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洋服や靴は簡単に捨てられるが本はなかなか捨てられない。これ私のことです。
2014年頃はせっせと書籍を断捨離していましたが、去年、一昨年は停滞し手持ちの本は80冊前後を推移していました。
この80という数字にはデジタル本(電子書籍やオーディオブック)は入っていません。デジタル書籍を入れたら軽く150ぐらいはいくのではないか、ということに気づいた私は、本箱チャレンジをすることにしました。
私のように、大量の本を持て余している人は、ご一緒にどうですか?以下にこのプロジェクトのやり方を説明します。
本箱チャレンジとは?
本箱チャレンジとは、自分の本箱の中にあるものを読み尽くし、できるだけ空っぽに近い状態にするプロジェクトです。
名前はパントリーチャレンジからとりました⇒パントリーチャレンジのススメ~ズボラ主婦だからできる究極の節約方法
とくに何の工夫もない名前ですが、いろいろなものに使えます。冷蔵庫チャレンジ、下駄箱チャレンジ、押し入れチャレンジ、ドレッサーチャレンジなどと、ご自身の捨てプロジェクトに命名してみると、多少は楽しくなるかもしれません。
本箱チャレンジの手順は2つあります。
1.手持ちの本や雑誌でもう読まないものは捨てる
2.納得のいく本箱になるまで、新しい本は買わないか、買う頻度をさげる
それぞれ詳しく説明します。
いらない本は捨てる
まず不要な本を断捨離します。
パントリーチャレンジをする時も、賞味期限切れの食品や、自分の家では消費できそうにないものは、最初に捨てたりよそに回したほうがよいです。
本箱チャレンジの場合は、最初に捨てることは必須であり、ここにエネルギーの大半を投下してください。
本は食品のように腐らないため、どこかで思い切らないと、いつまでたっても本箱の中がきれいになりません。へたすると、一生、大量の未読本をかかえたまま、日々を送ることになるかもしれないのです。
「よし、本箱チャレンジだ!」と思ったその日からしばらくは、力の限り、いらない本を捨て続けます。
こんな本は捨てても大丈夫
本棚にはさまざまな本が並んでいますが、最低でも以下の10種類に分けることができます。すべて捨てられます。
1.あるのを忘れていた本
存在を忘れていた本はもういらない本です。
未読、既読関係なく、今すぐブックオフに持っていくか、廃品回収に出してください。人にあげてもいいですが、その場合は、ぐずぐずしないでください。
2.人の本
借りてそのままになっていた本や図書館の本が紛れ込んでいたら返してください。
3.思い出の本
子供のときや若い頃の愛読書でもう読まない本です。
子供が小さいとき、「子供のため」と言いながら、実は自分が好きで買った本も含まれます。子供はとうに大きくなっている場合は、もういりません。
「いや、この本は心の糧だ、自分の癒やしのためにどうしても必要だ」というなら1冊か2冊のみ残してほかは捨てましょう。思い出の本なので、すぐに手に取れるところに置くといいです。
私も、数年前に「子供のため」と言いながら自分が好きで買ったムーミンの絵本を断捨離しました。こちらに画像あり⇒アドベントカレンダープロジェクトは物を捨てたいあなたにおすすめ。
4.表紙がかわいい本、写真が素敵な本
ビジュアルがきれいな本をなかなか手放せない人がいます。「もう読まないよね」と思っても表紙を見るたびに、「やっぱり残そう」と本箱に戻す本、ありませんか?
私は「赤上げのアンの手作り絵本」のシリーズ3冊を、35年近く持っていました。1冊目は昭和55年4月15日発行。
中もかわいい。
写真を見て笑っちゃいますね。私は手作りとはほど遠く、手芸もDIYもしません。部屋の中に花を飾りもしないし、麦わら帽子も持っていない。しかし、こんな本を長々と持っていました。
この本は2015年に断捨離しました。
「表紙が素敵だから」という理由で捨てられない人には、こんなことわざを送ります。
Don’t judge a book by its cover. 本の中身は装丁で判断するな。
このことわざの意味するところは、人は見かけによらない、人を見かけで判断してはいけない、ということです。
ここでは文字通り、表紙が綺麗だからといって、その中身が今の自分に必要だとは思ってはいけない、という意味にとってください。
5.高かった本
本の値段と価値は関係ないので、今読んでいないし、もう読まない本は、買ったときどんなに高くても、手放してください。
値段が高かった本の手放し方⇒辞書や聖書、大型の本が断捨離できない、など3つの質問に回答しました。
値段と価値は関係のない話⇒価格と価値の違いを知れば、余計な物も浪費も減る。
6.見栄の産物
「この本が本箱にあると、人からインテリと思われる、だから捨てずに並べておこう」という本があったら捨ててください。
むずかしげな哲学の本とか、読めもしないラテン語の本などです。
これは他人軸すぎます。
もちろんインテリアとして本箱に入れておいてもいいのですが、その場合は、本ではなく飾り物なので、別の戦略が必要です⇒片付けられないなら物を飾るな!増殖する飾り物は断捨離すべし
7.プレゼント
人からもらったから、読まないけど義理で持っている、という本があったらこの機会に捨ててください。
プレゼントの捨て方⇒いらないプレゼントがある。捨てるべきか、捨てざるべきか?
8.シリーズの中の1冊
本には、何巻かシリーズになっているものがあります。これを捨てると、シリーズのコンプリートができない、という理由で持っている本があったら、シリーズまるごと捨てればいいのです。
その本を読みたくて持っているのではなく、単にコレクションしているだけなので、コレクションする癖を手放してください。
収集癖を捨てるには?⇒収集癖に悩むあなたへ。物を集める理由を知ってコレクションを断捨離する方法
収集癖をトーンダウンする方法⇒せっかく集めたから捨てられない?コレクションを少しでも減らす10の方法
9.もう読んだ本
2度も3度も4度も読むお気に入りの本はせいぜい5冊ぐらいにして、残りは捨てましょう。
毎日どんどん新しい本が発売されます。過去に発売された本の中にも、「読みたいな」と思うものはたくさんあるでしょう。1度読んだ本を再び読み返すのはきわめてまれです。
10.いつか読む本
今は読む時間がないし、これまでも読む時間がなかったけど、いつか時間が来たら読む本、いつか時間が来たらやる問題集。
私が持ちすぎているのはこういう「いつか読むから本」です。「いつか読むかも」ではなく、「いつか必ず読む(でも今は読まない)」という心理はくせものです。
こういう本をバサっと捨てられれば、本箱の中はきれいになります。
それができないので、私は本箱チャレンジをすることにしました。
まだ読んでないフランス語の参考書、ペーパーバック、まだ解いていないフランス語の問題集。これらのコンテンツをすべて消費することにしました。
一応、フランス語の学習は現在進行形でやっているので、順番にやっていけば、消費できます。
すでに興味を失ってしまった「いつか読むから本」はこの機会に捨ててください。
基本的な本の捨て方はこちら⇒本の捨て方。1年で320冊捨てました。
新しい本は買わない
本箱チャレンジのもう1つの肝、それは新しい本を買わないことです。
ふだん図書館のみを利用している人は、本箱の中身が肥大することはないでしょう。
1冊読んだら次の本を借りて、それを読んだらまた次の本を借りる。これは理想の形だと思います。
私もそういう形に持っていくために紙本、電子書籍とも、今年1年、新しい本を買うのをやめることにしました。
とはいえ、オーディオブックは、毎月アメリカのAudibleで1クレジット(本1冊と交換できる)ずつ買っており、これは継続することにします。
また、1月10日にhontoで日本語の本を6冊買いました(そのうち2冊はレファレンスで読む本ではありません)。さらにカナダのamazonで英語とフランス語のペーパーバックを1冊ずつ購入しています。
2017年に買う本はこの20冊だけ。あとはひたすら本箱の中にある本を読んでいきます。
ふだん本や雑誌を買いすぎている人は、新しい本を買うのをやめるか、これまで購入していた冊数や頻度の半分か25%にしてみるとよいと思います。
そのために、去年、月あたり何冊買っているか調べてください。
私は去年、本の購入はすべてAudible、Amazonなどインターネットの書店を利用しました。ネットショップは購入履歴が残るので、何をいつ買ったか簡単にわかります。
本箱チャレンジをしない人も、本を買うのを控えたいなら、ふだんどれだけ本を買っているのかモニターするとよいです。何かを減らしたいなら現状を知ることから始まります。
さかのぼって調べるのが大変な場合は、今年から、きっちり記録をつけるといいでしょう。自分の買い方の癖や改善点が見つかります。
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今回は本箱チャレンジについてお伝えしました。
私自身も初の試みなので、わくわくしています。今年はもう本を買わなくていいのだ、と決めてしまったらとてもすっきりしました。
「何を読もうかな」とか「何かおもしろい本ないかな」とamazonでむだに消費する時間やエネルギーは馬鹿になりません。