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過去1年のあいだに、台所から断捨離して、全く問題なかったものを6種類紹介します。
私は30年前からシンプルライフ志向で、それなりに持たない暮しをめざしていました。ですが、本当に物をたくさん捨てて「削ぎ落とした」と言えるようになったのは去年のことです。
あまりにもたくさん捨てて、忘れてしまったものも多いのですが、特に印象に残っているものを6種類に分け、写真も交えてふりかえってみます。
1.食器は100個以上捨てた
「自分は食器はそんなに持っていない」と思っていましたが、そんなことはなく、100個以上捨てました。
気づくと、ちぐはぐな食器をいっぱい持っていたので、半端な食器はみんな捨てました。夫と生活を始めた時、とにかく貧乏だったので、そのへんのものを寄せ集めて使っていたため、ひじょうにバラバラな品揃えです。
小鉢とか耐熱容器とか皿とか塗りのアイスクリームカップとかいろいろ捨てました。たまにしか使わなかったものばかりなので、捨てても全く困っていません。
今はこんな食器を使っています⇒ミニマリストの食器の数は?~50代節約系かつ粗食系の主婦の場合
上でリンクした記事にも書いていますが、一時期、石黒智子さんの影響を受けて、「皿はみんなドイツのカーラ(KAHLA)で揃えたい」という野望を持っていました。
石黒智子さんの本について⇒石黒智子さんの台所にあこがれたが:ミニマリストへの道(52)
カーラの食器は、カナダではあまり一般的ではなく手に入れにくかったので、日本で買って母に送ってもらっていました。
今思うと迷惑なことをしていたものです。
私にしては高い食器のなので、毎回ほんのすこしだけ購入。しかし、現在は、この手のこだわりはすべて手放しました。
そのへんで手に入り、そこそこ使いやすいものであれば充分です。
当時買ったカーラのお皿は、直径19センチ、14センチ、8センチのを3枚ずつ持っていて、今もよく使っています。
今後はお皿が割れても買い足さないつもりです。
2.製菓道具
特に大量にあったクッキー型やケーキ型を捨てました。
こんなにクッキーカッターを集めてしまい、ずいぶん無駄なお金を使ったものです。使う型はだいたい決まっていたのですが。
私が「型集め」から足を洗ったきっかけは、ある女性のパン屋さんのブログの記事です。
このパン屋さんは「1人パン屋さん」で、自宅でひとりでパンを焼いていました。その人は主婦だったか独身だったか忘れてしまいましたが、ふつうの人が、パン屋さんになるまでの奮戦の様子をブログに書いていました。
自宅の台所を、業務ができるように改造。焼いたパンは近所のスーパーにおろしていました。1人でやっているので、小規模経営です。毎日ではなく、週3日ぐらい自分の車で配達。
レーズンパンに、盛大にアイシングがかかっていて、とてもダイナミックでおいしそうでした。
そのパン屋さんの主力商品はもちろんパンなのですが、あるとき試験的にクッキーを焼いて、数枚袋に詰めて店に置くことにしました。
そのとき使用したクッキー型が、この人が子供の時に使っていたという、とても昭和なタイプのお花の型でした。
私の母が使っていたようなノスタルジックな型です。その時私は思ったのです。「ああ、プロは、そんなに型にこだわらないんだ。あるもので焼けばいいんだよね」と。
古い型を大事に使っていることに、すごく好感を持ちました。
このパン屋さんは子供のときからお菓子やパンを焼くのが好きだったようです。型を集めるのが好きだったわけではないのです。
3.調理小物
一時期、ランチョンマットにこって少し集めていました。ランチョンマットなんてそんなに何枚もいらないのですよね。
ランチョンマットは布製が1番使いやすいと思います。洗濯できるし、収納するときはくるくると巻いておけば場所もとりません。
アタやコルク製、ポリプロピレンのマットはサイズも大きいし、巻けないので邪魔なので捨てました。
捨てても全く困っていません。
今は夫が買ってきた綿の茶色いランチョンマットを使っています。
もともとそんなにこった料理をするわけでもなく、テーブルコーディネートにもこらないので、最小限のランチョンマットで大丈夫です。
写真の右に移っているのは、栗原はるみの食器で、上に天ぷらをおいて油を切るようになっています。
これはクレジトカードか何かのポイントを集めて交換しました。
ステンレスの網とお皿がセットになっている所がおしゃれに見えたのです。しかし、この皿、ものすごく重いです。しかも、私、天ぷらなんて揚げません。
無駄なものをもらってしまいました。
私はシンプルな料理しか作らない話⇒私の好きなシンプル貧乏節約料理~料理の手間もミニマムに
4.調理器具、調理家電
アイスクリームメーカーやスラッシュ(かき氷)を作る専用の道具を捨てました。子供が小さいときは、夏場にいろいろおやつを作っていましたが、こういう器具はシーズンオフのときすごく邪魔です。
アイスクリームメーカーのボール(アイスクリームを作る器)をずっと冷凍庫に入れっぱなしでした。夫が邪魔に思ったらしく、ある時、勝手にどこかに持っていってしまいました。
夫は自分の物をさわられるのは、すごくいやがるのに、人の物は勝手に動かすのです。
最初は腹がたちましたが、ボールを取り去られたら、当然冷凍庫の中のスペースがあいたので、「もう捨ててもいいか」という気持ちに。
そして捨てました。そのうち甘いものをだんだん食べなくなったので、最近はアイスクリームを作る気にもなりません。娘がほしがる時は、スーパーで買っています。
クイジナートのフードプロセッサーも捨てました。
これはパン生地を作るのに大活躍しました。10年ほど使っていて、ボタンのところなどボロボロです。
パンもめっきり焼かなくなったし、ボールの中で手ごねすれば洗い物も少なくてすむので、フードプロセッサーも断捨離。
ものすごく場所をとっていたのですっきりしました。
ひんぱんに作るのでなければ、専用の調理器具がなくても、あるもので工夫して作ればいいです。
とにかくこの手の調理器具は場所を取りますからね。それにあまり使わないと、「使わないともったいない」という罪悪感を感じてしまいます。
捨てたほうがいいです。
5.特別な用途の器
こった料理をしないので、特別な用途の器はあまり持っていませんが、このアンカーホッキングのガラス製のコンポート皿は7,8年使っていました。
焼いたお菓子やパンを入れて、ケーキスタンドのように使うことが多かったです。
この手の脚のついたプレートがとてもおしゃれに見えて、1つ買ってしまいました。実際、お菓子を入れるのに毎日のように使っていましたが、これもすごく重くて、しかも場所をとります。
スタンドもフタも重いのです。
スタンドは通常動かさないからいいのですが、このフタはしょちゅう持ち上げる必要があるので、「重い、重すぎる」といつも嘆いていました。
たかがお菓子を入れるだけなのに、必要以上の重さです。
このコンポート皿はスタンドを逆さまに置いて、上のドーム型のフタも上下さかさまにセットすると、フルーツポンチ入れにもなります。
しかし私、フルーツポンチなど1度も作ったことがありません。
お気に入りの器でしたが、重いし邪魔なので捨てました。我が家のような狭いキッチンには場違いの器なのです。そのうちお菓子も作らなくなったので、捨てて本当によかったと思うものの1つです。
6.調理雑貨
世間にはさまざまな調理雑貨があります。私はお菓子を作るのが好きだったこともあり、りんごの芯を抜くものや、ピーラー(皮むき器)、卵の白身と黄身を分けるもの、メロンボーラー(メロンを丸くくり抜くスプーン)、チョコレートを削る専用ナイフなどを持っていました。
ピーラーやメロンボーラー、チョコレートのカッターは、みんな通販会社のフェリシモのおまけです。
あるとき、一定額の注文をするとこうしたキッチンツールが毎月1つずつ届きました。全部柄のところが黒くて、見た目はそれなりにおしゃれな北欧風のキッチンツールです。
1年ぐらい注文をし続ければ、このキッチンツールのコレクションをコンプリートできるわけです。
コンプリートする・・・持たない暮しをめざす人はこんなことを考えてはいけません。
もらっていたときは、全く料理はしなかったので、特にうれしかったわけでもないのですが、「将来主婦になったら使うかな」とぼんやり思い、全部そのまま20年近く持っていました。
結婚する予定もその気もなかったのに。
そして実際、主婦になったので、少し実家から送ってもらいました。しかし結局うまく使いこなせず。
メロンなんてくり抜きませんし、チョコレートも削りません。使えそうなお玉やフライ返しはメタルなので、テフロン加工のフライパンでは使えません。
そんなこんなでみんな捨てることになりました。
おまけや粗品で調理雑貨をもらうのは本当によくありません。自分で吟味して買わないと、全部無駄になります。
本当に、全部無駄になるのです。
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こうして捨てたものをふりかえってみると、フードプロセッサーのように、充分使い込んだものもありますが、ほとんどが無駄な買い物やおまけです。つくづく自分の愚かさが身にしみます。
こんなに無駄遣いしてバチがあたりそうです。
こういうものが台所にたくさんあれば、ネガティブなエネルギーを出すのも無理はないですね。
これからはできるだけ物を大切にする人生を歩みます。