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どっさり服があるから、少し捨てたいけれど、いざ捨てようとすると、さまざまな理由を思いつき、捨てることができない。
そんな人のために、捨てない理由を検証しています。
理由その26は
部屋着やパジャマにするから
読者に教えてもらった理由です。まず、メールをシェアしますね。
Oさんからいただきました。
部屋着として使えるから捨てません
件名:捨てない理由
ものを減らすことに興味があり、筆子さんのブログを参考にさせていただいております。
服をたくさん持っていますが、引っ越しの時や旅行先で捨てることがありますが、日常生活ではあまり実行できておりません。
理由として、部屋着として使えるから、パジャマとして代用できるから、というのが理由のひとつにあるかと思います。
わざわざ部屋着というカテゴリーの服を買うことはありません。
人と会わない日常なので、オンラインで参加するクラスでは、外で人と会う時には着なくなった服も着ております。
捨てない理由を正当化させているだけかもしれませんが、筆子さんはどのように思うのか興味があります。
よろしくお願い致します。
Oさん、はじめまして。メールありがとうございます。
手持ちの服を、本当に部屋着やパジャマとして、活用しているなら、捨てる必要はありません。
ただ、実際に部屋着やパジャマとして使っている服が充分あるのに、「いつか部屋着として使える服」や「持っていれば、そのうちパジャマになるかもしれない服」をたくさん持っていると、そうした、「いつか部屋着やパジャマになるかもしれない服」は余剰品ですよね?
クローゼットや部屋が片付かないのは余計な服や物があるからです。
余剰品を持ちすぎないために、以下の4つの点を考えてください。
1.捨てることを先延ばししているだけではないのか?
ウエスにする、部屋着にする、パジャマにする、端切れにバラして何かを作る、という理由で、たくさん衣類をかかえこんでいるとき、単に捨てることを先延ばししているだけかもしれません。
紙焼きの写真をたくさん持っている人が、「断捨離するわ」と言いながら、すべてをデジタル化するのは、片付けの先延ばしです。
捨てることは面倒だし、痛みがあるから、人は、捨てなくてすむ方法を考えつくのです。
しかし、そうやって、捨てることを先延ばししていると、いつまでたっても問題は解決しません。つまり、物が減りません。
またしばらくしたら、「捨てようかな、どうしようかな」と迷い始めます。
先延ばしせず、さっさと捨てるほうが、結局は自分のためです。
2.部屋着とパジャマは何枚いるか?
部屋着やパジャマが、何着いるのか、一度考えてください。年間、何着ずつ消費するか、目安の数字を出してみるといいでしょう。
私は、パジャマは1着だけ持っていて、通年で同じものを着ています。
現在着ているパジャマは、去年の1月にセシールで買った、「やわらか二重ガーゼ起毛シャツパジャマ」という長い名前のパジャマです。
実はもう片膝に大きな穴があいています。
もし、穴があいた段階で捨てるなら、パジャマの寿命は1年ぐらいということになります。
しかし、四季がしっかり分かれている日本で、1着しかパジャマを持たない人は少ないでしょう。2着持てば、それぞれのパジャマは、もっと長持ちします。
洗濯したあと乾燥機にかけなければ、さらに長持ちします。
(今のパジャマが、こんなに早く痛んだのは、乾燥機にかけたからです)。
今、実際に使っている部屋着やパジャマが、何着あるか数え、それらを消費するのにどれぐらい時間がかかるか、数字を出してください。
次に、今、部屋着候補として、タンスやクローゼットで待機している服がどれだけあるか、調べてみます。
部屋着候補の服は、今後、本当に部屋着としての出番があるでしょうか?
「10年ぐらいたたないと出番がない」と思うなら、手放したほうがいいですよ。
そもそも、家でのみ着る服って、そんなに何枚もいりませんよね?
多くの人が、汚れていないのに、次々と服を着替えるのは、基本的に、他人の目を意識してのことだと思います。
いつも同じ服を着ているダサい人だと、他人に思われたくない:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(18)
自宅では人の目がないから、毎日のように部屋着を着替える必要もありません。
つまり、数はそんなにいりませんよね?
3.カプセルワードローブをめざす
服の数を減らしたい人にカプセルワードローブをおすすめしていますが、部屋着についても、同じことをしてください。
カプセルワードローブは、自分が好きで、よく着る少数の服だけで構成されたワードローブです。
詳しくは以下の3つの記事を読んでください。
ミニマリストらしいファッションの選び方。プロジェクト333のすすめ。
少ない服でおしゃれを楽しむ方法。この秋からミニマルなファッションにしませんか?
自分のユニフォームを決める12のヒント。おしゃれミニマリストになる道もある
通勤用の服や外出着をカプセルワードローブ化しても、下着や部屋着・パジャマ、運動着はそのまま、という人もいます。
部屋着やパジャマも、よく着る服だけを厳選して持つようにすると、「現在は着ていないが、いつか部屋着になるかもしれない服」の増殖をおさえることができるでしょう。
手持ちの服を把握しないと、カプセルワードローブを作ることができないので、「カプセルワードローブにしよう」と思えば、全体像の把握も進みます。
4.カテゴリー分けしすぎない
これは外出着、これは部屋着、これはおけいこ用、これは、ちょっとそこまでコンビニに着ていく用、と細かくカテゴリーを分けないほうが、服の数は減ります。
Oさんは、「部屋着というカテゴリーの服は買わない」と書いていますが、部屋着というカテゴリーはしっかり作っています。
部屋着というカテゴリーを作らない方が、衣類は減るんじゃないでしょうか?
私は、外出着も自宅で着る服も、基本、すべて同じです。
穴があいているから、結果的に自宅でしか着ない服、というのはありますが。
カテゴリー分けしないほうが、物が減ることは、タオルや洗剤を考えてみれば、わかります。
バスタオルやフェイスタオル、その他用のタオルと、タオルやふきんを区別しないほうが、少ないタオルで暮らすことができます。
バスタオルやハンドタオルを捨てて、ストレス軽減:捨ててよかったもの(その4)
スマホはマルチな機能があるから、スマホを買ったら、ほかの道具がいらなくなった、ということはよくあるでしょう。
スマホを導入した結果、私は、カメラ、地図、辞書を断捨離できました。
家に入れるものは、できるだけ汎用性の高いものにしたほうが、少ないもので暮らせるのです。
『ものは少なく、幸せは多めに』~グラハム・ヒルに習う「小さく暮らす」メリット
いろいろな場所や機会で着られる服を意識して残すと、もっとすっきりすると思います。
ところで、Oさんは、旅行先で服を捨てるそうですが、どうしてですか?
帰りの荷物を軽くするためでしょうか?
着ない服は捨てたほうが、人生という旅も、身軽にできますよ。
この続きはこちら⇒新品同様だから:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(26)
このシリーズを最初から読む方はこちらへ⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)
これまで取り上げた捨てない理由
1.捨てるメリットがピンとこない
2.捨てるのは面倒
3.もったいない
4.心が痛む
5.持っていなければならないという義務感あり
6.ギフトだから
7.収納する場所があるから
8.どれを捨てたらいいのかわからない
9.思い出があるから
10.ウエス用に取っておく
11.捨ててもいいのかどうかわからない
12.罪悪感を感じるから
13.娘が着るかもしれないから
14.とてもかわいくて見てるだけで満足だから
15.忙しいから片付ける時間がない
16.着るものがなくなってしまいそうで心配
17.いつか仕事に戻るとき、必要になるかもしれないから
18.たんすやクローゼットに服がぎっしり入っていないと不安
19.いつも同じ服を着ているダサい人だと、他人に思われたくない
20.そのうちメルカリで売るから
21.コーディネートが苦手だからたくさんアイテムがいる
22.特別な時ようの服だから
23.服を捨てるのは損だから
24.手作りの服だから
25.質のいい服だから
これ以外の理由で、服を手放すことをためらっている人は、ぜひ、その理由を教えてください。
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セシールで買ったパジャマ、7000円(6987円)もしました。
その前にも、やはりセシールで、ダブルガーゼの、似たデザインのパジャマを買い、愛用していましたが、こちらはもっと長持ちしたと思います。
前のパジャマもやはりズボンに穴が開きました。
上のシャツは全然大丈夫(袖口がすり減っている程度)だったのですが、ズボンの劣化のため、両方、ウエスにしました。
シャツパジャマも、上下、別々に売ってほしいものです。そういう商品は見たことがないから、需要がないのでしょうか。