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断捨離テクニック

最終更新日: 2019.04.3

部屋が汚いけど、何から始めていいかわからない。この問題を解決するごくシンプルな方法。

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もう何年も汚い部屋ストレスになっている。しかし、どこから片付けたらいいのかわからないし、片付ける時間もない(気がする)。

何もできないうちに、平成から令和になりつつある今日このごろだ。

こんなふうに汚部屋に悩む人が、多少なりとも部屋をきれいにする手順をお伝えします。

以下のステップをとってみてはどうでしょうか?



1.全体像を具体的に把握する

「私の部屋、汚いな」「汚部屋なんだよね」とよく口にしているのに、いっこうに部屋の状態が改善しないのは、そもそも本人に改善する気がないか、改善する気があるのに、その方法がわからないからです。

部屋をきれいにする気持ちのない人に、いくらやり方をお伝えしても無駄なので、そういう人は、ここで読むのをやめてください。

汚い状態をもっと具体的に言い表す

さて、多少は部屋をきれいにしたい、と思っているのに、なかなかそうできない人は、「汚いんだよね」というところで、思考が止まっています。

一口に「部屋が汚い」といってもいろいろな状況があります。

もう少し具体的に自分の部屋の様子を描写することで、解決すべき問題が明らかになります。

たとえば、

・掃除をしていないから、ほこりがたまっている、クモの巣がある、カビもはえている、なにかがくさった匂いもする⇒掃除してクモの巣や悪臭を放つものを取り去るだけ。

・雑誌や本、新聞、その他の紙切れが、床の上のあちこちに積み重ねられ、見た目がひじょうに醜悪である⇒紙ゴミを捨てるだけ。

・掃除はまめにしているけど、棚や本箱にびっしり物を詰め込んでいるから、見ているだけで息苦しい、酸欠になりそう⇒物の数を減らすだけ

・からになった宅急便の箱や、脱ぎ捨てた服の山、コンビニで買ってきてそのままになっている袋が、床のあちこちに散乱し、歩きにくいし、床の上に寝転がることもできない⇒床の上に散らかっているものを1つずつ拾い、捨てたり、所定の場所に移動させるだけ。

単に「汚い」と言い表していたものを、もっと具体的な名詞や形容詞、動詞を使って、詳しく描写すると、どうしたら、汚い部屋でなくなるのか、その解決法も自然にわかります。

「どうしていいかわからない」という人は、そもそもの問題に気づいていないことが多いのです。

ただし、人間は、毎日のように目にしていると、すっかり見慣れてしまって、相当の汚部屋でも、ふつうに感じたりします。

いつも見ていると、それがふつうになってしまう話⇒不安な気持ちを取り除く新しいプラン(TED)

部屋の様子を描写するときは、できるだけ、第三者の客観的な視点に立ってください。





客観的に自分の部屋を評価する方法

客観的な視点に立つために、おすすめの方法は、部屋の写真を撮るか、動画を撮影すること。そして、少し時間をおいてから、撮った写真や動画を、その部屋ではない場所で静かにていねいに見ることです。

週末にスマホで撮影して、翌週、会社の昼休みに、じっくり見てみるといいでしょう。

写真だけで、充分効果が見込めますが、自分で説明を加えながら、動画を撮るとさらに効果的です。

YouTubeを見ていると、「私のお部屋紹介」や、ハウスツアーみたいなコンテンツを見かけます。

こうした動画を撮る要領で、誰かに部屋の様子を説明するつもりで、部屋の実況中継をすると、必ず客観的な視点が入ります。

めんどくさくなかったらやってみてください。

私の娘も先日、家に来たとき、スナップチャットか何かのアプリを使って、ハウスツアーをして、友達に見せていました。

ガラクタを発見する方法を書いています⇒何がガラクタかわからない時は視点を変えてみる~捨てるものを見つける7つの方法

2.部屋を汚くしている物を発見する

部屋の様子を具体的に描写したら、自分の部屋を汚部屋たらしめているものの正体を突き止めてください。

たとえば、衣類、雑誌や本、食べ散らかしたもの、石ころのコレクションなどです。

写真や映像を見れば、すぐわかると思いますが、わからないときは、以下のものを探してください。

・どんどん上に積み重なっているもの

・床、机、ソファー、カウンターなど、たいらなスペースの上に置いてあるもの

・収納スペースにびっしり詰まっているもの、はみだしているもの

・収納家具ではない家具(ベッドとか)の上に置かれているもの

収納ケースの中に入っているものを調べるのも有効です。多くの人は、とりあえず、使う予定のないものを収納ケースの中に入れてしまいますから。

関連記事⇒片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから

大きな家具がスペースを取りすぎて、汚部屋になっていることもあります。

汚部屋の原因を発見したら、メモしてください。

複数あるときは、箇条書きにして、もっとも問題を大きくしていると思うもの(汚部屋の最大の原因)に印をつけます。

まずは、これらのものを片付けてしまうのです。

それが終わったら、別のものに移ります。

3.汚部屋の原因を排除する

これで、どこから(何から)片付けていいのかわかりました。

あとは、実際に片付けるだけです。

片付け方は過去記事を参照してください⇒まとめのまとめ:捨てるコツをぎゅっと詰め込みました。

たいていの場合、物を過剰に持ちすぎているから、汚部屋になります。

よって、汚部屋要因を順番にクリアしていけば、遠からず、部屋はきれいになります。

物はそんなにないけど散らかると思うなら

「私は物はそんなに持ってないけど、なぜか散らかってしまうんです」という人は、以下の点をチェックしてください。

1)物はそんなにない、というのは単なる思い込みではないのか? 実は、まだまだたくさんあるのではないか?

2)使ったらすぐにしまうことができているか?⇒実はとても簡単なこと。出したら片付ける人になって汚部屋を脱出

3)物を家のあちこちに収納しすぎていないか?

部屋を片付けるコツは、「その部屋で使うものを、使う分だけ部屋に置くこと」です。

部屋が散らかるのは、さしあたり、使う予定のないものや、いくら時間がたっても、使うはずのないものまで、部屋の中に置いておくからです。

部屋を、「生活する場」として使っているのではなく、「使わないものやガラクタ予備軍を入れておく場(不用品置き場)」として使っているから、ぐしゃぐしゃになります。

どこで何をするか、あらかじめ決めてしまうと、その部屋で使うものだけ、その部屋に置くようにできます。

たとえば、何かを食べるのは、ダイニングキッチンでのみすることにして、居間や寝室では、物は食べないといったルールを決めれば、ピザのデリバリーの箱や、お菓子の包み紙が、家中のあちこちに散らばらなくなります。

寝室は寝ることのみに使う、と決めれば、睡眠に関係のない物でベッドが埋もれることもありません。

寝床の中で、いろいろなことをやろうとすると、本や化粧品など、さまざまな雑貨が、周囲に散らばります⇒寝室にあるごちゃごちゃした物を捨てて快眠を得る:プチ断捨離22

ワンルームに住んでいたり、多目的用途の部屋を片付けていたりするときは、そう簡単に、「この部屋でのみやること」を決めることはできないかもしれません。

ですが、その部屋の活動に関係のあるものだけを、必要な分だけ、部屋に入れることを意識すると、関係ないものは、どんどん処分されていきます。

同じカテゴリーのものはできるだけ同じ場所にまとめ、いまは使わないけれど、そのうち必ず使うもの(ストック)は、ストック品専用エリア(棚の一段など、できるだけ小さな場所を設定する)、に持っていくようにすれば、部屋はどんどん片付いていくでしょう。

関連記事もどうぞ⇒散らからない部屋を作る現実的なコツ。収納に頼ってはだめ。

******

汚部屋だけど、どこから片付けていいかわからない、という人用の片付け方を紹介しました。

まずは部屋の状況をじっくり観察してください。

汚部屋に悩む人の中には、問題と直面するのがいやだから、部屋のことはできるだけ考えないようにしている人もいると思います。

ですが、逃げていては何も解決できません。

そこは、毎日、自分が寝る大事な場所です。いま、どんな状況になっているのか、覚悟を決めて、1つひとつ調べることが、汚部屋脱出の近道です。





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