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とことんガラクタを捨てたら、私の人生にどんないいことが起きたのか、ごく個人的なメリットを5つお伝えします。
ここ6年ぐらいモノ減らしをがんばってきたのですが、やはり物を減らしてよかったと思っています。もう物がいっぱいの生活には戻りたくありません。それには、こんないいことがあったからです。
1.心穏やかに楽しく暮らせるようになった
昔はけっこうイライラしていたのですが、ガラクタが減ったら、わりと心穏やかに楽しい気持ちで暮らせるようになりました。「楽しく」といっても、何かにすごくエキサイトしているわけではありません。村上春樹が昔エッセイに書いていた、「小確幸(しょうかっこう)」みたいなものをよく感じています。
小確幸とは、「小さいけれども、確かな幸福」です。
やはり部屋の中にある「ガラクタ」はすごく気分をうつうつとさせます。ガラクタがあるのが当たり前の状態だと気づきにくいのですが。
ガラクタが感情に与える影響はこちら⇒気をつけて。ガラクタが感情に与える悪影響を見過ごしてはいけない
ガラクタを捨てながら、心の断捨離も心がけてきたので、よけいな心配をしないようになったのも、小確幸を見つけやすい体質になった理由だと思います。
「ガラクタを捨てることは、ガラクタを捨てるだけにとどまらない」というのは、カレン・キングストンも、やましたひでこさんも、こんまりも言っています。
そこにあるガラクタを捨てながら、物と自分の関係性を見直すのは、やはりとてもいいことです。
それまでは、ただ流されるままに、特に目的意識もなく、衝動的に買い物をしてガラクタをためて来ました。それを断ち切ることによって、外的な刺激に何も考えず反応するだけの人生からぬけ出すことができたのです。
2.無駄遣いが減った
物を減らして、自分が持っているものを把握できるようになったので、「必要なもの、必要でないもの」がよりクリアになりました。
よって、無駄遣いが減りました。
「買わない人」になりましたが、消耗品などは時々買い物しています。けれども、以前のように「送料無料にするために」とか「今買うと楽天ポイントが10倍だから」といった、買い物の本質とかけ離れた理由から買い物をすることはほとんどなくなりました。
送料無料サービスのワナには気をつけてください⇒物を増やしたくないなら要チェック!危険な通販の7つのワナ
無駄遣いが減ると、ガラクタも増えないし、家事も楽になります。
「人生には無駄が必要だから、ミニマリスト的生き方は好ましくない」と言う声を聞きますが、無駄にもいろいろあります。
無駄遣いの「無駄」はいくらあっても、創造性を生まないのではないでしょうか?
無駄遣いして物を増やしてしまうと、生活スペースや自分の思考スペースがぎちぎちになり、クリエイティビティが生まれる余地がありません。
3.昔楽しかったことを思い出した、それもたくさん
古いものを捨てているときに、昔の楽しかったことをよく思い出しました。そういう記憶はみんな心の奥底で眠っていたのです。
「思い出の品を捨てちゃうと、思い出がなくなってしまう」と、古いものにしがみついている人に言いたいのは、「そんなに大事な思い出の品なら、箱の中に入れっぱなしにするな」です。
ふだんは、その「思い出の品」のことなんて考えもしないのです。ところが、いざ捨てる段になると、急に惜しくなり、そんなお決まりの「言い訳」をします。
私の母がそうでした⇒その「思い出の品」は本当に思い出の品なのか?~実録・親の家を片付ける(2)
私の場合、片付けをするために、古い物をひっぱりだしたら、忘れていたことをいろいろ思い出し、ほっこりしました。
詳しくはこちらの記事を読んでください⇒捨てれば捨てるほど思い出が豊かになるカラクリとは?~カセットテープを断捨離して気づいた真理
「ジュリエットからの手紙(Letters to Juliet)」というアメリカ映画をご存知でしょうか?これ、邦題と原題では、手紙の行く方向が逆です。直訳は「ジュリエットへの手紙」です。
この映画では、主人公がイタリアで50年前の手紙を発見してから、ドラマが始まります。この手紙は、50年間、壁の奥のほうに落ちていたのです。
もし誰もこの手紙を発見しなかったら何も起こりません。まあ、手紙を書いた人の心の中には記憶があったでしょうが。
古いものをひっぱりだしたら、今の生活に変化が訪れたのです。思い出の品を生かすということはそういうことだと思います。
4.よく眠れるようになった
もともと夜はふつうに眠るタイプでしたが、敷布団を断捨離したら、さらにぐっすり眠れるようになりました。
床に直接寝るようにしたら安らかに眠れるようになった話はこちら⇒床にじかにシーツをひいて寝てみたら、グッスリ眠れて健康によいみたい
断捨離していたら、だんだん生活習慣が整ってきたから、そのせいもあるかもしれません。
生活習慣が整ってきた話⇒家の中と頭の中は連動している。断捨離を始めたら生活習慣が整ってきた~ミニマリストへの道(40)
いつかやろうと思っていた中国語の教材や、いつか使おうと思っていた編み棒など、「未完了のもの」を捨てたことで、心の重荷がなくなったのも、睡眠の質があがった理由だと思います。
寝室にガラクタがいっぱいあると気が散って眠りに集中できないのは本当です。物理的な物もそうですし、メンタルなガラクタもそう。
そのようなガラクタを取り除けば、よく眠れるようになります。
不眠に悩んでいる人は、ベッドの下にいらない物を押し込んでいないか、1度チェックしてください。そこからよどんで、ねっとりしたエネルギーが出ているのかもしれません。
5.収納雑貨を買う生活から足を洗うことができた
物が減りましたので、さまざまな収納グッズを買う生活を手放すことができました。
私はそこまで収納マニアではありませんでした。それでも昔フェリシモで茶色い段ボール箱でできた引き出し(自分で組み立てるタイプ)や、プラスチックの透明の引き出し、洋服を入れてぺちゃんこに圧縮する袋などを買いました。
そういうものがあると、人生の質があがると思っていたのです。しかしこれは大きな間違いでした。
収納するものがあればあるほど、かえって中身が増えてしまうのです。
アメリカでは貸し倉庫がどんどん増えています。収納ケースやコンテナなどさまざまな収納グッズを売っている会社は年々、売上をのばしています。それなのに、物にあふれた家で苦しんでいる人はいっこうに減らないどころか、かえって増えています。
近藤麻理恵の「人生がときめく片付けの魔法」がアメリカでベストセラーになるくらいですから、よほどモノ余りに苦しんでいるのでしょう。
この事実からも、収納するものがあればあるほど、物が増えるということは明らかなのです。
収納雑貨の機能は「物を入れること」だけ。ガラクタのような物を入れるためだけのものにお金を払うことをやめられたのは本当によかったと思っています。
収納グッズを物でいっぱいにするより、お財布の中をお金でいっぱいにするほうがいいのではないでしょうか?
ほかにも、物を減らしてよかったことはたくさんあります。また別の機会に書きますね。