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旅行の予定が決まると、新しい服がほしくなりますよね。
でも、旅行のためだけに買った服の多くは着ないまま終わります。
わくわくして買っても、旅先でも家でも着る機会がないのです。
今回は、ふだんから着ているものだけで旅支度することを提案します。
手持ちの服で間に合わせれば、荷物もお金も無駄になりません。
若いころは旅行のたびに服を買っていた
実は私も、昔は旅行する前に服を買っていました。
旅は非日常のイベントだから、いつもとは違う自分で出かけたい。
そんな気持ちがあったのだと思います。
今でも覚えているのは、紺地に白い水玉のトップスと、おそろいのキュロットスカートです。
シワにならない素材だったので、旅にぴったりだと思って買いました。
でも、これを着てどこかへ出かけた記憶はありません。
活躍した場面をひとつも思い出せないのです。
では、なぜこの服のことを覚えているかというと、旅先でもその後もほとんど着ないまま断捨離して、もったいなかったという思い出があるからです。
今考えてみるとあの水玉のセットは、レジで支払いをすませた時点で、役割をほぼ終えていました。
私がほしかったのは、旅先で着る服ではなく、出発前の高揚感だったのでしょう。
せっかくの旅行だから、という言葉は、財布のひもをゆるめます。
ふだんなら買わないものでも、旅の準備という理由があれば、それを買うのは当然だと思ってしまうもの。
ここまでは、多くの人に起こることだと思います。
問題は、そうして手に入れた服が、結局は着られないまま終わることです。
旅行のために買った服が無駄になる2つの理由
若いころの私のように、旅行のために服を買っても着ないままになるのは、なぜでしょうか。
理由は2つあります。
まず、旅先での出番を甘く見積もっていること。
もしかしたら、ちょっといいレストランに行くことになるかも。
そう考えて、ドレッシーな服をスーツケースに入れたことが、私は何度かあります。
けれども、そういう機会はめったに訪れません。
ふだんの私が、旅先でいきなりいつもとは違う行動をすることって考えにくいんですよね。
私の場合、実際は、歩き回って、食べて、疲れて宿に戻る、この繰り返しでした。
ドレッシーな服は、一度も着ないまま、スーツケースの中で日本とカナダを往復しました。
もうひとつの理由は、帰ってからの生活に、その服が登場する場面がないことです。
旅のために買う服は、非日常を意識して選んでいるので、ふだんの暮らしには少しよそゆきすぎたり、場違いだったりします。
昔の私は服をたくさん持っていたので、家に戻ってクローゼットにしまうと、新入りはそのまま手持ちの服に埋もれてしまいました。
旅先で着ず、家でも着ない。
こうして、旅のために買った服は、収納の中で古びていきます。
もちろん、結婚式に出席するための帰省や、ドレスコードのある出張は話が別です。
ここで書いているのは、観光や里帰りのような、明確な予定のない旅の場合です。
⇒5月は旅行に関係のあるガラクタを捨てよう~今すぐ見直したい7つのもの。
3週間の里帰りも2パターンですませている
かつて旅のたびに服を買っていた私ですが、今はその逆になりました。
日本に3週間里帰りするときに持って行く服はTシャツとレギンスを各2着と上に羽織るものだけです。
日本の夏は蒸し暑いので、ショートパンツやタンクトップを何枚か足しますが、基本はこの組み合わせで回します。
少ない服で過ごせるのは、毎晩洗うからです。
実家なら洗濯機で、ホテルなら、夜、洗面所で手洗いして、部屋に吊るしておきます。
薄手のものばかりなので、朝には乾いています。
洗うのがめんどくさいと思うかもしれませんが、慣れればこれが普通になります。
洗濯物がたくさんある時は、ホテルに備え付けの洗濯機や近所のコインランドリーを使えばいいと思います。
この方法にしてから、かなり荷物が減りました。
スーツケースにあるのは最低限の日用品とお土産ぐらいです。
娘と一緒に里帰りをすると、私のスーツケースは、行きはお土産、帰りは娘の荷物で埋まります。
もちろん旅先でも、朝着るものに迷いません。
足りなくなったら現地で調達することにしています。
前回の里帰りでも、古着屋によく行きました。実際、そこでたくさん服を買っていたのは娘で、私は何も買いませんでしたが。
使うかどうかわからない服を、念のためにと詰め込む必要はありません。
ちなみに、私は冬の寒い時期に旅行したことはありません。
かさばる防寒着が必要な旅や長旅は、事情が違うと思います。
旅の服を選ぶ4つの基準
身軽に旅を楽しむために、私はこんな服を持っていきます。
汚れても困らない
旅先では、座る場所を選べないだろうし、そそっかしい私は食べこぼしもよくします。
汚したら困る服を着ていると、気を使ってしまい疲れます。
汚れてもいい服なら、公園のベンチにも石段にも気軽に座れて、旅そのものを楽しめます。
なくしても後悔しない
ホテルの部屋やコインランドリーに服を置き忘れることを考えて、大事な服は持っていきません。
ふだんから私はそんなに服に思い入れがないので、今着ている服を1着か2着なくしても大勢に影響はありませんが。
高価な服だと、なくしたとき、旅の思い出より損した気持ちのほうが強く残ります。
「なくしてもいいや」と思えるものだけ持って行けば、気がラクです。
手洗いして一晩で乾く
少ない服を毎晩洗って着回すので、乾きやすさは外せない条件です。
以前、綿の少々厚手のトップスを持って行って失敗しました。
夜に洗ったら翌朝もまだ湿っていて、生乾きのまま出かけることになったのです。
薄手のTシャツやレギンスなら、そんな心配はいりません。
夜、洗って干しておけば、朝にはすっかり乾いています。
かさばらない
スーツケースの中で場所を取らない服を選んでいます。
服は丸めて入れることが多いのですが、厚手の服だと丸めても結構かさばります。
この4つの基準ですが、考えてみるとどれも、旅行専用のルールではありません。
汚れを気にせず着られて、手入れが簡単で、かさばらない。
これは、私がふだんの服を選ぶときの基準と同じです。
ふだんからこんな服を選んでいるので、旅支度は、クローゼットからいつもの服を2パターン取り出して詰めるだけですむわけです。
旅行用の服をわざわざ買う必要はありません。毎日着ているものが、そのまま旅の服になるからです。
⇒少ない服を着回していたら、あちこちで「おしゃれですね」と言われるようになった。
いつもの服で行くのが、いちばん自分らしい
とはいえ、旅先では雰囲気を変えたい、いつもより素敵な自分でいたい、と思う人もいるでしょう。
私も日本に行くといつもより集中的に友人に会うので、「もうちょっときれいな格好をした方がいいかな」と思うこともあります。
日本の女性はみんな化粧やおしゃれに気を使っているし、ふだんの服装もきれいですから。
でも、結局は自分らしくしていた方が旅を楽しめると考えて、いつもの服装を選んでいます。
旅先で会うのは、家族や昔からの友人など、私という人間をよく知っている人たち。
よそゆきの姿を見せる必要もありません。
ずいぶん前、古い友人に「オーストラリアに住んでる友達も、筆子と同じような格好をしてた」と言われたことがあります。
気負わないいつもの自分でいたほうが、旅も日々の暮らしもストレスがありません。
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旅に持っていくものは、ふだんの自分が使っているものの縮図です。
わざわざ新しいものを揃えずに、いつも使っているもので旅行を楽しんでみてください。
旅の支度を軽くすることが、シンプルライフにつながります。














































