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読者のお便り紹介コーナー。今回は実家の断捨離が話題のメールを2通紹介します。
1通は、ご両親が亡くなり、空き家になった実家を片付けた話。もう1通は、お母さんと一緒に庭を片付けた話です。
まず、空き家状態だった実家を片付けた体験を送ってくれたSさんのお便りをシェアしますね。小見出しは私が入れました。
遺品整理をして学んだこと
件名:実家の遺品整理
2年ほど前からブログを拝見しております。
きっかけは遺品整理でした。
親が亡くなり実家が空き家となった数年前にどうにか効率的に実家のあふれんばかりの「物」を処分したい。
そんな中、筆子さんのブログに出会うことができました。
夫と2人で片付けた
40年以上生活してきた親の家は家具や衣類や食器、何と表現してよいかわからないあらゆる物⇒ゴミ化した物。
お金をかけて業者に頼むことは簡単で効率いいと分かっていましたが、両親が暮らした家を自分の手で整理したいと思いました。
休日ごとに夫と2人まずキッチンから始めてすべて終えるのに半年以上かかりました。
雪深い地域ですので冬は一切手を付けることが出来ないため、4月に始めて11月初めに全て終えました。
40年間ためこんだ物、物、物
20年以上前に処方された大量の湿布や薬。
父の衣類(父は25年も前に他界してます)。
驚いたのは私が20代の頃に着ていた洋服や靴(現在私は60代です)。
収納と言う名のゴミ置き場ですね。
高価なもの以外片っ端から捨てるつもりで始めた遺品整理でしたが、自分でも驚くくらいに、まだ使えそうとか もったいないとか
私があまり好きではない言葉を連発してる自分に驚きました(笑)。
最後に残ったのは着物
最後の最後に残ったのが着物です。
和ダンスの引き出し何段にも重ねられた着物は、しつけ糸のついたままの物もありました。
すべて出してみると驚くほどの量。
これは高価なものだから価値がある! お金になる!
一瞬そう感じていつまでも捨てることができずにいました。
夫の一言 お前はこの着物を着るのか? 着ないなら処分すべき
結局私の喪服着物を1点残して全て処分しました。
買取価格は1枚300円~500円でした。
捨てたあとのすがすがしさ
処分後の自分の感情に驚きました。
すがすがしい何とも言えない達成感。
目の前の、昔は高価でも今は何の価値もない物が300円であってもゴミにせずにすんだこと、そして何よりキレイさっぱり処分できたこと。
両親の形見として父の使っていた時計1つと、母の18金の指輪を残しました。
後は親戚関係の表紙のついた集合写真や、婚礼の記念写真が大量にありましたが、これらもちゅうちょなく捨てることができたのは、筆子さんのブログで私なりに学ばせていただいたおかげです。
片付けた実家に引っ越した
その後、私は、夫婦で実家に暮らすこととなり、自分の家の物を大量に捨てて越してきました。
現在はシンプルに必要なものだけで快適に生活しております。
引っ越しの際「これどうしよう?」と迷ったとき、筆子さんのブログがまた助けて下さいました。
現在も毎日ではありませんが、月に数回「いらない物を捨てる日」と題し紙切れ1つでも不要なものは捨てています。
でも必要なものは買いますし、洋服も買いますが、買ったら同様の不要な物は捨てることを繰り返していると、増えることはありません。
これからも物を増やさない豊かな生活を心がけていきたいと思います。
筆子さんが、ブログで発信してくださっている役に立つ情報への感謝とお礼の気持ちをお伝えしたくてメールいたしました。
筆子さん今後もますますご活躍下さい。
それでは失礼いたします。
Sさん、はじめまして。メールありがとうございます。
いつも、ブログをご愛読いただき、重ねてお礼申し上げます。
実家の片付け、お疲れさまでした。休みの日に通って、半年で完了とは、すばらしいです。
ご主人が、物の執着しないタイプで幸いでしたね。
Sさんのお母さんは、物を捨てない方だったのでしょう。
しかも、高価な着物を買うお金もあったし、それらをしまう場所もあったようです。
しつけ糸がついたままの着物は、いつかは着るつもりだったのかもしれません。
誰かが着てくれればうれしいですね。
着物は反物に戻すことができるから、素材の質がよければ、反物に戻して、別の何かに再生することも可能ですね。
さて、現在は、ワンインワンアウト(1つ家に入ったら、1つ出す)を実践して、快適に暮らしていらっしゃるのですね。
物をためこむお母さんのおかげで、学びが得られてよかったです。
これからも、お元気で、シンプルな暮らしを楽しんでください。
着物を捨てる話⇒親が買ってくれた着物を断捨離する方法。捨てることで幸せになる方を選ぶ
ワン・イン・ワン・アウトとは?⇒物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?
次は、お母さんと庭を片付けた話を教えてくれたMさんのお便りです。
たくさんあった鉢を処分してスッキリ
件名:実家の断捨離
今日は実家の断捨離が一歩前進できた良い報告です。
春より私の実家の敷地に小さな家を建て暮らしています。父は大工のため、こつこつ建ててもらいました。
庭も実家と一緒のため、子供と草取りをしたり、コンポストを作ったり、木を植えたりと最近は庭いじりをする時間が増えました。
買わない生活のため、欲しい木は1本買いましたが、土や鉢は、以前買ったり家にあるものを活用しました。それが普通ですが…
実家の敷地はそこそこ広く、私が子供の頃から父は、休みの日は、木の世話や、草取りをしていることが多かったです。
現在も20本前後の木が生えています。
実家の家や車庫の隅に積み重ねられたプランター類。枯れた鉢。ずっと片付けたかったのですが、やっと今日着手に成功しました。1日かかりましたが…
庭の落ち葉を拾っていると、母が出てきて一緒にやり始めました。
軒下の掃き掃除をしながら、「これ、いる?」と空いたプランターを手にさり気なく聞いてみると、「いらない。プラスチック製は捨てたい。このサボテンも…」などと言い出しました。
私は言われた物を処分し、他も促しながら陶器の鉢まで整理整頓と、片付けに成功しました。
プラスチックの鉢と陶器の鉢、合わせて、60以上処分。とっておいた鉢の数は50以上。庭にある鉢は50以上、数えると多さに驚愕。
母は、「私、こんなにお金を使ったんだね」と、ぽつり。
物量を自覚できて良かったです。
木も植えたら手入れが必要だし、敷地も同様ですね。広すぎる土地や、広すぎる家は必要ないと感じます。
最近洋服や書類の捨ての話題が多く、興味深いです。
洋服は、今年の夏あまり着なかったものを数着処分しました。先日見直したベア・ジョンソン さんの15着は、やっぱり憧れがあります。
書類は、私も捨てる派です。
会社に所属中は持っていようと思っていたものがありましたが、一定期間以上は処分と決めました。捨てが進みます。
明日の更新も楽しみにしています。
いつもありがとうございます。
Mさん、こんにちは。いつもメール、ありがとうございます。
お母さんとプランターの整理をできてよかったです。
実家の建っている敷地に、お父さんに家を建ててもらって、そこに住んでいらっしゃるとは。
とても恵まれた環境ですね。
外回りのスペースは、たっぷりあるようで、お子さんたちにはいい環境ですね。
私の母も庭いじりが好きですが、幸か不幸か、庭がせまいし、敷地の真ん中にどーんと家が建っていて、スペースを活用しにくいので、植木鉢はそんなにないと思います。
不用品を捨てる発想がない人、物を捨てられない人、買い物が好きな人、コレクター気質の人は、最初から物を置くスペースに制限をかけておくと、あとで苦しまなくてすむでしょう。
それでは、Mさん、これからもお元気でお暮らしください。
ベア・ジョンソンの記事⇒ベア・ジョンソンに学ぶゼロ・ウェイスト・ホームを作る5つのルール(TED)
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私の母も、着物をたくさん持っていました(というか、今もあります)。
母は、もともと着物が好きなのか、一時期、和装学院に通って着付けを習い、講師の免状(あくまで趣味)を取った関係か、よく着物を買っている時期がありました。
1枚数十万円する、比較的高い着物です。
自分の分が充分そろったあと、私にも振り袖をはじめ、何枚か作ってくれましたが、私はそのうちの1枚を友人の結婚式に2回着ただけです(私の記憶があっていれば)。
私は着物に興味がないし、「着ないよ、いらないよ」と明言していました。
母は、「今はあんなこと言ってるけど、そのうち結婚したら必要だろうし、きっと着るだろう」と思ったのか、どんどん作り、訪問着やら何やら、昔の人が、嫁入りに持っていく着物一式をたんすに入れていました。
その後、私はカナダに来て、ますます着物なんていらない生活になり、しかも、一生、ミニマリストでいくことに決めたので、もはや、着物は決定的にいらなくなったとき、母は、買取業者に依頼して私の着物を処分しました。
とても安い買取価格で。
売ることに決める前、母は、「あんた、着ないって言ってたもんね」と言いました。
申し訳ないといえば申し訳ないのですが、「少しは着てあげればよかったな~」とは全然思いませんでした。
袖をとおしてないから、業者が違えば、もっと高く売れたかもしれませんが、着物を売って得たお金で、またすぐにゴミになるものを買ったら、進歩がありません。
着ない着物を持っていても仕方がない、物は使わなきゃ意味がない、ということを学ぶことができれば、タンスに着物を入れっぱなしにしておくより、何百倍もいいです。
それでは、あなたも、質問、感想、気づいたことなどありましたら、問い合わせフォームで、お気軽にメールをください。
お待ちしています。