ページに広告が含まれる場合があります。
買い物に関する質問をいただきました。
今買わないと買えない商品、そのうち値段があがってしまいそうな商品を買うことがやめられません、という内容です。
この記事で回答しますね。差出人はNさんです。
やめられない買い物
件名:アンティークや限定品の買い物
それは今買わないと買えなくなる、値段が上がる商品の買い物です。
わたしの好きなものは、アンティーク着物やアクセサリなのですが、そもそも世の中に存在するものが有限なので、今買わないと手に入らなくなる、値段があがると思ってつい買ってしまいます(最近のアンティーク人気や円安のせいもあります)。
ですが、普段、着物生活をしているわけではないので、ワンシーズン1回か2回着るか着ないか、そもそも趣味が変わって着ないで手放すこともあります。
同じような理由で、特典とか限定品とか人気イラストレーターのすぐ品切れになる商品、漫画の原画グッズ(販売終了後にメルカリで高額になるもの)なども買ってしまいます。
後で欲しくなっても手に入らなくなる、高くなるなどの理由が多い気がします。先に人に買われたものをいつまでも思い返したり、後で買えばよかった思って後悔するのをやめたいです。
どうしたらいいでしょうか?
Nさん。こんにちは。お便りありがとうございます。
今、買わないと買えなくなる、あとにならないと値段があがるものをついつい買ってしまうんですね。
次のようにしてはどうでしょうか?
今後の方針を決める:現状調べと目標の設定
着物やアクセサリ、漫画のグッズなどは、必需品ではないから、趣味で買っているんだと思います。
まず、そういうものをこれまでどおり買い集めたいのか、買うのをきっぱりやめたいのか、完全にやめないまでも、少し買う量を控えたいのか、ご自身で目標を決めてください。
今、月に何個買っているのか、あるいはどれだけお金を使っているのか、今年になってから買った分の概算を出し、今後の方針を決めることをおすすめします。
欲しいと思ったものをすべて買っていたら、お金も使いますし、メンテナンス(日々の管理と不用になったときに捨てる手間)も大変ですよね?
現状を調べ、目標を決め、目標を達成するために、必要なことをやっていく(現状と目標のギャップを埋める)というのが、私が推奨するおおまかな流れです。
自分が、「これからは、買い控えたい」と思わない限り、今後も買い物は続きます。
大事なのは、これからNさんが、どうしたいのか見極めることです。
買わなかったものを後悔することについて
入手しそこなったものについて、ずっと考えたり、後悔したりするのをやめるために、何のために着物やグッズを手に入れているのか考えてください。
コレクションしているなら、数をたくさん持つことに価値がありますが、Nさんは、「着ない着物は手放す」と書いています。
つまり、数を多くもつことが目的ではなく、実際に着ることが目的のようです。
でもふだん着物を着る機会はそんなにない。では、なぜ着物を買っているのでしょうか?
素敵な着物を一度は着てみることが目的ですか?
すでに着物はたくさんお持ちだと思いますが、さらに付け加えなければならない理由はなんでしょう?
ほかの人がその着物を買ってしまうと、何か困ることがありますか?
着物やグッズを買うことが、Nさんの人生においてどんな役割を果たしているのか、どんな意義があるのか、じっくり考えてください。
目についた着物やグッズすべてを買う必然性について、ご自身で考えることをおすすめします。
考えるときは、気持ちを書き出して、しっかり言語化するようにしてください。
モーニングページ⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
ブレインダンプ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
以下のように考え方を変えると、「今買わないとあとで値段があがってしまう」という思いにはさいなまれません。
-縁があったものだけを買って大事にしよう
-目についたものすべてを買う必要はない
-手の届く値段のものだけを買うようにしよう
たっぷりあるマインドの採用
Nさんは、「世の中にあるものは有限だから、今買わなければ」と思うんですね。
自分が買わないと人が買ってしまうと恐れているようですが、これは典型的な「足りないマインド」です。
足りないマインドを手放す:本気で服の買いすぎをやめたいあなたがすべきこと(その4)
世の中にある素敵なものを他の人と取り合いしているわけですから。
しかし、素敵なものや、自分にとって価値があるものは、実はたくさんあります。
Nさんの家に置いてあるほかの着物もそれぞれに素敵なはず。
目についた着物をどんどん買うのではなく、お気に入りの1着をじっくり着ることにすれば、「人に買われる前に買わなきゃ」とか、「値段があがる前に買わなきゃ」という気持ちにはなりません。
すでにもっているものに目を向けて、「まだ足りない。あれもこれも買わなければ」と考えるのはやめれば、限定品だから欲しくなることはなくなります。
限定品という言葉につられて買ってしまわないために:要注意のキャッチフレーズ、その2
それと、欲しいと思ったものをすべて手に入れることはできないという現実を受け入れてください。
今、断捨離をしているそうですが、ものをたくさん買えば、スペース、時間、体力、意識、お金の一部を、それらのものの購入と管理に使うことになります。
Nさんのこの世での時間も有限ですから、ほかにできたかもしれないことに使うお金や時間をあきらめなければなりません。
着物を買うことが至上の喜びなら、そちらにリソースの大半を注ぎ込んでもいいでしょう。でも、「着物を買い集めることは私にとって重要なことだから買っているんだ」と認識したうえで、買い集めてください。
少し買うのを控えたいと思うなら
Nさんが、自分と向き合った結果、「今後は少し買うのを控えたい」と思うなら、買いたい欲望にあっさり負けない対策を考えておいてください。
たとえば、
・毎月、着物やグッズに使うお金の予算を立てて、できるだけその予算を守る
予算(趣味費もしくは着物費)を立てるために、収入をどこにどれだけ使っているのか調べましょう。
・欲しい!と思ってもすぐに買わない。ちょっと考える
「こういう着物なら買う」という条件を考えておくといいと思います。値段はこれぐらいで、素材や色柄はこんな感じで、時代はこのあたりのもの、というように。
条件に合っていたら、買い物にGOサインを出しましょう。自分が着物を購入する理由(買い物する目的)が明確だと、条件もはっきりします。
意識的な買い物の仕方はブログにたくさん書いています。
過去記事を読むのが面倒なら、本が手っ取り早いです⇒筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。
・すでにもっている着物を調べる
新しいものが欲しいと思ったときにすぐに買うのではなく手持ちのものを調べてください。
存在を忘れていたものが見つかるかもしれないし、それを使えば十分であると思えるかもしれません。
・買う頻度を下げる
買いたいものを見つけたとき、毎回買うのではなく、頻度を下げてください。
買いたい気持ちを感じること5回につき1回とか、10回につき1回にするのはどうでしょう?
Nさんは、これまで、何かを欲しいと思ったら、即買っていただろうし、買えないと、買えなかったことについて、あとあとずっと考えていたと思います。
でも、欲しいと思ったもののうち、10%だけ買おうと決めて、自主的に買わないようにすれば、他の人が買ってしまったものや、高くて買えなかったものは、自分にとっては好都合な商品です。
・自分のこころと向き合う
何かが欲しくてたまらないとか、何かを買わないではいられないとき、心理的なニーズ(こころの欠落)を買い物で埋めている場合が多いので、自分が本当に求めているものについて、考えてみてください。
買いたい気持ちを抑えるのに役立つ過去記事
衝動買いの誘惑に打ち勝つ長期的で確実な方法~持たない暮らしを追求するだけ。
収集癖に悩むあなたへ。物を集める理由を知ってコレクションを断捨離する方法
経験や人間関係に焦点をあてる~ガラクタを増やすライフスタイルをやめる(その9)
ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)に敏感になる:知らないうちにお金が貯まる行動案(その6)
洋服がいっぱいあるのにまだ欲しい。この欲望から開放されるには?
*****
読者の質問に回答しました。
買い物ぐせはいきなりは直らないので、あせらず、改善に取り組んでください。
大事なのは、すぐに買わないこと。
買う前に少し考えて、その都度、自分のためになる選択、最良だと思われる選択をするようにしましょう。