ページに広告が含まれる場合があります。
長い連休が終わって、会社に行きたくない、何もする気になれない、気持ちがどんよりして、すでに心は梅雨空だ。
そんな人に、どんよりムードから抜け出す方法を5つお伝えします。
1.とにかくやり始める
「やる気が出ないなあ」などと考えているひまがあったら、とにかくやり始めると、やっているうちに調子が出てきます。
会社に行きたくないなあ、と思っても、電車に乗って出勤し、オフィスのデスクに向えば、ごく自然にいつもどおり仕事をして、気づけば退社時間になっています。
家事をする気がないなあ、と思っても、とりあえず、ダイニングテーブルの上を片付けたり、玄関のたたきをほうきで掃いたりしているうちに、いつものリズムにのって家事をすることができます。
毎日のように、「きょうはやる気が出ないなあ」とか、「やる気をなくした」などと、「やる気の欠乏」について考えないほうがいいです。
そんなことをするのは、わざわざ、自分で「足りないマインド」を培養するようなものです。
足りないマインドとは?⇒足りないマインドがあると、物が増え、片付けもできない理由。
「やる気がないときは、仕事や家事はできないんだ」という発想になります。
実際は、やる気があろうとなかろうと、目的のタスクを達成できればいいわけです。
いまの目的は、やる気を出すことではなく、やるべきことをやることです。
「やる気が出ないなあ」とうじうじ考えることに、時間やエネルギーを使いすぎるから、肝心のタスクができないのかもしれません。
2.声をかける
「よし、今からやるよ!」とか、「では、これからやりますので、よろしくお願いします」などと、自分で自分に声かけをしたり、目の前にあるものに声をかけて、やるべきことに入ります。
映画を撮る時、「アクション、スタート!」と言いますが、これもいいですね。
言葉を口に出すだけでなく、同時に、片手を上にあげたり、ガッツポーズをとったりするとより効果的です。
ポーズが気持ちに影響を与える話⇒2分で人生を変える方法「ボディランゲージが人を作る」(TED)
こちらも同様の主旨の講演です⇒幸せになれる動きとは? 姿勢や動作が気持ちに与える影響(TED)
自分が口にする言葉は、行動にとても大きな影響を与えている、と私は考えています。
乱暴な言葉を使っていると、考え方も乱暴になっていくし、否定的なことばかり言っていると、ネガティブな人になります。
逆に、ネガティブなことばかり考えていた人が、ポジティブな言い方を心がけると、心配ごとが減って、少しずつポジティブになっていきます。
自分に声をかけるのは、自分で自分にエネルギーをチャージするようなものです。
お金も時間もかからないのでやってみてください。
誰だって、励まされたり、応援されたりすると、うれしくてやる気がでます。べつに他人に励ましてもらわなくても、自分で自分を励ませばいいのです。
日本は言霊(ことだま)の国で、言葉に宿る霊的な力を大事にする風土があります。そんな中でする、声かけはとても効果があるのではないでしょうか。
もし、祝詞(のりと)を知っているなら、「聞こし召せ」と、祝詞を唱えてもいいでしょう。
言葉が大事な話⇒毎日を楽しく過ごす簡単な方法。それは言葉遣いに注意すること。
3.ものすごく簡単なことを1つだけやる
これからやるべきことが、すごく難しいと感じていたり、量が多くて大変だと思ったりしていると、気持ちがくじけて、やる気が出ません。
ものすごく簡単はことを1つだけやる、と決めて、それをやってください。
英語で、one thing at a time(1度に1つずつ)とか、one day at a time (1度に1日ずつ)、one step at a time (1度にワンステップずつ)という言い方があります。
小さなことを1つずつやっていけば、そのうち行きたいところに到達します。
「いきなり全部やろう」などとは思わず、まずは、目の前のごく小さな、たった1つのことをやることに集中してください。
その1つをやってから、次をどうするか考えればいいのです。
食器洗いだったら、お皿1枚洗うことに集中する、アイロンがけだったら、ハンカチを1枚だけかける。
最小単位の何かを1つだけやってみると、1番に書いたように、たいてい、もっとやりたくなります。
何かをやるとき、もっともハードルが高く、大きなエネルギーを要するのは、スタートを切ることです。スタートさえできれば、あとは自然に加速がつきます。
「こんな、バカみたいに簡単なことでいいのかしら」と思う、超簡単な仕事や家事から始めてください。
4.こじつけて心機一転する
元旦や自分の誕生日、新学年、何かの記念日には、気持ちが改まって、ふだん、どんよりベースの人も一時的にやる気が高まります。
最近でいえば、元号が変わったので、気分新たに何かをやろう、と思った人も多いでしょう。
そういう特別なことは何もないときも、自分で気持ちを切り替える理由やポイントを見つけて、心機一転をはかれば、やる気がでます。
日常のできごとをよく観察してみると、心機一転できるポイントはいくらでもあります。
以下は、俵万智(たわらまち)さんという有名な歌人の、これまた有名な短蚊です。
『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
恋人に、唐揚げの味をほめられたことがうれしくて、その気持ちを歌にしたいと思って詠んだ歌だそうです。
「唐揚げ記念日」だと、重すぎるので、付け合せで出したサラダを採用し、7月6日という日付も、サラダがおいしい月であること、他の言葉との兼ね合い、7月7日という恋人にとっては特別の日の前日のごくふつうの日、という理由で選んだとのこと。
ある歌人が勝手に、7月6日はサラダ記念日と決めただけなのに、この歌が話題になって、いまは、7月6日は全国的にサラダ記念日になっています。
自分が特別だ、と思えば、どんな日も特別なのです。
「きょうはなんかやる気がでない」と思ったら、最近、起きたできごとで、心がちらっと動いたことはないか考えてください。
見つかったら、それを記念にして、気持ち新たに、タスクに取り組むのです。
ごくパーソナルな記念日探しをすると、感性を磨くことができるし、日常の小さなことに感謝することができるし、万人が認める記念日まで、実行を待つという先延ばしを避けることができます。
いい事づくしですね。
5.やる気の出るメディアに毎日ふれる
読んでいるとやる気の出る本やオーディオブックに、毎朝、少しだけふれるようにします。朝、5分ぐらい、パラパラと読んだり、聞いたりするわけです。
好きな言葉(名言とか)をノートに書き留めておいて、ちらっと眺めてもいいです。好きな言葉を貼っておいてもいいでしょう(座右の銘)。
私自身は、「やる気がなくて動けない」という時があまりないので、朝、そんなことはしていません。
昔、熱心に片付けをしていたときは、よく、カレン・キングストンの「ガラクタ捨てれば自分が見える」という本を毎日読んだり、オーディオブックを聞いたりしていました。
毎晩、お風呂でラジオ講座のテキストを眺めていたときもありました。しっかり勉強するためにお風呂でテキストを読んでいたのではなく、勉強モードを保つために、見ていたのです。
私はずっと独学なので、自分がやめたらそこで終わりになります。細々とでも、続けられるように、線をつなぐ感じで、テキストを見ていたのです。
やる気を出すために読む本は自己啓発書でもいいし、好きな小説でもいいし、漫画でもいいです。
漫画にも名シーン、名言、名せりふはふんだんにあります。主人公の生き方を見ていると、自分もがんばろうという気になる、というお気に入りの作品がある人も、多いでしょう。
毎日届くメールマガジンやポッドキャストといったメディアでもいいですね。
心のビタミン剤となるようなメディアを見つけて、毎朝、インスピレーションを受けてください。
やる気を出す方法を書いた過去記事もどうぞ
家事がめんどうでやる気が出ない時モチベーションを上げる8つの方法。
絶対知っておきたい。断捨離モチベーションをアップさせる6つの戦略。
近頃、中だるみでやる気が出ない。そんな時、片付ける生活に復活するには?
ほかにもたくさんあります。
*****
きょうは、やる気を出して元気になる方法をお伝えしました。どれも継続していると、だんだん気持ちが充実し、フットワークが軽くなります。
肉体的に疲れていると、やる気もへちまもないので、そういうときは、しっかり休息してください。
以前は、「服を捨てられない」というメールが多かったのですが、最近は、「やる気がない」「毎日が楽しくない」「こんなことがあって疲れた」と訴えるメールが多いです。
もう一つ多いのは、「夫が物を捨てない」「夫が散らかす」です。