまで持っていってます。
以前は自分のパソコンデスクで書いていましたが、スタンディングデスクを置いてからは、書き物はキッチンのテーブルでやるようになりました。
私が朝やっていること⇒朝のルーティン、50代ミニマリスト主婦の場合。書くことに時間を使っています。
画像の一番下がモーニングページなので、まずこのノートに書くわけですが、そのとき、ほかの3冊は、視界の外に出すため、後ろにあるストーブ(コンロとオーブンが合体したもの)の上に移動させます。
こうすると、モーニングページを書くのにしっかり集中できます。
これは実際やってみて実感していることです。目の前に余計なものがないほうが、そのときやっていることだけに意識が向きます。
もし、作業場(机の上やキッチンのカウンターなど)に、関係ない物がたくさんのっているなら、取り去ってみてください。たぶん、もっと集中できます。
さて、ここからは、内的な気を散らすものを紹介します。内的なもののほうが、より、集中を邪魔すると思いますが、意外と気づいていない人も多いです。
5.心配ごと
「心配ごとがあって、何も手につかない」なんていいますが、心にわだかまりがありすぎると、集中できません。
心配してもしかたがないことは心配するのをやめて、心配のしがいがあることは、その作業をやっていないときに心配すればいいですね。
心配しない方法⇒いろいろ考えすぎて不安がいっぱいの人へ。心配性を治す7つの習慣。
いまやっている作業がちゃんとできるかなあ、なんて心配もしないほうがいいです。
片付けができない人の中には、完璧主義の方も多くいて、「何もかもすべてきっちり片付けよう」と思っています。意識しているかどうかは別にして。
「ちゃんと片付けないといけない」と思っているので、「できるかなあ、そんなこと」「こんなに物がたくさんあるのに、片付くのかなあ?」という余計な心配が生まれてしまうのです。
「とりあえず、今から15分だけ片付けよう。それができたら、今日のところはそれでよし」と思えるようになれば、心配ごとに邪魔されず、作業に没頭できます。
15分だけ捨てるすすめ⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
6.やるべきことをやっていないときに感じる気持ち
やらなきゃいけないなあ、と思っている用事で、まだやっていないものがあると、「まだ終わっていない」という気持ちが心の負担になります。
この感情を罪悪感と呼ぶ人もいますが、罪悪感は悪いことをしたと思うときに感じる気持ちなので、ちょっと違います。
単に、まだやっていないことがあって、気持ちが悪いなあ、ぐらいの、未完了感(なんて言葉はないと思いますが)です。
私の場合ですと、ブログのメンテナンスでやっておいたほうがいいこととか、ふだんの経理関係の作業で、キャッチアプしておいたほうがいいことなどです。
このような用事は、みな付せんに書いて、To-doリスト用の台紙に貼ってあります。
こうした用事がたくさんたまると、心の中でスペースをとって、目の前の仕事に集中できないと思います。
細かい用事は早め早めに片付けておくと、こうした未完了感に悩まされません。
私は水曜日に一気に片付けるようにしています。先延ばししていたことをやる日です⇒家事の週間プランで綺麗部屋の住人へ~ミニマリストへの道(29)
To-doリストに書く用事もちゃんと処理できる範囲のものだけにしぼったほうがいいです。
7.どうやってやるか迷う気持ち
すでにやり始めていることに対して、やり方・やる順番などを迷っていると、やはり集中できません。
これはやりながら迷っている状態です。
まあ、なにごとも試行錯誤はつきものですが、何かをやっているときは、やることだけに集中して、終わってから、反省というか、振り返りをしたほうがいいと思います。
・計画する
・実際にやる
・振り返る⇒今後に活かす
以上の3つの作業を切り離すことを意識したほうがいいのではないでしょうか?
もちろん、作業によっては、脳は、毎回毎回、フィードバックを得て、「次はこうしたほうがいいかもよ」と司令を出すと思います。
ですが、片付けや不用品を捨てるのは、そこまで複雑な作業ではないですから、やってる最中は、何も考えず、捨てることに徹したほうがいいです。
物を捨てるときは、「捨てる物・捨てない物」の判断に迷い、その迷いのせいで、すっかり気がそがれてしまう、という人もいるでしょう。
捨てる、捨てないで迷いがちなら、最初から迷わないようにルールを決めておくといいです。
過去記事で判断基準を紹介しています。
断捨離を成功させる5つのコツ。はじめてでやり方がわからない人向け。
集中したい人向け過去記事もどうぞ
だらだら家事や片付けで1日が終わるあなたに。目の前のことに集中するには?(前編)
すぐに気が散るあなたへ。片付けや家事にしっかり集中する秘訣(後編)
注意力が散漫ですぐに気が散る私。1つのことに集中するにはどうしたらいい?←質問の回答
仕事がはかどるデスク周りを作る7つのコツ。基本は捨てること。
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このほかにも、人の気を散らせるものはいろいろあります。ほかごとを考え始めて、そっちに気がいってしまう人も多いでしょう。
おなかがすいて集中できない、なんて時もあります。いまだと暑くて集中できないと思うかもしれません。
人によって違うので、自分の場合、何が気を散らしているのか、一度考えてみてはどうでしょうか?
気を散らすものを突き止めることができたら、あとはそれを排除するだけです。
家事に限らず、仕事や勉強をするときも、集中したいときにしっかり集中できるようになります。