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片付け中に、今後もたぶん使わないけど、捨てるのもったいないなあ、という気持ちになり、なかなか捨てられない物がたくさんある。
そんな人は、その品物の本当の価値について考えてみると、踏ん切りがつきやすいです。
価値の見極め方を3つ紹介しますね。
まず、「もったいない」と思う物をなぜ捨てるべきなのか、簡単に説明します。
ガラクタに見えなくても捨てるべき理由
ゴミみたいな物はすぐに捨てられるけれど、見た目が美しかったり、新品同様だったり、値段が高かった物はなかなか捨てられない。
そもそも、ガラクタに見えない。そんな人はたくさんいます。
ですが、自分の部屋をじっくり見て下さい。
汚部屋で邪魔になっている物は、このような「一見ガラクタには見えない物」ではないでしょうか?
1つひとつを見てみると、「まだまだ使えそうな素敵な物」です。しかし、実際は、使っておらず、棚の中に突っ込んだり、テーブルの上に放置したり、部屋の片隅に山積みにしたりしています。
整理整頓が得意な人は、カテゴリーごとにどこかに、きれいに収納しているかもしれません。
そのため、生活しにくくなっています。
こうした品を手放さない限り、スッキリとした部屋にはなりません。
物は場所を取りますから。
物理的に場所を取るのはもちろんのこと、頭の中でもスペースを取ります。
手放してしまえば、その物に関するあらゆる考え事から解放されます。
市場価値を調べてみる
「売れば高く売れる」。こう思って、ガラクタを手放せないときは、その品物の市場価値を調べてください。
メルカリなどフリマのサイトを見て、似た商品がいくらぐらいで出品されているか/売れているかチェックすればわかります。
実際に出品してみてもいいでしょう。
5年前に3万円で買った洋服が、今も3万円の価値を持っていることはまれです。
日本人は、「新品であること」にこだわる傾向がありますから。
お金を貯めたいなら今すぐ捨てたい、日本人ならではの3つの習慣。
逆に、思った以上にいい値段で取引されているのを発見するかもしれません。
そんなときは、すぐ出品して、お金に変えてしまえば、「メルカリで売れば私のお小遣いになるから」と言い訳しながら、不用品をずっと持ち続ける中途半端な状況に終止符を打つことができます。
自分にとっての価値は何か
その品物の本当の価値は、市場価値ではなくて、自分にとっての価値です。
たとえば、私はゲームには全く興味がないから、誰かに、「マクドナルドのフライドポテトの無料引換券を1枚つけるから、このプレイステーション、もらってくれない?」と言われたら、しっかり断ります。
使わないゲーム機を持っていたって邪魔になるだけだし、マクドナルドにも行かないから、ポテトのクーポン券もいりません。
食べ物に替えることができる金券っぽい紙切れは、さすがの私もいきなり破って捨てたりはしません。
「これ、娘にあげようかな~」などと、余計な考えごとをすると思います。
今、あなたの部屋にある「いつか使えるかもしれない物」や「まだ新品同様の物」も、本質的には、このプレイステーションと同じです。
今の自分にはもう価値がない物です。
今日誰かに、「これ、あげるよ」と言われたら、断るはずです。
ただ、プレイステーションほど、はっきりと、「価値がないこと」が見えていないだけです。
価値を調べる
こう言われても、納得できないときは、その品物がどんな価値を提供しているか、リストアップするといいでしょう。
・押入れの中の埋め草として、豊かな雰囲気をかもしだしてくれている?
・昔、お金があったことを思い出させて、うれしい気分にしてくれる?
・見ると懐かしい気分になる宝物?
・自分のモノ選びのセンスのよさを表しているから、持っているだけで満たされる?
こんなふうに、その品物の価値を書いたあと、今後もそれを所有するコストと見比べてみると、「この程度の価値では、持つのに値しないな。もう捨てよう」と、納得して、処分できると思います。
いらない物を持ち続けるコストがわからない人は、こんな記事を読んでみてください⇒もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。
なくしてみる
目に見える物も見えないものも、それを失ったとき、価値がわかります。
そこで、価値があるのかないのかわからない物を、いったんなくしてみましょう。
方法は2つあります。
1)ないものと考える
「これがないと私の生活はどうなるだろう?」と、それがなくなったときのことを想像してみてください。
なくしたその途端、不便でどうしようもなくなるでしょうか? 1週間ぐらいならがまんできるけど、2週間ぐらいたつと、もうどうにもがまんできず、店で新しい物を買ってくるでしょうか?
とんでもなく、生活の質が落ちるでしょうか? それとも、逆にラクになるでしょうか?
私のことを言えば、不用品だと思った物を捨てたとたん、とてつもなく不便になったことは一度もありません。
当然ですよね?
不用品だったのですから。
そもそも、捨ててしまうと、その物のことは忘れてしまいます。
このブログに、「もっと早く捨てればよかった物」のことを書いていますが、私は、何をどんなふうに捨てたか、ずっとブログに書いていたから、覚えているだけです。
記録を残していなかったら、捨ててしばらくしたら、忘れてしまっていたと思います。
2)物理的になくしてみる
いつも置いてある場所から、それを取り去って、それなしで生活してみてください。
映画「365日のシンプルライフ」の主人公のように⇒映画『365日のシンプルライフ』の感想:「物を捨てる」映画ではなく、大切な物を選ぶ話、所持品をすべて外部倉庫にあずけてしまい、必要になったら取りに行けば、要不要がはっきりします。
しかし、そのために、わざわざ倉庫代を払うのも嫌でしょうから、全部箱詰めにして、物置きのはしっこにでも入れておくといいでしょう。
箱には、箱詰めにした日付と、中身(「価値があるかどうかわからない物」とか)を書いておいてください。
箱詰めにして、ふだんあまり目にしないところに置いてしまうと、ほどなく中身のことは忘れます。1年たったら、「やはり価値がなかったか」と納得して、手放すことができるでしょう。
クローゼットや食器棚から、「価値があるのかどうかわからない物」を間引きすると、とても暮らしやすくなります。
そこに残るのは、ふだん使っている物ばかりでしょうから。
自分なりの価値をさぐる
品物の本当の価値は、自分にとっての価値なので、その測り方はいろいろあると思います。
私にとって、それを実際に使っているか、使っていないかは、価値のあるなしに多いに関係があります。
毎日のように使っている物はとても価値のある物。1年に1度でも使う物も、まあ価値がある物。
購入価格が高い物でも、ここ数年使っていない物は、価値のない物、というように。
あなたはこの考え方に同意できないかもしれません。
それでも、部屋の中に置かれたまま、ほとんど動きのない物が、どんな価値を持っているか考えてみることは、物を手放す行為を後押ししてくれるはずです。
常に、自分にとって(家族にとって)価値があるのかどうか考えてください。
自分ではなく、母親にとって価値のある物とか、もうそこに住んでいない人にとって有用な物を、「自分の大事な物」と勘違いしないように。
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使うめどがあるかどうか、それが捨てるものを見極めるコツ:ミニマリストへの道(73)
手放して前に進む:野望ガラクタを手放したら、生活がいい方に変わった。
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それぞれの物がもたらしている価値を考えてみると、捨てにくい物も捨てやすくなる話をしました。
所持品を100%、使っている物だけにするのは難しいものです。
小さい子供がいれば、家の中をいついかなる時も、スッキリさせようとするのは現実的ではありません。
不用品をきれいさっぱり捨てる必要はありません。
しかし、場所と頭のスペースをとっている物は、できるだけ取り除いたほうが、暮らしやすくなります。