自己主張する人。

ミニマム思考

最終更新日: 2018.03.23

欲しくないときは「いりません」と言え。もっと自己主張する3つの方法。

ページに広告が含まれる場合があります。

 

家の中にどうでもいい不用品がたまってしまう大きな理由の1つは、別にほしくないのに、人から物をもらってしまうからです。

世の中には、「いりません」と言っているのに、「いいから、いいから」と自分が捨てたいものを他人に押し付ける困った人がいます。本人は、押し付けている、とは思っていないかもしれませんが。

以前、「ノー」と言う方法を紹介しましたが、今回は、さらに一步進んで、もっと自己主張できる人になれる具体的な方法を3つお伝えします。



簡単に「イエス」と言ってしまうのも習慣にすぎない

先日、「私も筆子さんみたいに、自分本位になりたいです」と言うメールをいただきました。この方はついつい周囲の目を気にしてしまうそうです。概して、日本人は自己主張が苦手な人が多いです。

こういう人は、自分の気持ちより、他人の気持ちを第一に考えるやさしい人、協調性のある人、とも言えます。

ですが、ノーと言えないのは、必ずしも相手のことを考えているからではありません。

長年の習慣から、自動的に他人の機嫌をとってしまうのです。

八方美人的な人は、相手から「いい人」だと思われないと、とても生きづらくなってしまいます。というのも、自己評価が、他人の評価に負っているからです。他人の承認がないと前に進めないのです。

詳しくは⇒自分の気持や意見を素直に人に伝えることができない6つの理由

いつも人の機嫌ばかりとっていると、本人は大変なストレスをかかえてしまいます。時には自己主張しないと、ますます自己評価がさがってしまうでしょう。

すぐに人の機嫌をとるのは性格ではなく、習慣にすぎないと思います。意識すれば、変えることができます。

こんなふうに考え方や行動を変えてみてください。

大前提:断る選択もあることに気づく

自分はいつも「イエス」と言っているが、それは自分が選択していることであり、「ノー」という選択もあるのだ、ということに気づいてください。

自己主張ができない人は、他人に「これ、あげる」「これ、もらって」と言われたとき、自動的に「相手の言うとおりにしなければいけない」「相手を怒らせてはいけない」と思ってしまいます。

ですが、「もらわない」という選択もあるのです。

自分で選ぶことができる、ということを忘れないでください。





1.すぐに返事をしない、返事を保留する

すぐに、イエスかノーを決める必要はありません。返事を保留して、1人になって冷静に考え、断る体制に持っていってください。

先日、「近所の仲良しママから、子供の古着が回ってくるが、趣味が合わなくて着れない、捨ててもいいでしょうか?」という質問をもらいました。

私に言わせれば、「そんなもの、捨てていいに決まってるじゃん」なのですが、自己主張が苦手な人は、誰かに「捨ててもいいよ」と許可をもらわないと捨てられないのです。

無意識のうちに、自分の考えより、他人の考えのほうが大事になってしまっていて、とても危険な状態です。

こちらでこの方の質問メールを紹介しています⇒いらない贈り物をきっぱりと断る方法。プレゼントを受け取ってはいけない時もある。

この場合、その場で「いらないわ」と言えないなら、「家で子供の服の在庫をチェックするから、ちょっと待ってくれない?」と言ってみてください。

自宅に戻って1人になったとき、「やっぱりこんなものもらっても困るだけだからきちんと断ろう」という考えになるでしょう。

その後、相手に電話をかけて(口頭で言いにくいならテキストメッセージでもいいです)、「家に帰って調べたら、思ったより、服がたくさんあるから、今回は遠慮しておくわ。いつも気にかけてくれてありがとう」と断ればいいのです。

それでも、押し付けようとする人は、よい友人にはなりえませんので、つきあいを控えてください。

2.他人に嫌われても問題はないことを知る

思わず他人の機嫌をとってしまう原因は、「嫌われたくない」という心理が強すぎるのです。しかし実際のところ、嫌われたって、別にこの世界が崩壊するわけではありません。

古着をもらうのを断ったからといって、いったい何が起こるというのでしょうか?相手のママは、ちょっと機嫌を損ねるかもしれませんが、それだけのことです。怒らせておけばいいのです。

服をもらうのを断ったぐらいで、何か嫌がらせされるとか、そういうこともないと思います。

せいぜい、相手は「人がせっかく親切で言ってるのに」とむくれるぐらいです。

自分のことを嫌いだからと、誰かが積極的に攻撃をしてくることはまずありません。みんなそこまで暇ではないと思います。「ああ、あの人とはなんか合わないから、あまり深い入りしないでおこう」と、むしろそっとしておいてくれます。

別に嫌われたっていいのです。

どんなにがんばったところで、すべての人から好かれることは無理だし、その必要もありません。

私たちは、周囲の人すべてを愛する必要もなければ、すべての人から愛される必要もないのです。

そんなことより、自分が自分を愛せないほうがよっぽど問題ではないでしょうか?

☆こちらも参考にしてください⇒断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法

3.前もって、断る正当な理由を考えておく

「これ、もらって」と言われたとき、「いらないもんは、いらん!」ときっちりノーと言えない人は、前もって、自分が断る正当な理由をできるだけたくさん考えておいてください。

上で紹介した相談者さんは、毎回子供の物や食べ物をもらって困っています。

この貰い物は、単発ではなく、継続しているわけです。

これまでもらった物を書き出して、なぜこういう物をもらって困ったのか、その理由をノートに書いてください。

書き方の例:

私が食べ物、子供の物、古着をもらいたくない理由

●すでに家には食べ物はちゃんとあるので、もらっても腐らせてしまうからもったいない。食べ物は大事にすべきだ。食べ物は本当に必要な人のところに渡るべきだ。

食べ物を大事にしない行為に、私は反対したい。

●子供のクレヨンはすでにあるから、もらっても無駄になってしまう。無駄なものは無駄を再生産するので、家の中にいれたくない。

なぜなら、私は、モノを減らして、ストレスフリーな生活を送りたいと思っているのだから。これは、私にとって、とても大事なことであり、ちょっとやそっとでは譲れない。

●シンプルライフをめざしているので、子供服は最小限にしたい。

私が暮らしをシンプルにしたいのは、自分と家族の幸せを願ってのことだ。私は母親として、子供のことはとても大切に思っている。子供の幸せを損なうような行為に、私は、ノーと言おう。

こんなふうに、物もらいたくない理由、つまり「ノー」と言う正当な理由を思いつく限り書いて、毎日読んでください。上に書いたのはあくまで例なので、その人によって、「いらない理由」「ノーと言いたい理由」はさまざまだと思います。

例にあげた理由を読めばわかると思いますが、これは別にわがままでも何でもありません。自分のことを大事にしたり、自分や家族の幸せを追求することはいいことなのです。

ノーと言う理由を毎日確認していると、自分の価値観がしっかり定まってきます。

いつも自動的に「はい、いいです」と言っている人は、これまでの人生で、自分にとって何が大事なことか、あまり考えてこなかったのだと思います。

自分が大事にしたいものを明文化して、それを頭にインストールするようにしてください。

こうすれば、次に、「これもらって」と言われたとき、「いえ、いただくわけにはいきません。なぜならば・・・・」と断ることができるでしょう。

たとえ口に出せなくても、「相手を喜ばせることより、もっと大事なことがあるのだ」とわかっていますから、以前よりは自己主張できるようになっているはずです。

=======
誰だって、友達や家族には「イエス」と言いたいでしょう。それは私も同じです。しかし、必要なところでは、自分の意見を言うべきです。

古着をもらってしまうママは、かなりストレスがたまっているようです。それもこれも自己主張をしないからです。

病気になりたくなかったら、今すぐ、自己主張をする練習をしてください。自分の意見を表明することは、決して悪いことではないし、むしろ自分の幸せのためには不可欠なことなのです。





まとめサイト家中にあるよけいな情報を捨てる(プチ断捨離19)前のページ

物をどんどん増やしてしまう7つの行動パターン。次のページ買い物好き

ピックアップ記事

  1. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  2. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  3. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  4. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…
  5. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…

関連記事

  1. 口紅を塗る若い女性

    ミニマム思考

    もっと自分らしく自然体で生きるコツ。無理は禁物です。

    自然体で生きてみたい。こんなお便りをいただいたので、そうする方法をお伝…

  2. パソコンの前で心配する女性

    お金を貯める

    節約疲れの対処法、10選。先の心配より、いまの生活の充実を。

    節制する生活に疲れた、という読者から相談メールをいただきました。…

  3. 考える女。

    ミニマム思考

    認知行動療法(CBT)を使って片付けられない思考を手放す方法。

    認知行動療法(にんちこうどうりょうほう CBT)の考え方を応用して、片…

  4. ベンチで読書

    ミニマム思考

    物を最小限にするミニマリストの暮しが、あなたの夢を叶える理由とは?

    私は所持品を自分なりに最小限にしている節約系主婦ミニマリストです。日々…

  5. 白い机

    ミニマム思考

    物を捨てたことをすごく後悔して苦しい時の対処法。

    物を捨てたことを、強く後悔している方の相談メールにアドバイスします。…

  6. 後悔している人

    ミニマム思考

    何かを買ったあと、よく後悔する人に伝える前向きな対処法。

    買い物したあと、後悔したことがありますか? という質問をいただきました…

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,826人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 4人家族
  2. 片付いた机の上
  3. 片付いたリビングルーム
  4. チャレンジする女性
  5. ベッドにスプレーする女性
  6. 目標に向かう旅をする女性
  7. 引っ越しの荷造りをしている女性
  8. 小さなアパート
  9. 引き出しの中の服
  10. パントリーをチェックしている女性

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. ベンチで読書
  2. 『すてきなあなたに』
  3. 窓辺に座る少女
  4. コーヒーマグ
  5. ノートに書く人
  6. シンクの洗い物
  7. 食器棚
  8. ゴミ出しする人。
  9. 考えている人
  10. 買い物する女性

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP