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夫の持ち物の多さに悩んでいる読者のお便りを紹介します。
ものが多すぎて家にいても落ち着かない、私はもっとシンプルに暮らしたいのに。そんなジレンマの中でどう対処したらよいのか、私の考えをお伝えしますね。
まずメールを紹介します。Hさんからいただきました。
夫のものがたくさんあります
件名:夫の物
ここ数年、なるべく持ち物を減らして、シンプルな暮らしを目指しています。子どもたちも独立し、家の中に私の物はそれほど多くありません。服も本も日用品も、だいぶ厳選してきました。
でも、夫の持ち物がとにかく多いのです。
昔からの趣味の道具、古い家電、工具類、紙の書類、雑誌、ガラクタのような小物まで、夫の部屋からあふれてあちこちに置きっぱなしです。リビングの隅や床にも物が積まれていて、物置やガレージにもたくさんあります。
何年も使っていないのに、「まだ使う」「捨てるのはもったいない」が口癖で、私が片付けようとすると不機嫌になります。本人は自分の物だから勝手にさわるなと言うけれど、どこに何があるかよくわかっていないと思います。
最近は、夫の物の多さに圧倒されて、家にいても落ち着きません。視界に入るものが多すぎて、気持ちがざわざわします。
私はこれからの人生、少しでも身軽に、穏やかに暮らしていきたい。そう思って、自分のスペースだけでも整えようと努力していますが、正直、夫の物の山に囲まれて、やる気がなくなるときがあります。
夫と価値観が違うから、同じ家にいても距離を感じます。どうやったら、自分の生活を守れるんでしょう。心をすり減らさずに片付けを続けていくには、どうしたらいいのか知りたいです。
Hさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
ご主人のものが多くて、すっきり暮らせないんですね。
シンプルに暮らしたいのに身近な人の持ち物が多すぎるとストレスがたまりますよね。自分の努力ではどうにもならない部分があるから、もどかしさが募るのだと思います。
でも、「これからシンプルに暮らしたい」という気持ちをあきらめる必要はありません。
今後、Hさんが、家族とうまく折り合いをつけながら、どうやって暮らしたらいいのか4つアドバイスします。
自分のものを片付ける:基本原則
家族が物持ちでそのへんを散らかしているときは、とりあえず、自分のものの断捨離にフォーカスしてください。
自分のものは自分が100%コントロールできます。そして、コントロールできることに注力したほうがストレスがたまりません。
夫のものをなんとかしてほしいと思うかもしれませんが、そう言われてうれしい人はいないので、当面は放っておくことをおすすめします。
今後も迷ったり、行き詰まったりするたびに、自分のものや自分のスペースに立ち返ってください。
自分の持ち物を整理していけば、シンプルライフへの道において後退はありません。「私は少しずついいほうに変わっている」「自分の暮らしを選んでいる」。こんな実感が湧いてきます。
自分の部屋や自分しか使わないスペースがきれいになったら、共有スペースの中に小さな整ったスペースを作るといいでしょう。
イライラしたら、自分の部屋や、リビングやキッチンにあるきれいな場所を見るようにしてください。
たとえ小さくても、カオスの中にきれいなスペースができたら、そこからじわじわときれいな場所が広がっていきます。
見た目が快適なので、もっと整えようという気持ちになるし、「きれいにできた♪」という達成感が次の行動を呼びます。
きれいな場所は、他の人にも影響を与えます。
そうやって少しずつ整った場所を増やしていき、家全体の雰囲気を変えるようにしましょう。それだけで、十分シンプルな生活に近づきます。
違いを受け入れる
ものの持ち方や暮らし方について価値観が大きく違う人と暮らすのは大変ですよね。
でも、その人と暮らしていくつもりなら、価値観の違いは受け入れるしかありません。
・相手を変えようとしない
・自分が思う「あるべき姿」を押しつけない
・自分とは違う人なんだと割り切る
こんなことを心がけるといいでしょう。
それに、価値観が大きく違う人と暮らしていると、自分の軸がはっきりするというメリットもあります。
相手の行動への違和感から、自分が何を心地よいと思えるのか気付けるからです。
こんなふうに一歩引いて、共存の道を探ってください。
ご主人がよく言う、「また使う」「もったいない」という言葉は、ものを手放せない人の典型的な口癖です。
でもその言葉の背景には、「自分のことを否定されたくない」という気持ちがあるのかもしれません。
捨てられないモヤモヤを解消~ “もったいない”を手放す7つの心理と解決策
責めずに気持ちを伝える
相手の価値観を受け入れても、リビングにものがいっぱいあるとうんざりします。
そこでタイミングを見計らって自分の要望を伝えましょう。
素直な気持ちを話す
いきなり「邪魔だから、これ片付けてくれる?」と言うと、相手は「責められた」と感じて身構えるので、自分の気持ちや負担になっていることを伝えるのがいいでしょう。
・リビングにものが多いと、目に入るだけでちょっと疲れてしまう
・ものがたくさんあって、最近、家の中で気が休まらない
こんな感じで話してみるといいでしょう。ご主人の性格や二人の関係性にもよりますが、こういう言い方をすれば、責められたとは感じにくいと思います。
小さな要望を出す
「全部、捨てて!」というよりも、範囲を絞って具体的にお願いすると聞いてくれる確率があがります。
・このソファの上だけでもすっきりすると助かるんだけど、どうかな?
・ダイニングテーブルの上のこれ、置き場所を変えたいけどいいかしら?
こんなふうに控えめで、相手にとっては、そうするのがとても簡単なことをお願いしてみてください。
自分の努力を先に見せる
最初のアドバイスに書きましたが、先に自分のスペースを整えておくと、相手も影響を受けやすくなります。
「私の部屋はきれいにしたので、ついでにここも少し片付けたいんだけど」と持って行くといいでしょう。
人を説得する方法はあるか?断捨離を邪魔する家族との対話の進め方。
ストレスを回避する:目に入れない・巻き込まれない
さしあたって、今は家の中にものがあふれているので、ストレスを抱えすぎないために、物理的にも心理的にも距離を取る工夫をしてください。
たとえば:
・リビングなどものが多い場所で過ごす時間は、もっともストレスを受けにくい時間帯にする(疲れているときは近寄らない)
・散らかったスペースに背を向けて作業する(これは実際、私がタメコミアンの夫と暮らしていたときしていたことです)
・ガレージや物置は、夫エリアと割り切り、できるだけ見ない
・自分の空間(寝室、机まわりなど)は常に美しく整える
家にいるとイライラするなら、図書館やカフェ、公園など、落ち着ける場所を見つけ、定期的に出かけてリフレッシュしてください。
では、Hさんがますますシンプルに暮らせることを祈っています。この記事が何かの役に立てますように。
◆関連記事もどうぞ
⇒せっかく片付けても夫が散らかすから腹が立つ。この問題の解決法。
⇒すぐに物を散らかす夫に困っています、どうしたらいいでしょうか?
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読者の相談にアドバイスしました。
心地よさの基準が全然違う人と、同じ屋根の下で暮らしていると、小さな違和感が積み重なって、大きなストレスになります。
だからあまり「違い」に意識を向けないほうが、自分の心のためです。
みんな違うから、世の中、おもしろいんだよね、ぐらいのおおらかな気持ちで、自分なりにシンプルライフを追求することを心がけてください。