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「金額が少ないから」とつい続けてしまう毎日の無駄遣い、いわゆるラテマネーを7つ紹介します。
どれも数百円の支出で、無駄遣いとまでは思わないかもしれません。けれど、こうした小さな出費が積み重なると、意外に大きな金額になります。
「気分転換として」「心の潤いに必要」と、なんとなく理由をつけながら、深く考えずに続けてしまっていることも多いもの。
よくある少額の出費を紹介するので、見直すヒントにしてください。
1. コンビニでのついで買い
目的はただの支払いだったのに、レジ横のスイーツや割引シールのついた商品が気になって、ついでに買ってしまう、そんな経験はないでしょうか。
コンビニは予定外の買い物を引き起こす仕かけが多く、立ち寄る頻度が高い人ほど、小さな出費が積み重なります。
たとえば、1回200円程度のついで買いを週に3回していると、月に2,400円。1年で約3万円にもなります。
目的を達成するためにコンビニに行く
このような出費の予防策は、「買い物リスト以外は買わない」と決める、電子マネーの使用履歴をチェックする、現金だけを持っていくなど。
もっとも効果的なのは、むやみにコンビニに行かないことです。
通勤通学ルートにあるなら、多少遠回りでも、コンビニのない道を使いましょう。立ち寄らなければ、誘惑にさらされません。
コンビニは便利な反面、習慣的に使うとコストがかさむ場所です。「あれ、なんでこんなもの買ってるんだ?」と思うことが多いなら、ちょっと距離をおいてください。
2. カフェのテイクアウト
外出時や買い物帰りに、つい立ち寄ってしまうカフェ。テイクアウトのコーヒーやラテは、1杯あたり300〜600円前後と決して安くはありません。
1日1杯で月20日利用したら、それだけで6,000円近く。年間にすると約7万円になります。
たまのご褒美や人との待ち合わせに使うのは問題ありませんが、「とりあえず何か飲みたい」「手持ち無沙汰だから」といった理由で毎回買っているなら、見直しの余地があります。
カフェの雰囲気を感じるためだけに立ち寄るのも、危険な落とし穴です。
コーヒーは自分で淹れる
テイクアウトを減らす方法は、自分の家で作ること。
自宅で淹れたコーヒーをタンブラーに入れて持ち歩く、出先での水分補給は水筒にする。これだけでも、かなり支出が減ります。
「出かける=買う」が当たり前になっているなら、一度その習慣をリセットしてください。
3. 使っていないアプリのサブスク
「たった月200円だし、まあいいか」とそのままにしているアプリの定額課金、ありませんか?
一つひとつは少額でも、複数あると毎月まとまった金額になります。
たとえば、月額300円の家計簿アプリのプレミアム、500円の語学アプリ、200円のレシピアプリなど。合計すると月1,000円以上払っていることも珍しくありません。
使っていないなら即キャンセル
サブスクは自動更新なので、気づかないうちに続けてしまうことがあります。
一度、スマホの設定画面から現在のサブスク契約を一覧でチェックしてみましょう。「無料期間がすぎても放置していた」「2年以上前にダウンロードしたまま」こんなサービスが見つかるかもしれません。
私は家賃を含めて、毎月必ず出ていく金額は、まとめてチェックして、サブスクに払いすぎないように管理しています。
解約の手間を惜しんで続けてしまうこともありますが、使わないならすぐに解約。それがいちばんの節約です。
4. キャッシュレスの少額支出
PayPayやSuicaなどのキャッシュレス決済は便利ですが、「お金を払った感覚」が薄れやすいのが難点。
100〜300円の小さな買い物でも、知らないうちに出費が重なります。
ガム、ペットボトル、アイスクリームなど、ちょっとしたおやつや飲み物は、手持ちの現金ならちゅうちょするのに、スマホをかざすだけだと買ってしまいますよね?
買いにくくする
このタイプの出費は、買いやすいから増えています。財布を出す手間がなく、わずか数回のタップで支払いが完了するため、少額の買い物を重ねてしまいます。
そこで、買いにくくなる仕組みを用意してください。
・スマホ決済アプリをホーム画面から外す
ホーム画面から削除して、毎回検索やスクロールをして探す手間をかけると、買い物が面倒になります。
・チャージ式に切り替える(オートチャージはオフ)
SuicaやPayPayなどは、都度チャージが必要な方式に変えると、残高の確認やチャージという手順が増え、「今月はあといくら残っていたかな」と考えるチャンスがあります。
・カードやスマホケースの中に「使いすぎ注意」のメモを貼る
アナログですが、「あと今月〇〇円まで」「カフェは週1回」といった自分ルールを書いた付箋や紙をスマホケースに挟むだけで、視覚的なブレーキになります。
これは実際、私もやっていました。
可能なら、スマホを持たずに外出する機会を増やしましょう。
5. 100円ショップでの安物買い
「安いからとりあえず買っておこう」と、つい予定外の商品をカゴに入れてしまうのが100円ショップの落とし穴。
100円ショップは、失敗しても痛くない価格設定のため、判断が甘くなりがちです。必要かどうか迷うようなものでも、「まあ100円だし」と手が伸びてしまいます。
店内には、便利そうに見える商品がずらりと並び、「あったら便利そう」「家にあっても困らない」といった理由で、当初の目的とは関係ないものまで買ってしまうでしょう。
必要なものだけを買う
「安いから」ではなく、「今、必要かどうか」で購入を決めるクセをつけましょう。
・買う前に立ち止まり、「今日じゃないとだめなのか?」と考える
・100円ショップに行く前に、目的を明確にしておく(具体的な言葉にする)
・買う前に、いつ、どこで、どんなふうに使うかイメージする
こんなことを心がけてみてください。
また、すでに家にストックがたっぷりあるもの(文房具、コスメ、キッチングッズなど)には近づかないと決めておくのも効果的です。
6. 送料無料にするための少額の買い物
ネットショッピングで、「あと300円買えば送料が無料になる」と表示され、ちょっとした雑貨をカートに追加する。こうした消費も、ラテマネーの一種です。
550円の送料を払わないようにするために、300円の商品を追加する。お得なように思えますが、よく考えてみると、必要のないものを買っている時点で、全然、お得ではありません。
「何かに使えそう」「いつか使うかも」と、無理に買い足すと、出費だけでなくものも増えてしまいます。
本当に欲しいものだけを買う
送料の代わりに買い足そうとしているものは、そもそも必要ですか? そうでなければ、送料を払うほうが合理的な選択です。
送料を無料にするために余分なものを買ってしまうクセがある人に私がおすすめする対策は以下の3つです。
・送料は必要なコストだと割り切る
・どうしても送料を払いたくないなら、いったん購入を保留して次回まとめる、もしくはリアル店舗で買う(交通費が発生することは覚悟してください)
・カートに入れる前に「この商品だけでも買うか?」と自問する
こんな工夫をして、少額の雑貨をカートに入れるクセを改めましょう。
7. LINEスタンプなどのアプリ内ちょい課金
「このスタンプかわいい」「ちょっと面白いかも」と、軽い気持ちでポチっと買ってしまうLINEスタンプやアプリ内のアイテム課金。
期間限定やコラボ、季節イベントに合わせて新しいスタンプが出るため、「いま買っておかないと」という心理になりやすく、つい買い足してしまうかもしれません。
1回あたりは120円~250円とわずかですが、ほかのラテマネーと同じで、回数を重ねれば大きな出費になります。
そうやって買っても、毎回同じスタンプしか使わなかったり、買っただけでほとんど使わないまま終わるケースも少なくありません。
買う前に冷却時間をおく
こうした課金を防ぐには、すぐに購入しない工夫を盛り込むといいでしょう。
たとえば、「24時間待ってから決める」ルールを自分に課す、スタンプ購入用の専用予算(月500円までなど)を決める、本当に使っているスタンプを振り返ってみるなど。
スマホの中での支出は目につきにくいため、リストアップして可視化するのもおすすめです。
手軽さに流されないように注意しましょう。
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日常うっかり使ってしまうラテマネーを紹介しました。
少額だから大丈夫。私もそう考えるところがあります。しかし、たとえ500円でも、積み重なれば、家計を圧迫します。
「安いから」「ついでに」といった理由で、深く考えずにお金を使ってしまう行動を振り返ってください。
「たった200円を気にするなんて私はケチなのでは?」と、思うかもしれません。でも、お金は、価値を感じるものに使いたいですよね?
無意識の支出を減らすことは、お金を使う優先順位をはっきりさせることにつながります。
ほんとうに必要なものや大切にしたいことに、しっかりお金を使えるように、少しずつ見直していきましょう。