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必要な物だけを持つ、と決め、不用品をがーっと捨てて、ミニマリストになったとしても、人生はそこで終わるわけではありません。
ミニマルな暮らしはずっと続きます。
今回は、ミニマリストの暮らしをうまく続けるコツを5つ紹介します。
いつもこのブログを読んでいると、世間にはミニマリストが大勢いると思うかもしれません。しかし、まだまだ、たくさんの物を買い、どんどん消費するライフスタイルが主流です。
そんな社会で、持たない暮らしを続けるのは、ときに、努力を要します。
うっかりすると、いらない物をたくさん持つ暮らしに戻ってしまいます。
以下の5つを意識すると、ずっとミニマリストでいられるでしょう。
1.ミニマルライフはずっと続くと心得る
所持品を最小限にしたり、部屋の中をからっぽにすることがミニマルライフではありません。
ミニマルライフは、自分が大事にしたいものを大事にするライフスタイルで、それは死ぬまで続きます⇒レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない
不用品をたくさん持っていると、管理に時間を取られるから、とりあえず、手放すわけです。
それはデジタルコンテンツでも同じです。いま、読み放題、聴き放題、見放題といったストリーミングサービスがたくさんあります。
こういうサービスを利用するとき、「とにかくできるだけたくさん読もう、見よう、そのほうがお得だ」と数を集めることに走ってしまうと、コンテンツの消費に終わります。
そして、自分が本当に読みたいものや、見たいものをじっくり楽しむ時間とエネルギーがなくなります。
どうでもいいものには最初から手を出さない、不用だと思ったら、さっさと見切りをつける、そして、大事なものを大事にしていく。
これを意識して、日々を過ごさないと、流されます。
毎日そう考えて暮らす必要はないですが、1週間、1ヶ月単位ぐらいで、自分の生きたいように暮らせているか、常に振り返るようにすると、横道にそれてもうまく戻ることができます。
2.情報に振り回されない
インターネットのおかげで、誰でも、たくさんの情報にすぐにアクセスできるようになりました。
ここで問題になるのが情報の氾濫です。
情報を追い求めすぎると、頭の中がぐしゃぐしゃになるので、人の言葉に影響を受けやすい人は、入ってくる情報をできるだけ制限します。
そのやり方⇒情報の断捨離のススメ。頭の中も片付けないと、何もできないまま人生が終わる。
シンプルライフやミニマリズム、断捨離、物の捨て方に関しても、たくさんの情報が出回っています。
さまざまなノウハウやコツがオンラインにもオフラインにもあふれていますね。
10年前、私が物をばりばり捨て始めたとき、私も他の人のブログを参考にしていましたがが、毎日のように物を捨てて、さらにそういう生活について、発信している人なんて、数えるほどでした。
いまは、そういうブログやサイト、たくさんあります。
インターネット上にある情報も10年前に比べたらずいぶん増えています。
持たない暮らしを始めたいと思って、ネットでやり方を調べたり、断捨離や買わない挑戦に挫折して、立ち直るために情報を求めようとすると、うわーっと押し寄せる情報の波に飲まれるでしょう。
私もそういう情報を発信している側の人間ですが。
情報を知っているだけでは意味がありません。
自分にしっくりノウハウや考え方を1つか2つピックアップして、腰をすえて実践したほうがいいです。
3.人の生き方を否定しない
ミニマリストじゃない人の生き方を否定せず、そういう人たちのライフスタイルを尊重します。
物を減らしているのに、夫や親兄弟が、よけいな物を家に持ち込む、いらないのに押し付ける、という質問をいただきます。
最初に書いたように、持たない暮らしを心がけている人は、まだまだ少ないのが現状ですから、家族全員、ミニマリストなんてケースはなかなかないでしょう。
メディアにはそういう家族も登場するでしょうが、めずらしいからニュースになるのです。
たぶん、自分以外の家族は、「不用品が家にあっても平気な人たち」「当たり前のように買い物をする人たち」だと思います。
そういう家族の生き方は、そのまま受け入れてください。
相手を自分好みに変えようとがんばると(状況を自分の思い通りにしようとすると)、自分が疲れるだけです。それは、勝てない戦(いくさ)に挑むようなもの。
人をコントロールしようとしないほうがいい話⇒夫が断捨離を邪魔しても「他人はコントロールできない」ことを知っておく
そんなことすると、たいてい人間関係が悪くなりますし、エネルギーが無駄に奪われ、自分の生活が乱れます。
「断捨離を心がけているのに、うっかりたくさん買ってしまった」というメールをいただくことがあります。
ストレスがあったり、エネルギーが枯渇していたりすると、こういう「なぜ、こんなことしちゃったんだろう?」という行動をしてしまうものです。
気持ちに余裕があれば、もっと冷静でいられます。
4.空いた時間は意味のあることをする
持たない暮らしにすると、前より時間の余裕ができます。空いた時間は何か、自分にとって意義のあること、明日につながることに使ってください。
いらない物を捨てると家事が楽になるし、買う物の定番が決まってくるので、家事やショッピングにかける時間も減ります。
朝、着るものに迷わないので身支度もすぐに終わります。
私のように、化粧をやめてしまえば、さらに時間ができます。
せっかく時間があいたのに、その時間、何をしていいのかわからない、という人がいます。
退屈してしまうわけです。
退屈するのは必ずしも悪いことではありません。ぼーっと、息抜きすることも大事です⇒自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。
しかし、「小人閑居して不善をなす」のことわざどおり、退屈しすぎるのもよくありません。
暇つぶしに買い物をしてしまうからです。
買い物は、現代人の行う暇つぶしの代表です。いつでもどこでも買い物できるシステムが整備されているため、何の努力をしなくても、簡単にショッピングできます。
もちろん、前のように、不用意に目についたものをどんどん買う、なんてことはしないでしょう。だって、自分はもうミニマリストなのですから。
しかし、幸か不幸か、日本には、「ミニマリストのあなたにおすすめの商品」と銘打った商品が、たくさん出ています。
シンプルな部屋に似合う素敵な家具や雑貨の宣伝もかまびすしいです。
実際、100均で買った細かい雑貨を捨てて部屋をきれいにしたあと、無印良品やらで、ワンランク上(?)の雑貨を買い直し、結局、前とたいして生活が変わらない、という状況に陥っている人もいます。
暇な時間は有意義なことをしてください。べつに立派なことをする必要はありません。自分の心や体の栄養になることであればいいのです。
「時間があるけど、やることない」「退屈だ、暇だ」「何していいかさっぱりわからない」という人に、おすすめの行動を書いておきます。
1.)人のために時間を使う(ボランティアワークなど)
2.)自分の内面を見つめる(ブレインダンプ、モーニングページ、ブログを書くことなど)
3.)クリエイティブなことをする
4.)体を動かす
関連記事⇒自分に合った趣味の見つけ方、または有意義な暇つぶしの方法。
5.日々のルーティンを作ってみる
毎日行き当たりばったりに暮らしてもいいのですが、ミニマルな暮らしが続くような日々のルーティンや決まりごとを作ったほうが、結局、楽に生きられます。
「決まりごとがあると、自由じゃないから、いや」と思うかもしれませんが、ルーティンがあったほうが、一から考えなくてもすむので、脳に負担がかかりません。
人間は、何か枠組みや軸のようなものがあったほうが、自分らしく生きられるんじゃないでしょうか?
OL時代、私の週末はたいていなんの枠組みもありませんでした。
その結果、なんとなく始めた片付け物で1日がつぶれたり(夜になっても部屋は散らかり放題)、昼も夜も寝すぎて頭が痛くなったりしました。おなかがすいていないのに、三食たっぷり食べて、1日中、気分が悪かったこともあります。
これは、本来の私らしさを活かした暮らしでしょうか?
確かに私はなまけものですが、多少は生産的なことをして、社会に貢献したい、という気持ちも持ち合わせています。
それは、誰でも同じでしょう。
本来の自分のよさを発揮するためには、何らかの枠組みが作るべきだと思うのです。
選択肢が多すぎると、何も選べないし⇒バリー・シュワルツに学ぶ『選択のパラドックス』(TED)~所持品をミニマムにすると生きやすくなる理由とは?
制限がないと、後悔のたねが尽きることがありません⇒私たちが幸せを感じる理由~制限がある方が幸せ?ダン・ギルバート(TED)
せっかくミニマリストになったのだから、その暮らしを維持できるようなルーティンを考えることから始めるといいでしょう。
たとえば、
– ホットスポット(知らないうちに必ず物がたまる場所)を毎日片付ける
– 床の上に直置きしたものは、夜、所定の場所に戻す
– 郵便物はその日のうちに処理をする
– キッチンのカウンターは常にきれいにしておく
– 流しを毎日ピカピカにする⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)
– 食後、すぐに洗い物をする
こんなルーティンがあると、散らからないし、エネルギーもセーブできます。
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ミニマリストな暮らしを続けるコツを紹介しました。
ミニマルライフの形は人それぞれで、特に決まったパターンがあるわけではありません。
より自分らしい暮らし、自分の価値観を反映した暮らしになっていくといいですね。