片付かないと悩む人

ミニマリストになるために

最終更新日: 2018.06.3

ミニマリストになりたい人がぶつかる10の障害とその乗り越え方。

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ミニマリストになりたい、持たない暮らしをしたい、と思っていても、いきなり何もない部屋にはなりません。

満足できるところまで、生活をシンプルにするまでに、さまざまな問題にぶつかるでしょう。

ミニマリストになりたい人がぶつかる典型的な障害10個と、解決法をお伝えします。



1.どこから始めていいのかわからない

もっとも最初にぶつかる問題は、何から始めたらいいのかわからないことです。

最初は不用品を捨てるところからやってください。

ミニマリストの家にはこんなものがあります。

本当に大事な物

毎日のように使っている物

(人によっては)心の糧となる美しい物

何が大事な物かは人によって違うため、いきなりはわからないのです。

しかし、不用品はわかるはずです。もう何年も使っていない物、何のためにあるのかわからない物、ほこりをかぶっている物から処分するといいでしょう。

不用品が混ざっていそうなのは、服、本、バッグ、靴、食器、キッチンガジェット、飾り物、スポーツ用品などの趣味グッズ、過去のものです。





2.ちっとも減らない

もう何年も断捨離しているのに、なぜか物はちっとも減らない、リバウンドする、という悩みをかかえている人はたくさんいます。

この場合、焦りは禁物です。不用品を捨てることは、規模の大小こそ違いますが、生涯続きます。

ただ、捨て続けているとだんだんラクになっていきます。

以下の行動をしてください。

捨てることを毎日の習慣にする
1日15分、1日のうちで決まった時間帯に捨て続けます。そのうち習慣になります。

1つはいったら5個捨てる、というルールに従って暮らすのも効果的です。

買物を控える
捨てているのに、相変わらず増やす人がいます。ある程度片付くまでは買物は控えてください。

収納で解決しようとしない
収納しようとすると、いつまでたっても物の絶対量が減りません⇒片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから

3.時間がかかる、片付ける時間がもったいない

忙しい人は、「断捨離なんてやってる時間はない」「そんな時間があったら、趣味や勉強にあてたほうが暮らしの質があがる」と考えます。

この場合の解決法は以下のとおり。

1日5分でいいから捨て始める
何時間も捨て続ける必要はなく、1日5分~15分で大きな違いがうまれます。1日15分、片付けに時間を取れない人はいないと思います。

開かずの間にみっしり物が入っていたり、とんでもない量のコレクションを持っていたとしても、まず1つ捨てるところからすべては始まります。

千里の道も一歩からなのです。

ミニマリストになるといきなりすごく時間ができる、と信じる
これは本当です。必要なものしか家にないので、掃除や探しものにかかっていた時間が浮きます。

買物に費やしていた時間もなくなります。

買物には思いのほか時間がかかっているのです。

買っているときだけでなく、何かを買おうと検討している時間、商品を見比べている時間、買ったあとメンテナンスに使っている時間など、トータルすると、ばかになりません。

忙しい人生を手放す

忙しい人には5つのパターンがあります。

1)忙しいほうが人生の質があがると思っている人(忙しさ自慢する人たち)

2)他人を信用できず、すべての仕事をかかえこむ人

3)ノーと言えず、他人の仕事までやらされてしまう人

4)仕事を断ると干されるという恐怖におびえている人(フリーランスの人とか)

5)生活がカツカツで複数の仕事を掛け持ちしている人

1番~4番は考え方を変えれば、忙しさから脱却できます。

5番の人は、生活を大きくダウンサイジングして、生活費を下げれば、そんなに働かなくても大丈夫です。

忙しさを手放す参考になる記事⇒なぜそんなにいつも忙しいの?~忙しさを生む7つの理由と忙しくなくなる方法

4.決められない

どれを捨てたらいいのかわからず、なかなか捨てられない人がいます。このような人たちは、自分なりに、「これは捨てていい物」を決めておき、感情抜きで捨ててください。

たとえばこんなリストは作ってはどうでしょうか?⇒断捨離する物にやたらと迷う人向け、捨てる物チェックリスト。

捨てるとき、こんな質問を自分にしてみてください。

この物が私の暮らしで果たしている役割は何?

この物は私を幸せにしてくれているか?

私はこれをどのぐらいひんぱんに使っているのか?

暮らしにたいした役割を果たしておらず、楽しい気分にもさせてくれない物は不用です。もちろん、使いもしない物は捨てたほうがいいです。

さらに、意志決定がうまくなるように、断捨離以外の面でも、自分で決める練習をしてください。

参考記事⇒もう迷わない。いらない物をバシッと捨てられる決断力をつける方法。

この記事も参考になります⇒考えすぎて行動できない、その無駄な考えを捨てる3つの方法。

5.家族が反対している

「家族がミニマリスト的生き方に偏見を持っているため、捨てることを許してくれない」というメールをいただくことがあります。

しかし、自分の物なら、誰が何と言おうと捨てられるでしょう。

家族がマキシマリストの場合は、以下の方法を試みてください。

自分の物だけをもくもくと捨てる
家族の物には手出しをしないし、「捨てたほうがいいんじゃないの?」とも言いません。

自分の物を完全に捨てきってしまうと、心の整理も果たせるので、人のことがあまり気にならなくなります。

自分はミニマリストを目指していると伝える
持たない暮らしをよしとしていることを家族や親族に知らせてください。

他人の意見を尊重できる人なら、わざと邪魔をしたりはしません。私の家族も、物をくれなくなりました。

ミニマリスト的な生き方があることを知らせる

今、片付けの本や捨てる生活を取り上げた雑誌、テレビ番組がたくさんあります。実家の片付けや老前・生前整理もよく話題になっていますね。

そうした本を家族にあげたり、番組を一緒に見て、こういう生き方がある、ということを教えてあげます。

家族が非協力的なときの対策は過去記事にもあります⇒家族が家事を手伝わない5つの理由。原因をクリアして解決に導く。

6.買物が止まらない

買わないほうがいいことはわかっているけれど、物を次々と買ってしまう場合です。

売り手側は1つでもたくさん買ってもらうために、広告宣伝費に予算をかけているし、人の認知バイアスを利用して、値段の付け方から、ディスプレイまで、考え尽くしています。

うっかり買ってしまうのは消費者のせいだけではないです。

買わせるテクニックの一例⇒無駄遣いの原因は心理的な思い込み。認知バイアスを知って上手な買い物を。

これを防ぐためには、自分の消費活動を客観的に見つめ直すしかありません。

3つポイントを書いておきます。

自分が買ってしまうシーンで特に気をつける
セール、巧みなディスプレイ、トレンドなど、うっかり買ってしまうポイントを把握し回避します。

感情的な買物はしない
ストレス解消のための買物、寂しさや不安をまぎらわすための買物をやめます。

情緒が不安定なら、別の方法で安定させてください。

働きすぎずしっかり休憩を取り、睡眠不足にならないようにし、ジャンクフードを食べません。こうした基本的なことが、心の安定を助けてくれます。

買い物する前に要不要を見極める

以下の質問を自分にしてください。

- 本当に必要なの?

- どうして必要なの?

7.高かった物・もらい物が捨てられない

値段が高かった物や、プレゼントを捨てることに抵抗がある人がいます。

見方を変えれば、簡単に捨てられます。

高価だった物でも、使わないでただ持ち続けているだけでは、支払った金額を回収できません。もったいないと思うなら、いますぐ使い始めるか、オークションやフリマで売る手はずを整えてください。

それができないなら、処分したほうが結局はコストがかかりません。

使わないまま、気持ちの負担になっているプレゼントを持ち続けているのは、くれた人の本意ではありません。

もらい手にストレスを感じてほしくて、プレゼントを送る人はいませんから。

相手の意志に報いるためにも、使ってくれそうな人の手に渡るようにしたほうがいいです。

考え方の参考にどうぞ⇒高かったから断捨離できない? 埋没費用はどのみち回収できません

プレゼント見切り方はこちら⇒いらないプレゼントがある。捨てるべきか、捨てざるべきか?

8.思い出があるから捨てられない

ふだん全く使っていないし、ずっとしまいっぱなしだけど、見れば楽しいことを思い出すから捨てられない…という感情を持つのはごく普通のことです。

思い出の品は大事な物と言えるでしょう。

ただし、数を制限すべきです。年をとれば取るほど思い出の品が増えてしまいます。

思い出を忘れたくないなら、

●写真にとっておく

思い出を言葉にしておく(日記に書いたりとか)

こんなことをすれば忘れません。皆、デジタル化すれば場所もとりませんね。

しかし、そうやって思い出を閉じ込めたつもりのデジタルなイメージやテキストも、数が増えれば後から見ることはありません。

探すのが大変だからです。

9.もしもの時のために捨てられない、貧乏だから捨てられない

戦後の物のない時代を過ごした人は、まだまだ使える物を捨てるのは抵抗があると思います。

この場合は、「捨てる」と考えるのではなく、「ほかの人にあげる」「シェアする」と考えればいいでしょう。あげるのですから、売ろうとしないほうがいいです。

確かに戦後は物がなかったけれど、今は物があふれています。災害直後に物資が不足することもありますが、これは緊急事態です。

大きな地震が来ても、日本全土が打撃を受ける可能性は低いです。そんな大規模な地震にあったら、たぶん助からないでしょう。

通常の地震は、ある程度待てば、災害に遭わなかった場所から、救援物資が届きます。

参考記事⇒防災用品や非常時持ち出し袋のミニマリスト基準はどれぐらい?質問にお答えしました

「自分は貧乏だから、あとで必要になったときに、買い足せない、だから捨てられない」と考える人もいます。

以前こんな質問をいただきました⇒あとで必要になったときに買うお金がもったいなくて捨てられない、という質問の回答。

以下の解決法があります。

それが全く必要でない生活にシフトする
シャンプーをやめて、湯シャンにすると、シャンプーは不用です。化粧をやめれば、化粧品を買う必要もなくなります。

創意工夫してほかの物で代用する

必要になったら人から借りる

10.道具がたくさんいる趣味がある・物を作る趣味がある

趣味のせいで、物が増えてしまうこともあります。そんな人は、以下のことをしてはどうでしょうか?

趣味の数をしぼる
材料や道具がたくさんいる趣味を複数持っていると、物が増えます。本当に好きな趣味、1つか2つにしぼります。

道具がいらない趣味にシフトする
あまり道具を使わない趣味を紹介しています⇒ミニマリストに最適な趣味とは?物をたくさん持たなくても人生は充分楽しい

次の作品に必要な分だけの材料を持つ
次に作るものに使う分だけの材料を所持し、1つずつ作っていきます。いつ作るかわからない物のための材料は捨てます。

作ったあとのことを考えて作る
作りたいからどんどん作るのではなく、作ったあとその作品をどうするか考えてから作ります。使い道は以下の3つです。

– 自分で(自宅で)使う

– 人にプレゼントする

– 売る(店、フリマ、オークション)

自分で使うのが一番簡単ですが、使い切れないほど持っていたら、暮らしはシンプルになりません。

その場合は、誰にプレゼントするか、どこで売るか、ルートを確保してから、作ってください。

もし、そんなルートが見つからなくても、とにかく作らないではいられないなら、それがきっとあなたの大事なことでしょう。

片付くとか片付かないとか気にせず、どんどん作り続けるのも自分らしい生活だと思います。

********

今回はミニマリストになるとき、問題になりそうなことを10個とその解決法を紹介しました。

このほかにも、物を処分するお金がなくて処分できない、という質問をもらったこともあります⇒不用品の処分にかかる費用がもったなくて捨てられない問題をどうするか?

粗大ゴミになる物でも解体すれば、安く処分できます。解体不能の物は、処分費用を貯めるしかないですね。

早めに捨てないと、後になればなるほど、処分にお金がかかります。





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