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服の買いすぎをやめる方法を3つ紹介します。
服、靴、バッグ、アクセサリー、化粧品などを買うのが好きな女性は多いと思います。
身につける物を買うのは楽しいし、新しい服を着ると気分があがるし、まわりの人も、ハッピーなあなたを見て、よりハッピーになるから、買い物は悪いことではありません。
しかし、服をたくさん買いすぎると置き場所に困りますよね?
たくさん服を持っていても、着る服はたいてい決まってくるので、多くの服が死蔵品になる可能性も高い。
何より、お金がたくさん出ていきます。
服を買いすぎると、いいことより、悪いことのほうが多いんです。
少し、服を買う頻度を落としたいと思う人は、以下の3つをやってみてください。
1.セルフケア
最初におすすめするのはセルフケア(自分で自分のケアをすること)です。
洋服をたくさん買う人の多くは、必要だから買うわけじゃありません。
心身ともに疲れていたり、生活に不満があったり、どこか空虚だったりするから買う、と私は考えています。
服を買うことで自分を癒やしているのです。
多少のことならいいですが、最初にも書いたように、ショッピングに癒やしを求めすぎると、弊害のほうが多くなります。
一度、自分の心としっかり向き合って、根本的な問題の解決をするか、ショッピング以外の活動をして、心の穴を埋めてください。
気持ちの乾きに気づく
今、「紙の月」という日本の小説を読んでいます。
勤め先の銀行のお金を1億円横領する女性(41歳主婦)が主人公です。
主人公の梨花さんは、まじめな人で、銀行にパートに出始めた頃は、ご主人のお金にプラスして、自分の給料も使って、住宅ローンの返済に当てようと考えていました。
しかし、次第に金遣いが荒くなります。
まだ48パーセントほどしか読んでいないので、この先、彼女がどんなふうにお金を使っていくのかはわかりません。
でも、一番最初に、人のお金(客から預かったお金)で買い物したのは化粧品でした。
その後、洋服を買うようになります。若い恋人ができたから、ちょっと華やかな色やデザインのものを買うようになるんです。
小説には、梨花さんが、買い物しているときの心境のくわしい描写がありますが、彼女は万能感やときめき、開放感みたいなものを感じています。
ドーパミンが出ているわけです(小説には、こんな夢のない言い方は出てきませんが)⇒買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。
梨花さんは、とても気持ちが乾いていたので、たくさんのお金の消費や、若い恋人との付き合いにどんどんはまっていきます。
しかし、こんなことしたって、結果的に幸せにはならないですよね? そんなことは誰にだってわかります。
小説ならおもしろいけれど、たった1度しかない人生を棒にふるような真似はすべきではありません。
もし梨花さんが、モーニングページやブレインダンプを書いて、本当の問題に気づいていたら、そして、ご主人と離婚をしていたら、犯罪は犯さなかったと思います。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
勤め先のお金を横領する人はそうそういませんが、自分が買える範囲で、またはクレジットカードで借りられる範囲で、洋服をどんどん買ってしまう人はめずらしくありません。
買ったあとに、都合のいい言い訳を考えたり(自分でそれは言い訳だと気づいている)、後悔したり、嫌な気持ちになったり、クレジットカードの請求に怯えたりしているなら、今すぐ自分の生活や自分の身に起こっていること、自分が考えているを書き出してください。
書いて、心が叫んでいることに耳を傾けます。
これがセルフケアの第一歩です。
2.好きなスタイルの見極め
所持する服に対するビジョンがあいまいだと、どんな服も、自分のクローゼットやたんすに招き入れてしまいます。
また何を買っても、「これじゃない感」がつきまとい、次々と新しい服に手が伸びます。
妥協買いと完璧主義:~同じもの、似たようなものがどんどん増えてしまう理由(その2)
自分は、どんな服を着たいのか、どんな服を持ちたいのか、おのれのスタイルを明確にしてください。
そして、自分が持ちたい服や着たい服を買っているか検討しましょう。
前述の梨花さんは、自分が好きな服というより、人が見て「いいね」と言ってくれそうな服(だと自分が想像している服)を買っていました。
梨花さんの恋人は大学生で、ここまで読んだ限りでは、サラ金に気軽に借金する、あまりいいところがない人間ですが(あくまで私から見ると)、梨花さんは彼にとても魅力を感じていて、彼に釣り合うような「若さの感じられる服」を買っています。
梨花さんは、ご主人や恋人に合わせるタイプで、ご主人が機嫌を損ねそうなことは決して口にしません。
しかし、人に合わせることは、けっこうストレスなんです。
1番に書いたように、このストレスが、買い物の原因になるので、洋服に限らず、自分の持つものは、できるだけ、自分の好みを貫くべきです。
好みを貫くためには、自分の好みを知っていなければなりません。
自分が好きで本当に着る服だけをそろえておくと、それとは関係のない服がはずみで紛れ込むこともないでしょう。
とはいえ、そこまで厳密に「自分のスタイル」を決める必要はありませんよ。
私はこんな服が着たいんだな、とわかる程度でOKです。
私のように、数をかなりしぼると、着たい服の傾向がはっきり見えてきます。
ミニマリスト主婦、筆子の14着の服を公開、写真つき(2020年夏版)
3.買い物習慣を断つ
服をどんどん買う人は、たいていその行動が習慣になっています。
買うことに全く疑問をもたず、当たり前のように買っているわけです。
そこで、習慣を根本的に変えましょう。
習慣を変えるために、最初にやるべきことは、買い物のきっかけ⇒実際の行動(習慣になっていること)⇒その結果得ているもの・起きていること(報酬)の3つをはっきり見極めることです。
フローチャートの形に書き出してみるといいでしょう。
そして、3つの要素のどれかを変えて、いつもあたりまえのようにやっているループをこわしてください。
習慣の変え方は何度か記事にしています。
直近の記事はこちら⇒買い物ばかりするのをやめるのに、とても効果があったこと(その1)
ほかのおすすめは
悪い習慣を断ち切る簡単な方法(TED)マインドフルネストレーニングのすすめ。 禁煙を例にした講演ですが、考え方は同じです。
スマホやYouTubeがクセになってしまう行動様式を知り、悪習慣を改める(TED)
習慣のループを知れば、どんな習慣も変えることができる(TED)
まとめ記事もあります⇒買わない習慣を身につける方法を書いた記事のまとめ
習慣を変えるのは根気がいりますが、いつも、3つの要素(きっかけ⇒行動⇒報酬)を意識して、違うパターンを入れ込めば必ず変えることができます。
参考⇒お金が貯まらずガラクタが増えるよくない買い物パターン7つ~1つずつ変えていこう。
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服の買いすぎをやめる方法を3つ紹介しました。
もっと徹底的に取り組みたい人は、ほかの方法を書いた過去記事を参考にしてください。習慣の変え方を書いた記事もあります。
本気で服の買いすぎをやめたいあなたがすべきこと(その1:傾向調べ)。
徹底的に在庫を調べる:本気で服の買いすぎをやめたいあなたへ(その2)。
買うきっかけを見つける:本気で服の買いすぎをやめたいあなたがすべきこと(その3)
足りないマインドを手放す:本気で服の買いすぎをやめたいあなたがすべきこと(その4)
着ない理由を調べる:本気で服の買いすぎをやめたいあなたがすべきこと(その5)
買い物が幸せにつながっているか?:本気で服の買いすぎをやめたいあなたがすべきこと(その6)
このシリーズのタイトルに、「本気で」とつけたのは、本気で取り組むかどうかが成否を決めるからです。
服を買いすぎることは、世間的に見れば、そこまで悪いことでもありません。
アルコールや薬物、ギャンブル中毒とは違い、反社会的ではないし、むしろ世間やメディアはもっとあなたに服を買ってほしいと思っているでしょう。
どこまでも服を買いやすい環境にいるのですから、本気にならないと買いすぎは止まりません。
でも、コミットすれば、買いすぎる習慣を変えることはそこまで難しくありません。
まずは、気持ちを書き出すことから始めてください。