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いろいろ書く生活を始めたいのですが、紙のノートとiPadとどちらがいいですか、という質問をいただきました。
この質問に回答しますね。
まずメールをシェアします。source_createさんからいただきました。
紙のノート、それともiPad?
件名:ノートとipad
source_createと申します。
著書「書いて捨てる」を拝読しました。
とても読みやすく、参考になる点がたくさんありました。
早速実践したいと思うのですが、一つ教えてください。
いろんなテーマで書いていきたいと思いますが、ipadに比べてノートの方がよいでしょうか。
ipadですと、テーマによって気楽にノートを分散でき、ノートの整理もできます。
ペンも出ているので、キーボードの欠点を補いつつ、紙のような利点もあるかと思います。検索も簡単にできます。
ですが、目が疲れる、電源がきれる心配などのデメリットもありますが・・。
筆子さんは、その点はどのようにお考えされていますでしょうか。
ご教示頂けましたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。
source_create さん、はじめまして。お便りありがとうございます。
著書を読んでいただき、うれしいです。
筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
私自身は手書き派で、iPadでノートテイキングをしたことがないので、「書いて、捨てる」を書いたときは、iPadで書くことは想定していませんでした。
あの本は、ふだんものを書かない人に、書き始めてほしいという気持ちから書いたのですが、iPadだと、そもそも、iPadの入手という手続きが必要です。
そのへんの紙やノートに、鉛筆やボールペンで書くほうが、断然手軽です。
しかし、source_createさんのように、すでにiPadをもっていて、日常ノートテイキングに使っているなら、書くものによっては、スマホやiPadを使ったほうが便利かもしれません。
目的と好みによる
紙のノートを使うか、iPadを使うかは、それを書く目的と、その人の好みによって変わります。
まず、モーニングページは、手書きがいいです。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
モーニングページは、読み返さないので、デジタルデータとして残す必要はありません。
デジタルでモーニングページを書くのはちょっと考えられません。
iPadでものを書いたことがありませんが、iPadの画面ってひんやりしてますよね? 紙とはちょっと手触りが違うし、紙のノートのページをぺらっとめくる感覚もありません。
アップルペンシルは、少々重いし、途中で反応しなくなる可能性もあります。
頭の中に浮かんだことを、がーっと書いていくモーニングページには適しません。
それに、朝一番に、デジタル機器を使うのはやめたほうがいいと個人的に思います。
同じ理由で、ブレインダンプも、手書きのほうがいいです。
ブレインダンプも、頭の中にあることをがーっと吐き出すものなので、ストレスなく書けるほうがいいです。
ブレインダンプは、一覧できるように、大きめの紙(大判カレンダーの裏とか)に書くのがおすすめですが、ふつうのiPadだと、画面が小さいと思います。
もちろん、iPadで何かを書いているとき、大きさのリミットはありませんが、一覧するために縮小すると、読みにくくなります。
iPadの利点をいかしたいノートならiPadを
それ以外のノートでiPadの利点を活かすと都合がいいものはiPadのほうがいいでしょう。
iPadのメリット
・紙やノートをたくさん持たなくてもいい
書いたものをiPad(またはほかの場所)にデータとして格納するから、何冊もノートを持たなくても、iPadだけあれば事足ります。
場所も取りません。持ち運びも簡単です。
・簡単にシェアできる
書いたものをほかの人にシェアしたいときは、iPadのほうが簡単です。
手書き派の私ですが、ブログはキーボードでタイプして、一般公開しています。
・検索できる
書いた内容をあとで検索して探す必要があるなら、iPadのほうが便利です。
ただし、検索できるのは強みですが、検索するものによっては、面倒なこともあります。いろんなところから、大量に検索結果が出てくると、そこから目当てのものを探し出さなければなりません。
Google検索も同じですが、検索スキルがないと、かえって時間がかかるでしょう。
デジタルはたくさんデータを残せるのがメリットですが、大量にデータがあると、あとで探すのが大変です。
紙のノートだったら、あとで見たいページに付箋をつけておけば、一瞬でたどりつけます。
・いくらでも書ける
ノートは1冊書いたら終わりで、次のノートを用意する必要がありますが、iPadの場合は、何万文字でも書けます。
あれこれたくさん書くので、ふつうのノートでは追いつかない、という人はiPadのほうがいいかもしれません。
いろいろなノートを使い分けたいという人も、iPadがいいでしょう。
・長期保存できる
ノートは劣化するので、長期保存したいなら、デジタルデータのほうがいいです。
・情報の一元化ができる
ノートだけでなく、プリントや教科書などをデジタル化して、iPadの中にまとめることができます。
私が大学生だったら、iPadでノートを取るのを一度は試してみるでしょう。
・編集が簡単
紙のノートは一度書いたら、消しゴムで消す、修正液を塗る、上から白いシールを貼る、線で消すなどしないと編集できないので、あとで、手を加えたいなら、デジタルのほうが便利です。
・カラフルにできる
アップルペンシルは、ペン先や色を自由に選べるから、ものすごくたくさんの色を使いたい、という人には、iPadのほうがいいでしょう。
・読みやすい文字になる
整ったノートを作りたいならタイピングできるiPadのほうがいいです。
私はほぼ手書き
私は、ノートテイキングはほぼ手書きです。
iPadも持っていますが、私にとっては手書きのほうが手軽だし、書いたものを検索したり編集したりは全然しないので、わざわざiPadを使う必要も感じません。
ふだんパソコンに向かっている時間が長いので、アナログが可能なところでは、できるだけアナログにとどめておきたいという気持ちもあります。
手書きでも、写真に取れば、簡単にデジタル化できますから、残したいのであれば、残せます。
私が日常的に書いているノートは、10年日記、モーニングページ、食事の記録、収入と支出の記録(家計簿)、予定を管理するノートの5種類ですが、すべて紙のノートです。
予定を管理するノートは appointment book としてアマゾンで売られているもの。
10年日記は専用の日記帳
10年前の日記を読んで思うこと、そして日記をつけるメリット。
ほかは、全部コンポジションブック(北米の大学ノートみたいなもの)です。
ブレインダンプは、娘の使い残しの大きな紙に書くし、メモはプリンター用紙に書くし、ブログのネタの覚書も、プリンター用紙に書いて、必要ならバインダーに保存します。
プリンター用紙+バインダー(3つ穴フォルダー)はとても汎用性が高いので、いろいろな種類の記録を残せます。
要するに、あとで検索したい、ものすごく長期保存したい、部屋にノートは1冊たりとも置きたくない、キーボードを使って大量に書きたい、という事情がなければ、私が、「書いて、捨てる」でおすすめしているノートは紙で十分だと思います。
iPadもアップルペンシルもけっこう高いですからね。
ただ、好みの問題なので、iPadと手書きと両方やってみて、用途に応じて、好きな方を選べばいいでしょう。
iPadに1本化はできないと思います。
デジタルで記録すると、破って捨てることができませんから。
ストレスに思うことを紙の上にがーっと書き出して⇒買い物はやめられる。お金を使わないシンプルなストレス解消法
ビリビリと破り捨てたり、燃やしたりするのと、ファイルを画面から削除するのとでは、受ける感じが全然違います。
メッセージも、手書きのカードと、デジタルのカードでは、ありがたみが違います。
書きながら記憶したいとか、アイデアを出したいというときは、手書きのほうがいいですよ。
それと、いつもキーボードを使っていると、確実に漢字が書けなくなります。
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読者の質問に回答しました。
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