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片付けに費やす15分を見つける方法を書きます。
私がおすすめしている片付け作業は、1日15分で、これを毎日継続します。
15分はラジオ講座1本の時間であり、NHKの朝のドラマ(連続テレビ小説)1話に費やされる時間です。
私としては、わりとベイビーステップ(小さな片付けプロジェクト)だと思っているのですが、この15分がない、という人が少なくありません。
まあ、兼業主婦で、子供がたくさんいると、やることが多いし、ご主人は夜遅くにならないとかえってこないし、いろいろ事情があるのでしょう。
そのように、ウルトラ級に忙しい方は、以下の方法で時間を見つけてください。
1.ふだん24時間をどんなふうに使っているか調べる
まず、自分がどんなふうに時間を使っているか、調べて書き出します。
朝、何時に起きて、何時までは、こんなことやって、通勤時間はいつどのぐらいとっていて、会社には何時から何時までいて、保育園のお迎えはいつで、家に帰ってくるのが何時で、その後、どんな家事を、いつどの時間帯でやっているか。
こんなことを調べてみます。
会社勤めの人は、昼休みに何をやっているかもメモしてください。
「1日の時間の使い方をチェックせよ」とは、前にも何度も書いているのですが、「そんなことしている時間はない」といって、やらない人がいます。
ですが、これをやらない限り、片付ける時間を見つけることはできません。
ふだん忙しくて、毎日目がまわる、という人ほど時間の使い方調べは必要です。
書き方は自由です。縦書きで、時間を30分ごとに区切って、ざっと書いていくのが簡単でしょう。
小さい付箋(しおりに使う短冊形)1枚を30分と見立てて、書いて貼っていってもいいです。
私は毎日のスケジュール(to-doリスト)は全部付箋に書いており、終わったら、はがして別の紙に貼り、このとき予定外の行動(つまりリアルの行動)があれば、新たに付箋に書いて貼っているので、その日、何をしたかあとでわかるようにしています。
2.流動的な時間を見つける
1日のスケジュールを調べたら、休憩時間や予定の入っていない時間を見つけます。これらは流動的な使い方をしている時間で、活動内容を変更できる時間帯です。
この時間が15分未満の人は、休憩をしなさすぎなので、断捨離どうこうという前に、ちゃんと休憩時間を取ってください。
1日のうちで、どうしても片付けをすることができない時間があります。
たとえば、寝ている時間、何かを食べている時間、会社でデスクワークをしている時間、クライアントと商談している時間、授乳している時間、赤ん坊に離乳食を食べさせている時間など。
こういう時間はどんなにがんばっても、不用品を捨てることはできないですよね?
そうではない、特定の活動の予定が入っていない時間を見つけてください。
連続で15分なくてもかまいません。1回5分しかないなら、そういう時間を3回使えば、1日15分取ることができます。
3.片付けに充てられそうな時間の例
勤務時間など、やるべきことが明確に定まっていない時間に、私たちは、たいてい、休憩したり、息抜きしたりしています。
何をやっているかは、人によって、違いますが、その活動は、不用品を捨てることより、自分の人生における優先順位が低いことが多いです。
最近よくある息抜きの例:
・スマホ・PCでゲーム
・インスタグラムなどSNSのチェック
・買う気はないけど、なんとなく通販サイトを見る、安くてお得なものを探す
・スマホでニュース、コミック、芸能人の動向、人の不幸話などを読む(インターネット)
・ママ友とおしゃべり、リアルでランチ、Zoomで飲み会
・テレビを見る
・YouTubeを見る
息抜きは必要だから、こうした活動をすることに問題はありません。
ですが、こういうことに使っている時間から、15分だけとって、毎日部屋の片付けをしたらどうなるか考えてください。
インスタグラムで見ても見なくてもどちらでもかわまない情報を見ることに使っている15分を、片付けに回したらどうなるか?
毒にも薬にもならない(実は、毒になっていると私は思いますが)、インスタのタイムラインをぼーっとスクロールしている15分を、今後1年、3年、5年と積み重ねると、自分の人生がどうなるか?
この15分を、日々の片付けにまわして、毎日少しずつ不用品を捨て続けたらどうなるか?
インスタを見ているより、不用品を捨てることに、時間を使ったほうが、その人の人生にインパクトがあると思います。
それも、よい影響があるんじゃないでしょうか?
これを信じて、別のことをしている休憩タイムから15分、時間を見つけてください。
4.どうやって15分確保するか?
流動的に使っている休憩時間から、片付けタイムを15分見つける方法は3つあります。
1)いまやっている活動をやめてしまう
「楽しくないけど、なんとなくやっているだけだ」「目がチカチカして、眼精疲労がひどい」「どんどん課金してお小遣いがピンチ」と思うなら、ゲームやSNSは、すっぱりやめて(アプリを削除して)、その時間を片付けタイムにします。
2)スケジューリング
休憩時間になんとなくやっていることを、「この時間帯に、〇〇分やる」と決めます。つまり、予定内の活動にします。
勤務時間と同じように、1日の何時から何時までは、インスタの時間、とスケジュールに入れてしまうのです。
8時から8時15分は、インスタの時間で、8時15分から8時半は、片付けの時間、というように。
3)どうでもいいことは最後にもってくる
先にその日、やるべきこと、すませたいこと(この中に片付けが入っています)を、やって、時間があまったら、インスタやらゲームやらをやる、と1日の最後に持ってきてもいいです。
この方法を取るときは、寝る時間をしっかり決めてください。
そうしないと、夜遅くまで、だらだらやってしまいますから。
5.やらなくてもいいことはやらない
1日の時間の使い方を調べてみると、やらなくてもいいことまでやっていることに気づくものです。
そのような作業をやめると、片付け時間が見つかるかもしれません。
私でいえば、シャンプーや化粧は、前はやっていたけど、いまは、別にやらなくてもよいことです。
まあ、これは万人にはおすすめできませんが、1年365日、ばっちりメイクする必要はないでしょう。
家事にしても、やらなくていいことをいっぱいやっているかもしれません。
昔、私はお菓子作りが趣味でしたが、ケーキを作る前に、粉をふるうのがめんどうだから、ふるわないほうが多かったです。
スポンジケーキみたいにふんわり焼きたいお菓子はふるったほうがいいかもしれませんが、クッキーやマフィンみたいなものは、小麦粉をボールに入れて、泡立て器でかきまぜて、明らかなダマをつぶせばそれでいいと思っていました。
家族が食べるだけで、売り物じゃないし、コンクールに出品するわけでもないのですから。
粉をふるうことそのものはたいして面倒ではないけれど、ザルを洗うのが面倒です。
全体的にシンプルライフにしてしまうと、買い物や物の管理に使う時間が大幅に短縮できるので、ひじょうにおすすめです。
6.たっぷりあるマインドをもつ
忙しくて物を捨ててる時間がないんです、とか、朝の忙しいときに、モーニングページなんて書いてられません、とか、時間をどう使っているか調べる時間がありません、などと言う人は、
「足りないマインド」に陥っている可能性があります。
時間がないと思うからないし、あると思えばあります。
足りないマインドとは?⇒こんな考え方が貧乏を引き寄せる。お金がたまらない恐怖のマインドとは?
これまで何通も、「捨てられません」というメールをいただきましたが、足りないマインドで物事を見ているから、いらない物にガシッとしがみつくのだと思います。
これを捨てるとあとで困るかもしれないし、とか、あとで欲しくなったときに買うお金がもったいないし、とか、これ捨てちゃうと、楽しかった昔の人生がなくなってしまいそうで、とか、みなさん、いろいろおっしゃるけれど、
家の中、よく見てください。それを捨てたって、まだまだすごく物があるんじゃないですか?
きのう、ニュースで、山火事のせいで家が全焼したオレゴンの人が、「私のこれまでつちかってきた物が、全部燃えてしまいました」と言っていました。
そういう人が、「人生がなくなった」というならわかります。昔の東京大空襲のあとみたいな惨状ですから。
ですが「もったいないです、捨てられません~~~っ」と言っている人の、家の中、まだ物だらけなんです。
つまり、すごくいろいろあるのに、足りないマインドでいるから、「ないない」「なくなったら困る」と大騒ぎするのです。
いつも、たっぷりあるマインドでいることを心がけてください。
そうすれば、自分がしたいことをする時間が見つかります。
時間管理に関する過去記事もどうぞ
自分の時間がないというイライラから抜け出す方法~シンプルライフで叶います。
毎日忙しくて片付けられない人へ。時間がないと嘆く人がうまく片付けるコツ。
時間がないんじゃなくてやる気がないだけ。大事なことに時間を使う方法(TED)
仕事が忙しいから汚部屋なんです、この言い訳をすっぱり捨てるすすめ。
気持ちの整理をするために、紙に書き出そう:ライダー・キャロル(TED)
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片付ける時間を見つける方法を書きました。
きょう紹介した方法をやってみても、平日はどうしても時間がない、という人は、週末にまとめてやってもいいのかもしれません。
ですが、週末は、楽しいことをしたり、リラックスしたりする時間だから、できれば、日々の片付けは平日にしてほしいですね。
昔、学校で、経済学の先生が、単元が終わるごとに、試験をしました。
その試験がいつも金曜日なのです。
ある生徒が、「先生、試験は月曜日にしてくれませんか?」と頼んだことがあります。
すると先生は、「週末は、みんなに楽しんでもらいたいから、月曜には絶対やらない」と答えました。
そのとき、私は留学生で、平日も週末も関係なく、勉強漬けでしたから、「ふ~ん、そうなのね、私にはどっちでも同じだけどさ」と思いました。
でも、いまになって見ると、私はあの先生と同じ考えです。
片付けは人生の目的ではないので、日々のタスクの1つとして、さらっと行うのがいいですね。