洪水

ミニマルな日常

最終更新日: 2020.07.21

私の防災メモ~災害にあって断捨離と防災について考えました。

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令和2年7月の豪雨災害にあった読者の方からいただいたメールを紹介します。

はじめて災害にあって、防災と断捨離との関係について考えたそうです。

差出人はA.I.さんです。小見出しは私が入れました。



断水になって感じたこと

件名:初めて身近で災害にあって思ったこと

筆子さんこんにちは。

いつも楽しく拝見しています。

イニシャルはA.Iですが、中身は全然違います(笑)

災害にあって考えた

今回、私の故郷が、複数の死者の出る災害に遭いました。いろんなことを考えている最中です。

さんさんさんのお便りをみて、こうして1人で勇気を出して、ボランティアに参加して、被災地で働かれたんだなぁ、と、場所は違うかもしれませんが、大変ありがたくなりました。

1人で人の役に立つと言う行動を実行に移すのはとてもハードルが高かったのではと思います。私もその勇気を見習いたいです!

我が家は、幸い畑が崩れたくらいで、家のほうは無事でした。ただ、災害から2週間の現在でも断水しています。

町の中心部の被害はひどくて、通るたび胸が痛くなります。

断水だけでもかなり滅入っているのに、この災害で大切な家族を失った人、家に住めなくなった人、家や職場が、床上浸水した人、床下浸水した人…の痛み苦しみはいかばかりかと思います。

災害ゴミ置き場はもうあふれそうです。

この災害で、断捨離と防災との兼ね合いで感じたことをお伝えしたいなぁと思いお便りします。





私の防災メモ

あくまで個人的な印象、感想に過ぎないですが今後の防災に役立てばとメモしてみました(・・;)

– 単純に物が多いと災害時のダメージは比例して大きくなる。

– 使っている消耗品、電化製品、その他の道具が、多ければ多いほど、災害時、避難時のダメージが大きくなる。

– ラップ、紙皿、紙コップ位は最低限備えておけば良かった(断水を想定していなかった。)

– 雨水や除湿機の水を溜めて洗い物やシャワーがわりに使っているので、普段から湯シャンしとけばすすぎがいらなくて助かったのにと思った。

– 同じ理由から、歯磨き粉よりも、薄めて使ううがい薬がまだ水の使用が少なくて済むと感じた。

– 古着で作ったウエスは今回いつも以上に水の節約に一役買っている。

– 災害前、通販で注文していた靴下が未だ届かず、珍しく繕って履いている。

– 服を新しく買い足すときは、手洗い、手絞りしやすいもの、乾きやすいものを選びたいと思った。

– 何かしらお気に入りの食べ物をいつも切らさず置いておくと、きついときに頑張れるかなぁと感じた。(何もなかったので黒砂糖を舐めました(笑)

– 漬け物の本当のありがたみがわかった。

思いもよらぬ災害で、自分の身の回りをもっとコンパクトにしなきゃ、と痛感した次第です。

これからは、筆子さんがいつも言われるように、身の回りをミニマムにする事が目的ではなく、多すぎる物の管理に注ぐ無駄なエネルギーを、もっと大切なことのために使えるように、私ももうちょっと考えて暮らしたいです。

筆子さんがいつも健康でいてくださって、これからもブログや本がたくさん読めたら嬉しいです!

カナダでおかわりなくどうぞお元気でお過ごしくださいね。

A.I.さん、こんにちは。メールありがとうございます。

いつもブログを読んでいただき、うれしいです。

大雨、本当に大変でしたね。現在も断水中なのですね。

いろいろ戸惑うことも多いと思いますが、お元気で生活してください。

物が多いと被害が増える

確かに、物が多いと、被害も甚大になりますよね。

100個しか持っていなければ、100個壊れるだけですが、1000個持っていたら1000個壊れるわけですから。

浸水したあとの片付けが大変です。

これまで浸水や洪水にあったことはないですが、前の家に住んでいるとき、大雨で、地下に水が入って、片付けたことがあります。

まあ、バスタオル、バケツ、数日間の労働、除湿機で、なんとかなる程度の浸水でした。

そもそも、自分の家を持っていると、家がこわれたときショックですよね。住宅保険など、考えることも増えます。

私はずっと賃貸生活だから、「この家にあるものが全部なくなっても、最悪、自分さけ残っていたら何とかなる」と考えています。

ふだんから物に頼りすぎない生活をしていれば、困難なことがあっても、なんとかがんばれると思います。

物でも、電気でも、スマホでも、何かに1点集中して頼っていると、それがなくなったときのダメージが大きいです。

ふだんからリスクを分散して、「これがなくなる時があるかもしれない」と思って生きていると、災害にあっても、立ち直りが早いと思います。

災害にあったとき、一番求められるのは、自分の体力、思考力、気力だから、ふだんからぜいたくしないで、心と身体を鍛えておくのも、防災の1つですね。

そういう意味では、よけいな物を捨てて、ミニマルに生きるのは、本当におすすめですよ。

フットワークも軽くなります。

きのうも書きましたが⇒いかに退屈が、すばらしいアイデアをもたらしてくれるか?(TED)

ひまな時間に、スマホにあやしてもらっていると、思考力がなくなるので、スマホの使用もほどほどにするといいでしょう。

さんさんのお便りはこちらで紹介⇒こんなことすると人に何か言われそう、この心配を手放すには?

洪水に対する備え

カナダで、一番多い天災は洪水です。 政府のサイトから、洪水に対する備えとして、使えそうなアイデアを紹介しますね。

日本は災害が多いから、多くの人がすでに準備済みだとは思いますが。

どこに逃げるか考えておく

徒歩で逃げられる場所を心づもりしておきます。

非常用袋を用意する

いわゆる防災バッグです。

中身は、懐中電灯と電池、水(1人、1日4リットル分)、3日分の食料(缶詰を持つなら缶切りもいります)、もしペットがいるなら、その食料と水。最低限の着替え、薬、メガネなど最低限の医療品、救急セット、生理用品など、緊急の電話番号のリスト、現金・鍵・クレジットカード、大事な書類(パスポートとか)、保険の書類、スマホ。

こう政府のサイトに書いてあるけれど、水、4リットルも持って、雨の中歩けないですよね。

私はいつも使っている水筒が、1リットル750CC入りなので、これだけ水を持って避難するつもりです。

このほかに、電池で動く小さなラジオがあると尚いいでしょう。

非常用袋は、セットになっているものが売っていますが、自分の家の事情に合わせてカスタマイズしたほうがいいです。

大事な物や家具を家のもっとも高いところへ移動させる

カナダでは半地下がある家が多く、地下室はベースメントと呼ばれます。ベースメントに、当面いらない物をためこんでいる人がたくさんいます。

その中に大事な物があったら、上に持っていくわけです。

庭(物置きとか)に大事な物を置いていたら、それも家の一番高いところに持っていきます。

私は、半地下に住んでいて、ここより高い場所はないため、そもそも失って困る物は持たないようにしています。

大事な書類もパスポートぐらいで、それは、小切手帳などと一緒に、机の一番下の引き出しの中にある、小さなバッグに入れてあるから、このバッグと財布を持って逃げれば大丈夫です。

大事な書類とは⇒断捨離中、捨ててはいけないものってあるの?

ふだんから、身の回りの物を減らす努力をしていると、何が大事で、何がどうでもいい物なのか、わかってくるので、いざというとき、さっと判別できます。

引っ越しを想定して断捨離をし続けると、余分な物を削ぎ落とすことができます。

指示があったら電化製品の電源を切る

すでに家に水がたまっていたら、電化製品はさわらないほうが無難です。感電するおそれがあります。

水の流れを甘くみない

大雨で氾濫している川の流れや、土砂降りの雨の勢いは、想像もつかないほど強力です。「これぐらい歩いて渡れるよね」とか、「これぐらい、車で突っ切ることができるよね」と、過信しないように。

防災関係の過去記事

防災用品や非常時持ち出し袋のミニマリスト基準はどれぐらい?質問にお答えしました

台風に備えて準備しているとき気づいた物との付き合い方。

熊本地震で自宅が全壊し、物との付き合い方が変わった話。

見たくなかったものに向き合って片付けをしたら、断捨離で心が整うことを実感。 東日本大震災で被災された方のお便りを紹介しています。

東日本大震災のショックで断捨離がストップ:ミニマリストへの道(56)

*****

豪雨災害にあった読者のお便りを紹介しました。

地球温暖化のせいで、今後、日本はの夏はさらに暑くなり、さらに悪天候が増えると言われています。

気温があがると、空気中の水蒸気の量が増えるから、低気圧になる頻度が変わらなくても、雨量が増えます。

雨の災害があまりない地域にお住まいの人も、用心にこしたことはないですね。

物を減らすことが防災につながります。

平常時でも、よけいな物は持たないほうが、よけいなストレスを感じません。





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