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夏休みに昔からの友人と会ったけど、疲れて帰ってきた。
会うたびに愚痴を聞かされてつらいけど、古い友人だから疎遠にもできない。
そんなお便りをいただきました。
今回は、愚痴っぽい人との上手な付き合い方を紹介します。
友人をやめてしまう方法もありますが、そうもいきませんよね。
いきなり縁を切る前に、愚痴をうまく受け流すことから試してください。
愚痴を聞くと疲れるのは、相手の感情を肩代わりしているから
会うたびに疲れるのを、自分のほうに優しさや我慢が足りないと考えなくていいです。
愚痴を聞くのは、相手のもやもやした感情をそっくり受け取る行為だと思います。
しかも、うなずいて聞いているうちに、相手の機嫌を直してあげる役までしてしまいます。
だから消耗します。
聞きながら、なんとかしてあげたい、いい言葉をかけなきゃ、と考えたりしますよね?
でも、そんなことを考えても、相手の根本的な問題を解決することはできません。
愚痴は相談とは違います。
相談なら、答えが出れば終わります。
けれど、愚痴る人は解決を求めているわけではありません。
聞いてもらって、あなたは悪くないよと言ってもらったり、かまってもらったりするのが目的です。
うんうんと聞いて、「こうしたらどう?」と提案しても、「でも…」、と話が元に戻ります。
出口がないので、聞いている側だけがくたびれます。
私の友達に愚痴っぽい人はいませんが、会社で働いていた頃は、そういう人をたくさん見ました。
そのときに学んだのが、感情移入しすぎないことです。
深入りせず、軽く受けて、相手のもやもやを自分の中に取り込まないようにしていました。
何もかも突き放せとは言いません。
だれにでも、たまには吐き出したいときがあります。
ただ、毎回、長時間、こちらが一方的に愚痴を聞かされる状態は避けたほうがいいです。
誘いに、毎回は応じない
愚痴を言うことがすっかりクセになっている人を変えることは難しいです。
そこで、自分が変えられることをしましょう。
それは、相手と接する量です。
これまで毎週のように会っていたなら、月に一度にします。
誘いに、毎回応じなくてかまいません。
会う回数が減ると、友情まで薄くなる気がして不安になる人もいます。
けれど、しょっちゅう会って毎回どんよりするより、たまに会って気持ちよく別れるほうが、関係は長続きします。
会うときは、はじめに終わりの時間を決めておきます。
2時に用があるから、それまでね、と先に伝えておくと、だらだら長引きません。
それでも断るのは気がひける、という人は、先に別の予定を入れておくといいですよ。
次の用事があれば、席を立つ正当な理由になります。
誘いを断るときは、理由をこまかく説明しなくて大丈夫です。
その日はちょっと予定があって、とだけ言えば十分。理由を並べると、じゃあ何時からは空いてるの、と食い下がられて、かえって断りにくくなります。
⇒人間関係の整理:捨てるのではなく、かかわり方を変える(前編)
複数の人がいる場で会う
二人きりだと、愚痴の聞き役が自分ひとりに絞られ、逃げ場がありません。
そこで、なるべく複数で会うようにしましょう。
共通の友人を誘ったり、家族がいる場にしたりすると、一人で愚痴を受けなくてすむし、話題も広がります。
複数だと込み入った話ができないのでは、と心配になるかもしれません。
でも、もともと相手は重要な相談をしたいわけではないので、大勢の聞き手の一人として軽く聞き流すくらいがちょうどいいと思います。
お盆や年末の集まりでは、隣の人につかまって延々と聞かされることもあります。
こういう場では、席を立つ口実をあらかじめ用意しておくといいでしょう。
お茶を入れ替えてきますね、ちょっと向こうの様子を見てきます。こんなふうに離れれば、話はいったん途切れます。
座る場所も、選べるなら出入り口に近いところがおすすめです。
用ができたときに、すっと立てるからです。
ポイントは自分が主導権を握ること。
これだけで、話がずるずる続くのを防げます。
否定も同調もせず、軽いあいづちで受け流す
愚痴が始まったときの受け方も考えておきましょう。
正論で返すのはおすすめしません。私は真顔で正論を言ってしまうタイプですが、これで何度も失敗をしました。
「そうは言ってもさ、それはあなたにも原因があるんじゃない」なんて言ってしまうと、相手はムキになって、もっと話し続けます。
かといって、「ひどいね、わかる、わかる」と一緒になって盛り上がるのもよくありません。
強く同調すると、それが燃料になって、愚痴が加速します。
ちょうどいいのは、そのあいだです。
「ああ、そうなんだ、大変だったね」と、軽めに受けます。
否定もしないし、深く共感もしません。
繰り返しますが、相手が本当に求めているのは、解決策ではなく、ただ聞いてもらうことです。
だから、簡単なあいづちで用は足ります。
ひと区切りついたら、まったく別の話をこちらから振ります。
「ところで、最近こんなことがあってね」と切り出して話題を変えるだけで、暗いモードがいったんリセットされるでしょう。
余裕があれば、相手が気持ちよく話せることに話題を振るとうまくいきます。
家族やペットのこと、好きなドラマ、近所のおいしいお店。
本人が楽しく話せる方向にハンドルを切ると、暗い話に戻りにくくなります。
それでもまた暗くどんよりした雰囲気になってしまったら、もう切り上げどきです。
対面だけでなく、LINEなど文字で愚痴が送られてくるときも、距離の取り方は同じです。
聞いた言葉は、その場に置いてくる
その場でうまく受け流せても、別れたあとまで気分が沈むことがあります。
相手の重たい気分が、こちらに移ってしまうからです。
そこで、聞いたあとの気持ちの切り替え方も考えておきましょう。
私は、あまり聞きたくなかったことを聞いた帰り道は、わざと遠回りをして、好きな景色を眺めながら歩きます。
こうすれば、たいてい家に着く前に、別のことを考えています。
家に帰ってから、「こんなことがあって、嫌だった」と家族やべつの友人に、言うのもやめましょう。
聞いた愚痴をなぞることになって、二度くたびれます。
かわりに、お茶を一杯いれて本を開くとか、掃除をするとかまったく関係のないことを始めるのがおすすめです。
どうしても思い出してもやもやするなら、紙に書いて終わりにしましょう。
相手の気分は相手のもので私には関係ない。こんなふうに、心の中で線を引くだけでも、その後引きずらなくてすみます。
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友人をやめるか、我慢して付き合い続けるか。
二つに一つだと思うと、苦しくなります。
その間には、少しずつ疎遠にするとか、会っても適当に合わせておくという中間の戦略があります。
会う頻度を下げるのは、冷たいことではなく、長く付き合っていくために必要だと考えてください。
友人は大切な存在ですが、自分を消耗させてまで付き合う必要はありません。














































