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部屋にあふれている物を少し整理したいけど、捨てるのはどうしてもいやだ。だって、みんな愛着があるんだもの。
そんな人は、押入れや棚、タンスなどに入っている死蔵品を使えば、はみ出している物をしまうスペースを獲得できます
そこで、死蔵品を使うコツを3つのステップに分けて説明しますね。
私自身、死蔵品を作らないことを心がけていて、いろいろ試してきました。その中で、再現性がありそうな方法を紹介します。
1.ターゲットを決める
まず、自分がどんな死蔵品を持っているのか確認して、使い切っていくターゲットを決めてください。
サランラップならサランラップだけ、靴下なら靴下だけ、ボールペンならボールペンだけと、使い切るものを決めて、順番にクリアしていったほうが、早く使い切ることができます。
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多くの場合、「家の中に使っていない物がたくさんある」と思っているだけだから、実際に使うことができないのです。
衣類についても、「もう何年も着ていない服があるから、今年は全部着よう」などと意識しない限り、着ない服はずっと手つかずのまま終わります。
何かを使わないとき、それを使わない理由があります。
ほかの物で間に合っている、すっかり存在を忘れている、そもそも自分の生活には必要のない物である、気に入らない、使いにくいなどなど。
理由があって使っていない物を、ちゃんと使うためには、「よし、使おう!」と目標を立てて、その目標達成に向けて努力することが不可欠です。
死蔵品を目の当たりにしたとき、「いや、これはちょっと私には使えないな」と思ったら、無理せず、処分することをおすすめします。
繰り返しますが、使っていなかった物を使い切るには時間とエネルギーが必要ですから。
2.アクションプランを考える
使い切るターゲットを決めたら、それをどんなふうに使っていくか、アクションプランを考えてください。
たとえば、私は、今、塗り絵用として買いすぎたマーカーやジェルペンの使い切りプロジェクトをしていますが、毎朝、モーニングページを書きながら消費しています。
モーニングページは、1日3ページ書くので、ボールペンやマーカー1本は、ものにもよりますが、2週間ぐらい、ジェルペンはもっと早くインクがなくなります。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
娘の使いかけのノートも、モーニングページと語学で、全部使い切りました。
使い切るものによって、さまざまなアクションプランが考えられますが、おすすめの使い方を7つ紹介します。
1)ストレートに使う
その物をごくふつうの使い方でストレートに使います。
たとえば、ボールペンなら筆記に使い、花瓶なら花をいけるのに使い、外国製のおしゃれな紅茶の空き缶なら、袋入りの紅茶の中身を移し替えるか、キャンディなどを入れて使います。
2)用途を変えてみる
想定された用途ではない用途に使ってみます。
物置きに、大昔買ったぶら下がり健康器がくすぶっているなら引っ張り出して、洋服を吊るしてみるとか。
飲み切れないほどお茶があるときは、茶香炉で焚くとか。
私は昔、集めすぎたレターセットをメモ帳にし、絵葉書を便箋代わりにして、友人に手紙を書いていました。
友人から、「もったいない」と言われましたが、しまいこんでいるよりましだと思いませんか?
必死で絵はがきの使い道を考える日々:ミニマリストへの道(54)
廃物を新しい用途で使う方法はネットや雑誌にたくさんのっていると思います。
ただし、「これ、別の何かに使えないかなあ?」と考えることにリソースを取られるので、あまり深追いしないほうがいいです。
無理やり物を使うために労力を取られた話⇒2度と付録目当てで雑誌を買わないと誓った日:ミニマリストへの道(53)
リソースとは?⇒私たちが持っているいろいろなリソース~たっぷりあるから、そんなに買わなくても大丈夫。
3)何かの材料にする
手先が器用な人は、死蔵品を使って、新しい何かを生み出すのもいいでしょう。
古いボールペンの軸を使ったランプシェードを、見たことありませんか?
これは、使い終わったペンを使っていますが、新品を使っても問題ないです。だって、今は、何にも使っていないのだから。
今、はやりのアップサイクルをほどこせば、もしかしたら売り物にできるかもしれません。
4)ローテーションする
飾りものは、季節ごとにローテーションさせると、何年もしまいっぱなしという事態を防げます。
衣類も、毎回、同じアイテムを着るのではなく、手持ちのものをローテーションすればいいのです。
きょうは白いTシャツだったから、明日は赤いのにして、翌日は黒、と持っているTシャツを順番に着てください。
靴もバッグも財布もポーチもこの要領で使えば、全部使うことができます。
めんどくさいですけどね。
「めんどうだ、時間や労力がもったいない」と思うなら、もう手放してください。
5)家族や友人と使う
1人では使い切れないと思ったら、友人や家族と一緒に使えば、早く消費できます。
あまり使っていない電気毛布は実家に持っていって、両親に使ってもらうとか。
サランラップや洗剤がたくさんあるときは、一部を友人にあげましょう。「いらない」と言われるかもしれませんが。
でも、「いらない」と言う人は少数派ではないでしょうか?
たいてい、みんな、ただで何かをもらうことが好きですから。今、こんなに多くの人が、物を抱え込みすぎて悩んでいるのは、「ただで物をもらうことが好きだ」という人間の習性にも原因があります。
私の母も、自分では使い道がないときでも、「捨てるなら私にちょうだい」と言います。
中には、不要でも断れない人がいるので、相手を見て、相談してください。押し付けるのはよくありません。
以前もブログに書きましたが、英語の多読が趣味で、ものすごくペーパーバックを買い集めてしまった人が、自宅をプチ図書館みたいにして、近所の子どもたちに解放している話をネットで読んだことがあります。
これも、他の人に使ってもらういい例ですね。
6)趣味に結びつけてみる
使い道を思いつかないときは、今の自分の趣味で使えないか考えてみると、いいアイデアが思う浮かぶかもしれません。
子供が全然使っていない色鉛筆やマーカーがあるなら、自分が塗り絵で使ってみるとか。
子供が使っていないスポーツ用品があるなら、自分がそのスポーツをするとか。
新しい趣味を開拓すると人生が豊かになるかもしれません。
7)ディスプレイする
物は目に見えるところに置いたほうが、使う頻度があがります。
そこで、とりあえず、ディスプレイしてしまうのもおすすめです。
親から引き継いだ飾りもの(こけしとか)や食器も、飾ってみるといいでしょう。
もらったときは、「趣味じゃない」と思ったものも、年齢を重ねて改めて見てみると、「けっこういける」と思えるかもしれません。
まあ、その逆もありえますが。
いずれにしろ、しまいっぱなしにしていては、使う可能性はゼロなので、「黒歴史」だと思うものも、このさい、すべて引っ張り出すことをおすすめします。
3.定期的な整理整頓をして死蔵品を発見する
ターゲットを決めて、せっせと消費しながらも、家の中の整理を時々してください。
すると、さらなる死蔵品を見つけることができるし、「あ、これとあれと組み合わせて使うと早く消費できるかもしれない」というアイデアも思い浮かびます。
死蔵品を使ってこなかったのは、これまで、「使おう」という意識が全くなかったからです。
かつての私もそうでしたが、死蔵品をたくさんためこむ人は、気づいているかどうかは別にして、買うことや、手に入れることだけが目的になっていたんです。
だから、せっかく手に入れた物をまったく使えませんでした。
ひとたび、使うことに意識を向ければ、今までとはうって変わって、がんがん使うことができるはずです。
この私がそうでしたから。
最後に関連記事へリンクしておくので、読みながら、楽しみながら死蔵品使い切りプロジェクトをしてください。
使い切りたい人におすすめの過去記事
なぜ死蔵品が家の中にたまるのか?:今度こそ減らす、リバウンド防止編
見るたびにストレスを感じていた死蔵品をようやく使うことができて思ったこと。
デッドスペースにある死蔵品を処分しろ:今年中にやってしまいたい片付けプロジェクト(その6)
ストック品を持ちすぎないコツ(前編)~たくさんあればいいってもんじゃない。
15年、修理せずしまい込んでいたものを直すのに使った時間は30分。そしてまた使い始めた。
先延ばしをやめる方法
エッセオンラインに新しい記事がアップされました。今回は、物事を先延ばしにしない方法について書いています。
先延ばしをやめたい方は、今すぐ読んでください⇒困った「後回しグセ」をなくすコツ。60代ミニマリストも実践 | ESSEonline(エッセ オンライン)
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死蔵品を使う方法を紹介しました。
まずは、使い切るものを見つけてください。そして、一気に使おうとせず、少しずつ使っていきましょう。
成功を祈ります。