ページに広告が含まれる場合があります。
誰もが小さいときから習慣でやっている歯磨き。この目的について考えたことがありますか?きょうは歯磨きの目的や適切な歯磨きの方法についてお伝えします。
歯磨きの目的を考える意義
私は子供の頃から歯が悪くて、そこら中詰め物だらけです。今年の初めにはついに3本抜き、来年早々インプラントする予定。
1度虫歯になって、詰め物をすると、詰め物の下から虫歯になり、また削ることに。痛い上に時間とお金もどんどん使う恐ろしいトラップにはまって抜け出せなくなります。
それもこれも、いい加減な歯磨きをしていたからです。
「何のために歯磨きをするのか」あいまいなまま歯磨きをしている人が多いのではないでしょうか?
私は40代後半から、やたら歯医者に通うようになって、ようやく「なぜ歯磨きをするのだろうか?どういうふうにしたら効果的なのだろうか?」と考えるようになりました。
それまでは「歯磨きは大事なんだろう」とは思っていましたが、そこまで真剣に考えたことはなかったのです。
ですが何ごとも、ぼんやりとなんとなく習慣でやるより、目的意識を持ってやったほうが効果的ですよね。
将来私のようになりたくない人は、1度自分なりに歯磨きの目的について考えてみることをおすすめします。
歯が悪くなると本当にお金が出ていきますので。
歯磨きの目的とは?
歯磨きの1番の目的は虫歯と歯周病の予防です。
ざっくり書くと虫歯の原因は虫歯菌の集まった歯垢(プラーク)。歯周病の原因は歯垢が硬くなった歯石です。
歯磨きすることにより、虫歯と歯周病のそもそもの原因であるプラークを取り除きます。
歯周病の説明はこちら⇒知らないうちに進む病気~歯肉炎と歯周病の恐ろしさ
口の中には細菌がいっぱいです。ふだんは唾液が適度に殺菌をして細菌の繁殖を押さえていますが、唾液の出ない睡眠中は、細菌がうようよ繁殖します。
細菌を放置すると歯垢(プラーク)になります。プラークは歯の表面についているねばねばしたもの。
肉が古くなると表面がぬるぬるしてきますが、これは細菌が集まってバリアみたいなものを作るからです。プラークもこれと同様のものです。
このバリアは歯にぺっとりとくっついてそう簡単にはとれません、ブラッシングしてこすり落とさないといけないのです。
また、ごはんを食べたあと口の中を放置すると、食物の食べかすが細菌のエサになってしまい、ますます繁殖します。
食べかすを払い、口の中にあるプラークをとることさえできれば、歯磨きの1番の目的は達成されたことになります。
ほかに口臭予防や歯を白くするという目的もあります。口臭は細菌が原因ですから、プラークを取れば改善されます。
歯を白くしたい人は、研磨剤の入っている歯磨き粉をほんのちょっとつけて磨くといいです。
しかし、強く磨きするとかえって歯のエナメル質を弱めてしまいます。歯が弱くなればそれだけ虫歯になりやすくなるので磨きすぎに注意してください。
歯にあまり色をつけたくない人は、はじめから色をつけるものを避けたほうが無難です。
特にコーヒー、紅茶、烏龍茶、赤ワインなどの飲み物は歯にしっかりまとわりつきますので着色します。
湯のみやティーカップは使っているうちに茶色くなってきますが、あの要領で歯がだんだん染まってくるのです。
歯磨きをするタイミングと回数は?
私の歯医者は1日2回磨けといいました。
起床後と寝る前がよいです。
虫歯菌たちが繁殖するのは夜寝ている間。上にも書きましたが、寝ているときは唾液が出ないからです。
唾液が大切なのはこちらの記事でも説明しています⇒お金のかからない究極のダイエット。ゆっくりよく噛んで食べる:12月の30日間チャレンジ
朝起きると口がからからになっていますよね。起きてすぐは口の中に細菌がいっぱいなのです。朝、口臭がきついのはこのため。そこで起床後すぐに歯磨きをして細菌を除去します
寝る前に磨くのは、できるだけ細菌を殺しておいて、夜間の活動を抑えるためです。その日の食事の食べかすも取り除いておきます。
よく食事のたびに磨いている人がいますが、細菌の繁殖を防ぐためならば、1日2回でいいと思います。
口臭が気になる人は、この1日2回の歯磨きの完成度をあげればよいのです。
歯の磨き方:適切な歯ブラシを使って適切に磨く
歯ブラシは、歯の表面を傷つけないやわらかいものを使いましょう。ブラシの先がまがったら新しいものに取り替えます。
使い古い歯ブラシで歯を磨いても、プラークがとれないので意味がありません。
ところで、ずっと「歯磨き」と書いていますが、この言葉を使うと、ブラシで歯の表面を磨くイメージがあります。
実は、プラークがたまりやすいのは、歯と歯茎の間や、歯と歯の間の歯茎の三角のところ(言っている意味、わかりますかね?)です。歯磨きというより、「歯と歯茎のあいだのブラッシング」と考えたほうがいいです。
「歯磨きしなさい」と聞くと、歯の表面だけ磨いておけばいいような気になりませんか?
これからは「歯と歯茎の間をブラッシングしよう」とか「歯と歯茎のあいだにたまっている細菌のかたまりをこすり落とそう」と考えながら歯磨きをしたほうが、歯磨きの第1の目的を達成しやすくなります。
イメージトレーニングをご存知でしょうか?達成したい動作や状況をイメージしながらことにあたったほうが、そのパフォーマンスの完成度があがります。
「歯磨きしよう」と思ってやると、適切な細菌コントロールのイメージがわかず、歯垢をきちんと取ることがでないのではないか、と思います。
ブラッシングの方法は、歯ブラシを45度の角度に持って、歯と歯茎の間にむけてやさしく、円を描くようにこすります。回数は1つの歯に10回~15回ぐらい。やりすぎると、歯にも歯茎にもよくないので気をつけてください。
参考に正しい歯磨きのやり方を見せてくれる動画を貼っておきます。私が歯医者で教わったのもほぼこの方法です。
この人はとても健康な歯の持ち主ですね。歯のモデルさんでしょうか。うらやましいです。「朝食後に磨け」と言っていますが、朝起きてすぐのほうがいいと思います。
ブラッシングの方法はほかにもありますので、気になる人は、関連動画などを見て研究してください。
歯の磨き方は個人のくせがあります。ちゃんと歯垢がとれているか不安な人は、染め出し液を使うのもおすすめです。
すると自分のブラッシングのクセもわかります。私は、使ったことがないのですが、1度試してみようと思っています。
ついでに歯茎にもやさしくブラシをあててやさしくマッサージすると、血行がよくなります。
歯と歯のあいだの汚れは歯ブラシでは取れないのでデンタルフロスを使ってください。
☆こちらには歯に悪い食品を書いています⇒虫歯になりやすい人は要注意。歯に悪い7つの食品
歯磨き粉について
歯磨き粉ですが、使うほうがいいか、使わないほうがいいか意見の別れるところです。
歯磨き粉にも、薬剤がいっぱい入っているので、ナチュラル志向の人はあまり使いたくないでしょう。
私の歯医者は「歯磨き粉をほんの少しつけて磨きなさい」と言ったので指示に従っています。ですが、本当は使わないほうがいいという気がします。
歯医者は「患者には『歯磨き粉をつけて磨いてね』と言うけれど、自分たちは使っていない」という話を聞いたことがあります。本当ではないかもしれませんが、ありうる話です。
私は歯肉炎でしたから(今は完治したと思います)、化学薬品の力を借りて、細菌のコントロールをしていますが、現在健康な歯と歯茎の持ち主は、歯磨き粉はあまり使わないほうがいいかもしれませんね。
私自身、歯磨き粉を使っていなかった時期が3年ほどあります。ただ、磨き方がまずくて、歯茎の病気になりましたが。
私は今は、オーガニック製品を扱う店で買ったナチュラルな歯磨き粉を使っています。グリセリン、フッ化物、発泡剤、着色料が入っていないものです。
しかし、歯を磨いたあとリステリンを使っているので、歯磨き粉だけナチュラルにしても意味がないかも。
リステリンについて⇒リステリンは歯肉炎改善に効果がある?歯の健康のために私がしていること
歯磨き粉の研磨剤を使いすぎると歯の表面が痛みますし、殺菌しすぎても口腔内のバランスが崩れます。
口の中にいる微生物はすべてが悪者というわけではありません。常在菌と呼ばれる、本来口の中で平和に暮らしている微生物もいます。彼らは、人体にとって異物である別の細菌をやっつけて、口の中の平和を保っています。
そのおかげでさまざまな病気にかからないでいられるのですから、常在菌までバリバリと殺すべきではありません。
歯磨き粉の成分、特にフッ素については賛否両論あります。また別の機会に取り上げますね。