ページに広告が含まれる場合があります。
50歳になろうとしていた主婦筆子は、アメリカのお片づけ自助グループ、Flylady.netのメールを毎日読みながら、コツコツ断捨離をしていました。
自分でたてた片付けプランに従って。
今回は、当時、特に情熱を燃やして片付けていた、階下の物入れの整理と、我が家に入ってきていた紙類の処理についてお話します。
階下の物入れの片付け
階下の棚の一部の写真です。奥行きのある大きな棚です。こんなふうにいろいろなものを雑然と置いていただけでした。見るからに汚いです。毎日15分~30分、いらないものを間引きしてました。
私は、最初からがんがん捨てられたわけではありません。
もちろん、不用品を捨ててはいましたが、「いる、いらない」の判断基準が甘かったので、1度では片付かず、日をおいて何度も何度も見直し、結局、去年の引っ越し前にほぼ全捨てという形になりました。
今思えば、最初から、全部ばっさり捨ててれば無駄な時間と労力は省けたことでしょう。少し捨てては、整理、またちょっと捨てては収納、とずいぶん遠回りをしたのです。
カレン・キングストンが言うように、「ガラクタは整理できない」ので、すぐに捨てるべきなのです。しかし、そのガラクタを見抜く目が甘かったと言えます。
今の筆子が6年前のこの物入れの前にたったら、すべて捨ててしまいます。
残念ながら、当時はまだ、断捨離の経験が浅く、断捨離マインドが弱く、片付け力もあまりなかったのです。要するにまだまだ物に執着していました。
しかしこのように何度も同じ場所を断捨離して、次第に物を減らしていったのは無駄ではなかったと思います。
私はこんまり流の一気に片付ける方法ではなく、少しずつ片付けることによって、断捨離力や、片付ける方法を身につけてきたのです。
近藤麻理恵の本の中では、片付けたい物をすべて出すところはいいアイデアだと思うし、片付けをすごくポジティブなものとして説明しているところ、片付けをすると人生がよい方向に向かうと書いている点は共感できます。
しかし、「一気に完璧に片付けるとリバウンドしない」、というのは、いまだに「本当にそうだろうか」と疑っています。
こんまり先生の本について⇒近藤麻理恵の「人生がときめく片づけの魔法」の英語版の感想~ベストセラーの秘密は東洋の神秘にある?
自分が一気に片付けたことがないからですが。それに、この世の中に、完璧なことなんて、ありうるのでしょうか?
やはり何回か片付けをして、また散らかって、また片付けをして、というのを繰り返し、徐々に、物を持たない生活習慣を身につけていったほうが、将来的にも確実に物を減らせます。
不用品が家の中にたまってしまうのは、結局日々の生活習慣のせいなのですから。
当時筆子が立てていた片付けプランについてはこちらをどうぞ>>私のお片付けプラン
このシリーズを最初から読む方はこちらから >>私が断捨離してミニマリストになった理由(1)~物は私を幸せにしてくれなかった
家に入る紙をシビアにチェック
物入れの片付けと同時進行で、家の中に入る紙を、きびしくチェックしていました。さながら国境に立つ警備員のように。
ポストやほかのルートからやってくる紙類を1つ1つ吟味して、「処理ルート」を考えていました。さらに家に入る紙が1枚でも少なくなるように工夫することも怠りませんでした。
当時、家にはこんな紙類が入って来ました。
■小学校5年の娘が学校から持ち替える紙類:
たとえば、
●フィールド・トリップ(遠足)のお知らせと、「参加させます」という承諾書。承諾書にはサインをして、娘専用の書類入れに置き、お知らせは台所のカレンダーのフォルダーに入れてました。
このカレンダーは担任が毎月くれるもの。レターサイズ(A4サイズに近い北米の標準サイズ)のぺらっとした紙です。中にはクラスの行事の予定など、書いてありました。
これを同じサイズのクリアフォルダに入れ、フォルダごと台所の物入れの扉の裏に貼っていました。お知らせの紙などは、このクリアフォルダにカレンダーと重ねて入れ、用事が済み次第捨てるのです。
当時、娘用に2つの書類トレーを用意して重ねていました。近所の本屋で買ったもので、見た目はエグゼクティブのおじさんが使うような茶色。外側が合成レザー、中はちょっと毛羽立った素材の何かが張ってありました。
本当は紙製のもっとライトなものが欲しかったのですが、セールになっていたので買ったのです。
トレーの1つに、学校に提出するもの、もう1つに宿題などを入れていました。重くて邪魔だったので、ある時点で両方とも断捨離しました。
●毎月のニューズレター
1ページ目に校長先生の手紙がのっており、あとは、学校全体のいろいろな催しや連絡事項が記載されているお便りです。
だいたい5~6ページ。娘が持ってきたその日に読んで処理。イベントの日付など、書きとめておきたいものは手帳やカレンダーに書き、返信のいるものはすぐに提出できるよう、フォームを埋めて署名もして、娘のアジェンダ*のポケットへ入れます。
その後、夫の読み物置き場へ。夫が読んで、返してくれたら、その場でリサイクルゴミに出します。学校のホームページに過去1ヶ月分のものはアップされているし、あとで読みたければ、学校へ行けば読めるので手元には保存せず。
現実問題としてあとで読みたいと思ったことなど1度もありませんでした。
実はこのニューズレターは最初の1,2年は夫が処理していたので、彼はいまだにファイルしているはずです。
※現在娘は高校生で、連絡すべてをインターネット上で確認するようになったので、こうしたお知らせの紙はいっさい家に入らなくなりました。
例外として、フィールドトリップの承諾書は自分でプリントアウトして提出したり、先生によっては、ハードコピーをくれるのでそれにサインして提出します。ニューズレターも、毎月サイトにアップされていますが、私は全然読んでいません。
*アジェンダはいわゆるスケジュール帳で、その日の終わりに先生が連絡事項を言うので、生徒が自分で書き、先生にサインをもらったり、私が見てサインをしていました。文字を書く練習、スケジュール管理、物の整理整頓(英語でorganaize と言います)の練習も兼ねているわけです。
こちらは幼稚園のときのもの。
幼稚園時代はまだ文章が書けないので、先生がこんなふうに連絡事項を切り貼り。
3年ぐらい前に7年分あったアジェンダをすべて捨てました。現在も学校独自のアジェンダ(手のひらサイズの手帳)を持っているようです。中学生くらいから、物の管理はすべて本人に任せているので、中身をじっくり見たことはありません。
■DMのたぐい
中身を確認したら即捨て。
関連⇒手紙の整理・収納はマイルールを決めて増やさない
■銀行関係
●クレジットカードの明細
新しいのが入ったら、古いのを1枚捨て。
●預金の明細
クレジットカードと同じように処理。
※今は、両方ともインターネットで確認しているので、家には届きません。
●コミュニティのニューズレター
ざっと目を通して、必要なことはカレンダーなどにメモ。そのあと、夫の手紙置き場へ。
※引っ越してきてから、コミュニティのニューズレターというものがポストに入っていたことがありません。
以前のコミュニティーより、この地域はあまりコミュニティ活動が盛んではないのかも。コミュニティのニューズレターを受け取るには、毎年メンバーシップの料金を払う必要があるので、その時期になったら、誰かやってくるかもしれません。
●各種請求書
ケーブルテレビ、電話、光熱費の請求書
夫の手紙置き場へ(この手の請求書は夫が管理します)
※ケーブルテレビは解約。電話の請求書は、オンラインで確認するようにしたので、家には届いていません。また現在の家の家賃は光熱費込みで定額。光熱費は家主が払っているので、家には請求書は届きません。
●夫あてのさまざまな手紙
夫は私書箱を持っているので、あまり家に手紙が来ることはないのですが、税務署からはよく届きます。すべて夫の手紙置き場へ。
上記はほんの一例で、毎日家に入る紙をモニターしていると、本当にさまざまな種類の紙が到来して、自分でも驚くほど。すぐに処理できないものは、コントロールジャーナルの未決ホルダーに入れてました。
★コントロールジャーナルについてはこちらに詳しく書いています⇒主婦の家事手帳(コントロールジャーナル)の作り方。情報の一元化で家事を効率化
こうやって書くと、なんだか大変な作業のようですが、やってみるとそれほどでもありません。ポイントは、家に入る紙をその日のうちに処理すること。ためると一気に面倒になります。私は、ゲーム感覚で続けていました。
ミッションは、できるだけ家に入る紙を少なくすることと、家の中に入ったら、その紙の滞在期間を極力短くすることです。
こういうことは、たまった紙を一気に片付けたところで解決しません。DMは止めなければ、その後も来続けるわけですから。
今、家にほとんど紙が入らないのは、ある程度の期間、こういう作業をしつこくやっていたからです。ミニマルライフは1日にしてならず、なのです。
この続きはこちら⇒家事の週間プランで綺麗部屋の住人へ~ミニマリストへの道(29)
☆子供のアジェンダを捨てたのは、わりと最近のことで、2,3年前です。幼稚園、小学校1年と学年があがるにつれて、文字が文字らしくなって行ってました。
学校の行事の予定、先生からのコメント、友だちのサイン、娘のいたずら書きなどが残っているスケジュール帳は子供の成長の証(あかし)。
そのまま捨てるのがしのびなかったので、各学年のアジェンダの娘の文字を1枚ずつ写真にとってから断捨離しました。