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視覚的ノイズを減らす話、今回は、スマホがもたらす、心の中をかき乱すノイズを紹介します。
視覚的ノイズとは違うので(視覚的に邪魔になるときもありますが)、番外として扱いますね。
デジタルノイズというと、ふつう、デジタル写真に出る小さな斑点を意味しますが、この記事でいうノイズは、そういうノイズではありません。
デジタルなノイズとは?
それがなければ、穏やかに、自分のペースで日常生活を送れるのに、スマホを介して突然侵入し、ペースをかき乱すもの、自分がやりたいことを邪魔するもの、それがデジタルなノイズです。
たとえば、
・ホーム画面にごちゃごちゃと並んでいるアイコン
・目障りな通知音や、通知マーク
・見ると不快になる投稿
・集中を妨げるもの
・休息の邪魔をするもの
・衝動買いの引き金になるもの
・睡眠を奪うもの(見始める/使い始めると、止まらくなるため)
・自信を失わせるもの
・ねたみや嫉妬を生むもの
・余計な仕事を生むもの(つい写真を撮りすぎて、あとで整理や削除をするはめになる)
・「すぐに返信しなければ」と気持ちを焦らせるもの、緊張を強いるもの
・公私混同させるもの(休みなのに、仕事のメールを見て、気分が休まらない)
・目に悪い、頭痛を引き起こすなど、ダイレクトに健康を害するもの
・孤独にさせるもの⇒SNS依存に注意。FOMO(フォーモー:取り残される不安)を捨てる方法
こんなノイズがあります。
たいしたノイズではないと思うかもしれませんが、デジタルノイズの問題点は、毎日、コンスタントに侵入してくる点にあります。
日々ノイズにさらされ、心の中にためていくと、心身の不調をきたします。
Twitterに投稿された誹謗中傷のせいで自殺する人がいます。「死ぬぐらいなら、スマホを捨てて、静かに暮せばいい」と私は思いますが、毎日多大なるストレスにさらされていると、心の病気になるため、もはや正常な判断ができなくなるのです。
そこまで行かなくても、デジタルノイズを野放しにしておくと、ストレスが増え、心の平安と貴重な時間が奪われます。
では、このノイズの片付け方を紹介します。
現状を調べる
まず、自分が毎日、どれぐらいノイズにさらされているか、調べてください。
スマホを使っている時間すべてが、ノイズになっているとは言いません。
しかし、何の価値も生み出していない、むしろ無駄に時間を取られている、ストレスになっている、無駄に買い物を増やしている、心身ともに苦痛だ、そんな時間や活動もあるんじゃないでしょうか?
見るたびに嫌な気分になるのに、ずっと見ているものはありませんか?
スマホでアプリの使用時間を見られるので、そういう機能を使って調べてもいいし、いつどこで、どんな活動にどのぐらい時間を使っているか、ログを取るのもおすすめです(自分に正直になって調べること)。
スマホの使用が自分の生活にどんな影響を与えているか、客観的に考えてください。
「今の使い方で大丈夫、特に問題はない」。こう思うなら、デジタルなノイズの制御はできているので、今後、増やさないように気をつけるだけでいいです。
問題を感じているときは、続きを読んでください。
デジタルなノイズを減らす方法
デジタルなノイズを抑える簡単な方法を書きます。
いらない通知機能を切る
たいていのアプリに通知機能がついていますが、本当に知らせてもらう必要があるのか考えて、不用な通知機能を切ります。
通知が来ていると、「それは重要で、急を要することだ」と考えがちですが、世の中、重要なことはそんなに多くありません。
もし、そのアプリを毎日必ず使うのなら、べつに通知はいらないですよね?
通知機能をオンにしていると、バッテリーも余計に消費するので、「通知がないとどうしても困る」と確信するものだけ、通知機能をオンにしてください。
しばらく通知機能をオフにして様子を見るのもおすすめです。
アプリを削除する
使うべきではないと思っているのに、長時間使ってしまうアプリがあるときは、削除するか、せめてホーム画面の目立つところに置くのをやめましょう。
英語に、Out of sight, out of mind(アウトオブサイト、アウトオブマインド、去る者は日日に疎し)ということわざがありますが、見えないと、次第に、そのアプリのことを忘れます。
特定のアプリを異常にチェックしてしまうのは、単なる習慣なので、遠くに追いやればいいのです。最初は違和感があっても、そのうち慣れます。
パソコンを持っている人は、「スマホではなくPCでチェックする」と決めてもいいでしょう。
スマホを便利に使っていると、PCを立ち上げるのがとてつもなく面倒に思うはずです。面倒すぎて立ち上げないので、ごく自然に、「アウトオブサイト、アウトオブマインド状態」になります。
まめに機内モードにする
機内モードにすると通信を遮断できるので、「この時間になると、私は、使うべきでないアプリを開いて、えんえんと使ってしまう」という時間帯がわかっているときは、その時間になるちょっと前に機内モードにしてください。
片付けや勉強に集中したいときも、機内モードにするといいでしょう。
スマホを持ち歩かない
依存しているアプリがあり、その悪習慣を断ちたいときは、スマホを持ち歩かないでください。
「持ち歩かないなら、スマホを持っている意味がない」。こうあなたは、思うかもしれません。
確かにそうですが、いつでも、どこでも、すぐに手に取れるから、そのアプリを使ってしまうのです。
物理的に距離を置きましょう。
これは、買い物依存の人が、クレジットカードを解約したり、カードにはさみを入れたりするのと同じ要領です。
なければ使えないので、効果がありますよ。
寝るときにそばに置かない
寝床から遠いところにスマホを置いて、寝てください。
これも物理的に距離を置く方法です。
スマホを睡眠モードやお休みモードにして寝てもいいですが、呼び出しや通知はなくても、スマホをさわれば、普通に使えるでしょうから、重症の人は、遠い場所に置いたほうがいいです。
使わないものは元から断つ
生活をシンプルにするために、使用しないものは、最初から、自分の生活に入ってこないようにします。
読まないメールは配信を解除、使わないアプリやプログラムは削除。
そうやって、月に1度はよけいなガラクタを捨てましょう。
物と同じで、「いつかそのうち使うかも」「そのうち役に立つときが来るかも」という理由から、メールを取り続けていたり、アプリを常駐させていると、デジタルなノイズが増えます。
使用する時間を決める
制限をもうけず、えんえんとスマホをさわっていると、使いすぎてガラクタが増えるので、「この時間帯に15分だけ」と時間帯を決めて使います。
「暇つぶしには使わない」「夜はスマホをさわらない」など、使用ルールを決めるのもいいでしょう。
■関連記事もどうぞ⇒スマホ疲れしてませんか?~簡単デジタルデトックスで心の余裕をとりもどす
■視覚的ノイズの話⇒視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。
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スマホによってもたらされるノイズを減らすおすすめをしました。
スマホもとても便利なものです。私も毎日使っているからその点は同意します。でも、便利すぎるものは、かえって人間のためにならないときがよくあります。
製品やサービスそのものが悪いのではなく、人間がそれをうまく、自分のためになるように活用できないのです。
人は楽なほうに流れますから。
便利なものは、たいてい体に悪いですよね?
たとえば、電子レンジで簡単に調理できる加工食品や、コンビニで買ってくる弁当は、たいてい、健康によくありません。
利便性を追求するあまりできあがった不自然な形の食品だからです。
スマホもそういう面があるんじゃないでしょうか?
デジタルなノイズにさらされていないか、時々、振り返ってください。