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アイドルやアニメ関連のグッズが部屋にたくさんあって倉庫のよう。片付け始めたけどくじけそうです。
このお便りに返信します。まずメールをシェアしますね。差出人はさくらぺんしるさんです。
趣味の物があふれかえっています
楽しくブログを読んでいます。
ずっと読んでいるだけでしたが、お気軽にメール下さいとのことでしたので思い切ってメールしてみました。
大学卒業後、実家に戻り働き出して10年目を迎えます。結婚はしていません。
自室はまるで倉庫
初めはスッキリしていた自分の部屋でしたが、段々と物があふれかえり倉庫の様相になってきました。
というのも、アイドルやアニメが好きで(オタクというやつ)、よく雑誌やCD、DVD、グッズを購入します。それがたまりにたまってきたのです。
うちは1階はリビングと母の部屋です。
2階は自室と寝室(自室ではない別の座敷で寝ています)、洗濯物を干す部屋兼ストーブや扇風機などの季節ものを置く部屋となっています。
幼少より親子二人暮らしなので家が散らかるということなく育ち、比較的物も少なく片付いていると思います。
自分の寝室には4段の洋服タンスとマットレスしか置いてありません。
働きだしてから、自由に使えるお金が増えたため、今まで趣味の物をたくさん買ってしまいました。
一応、先取り貯金をしたり個人年金に入ったりして貯金はしている方だと思います。
家にも毎月お金入れて、家事は母が忙しく働いていたので幼少よりある程度はずっとしてきています。
脱線しましたが、自分の部屋だけが明らかに物の量が異常です。好きで購入した物ですが、多すぎて管理できていません。
以前は自室で趣味のDVDを見たりゲームをしたり読書などをしていましたが、とてもやる気が起きません。
休日も本当ならやりたいと思っていることが何もせずに終わります。
部屋にいることで視覚的なストレスを感じること、いつも頭の片隅に片付けをしないといけないと考えていること、しかし今日も片付けできなかったと罪悪感を感じていました。
かなりのリソースを割かれていたと思います。
片づけ始めた
このままじゃダメだと思い、3月から新年度に向けて目標を
1)自分の部屋でヨガやストレッチができること、
2)趣味を楽しめること
3)掃除をしやすくすること
に決めて、まずは自分の中でハードルが低い雑誌の整理から始めました。
とりあえず100キロ分くらいはリサイクルステーションに持っていき多少は部屋が片付きました。
しかし、やはり好きなものであり、大げさですが生きがい、働く目的でもあるので、なかなか雑誌以外のものは手がつけられません。
衣食住のように毎日使う物でもないしなくても困るものではなく、それが増えすぎて困っているにも関わらずです。
困っていると書きましたが、実際はストレッチやヨガはリビングや寝室でやればいいし、極端に言えば生活するには自分の部屋に入らずとも、生活できています。
つまり全ていらないものといえばいらないものではあるのです。
オタクには断捨離は無理ではないかと挫けそうです。
話にまとまりがなくてすみません。
いつもためになる記事をありがとうございます。読者さんのメール紹介も自分ごとのように勉強になります。これからも楽しみにしています。
返信はメールでもブログでもどちらでもOKです。
さくらぺんしるさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
いつもブログを楽しみに読んでいてくれてとてもうれしいです。
雑誌の片付けお疲れさまでした。がんばりましたね。
さくらぺんしるさんには、2つの選択肢があります。
1)自室を片づけるのはあきらめる
2)自室を片づける
どちらの道に進みたいか、態度をはっきりさせましょう。
片づけると固く心に決め、覚悟して取り組めば、たとえ今どんなに物があっても、片づけることはできます。
くじけそうになってしまうのは、まだ覚悟ができていないからではないですか?
部屋を片付けたいけど、貯金はできているからもっと買ってもいいよね。家事もちゃんと手伝っているからちょっとぐらい部屋に物があってもいいよね。
こんな言い訳が頭をよぎるのでは?
それでは、それぞれの選択肢について、具体的に説明します。
1.このまま自室を倉庫として使い続ける
まず、おたくの定義をしておきましょう。
このページによると⇒「オタク」とは何者か
おたくは、
「こだわりがある対象をもち」、「その対象に対して時間やお金を極端なほど集中的に消費しつつ」、「深い造詣と想像力をもち、かつ情報発信活動や創作活動なども行っている人々」である。
つまり、おたくは、何かが大大大好きなんです。
さくらぺんしるさんは、今自室にためこんでいるものを「生きがい」と呼んでいます。
「私にとって生きがいって何かな」と考えると、そこまで確固とした生きがいは思いつきません。
「ブログを書くことかなあ? でも目や腕を痛めて、ブログを書けなくなっても生きていくことはできそうだ、それでは、娘が生きがいだろうか? でも、娘はもう育っちゃったし、あの子はあの子で1人で勝手に生きていくよね」
なんて思います。しかし、さくらぺんしるさんにとっては、ためこんだ物たちは、さくらぺんしるさんの生きるあかしですよね。1つひとつがとても大事な物なのだろうと想像します。
それほど大事な物なら捨てなくてもいいでしょう。
自分の部屋が物だらけだから、家にあるほかの部屋で生活している人はめずらしくありません。
スペースがあるし、他の部屋はそれなりに片付いているし、同居人であるお母さんが、「このままでいいよ」と言っているなら、それでいいのでは?
確かに、集めたグッズは、生活するのに必要ではない(つまりニーズではない)でしょう。でも、精神的なニーズがあるのだと思います。
「ああ、きょうも片付けることができなかった」と自己嫌悪に陥るぐらいなら、「おたくには断捨離は無理!」とあきらめて(開き直るとも言う)、これからもどんどんためこむ生活をするのも、1つの生き方だと思います。
「いや、やっぱりこのままではまずいので、自室をきれいにしたい」と思うなら、先をお読みください。
2.コレクションを把握する
先日、洋服を捨てることが停滞している方にも同じことを書きましたが⇒大量の服を断捨離中だけど、残りはそれなりに気に入っている服なので停滞。ここからどう進めばいいですか?
部屋にあるグッズを棚卸しし、自分が何をどれだけ持っていて、それぞれがどこにあるのかしっかり把握してください。
在庫状況を把握するだけで、捨てるわけではないのでできますよね。
私の夫は重度のタメコミアンですが、物をためこみすぎて必要な物を必要な時にさっと取り出すことができません。
「部屋の中のどこかにあるはずだが、それがどこなのかはわからない」。こんな程度の把握しかできていないんです。
夫の場合、どうでもいい古い紙や、自分も家族も今さら全く必要としていない古いマニュアル、本、家電、雑貨などをためこんでいるだけですから、どこに何があるのかわからなくても、そこまで支障はありません。
夫が死んだあと、私がいっさいがっさいを捨てればいいだけです。
しかし、さくらぺんしるさんの自室にあるものは、どれも大切な物のはずです。
見たいときにさっと見たいですよね?
それとも、そこにあってくれさえすればいい物ばかりですか?
そう思うなら、やはり片付けはあきらめて、持ち続ける選択をしたほうがいいかもしれません。
3.少しずつ片付ける
片付けにくじけそうになるのは、理想(目標)が高すぎるからです。
いきなり部屋をきれいにしたいなどと、思わないでください。
今の自分でも、ちょっとがんばればできる目標を作って、少しずつ片付けるのはどうでしょう?
棚卸しをすると、物の山の下のほうでつぶれた箱やら何やらが出てくるはずです。
まずはそういう、「かつてはちゃんとした物だったけど、長期間、倉庫状態の中で放置したため、限りなくゴミに近くなってしまった物」から捨てるといいでしょう。
それから、量より質に転換するのもおすすめです。
さくらぺんしるさんのおたくライフにとって、最重要事項は、グッズを数多く持つことなのかもしれません。
ですが、数を厳選するというやり方もあります。
記事の最後でリンクしますが、4月9日にアップされたエッセオンラインの記事では、「推し活」で増えすぎたグッズの手放し方を書きました。
コツを5つ紹介していますが、最初に厳選することをおすすめしています。
何事もそうですが、欲しいもの、好きなものすべてを所有することなんてできないし、そんなことをしようと思ったら、べつのところにしわ寄せがいきます。
スペースが圧迫されたり、もっと大事なことにお金を回すことができなかったり、物の管理に時間を取られたり、さくらぺんしるさんのように、セルフイメージが悪くなったり。
だから、好きなものを厳選して楽しむのが、ベストだと思います。
では、さくらぺんしるさん、これからもお元気で、おたくライフを楽しんでください。
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エッセオンライン・グッズを捨てるコツ
エッセオンラインに新しい記事がアップされました。さくらぺんしるさんと同じ悩みを持つ方はぜひ読んでください。
⇒「推し活」で増えすぎたグッズを手放すコツ5つ。本当に好きなものを厳選するには | ESSEonline(エッセ オンライン)
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読者のお便りに返信しました。
私が日本にいた頃(1996年以前)は、推し活なんてなかったと思いますが(おたくという言葉はあった)、これは最近の現象ですね。
売り手側は、「推し活」の一貫として、あれもこれも買ってもらおうといろいろなグッズを作って、SNSで話題になるように仕掛けているはずです。
推し活マーケティングなんて言葉もありますから。
物を買うことが、本当にひいきの芸能人や作品を推すことなのかどうか、一考の余地があるでしょう。