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節約術の1つとして、断捨離はとても効果があるのでおすすめです。その理由を詳しくお伝えしますね。
節約に欠かせない費用対効果の概念
節約をする上で、見落とされがちなのは、費用対効果を考えることです。費用対効果とは、かけた費用に対して、どのぐらいの効果があるのか、ということ。
お金がなくて切羽詰まっている主婦は、ほんの少しのお金を節約するために使う時間や労力のことを考慮に入れないことが多いです。
80円安いティッシュペーパーを買いに行くために、遠くのスーパーまでガソリン代使って出向いたら、節約にはなりません。費用がかかりすぎるからです。
死蔵品を持つことの費用対効果はマイナスになる
費用対効果を物にあてはめて考えてみると、それを買ったお金に対して、どれだけ自分が恩恵を受けたか、ということになります。
買っても使わなかったら、費用対効果ゼロです。いえ、買うのにお金を払っているので、むしろマイナスです。
さらに、使わない物をそのまましまっておいたら、その損失は拡大していく一方。なぜなら物を1つ買うと、こんなふうにコストがかかるからです。
●その商品を買うお金
●それをちゃんと使えるようにしておくお金
●それをきれいにキープするお金
●それを床から拾うお金
●それを収納するお金
●それをどこに入れたかわからないのでもう1度買うお金
●それをバージョンアップするお金
●それを修理するお金
●それをしまっていることを家族に弁護するお金
「収納したり、床から拾ったり、弁護するのにお金なんてかからないよ」と言うでしょうか?
収納するために余計なもの(収納のやり方が書いてある雑誌や収納グッズなど)を買ったり、時間をかけて片付けをしたり、家族でケンカをすることには、みんなコストがかかっています。
コストにピンと来ない場合は、自分の時給を計算してみてください。
時給の出し方はこちら⇒買い物好きのための、衝動買いで後悔しない5つの方法「2.自分の時給を知っておく」のところです。
物を買うとどんなふうにコストがかかるのか⇒節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい
「節約したい」と思うなら、まずはガラクタを捨てるべきです。物をたくさん持ちすぎていると、視覚的ノイズになるだけでなく、管理に時間を取られ、頭も混乱します。
特に気持ちが混乱するのが、ガラクタの恐ろしいところです。冷静に判断できなかったら、すべての節約の努力が水の泡になるかもしれません。
物が多いと意思決定をうまくできない理由⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
節約は無理してやるものではない
何かをがまんして節約していると、ダイエットと同じでリバウンドします。
たとえば、ふだんご飯と梅干しという粗食でずっと耐えているところに、たまたま臨時収入があったとします。
するとたいていたががはずれて、贅沢なお寿司屋さんや、フレンチレストランで外食をして、臨時収入以上に使ってしまいます。
こういうこと、誰にでもありますよね?
私も5~6年ぐらい前までは、節約のためになるべくお金を使わないようにしていました。というより、使うお金がありませんでした。
必要な物も買わずにずっとがまんしているうちに、だんだん気持ちがすさんできました。ストレスもたまり、たまに収入があると、うっかり、どうでもいいものを1つ、また1つと買ってしまったのです。
プラスマイナス、マイナスの上、罪悪感というおまけつき。
節電などでもそうですが、お金を切り詰めるために、ふだんの生活でがまんをするのは逆効果なのです。
真に効果的な節約とは?
本当に効果的な節約とは、自分にとってごく普通の生活をすることが、節約になっている状態です。つまり、お金をかけない暮らしですね。
たとえば、私は今、食品以外の物をめったに買わないし、洋服も去年から全然買っていません。
私の服の購買状況はこちら⇒服の無駄買いをやめて、本当に着る服だけを買う方法。1年以上服を買っていませんが大丈夫です
一応「買わない挑戦」をしていますが、必要なものは買っているし、別に無理して買わないわけではないのです。「必要ないものは買わない暮らし」に変えたから、買っていないだけのこと。
つまりこの状態が私の「普通」なのです。
買わない暮らしにする、質実剛健をモットーにするなど、日常生活で当たり前にやっていることが、節約になるのがベストなのです。
デフォルトで節約できる暮らしをもたらす断捨離
いつもの毎日が節約状態になるようにするために、もっとも効果的なのは、物を捨てることです。断捨離するとお金を使わなくなるのです。
多くの人が証言していますが、たくさんある物を1つ1つ吟味して捨てていくことは、心の整理になります。
「断捨離」提唱者のやましたひでこさんは、家の中と心の中は連動している、と言います。心の中の見えない部分が、家の中という見える部分に表れているそうです。
だから家の中を片付ければ、心の中も整理されるとか。確かにそういう面もありますね。忙しくて頭の中がざわついているときは、たいてい、机の上や部屋の中も雑然としています。
私は、不用品を捨てるために自分の物に向き合うことは、自分がこれまでの人生でしてきたさまざまな選択と向きあうことだと思います。
ためこんだ物を見ると、自分の失敗やまずい選択についていやでも考えることになります。
買ったものを使わずに、そのへんにぽいっと放置しておくだけなら、こういうめんどくさいことは、考えなくてもいいのですね。
しかし、1つ1つの自分の行動の始末をつけないことを続けていると、ガラクタがたまり、心身ともに、身動きできなくなってしまいます。
自分が動けない理由が、家の中にためこんだ物だと気づかない人は、ますます多くの物を買ってこの問題を解決しようとするでしょう。
たとえば、大きなタンスを買ったり。
ですが、本当の解決は物をプラスすることではありません。自分を変えなければ、将来はこれまでと同じです。
自分を変えるために、過去の遺物(ガラクタたち)と対峙するのはとても有効なのです。
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お金がなくて八方塞がりである、どうも節約がうまく行っていない、そんなときは、不用品がないかチェックしてみください。
きっと捨てるものがあるはずです。物を手放すことは、過去の「お金に苦労している自分」を捨てることでもあるのです。