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物が多すぎて、片付ける気が起きない。飽きて、断捨離のやる気がなくなった。そんなとき、試してほしい戦略を6つお伝えします。
何度も捨ててみることが大切
私の本、1週間で8割捨てる技術を読んだ方から感想をいただきました。本を読んでいたときは、「捨てたほうがいい」と思ったけど、読み終わったら、「やっぱり捨てられない」と断念してしまったそうです。
こういう人、意外に多いです。
読んでるときは、「なるほど、なるほど、私も捨ててスッキリしよう」と思っているけれど、読み終わってしまうと、元の自分に戻ってしまいます。
人間の行動の4割ぐらいは習慣なので、なかなか行動を変えることはできないのです。
ですが、捨て慣れない人は、不用品を捨てる神経回路ができていないだけのこと。ここであきらめず、もう一回本を読んで、再度チャレンジしてほしいと思います。
捨てる気がすっかりなくなったり、捨てたいけど捨てられないときは、以下のやり方を試してください。
どの方法も人によって合う、合わないがあるので、順番にやってみて、自分に一番ぴったりくる捨て方を見つけてください。
1.もっとも気になっているところから片付け始める
家中、物だらけで、ゴミ屋敷状態であったり、どの棚を開けても、びっしり物が入っている場合、なかなかスタートが切れないものです。
「どこからやろう?」と迷ってしまいます。
こんなときは、物がたくさんあって、自分が一番気にかかっている部屋の一角からタックルしてみてはどうでしょうか?
一番気にかかっている場所は、たいてい、自分が一番よく目にするところであり、自分が一番時間を過ごす場所です。
ここがきれいになったら、即、断捨離の恩恵を得られるし、モチベーションもアップします。
今を去ること30年前、私が初めて断捨離をしたときは、服がぐしゃぐしゃに入っていたカラーボックスから始めました。
2.片付けミッションは短時間にとどめる
もっとも気にかかっているところから始めるにしても、もっともラクそうな場所から始めるにしても、1つの片付けは15分~30分程度にしてください。
あまり時間をかけすぎると、脳がだんだん疲れて、うまく決断できなくなってきます。これを決断疲れといいます⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
人の決断力、意志の力は有限だし、疲れてくると頭もよくまわりません。すると、本当は不用品なのに、「これはいらない物だ」と決めることができません。
せっかくたくさん服を引っ張りだしても、決断できず、ほとんどクローゼットに戻す、ということになってしまうのです。「今回は保留しよう」などと思って。
こんな結果になると、捨て慣れない人ほど、自信をなくし「やっぱり、私には断捨離はできない」「断捨離は私向きではない」と思ってしまいます。
ほんの短時間の断捨離ミッションにとどめておけば、こんな失敗を回避できます。
疲れすぎないように、ほどよい分量の片付けを心がけてください。
3.1人でこっそり断捨離しない
自分は今断捨離をしている、片付けようと思っている、ということを家族や親しい友だちに宣言してください。
1人でそう思っているだけでは、すぐに片付けない言い訳を思いつくのが人間です。
「今週は残業ばかりで疲れたから、捨てるのは、来週でいいか」
⇒毎日捨て続けることで、断捨離の神経回路がだんだん強化されます。
「雨ばかり降ってるし、なんか気分がのらないし、きょうは片付けをパスしよう」
⇒実は、雨が降っているときこそ捨てなければなりません。その理由はこちら⇒意外と知らない、カビを防止するためにできる9つのこと。
「どうせ片付けたってすぐに散らかるし、先に収納ケースを買ってこよう」。
⇒片付けがろくに終わっていない段階で、収納に走るのは、みすみす断捨離に失敗するようなものです。その理由はこちら⇒片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
自分に甘いと自覚しているなら、家族や親しい友だちに断捨離計画を打ち明け、「今月中に、自分の部屋をスッキリさせる予定なんだ」とスーパーマンのポーズで言ってみてください。
なぜスーパーマンのポーズをとるべきか?⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法 「1.姿勢をよくする」をお読みください。
「家族や友達をがっかりさせたくない」という気持ちが働くので、1人でこっそりやっているときよりは、片付けが長続きします。
4.ビフォー写真をとっておく
片付けても片付けても終わりが見えず、つらくなってくると、断捨離に挫折します。これを回避するために、片付ける前の部屋の状態の写真をとっておいてください。
少し片付けたあと、片付け前の写真と見比べれば、進歩が明らかなので、これを励みにまた断捨離をがんばることができます。
私も、昔はしょっちゅう家の中の写真を撮影していました。
その1枚はこちらに掲載⇒これで捨てたつもりになっていた(写真あり):ミニマリストへの道(50)
写真をとることは、ガラクタエリアの発見にも役立ちます。自分ではそこそこきれいな場所である、と思っている場所でも、写真にとって客観的に見てみると、しっかり不用品があることがわかります。
ブログにのっているほかの人の家の写真を思い出してください。背後に写っているものがすごく気になりませんか?
断捨離が停滞したときは、写真をとってみると、新しい視点が得られます。この点でも写真撮影はおすすめです。
5.ごほうびを用意する
片付けをすると、成果がはっきり目に見えるし、何かを捨てるだけで、気分は軽くなるので、それを励みに続けることができます。
ですが、これだけでは励みにならない人、すぐに飽きてしまう人は、何かご褒美を設定しておくといいでしょう。
ご褒美は何でもいいです。
片付けが終わったら、好きな映画を見る、お茶を飲む、おやつを食べる、昼寝する、本を読む、近所の喫茶店に行くなど。
ただし、これ以上、ガラクタが増えてしまう結果を生むご褒美を設定するのはやめてください。つまり、買い物はNGです。
新しい習慣づけをするとき、ごほうびを設定すると効果的な話はこちらをどうぞ⇒今の自分を変えたい。3Rで新しい習慣を身につける方法
6.人の助けを借りる
自分1人ではどうにもこうにも片付けられそうにないときは、家族や友達、場合によってはプロの手を借りてください。
便利屋さんや、お手伝いさん、遺品整理士など、今、片付けの専門職についている人はたくさんいます。
エプロンサービスというのもあり⇒断捨離初心者のシニアにおすすめ、『若返り片付け術』を読んで老前整理を加速する
ただ、たまっている物の量にもよりますが、ふつうのたまり具合ならじゅうぶん自分だけでクリアできます。
時間はかかるかもしれませんが。
自分で自分のガラクタにタックルすると、なぜこんなにたまってしまったのか、たまらないようにするには、今後どうしたらいいのか、そんなことを考えることができます。
つまり過去の失敗を失敗と認め、それを学びのチャンスとすることができるのです。
ところが、安易にプロに片付けを頼んでしまうと、この学びの部分がすっぽり抜けてしまいます。そしてまた同じ失敗を繰り返すのです。
整理収納アドバイザーなどにも気軽に頼むことができますが、サービス内容をしっかり確認して頼んでください。
整理収納アドバイザーというのは、クローゼットや押し入れの収納の仕方を教えてくれる人たちです。
ですが、収納は解決ではないのです。
物が多ければ、またすぐに散らかります。一生収納について考え続けるより、物の絶対量を少なくして、収納に苦慮しなくてもいい状態に持っていったほうがいいのではないでしょうか?
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片付けがちょっとうまくいかないからといってやめてしまうのはもったいないです。断捨離本など手元にあったら、何度も読んで、しつこく挑戦してください。必ず、いつかきれいになります。