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読者の方の相談メールに回答します。ちょっとしたことでイライラする性格を直したいとのこと。
まずはメールを紹介します。原文はひらがなが多かったので、適宜、漢字に直しています。長くなるので、ブログの感想などは略しています。
イラっとしやすい性格をなんとかしたい
初めまして。毎日、更新楽しみにしています!!
さて、悩みをご相談させてください。
【状況】
結婚(事実婚含めて)10年目。
転勤族(当面ない予定)。
オット年上、アラ50.私アラ30代後半。
子供2歳前。
子供のころから片付けが苦手です。
時間管理も苦手、恐らくADHDの傾向もあります。片付けは数年前から頑張ろうと、とりかかっていますが、まだ床にモノが散らかっている状態です。
ここ3年、「モノが多いのが問題だ」「捨てることが大事」と自分で考えるに至り、ざくざく捨てられてています。
モノが多かった原因としては、かつて、職業訓練や仕事で市内へ出た際(居住地は田舎で若者が買うようなものはほとんどありません)、「色違い」でいろいろ揃えてしまったこと。つい「せっかく出たから買わなくては」と思ってしまったことでしょうか。
ほんとうに時間もお金ももったいなかった!!今は、基本買いません。育児でひきこもりですしww
最も断捨離したいのは、「重い、思い、悩み、迷い、いらいら」する時間です!!
たぶん、引きずるのが長いのです。
これは、散歩、料理、韓国ドラマなどで解消。しかしそろそろ、「いらっとしやすい」気にしがちな性格をなんとかしたいです。
というのも、もともと大学卒業までは都会育ちだったのがいまや「なあなあな田舎暮らし」。公的機関のイベントに行っても、運営がぐだぐた・・ついついいろいろ言ってしまいます(これは汲み取り、次回以降に反映もしてもらえるので、なるべく厳選して伝えたいです)。
しかし田舎・・。みんな評価をおそれて、言いたいことはいわない人が多いです。言うのは、県外出身や外国人。
今後子育てしていくにあたり、なんでもかんでも言いたいことばかり言っていては反感もかってよくないでしょう。
なので、やはり、「他人に期待しない。思い通りにならなくても気にしない」あたりが妥当なのかなあ・・・。
・・いま、深夜5時・・。突然、リビングのドアがあいて・・びっくり・・こわかったです。
とりとめないですが、この辺で失礼します。とにかく、もっと「楽」にいきたいです。
そして、本は、なかなか捨てられません。捨ててしまえば忘れるのでしょうが。ジェンダーー系、スタディツアーでいった海外への勉強会で読んだ本、サイン本など・・。でもゆっくり読む時間は当面ないでしょう。在宅ワークも検討しているので資料に使えるかもしれませんが。。
Kさん、お便りありがとうございます。お子さん、可愛い盛りですね。
>やはり、「他人に期待しない。思い通りにならなくても気にしない」あたりが妥当なのかなあ・・・。
そうですね。このほかに以下のことを心がけてみてください。
1.睡眠をしっかり取る
このメール、午前5時に書かれているそうですが、早起きなのでしょうか?それとも宵っ張りなのでしょうか?
もし、ふだん寝足りないようなら、しっかり寝るようにしてください。
睡眠時間が少ないと、ふだんよりイライラしたり怒りやすくなりますので、夜はきっちり寝てください。
また、寝足りないと、ベストのパフォーマンスをすることができないため、ミスも頻発し、イライラの種(たね)が増えます。
「なんだか、私いつもイライラしている」と思ったら、まずは睡眠がしっかり取れているかチェックしてください。
睡眠不足が引き起こすこと⇒睡眠不足はとっても危ない。寝足りないと起きる5つの弊害
2.砂糖は控えめに
甘いものを食べすぎると、これまた感情に悪影響があります。
甘いものの食べ過ぎで肥満になる、2型糖尿病になる、という話は有名です。ですが、メンタルに与える影響は見逃されがちなのです。
砂糖を摂り過ぎると、脳内で神経伝達物質のバランスがくずれます。物事に対する反応(感情)に影響するのは当然のことです。
糖質の大量摂取すると、体のあちこちで炎症がおこります。うつ病、依存症、不安症を引き起こすという研究もあります。
また、認知面や学習、記憶にも影響があるので、砂糖が入ったものや、白い小麦粉製品など、血糖値を急激にあげるものを食べ過ぎないようにしてください。
「砂糖を食べるとむしろ幸せになる」と言う人がいます。
たしかに砂糖を食べると「快」を感じる物質が脳内で分泌されます。このメカニズムについてはこちらをどうぞ⇒砂糖への依存性はこうして起きる。甘いものをやめるために1番大切なこととは?
人は、サバイバルするようにプログラミングされているので、食事をすると、「よいことをしました。もっとやりましょう」と脳はご褒美として、良い気持ちにさせてくれるのです。
昔、飢饉がしょっちゅう起こり、人々がデフォルトで飢えていたときは、このメカニズムはうまく働いていました。
ですが、今は食べ物もモノと同様、そこら中にあふれています。脳の命じるままどんどん食べるべきではないのです。
ふだん心穏やかに幸せに暮らしているのなら、何も甘いものや買い物によって、刹那的な「快感」を得る必要はありません。
3.不満の大元をさぐる
メールではよくわからなかったのですが、Kさんは思ったことをその場で、そのまま口に出してしまう性格なのでしょうか?
「公的機関のイベントでいろいろ言ってしまう」と書かれていますよね?
自分の言いたいことを言いたいタイミングで言う人は、そんなにストレスはたまらないでしょう。よって、イライラを引きずることも少ないのではないでしょうか?
あとで後悔することは多いかもしれませんが。
それとも言いたいことがたくさんあるけれど、まだまだがまんしているのでしょうか?
このあたり、ご自身で気持ちを整理することをおすすめします。
そして、なぜ自分はこんなにいつもイライラしているのか、大元の原因をさぐってください。
気持ちに余裕があるときは、小さなことはそんなに気になりません。
ですが、心の中でずっと何かがひっかかっていて、心配ごとが多かったり、物事をネガティブに受け取る傾向が強いと、ささいなことが気になるものです。
何がどうして、自分はこんなにいつもイライラしているのか、気持ちが重たいのか、その原因をご自身でさぐってください。
何か大きな不満があるのかもしれません。
それがわかったら、その原因を改善するようにしてください。
排除できそうなイライラの元があったら自分で取り除きましょう⇒イライラには理由がある。ストレスをおこす7つのものを知り、自分で取り除こう。
4.一呼吸おく
イライラっときたら、そのまま感情に突き動かされないために、一呼吸おいてください。
深呼吸をしたり、頭の中で1から10まで数字を数えたり、ちょっとそのへんを一回り歩いたりします。
要するに「頭を冷やす」わけです。
自宅では短い時間でいいので瞑想をしてみてください。感情のコントロールがうまくなります。
瞑想が学べる動画はこちら:
『必要なのは10分間の瞑想だけ』~物より心が大切です(TED)
マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。
5.自分の気持ちを紙に書いて分析する
いつまでも、イライラを引きずっているのなら、ノートに自分の気持ちを書いてみるのもいいです。
こちらで紹介しているストレスノートを書く要領です⇒買い物はやめられる。お金を使わないシンプルなストレス解消法
「イライラノート」と名づけたノートを作り、イラっと来るたびに、その日の夜にでも、何にイラついたのか、詳細に記録してください。
頭の中にあることを全部出すだけでもスッキリしますが、さらに細かい分析をすると、イライラする性格を改善できます。
なぜイライラしたのか、どんなふうだったら自分は満足できたのか、イライラした後自分はどう感じたのか、イライラしたできごとはその後どうなったのか、できるだけ詳しく書きます。
自分のイラつき度に、点数をつけたりするのもいいです。
その日の体調はどうだったのか、睡眠は足りていたのか、雨が降っていたとか、赤ん坊がなかなか泣き止まなかったなど、外的状況で、ふだんと違ったことがあったのか、そのあたりも考察してください。
毎回丁寧にイライラしたこと、怒りを感じたことをノートにまとめていくと、イライラのきっかけ(トリガー)に共通点が見つかるものです。なぜなら、すぐにイライラしたり、ムカッとくるのも、結局は考え方のクセ(習慣)だからです。
きっかけを特定できたら、そのトリガーを避けたり、トリガーのあとの行動を別の行動に置き換えるようにすればいいのです。
習慣の3つのループ⇒悪い習慣を断ち切る簡単な方法(TED)マインドフルネストレーニングのすすめ。
イベントの運営に関する苦言も、まずはノートに気持ちをまとめてから、建設的な意見として出したほうがいいのではないでしょうか?
さらに、ふだんからモーニングページを書いていると、朝一番に脳内のゴミを捨てて、穏やかな気持ちで過ごせるようになります。
モーニングページの書き方⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
6.イライラしないほうを選ぶ
このブログに一貫して書いていますが、周囲で起きることは変えられませんが、自分がそれに対してどんなふうに反応するかは、自分でコントロールできます。
人間は感情の生き物なので、何かに対してイラっとくるのは、自然なことです。しかし、その後、そのイライラにいつまでも支配されないようにしてください。
これは自分の選択です。
何かに反応してずっとイライラしたり、くよくよするかどうかは自分で選ぶことができるのです。
出来事の渦中にいるとカーっと熱くなってしまうので、一呼吸おいてから、自分と周囲の状況を客観的に見るといいでしょう。
先日、自分の人生の台本を書く話が出て来る動画を紹介しました⇒ネガティブ思考の人に見て欲しい、イマジネーションの力で幸せになる方法(TED)。
自分を映画の主人公だと思ってひきで見てください。今、イライラする場面でしょうか?
この記事も参考にしてください⇒無礼な人や気が利かない人にいちいちイライラしない3つの方法。
7.ささいなことに自分のリソースを無駄遣いしない
イライラする、頭に来るなどの感情を無理におさえる必要はありません。
ですが、そこで何が問題になっているのか、もう一度冷静になって考えてください。もしかしたら、イライラするほどのこともない、ささいなことかもしれません。
そのできごとは、何日もイライラしたり、悩んだりする価値のあることでしょうか?
悩むことで、時間や気力、体力、知力が奪われることを自覚してください。時間も体力も有限であり、とても貴重なリソースです。
そんな大事なリソースを費やしてまで、起こったできごとに対して、いつまでも考えるのは、馬鹿らしいと思いませんか?
お子さんもまだ小さいのですから、時間や体力は、もっと有意義なこと、楽しいことに使いたいですよね?
悩むことで、どんどん自分のリソースが失われているということを忘れないでください。
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このほかに、運動をするのもおすすめです。散歩をされているそうですが、何か軽い運動を定期的にしてください。健康になるし、ストレスも減ります。育児で忙しいかもしれませんが、検討してみては?
「田舎はぐだぐだ」と書かれていますが、都会暮らしと田舎暮らしでどちらがストレスが多いかといったら、やはり都会だと思います。
田舎ならではの自然やきれいな空気、のんびりした生活ペースを楽しんでください。