ページに広告が含まれる場合があります。
読者の方からお便りで片付けに関する質問をいただきましたので、記事で回答します。
お便りの主旨は2つ
・7年前に空き家になった主人の実家に住んでいるが、そこにある仏壇用具を断捨離すべきか?
・夫がアルコール依存症のようだが、スペースクリアリングすべきか?
私は、プロのクラターや片付けのコンサルタントではないし、スペースクリアリングの専門家でもありません。そこで、「もし友だちに同じことを聞かれたらこう答える」という内容を書いておきます。参考になれば幸いです。
まずはお便りを引用します。
読者Mさんのお便り
わたしは50代後半の専業主婦です。
最近、筆子さんの過去ブログを読むようになりました。
以前から家の中を整理しているのですが、どうも思うようにいきません。
7年前に空き家となっていた夫の実家に引っ越してきました。
住んでいた前の家の物、こちらの家の物をあらかた処分したのですが、今だ捨てきれずにいる状態です。
古くなった掛け軸とか、義母の信仰していた宗教の違う仏壇用具とか仏壇の下に収めたままなのですが、これを処分するとバチがあたるようで怖いのです。
お寺に送り返した方が良いと思われますか?
それとも持っておいた方が悪いことが少なくなると思われますか?
夫はずいぶん前からアルコール依存症っぽくて悩んでいるのですが、これもこの家の悪い地場?とやらのせいではないかと思っているところに筆子さんのブログを読んでそう思うようになりました。
この家は44年前に建つまえから、人間関係においても、あまり幸せではなかったと思います。
引っ越すのは気が引けたのですが、他になかったので、少しリフォームして住み始め、昨年も部分的にリフォームしたばかりです。
夕べは、夫はお酒に酔って、棚の引き出しを抜いて床にぶちまけました。
今、まだ片付けていません。
スペースクリアリングをした方が良いのでしょうか?
すみません。おもうままにつらつらと書いてしまいました。
Mさん、お便りありがとうございます。
50代後半の専業主婦とは、筆子と全く同じですね。
掛け軸の処分
まず、掛け軸ですが、使ってないなら処分したほうがいいと思います。実は、実家にも使ってない掛け軸がいくつかあったのですが、母が「捨てるな」と言ったので捨てずに帰ってきました。
本当は捨てたかったです。
私が捨てるなら、特に芸術品とか骨董品というたぐいの掛け軸でなければ、ふつうにリサイクルショップに持っていきます。
ちなみに私は、どんなものもお金にすることは考えずに捨てています。
関連⇒不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる
お値段が張りそうな掛け軸なら、今は、骨董品買い取りや不用品回収をする業者がたくさんあるので、メールで見積もりしてもらってもいいですね。
業者を探すには、「骨董品 買い取り お住まいの地域」で検索してみてください。
高い鑑定料をとられて、買値は二束三文ということもあるので、業者にたのむときは慎重にやったほうがいいです。
「手間をいとわない」というのであれば、ヤフーオークションや楽天など、インターネットのオークションに出品するのもおすすめです。
特にお祝いごとの掛け軸や縁起のよさそうな掛け軸は、オークションで売れるでしょうね。
もし、その掛け軸が仏事や弔辞用のものなら、次の仏壇用具と同じように処分することをおすすめします。
仏壇用具の断捨離の仕方
その仏壇用具をしまいっぱなしにして、使っていないということは、粗末にしているのと同じことなので、私なら処分します。
処分の方法ですが、お寺がわかっているのなら、電話して確認してから、引き取ってもらうといいでしょう。
お寺以外でも、仏壇、仏具の専門店で、引き取ってくれるところがあります。
お寺も、そういう専門店も、供養処分をするでしょうから、ばちがあたるとは思いません。
供養処分とは、たとえば、住職さんが、魂抜きのため、お経をあげて、その後お焚きあげ(焼却)することです。
最近は、消防法のせいで、民間人が勝手に焼却できないかもしれません。その場合は解体処分になるでしょう。
また古くなったお守りや御札、神棚、だるまなどは、神社に返せばいいです。たいてい「古神符納め所(こしんぷおさめどころ)」という小屋があって、そこに入れれば、ほかのものとまとめて燃やしてくれます(お焚き上げ)。
アルコール依存症について
ご主人がアルコール依存症ぎみなのは、何かそれ相当の理由があってのことだと思います。
依存症になる原因は、たくさんあり、単にガラクタが家にいっぱいあるからとか、前の住人のネガティブな気が家にくっついているだけだとは思えません。
現在の仕事や家庭、対人関係だけでなく、もっと昔の子供時代の成長過程で体験したことが原因の場合もあるそうです。
お便りには「依存気味」とあるので、まだそこまでひどくないようですが、1日も早く、病院に行ったほうがいいのではないでしょうか。
軽度のアルコール依存症の人は、べつに毎日お酒を飲むわけではありません。飲まない日もあるのです。ところがいったん飲み始めるとほどよいところで止められなくなるのです。自分で自分をコントロールできないということですね。
精神依存と身体依存がひどくなると、お酒の量が増え、もちろん健康にはよくないですし、周りの人に迷惑をかけるし、仕事にも支障が出て、いいことなど何一つありません。
アルコール依存症は心の病気なので、精神科か神経科に行くことになります。依存症を治すには断酒しかありません。
専門の治療期間もあります。
参考⇒アルコール依存症の専門治療機関ガイド
スペースクリアリングをしたほうがいいか?
実際にスペース・クリアリングをする前に、ガラクタを徹底的に捨てるという行程があります。
参考⇒スペース・クリアリングとは何か?そのやり方とは?~カレン・キングストンに学ぶ
つまり断捨離です。私の個人的な体験ですが、物をたくさん処分したら、とても暮らしやすくなりました。
掃除は楽になったし、探しものは減ったし、物欲もなくなってきて、無駄な買い物に時間とエネルギーとお金を費やすことも少なくなりました。
さまざまなストレスが減って、全体的に生活の質、人生の質が向上しました。
物の管理に時間をとられないと、自分の好きなことをやる時間が増えますよ。
最終的にスペース・クリアリングをする、しないは別にしてまずはガラクタを捨てることに注力してはいかがでしょうか?
ご主人がお酒を飲んで暴れるのなら、尚のこと、家の中によけいなものがないほうがいいです。
ある程度ガラクタが減ったら、たぶん今とは違う生活になっていると思います。その上で必要と思うのならば、自分でスペース・クリアリングして家の浄化をしてみてください。
*******
あなたも何かお便りがありましたら、お気軽にこちらからお寄せください⇒お問い合わせフォーム | 筆子ジャーナル
☆カレン・キングストンの本、「ガラクタ捨てれば自分が見える」の中に、ヘロイン中毒だった若い女性が、ガラクタを捨てて、カレンのセッションを受けたら、見事中毒から立ち直った話が書いてあります。
セッションをしてから数年後、カレンは偶然その女性に街で会いました。彼女はとても美しく活き活きとしていて、仕事もプライベートもうまく行っており、幸せの絶頂だったというエピソードです。
たぶんこれは本当にあったことなのでしょう。ですが、私はガラクタを捨てたり、断捨離をしさえすれば、人生の何もかもがうまくいくとは思いません。
単に身辺を片付けると自分のやりたい仕事や、生活に集中しやすくなるだけです。ガラクタを捨てたあと、何をするかが問題です。