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毎日、「忙しい、時間がない」と言っている人は、ささいなことに迷う時間を減らしてみてはどうでしょう。
そうすればもっと時間ができます。
いま、物理的な物にしても情報にしても、あふれにあふれているため、迷いだしたらきりがなく、どんどん貴重な時間を使ってしまいます。
自分の人生に、さしてインパクトのない決めごとに、時間をかけるのをやめ、さっさと前に進んだほうがいいです。
迷う必要のない小さな決めごとの例を紹介し、どうしたら迷わないでいられるか、その方法をお伝えします。
最初に、キンドルの読み放題サービスで、時間を無駄にした体験を教えてくれた読者のSさんのお便りを紹介します。
読む本を探すのに疲れた話
以前英語の件で「全然聞き取れない」という質問に答えていただいたものです。英語はTEDを英語字幕でガンガン聞いて、けっこう上達してきたように思います。
今日のブログ「ミニマルライフをうまく続ける5つのコツ」、ちょうどいいタイミングで適切なご指摘をいただけて、とてもうれしかったので、お便りを書きたくなりました。
というのも、一昨日、「Amazon unlimited」というkindle版の書籍・雑誌の読み放題サービスの30日無料体験に登録しました。kindle用の専用機器を持っておらず、パソコンやスマホアプリでkindleを読んでいます。
ネットで調べると、専用機器があるともっと読みやすいというコメントが多くみつかり、専用機器を買おうかと3時間くらいくらいかけて真剣に検討しました。
そして、読み放題サービスの対象となっている本(5万冊以上)の中から、興味のある本を探すのにさらに何時間もかかり、ほとんど読書していないのに、ぐったり疲れました。
読みたい本はほとんど無料ではないので、無料のものの中から「読んでもいい」本を探すのは思ったより大変だし、時間の無駄な気がしました。
本当に、筆子さんのおっしゃるとおり、本当に読みたいものを読むエネルギーがなくなりますね。
読み放題サービスに登録するのはやめます。そして、読み放題をしないなら、kindle専用機器も不要かも知れません。
私は紙の本の方が繰り返し読む気になれて、好きなのです。
kindleで読むと、本は味気なくて単なる情報のたれ流しすぎない気がしてしまうのです(単なる情報で何が悪い、という意見もあると思いますが。)
うれしかったので、ついご報告したくなったまでです。それでは、今後とも、ブログ楽しみにしています!
Sさん、こんにちは、お便りありがとうございます。
英語、上達してよかったです。続けていたらふつう上達しますのでこれからもがんばってください。
キンドルの読み放題サービス、以前、私も数ヶ月利用したことがありますが、「使えないな」と思ってやめました。
読み放題サービスや、プライムリーディング(アマゾンのプライムメンバーだと無料で読める本があります)で利用できる本の中から、自分の読みたい本を探し始めると、アリ地獄にはまったかのように、時間を失い、体力もなくなりますね。
私も経験あります。
学生だったらいいでしょうが、忙しい社会人にはおすすめできない行為です。
私自身はキンドルのヘビーユーザーですが⇒Kindle(キンドル)を4つも持っている1番の理由は老眼にやさしいから、紙の本もよく読んでいます(現在、キンドルは3つ持っています)。
自分の好きなメディアで読みたい本を読むのが一番ですね。
Sさん、これからも読書を楽しんでください。
ささいな決めごとの例
次に読む本を探したり、読む本は決まっているのに、どの順番で読もうか悩むのは、私は「ささいな決めごと」だと思います。
ほかにも、こんな決めごとは数秒以内ですべきです。
次に見る番組を決める
日本の事情はわかりませんが、カナダのケーブルテレビや衛星テレビはチャンネルが多いため、リモコンのボタンをポチポチと押し続けるだけで、なかなか腰を落ち着けて番組を見ることができない人がいます(私の夫もそうです)。
1日、数分のことでも、積み重なれば大きな時間のロスです。
延々とリモコンをポチポチやって番組を探し続ける人は、夫だけではなく、こういう行為をザッピング(zapping)と呼びます。
どれを買うか決める
ネット通販でTシャツを買うために、パソコンのブラウザをたくさんあけて商品を見比べたり、人のレビューを読むことに、30分以上時間をかけたりします。
かつての私がよくやっていたのは、送料無料サービスにするために、「買ってもいい何か少額の物」を必死に探すことでした。
こちらに詳しく書いています⇒その買い物は本当にお得?節約したいなら知っておきたい3つの販売戦略 「2.送料無料サービス」の箇所です。
どこで買うか決める
買う物は決まっているが、どの店で買うか決めるために、これまたネットで検索するのに時間をかけます。
数百円、数千円の値段の違いを見比べ、一番安いところを探すわけです。
その日着る服を決める
何を着ていくか、なかなか決まらず、候補の服を着たり脱いだりします。
服が多すぎると起きることです。
「トータルコーディネート」に重きを置いていると、ますます迷ってしまうでしょう。
女性はほかにも、どこの美容院に行こうか、どんな化粧品を使おうか、シャンプーはどれにする、きょうの献立は? どのレシピがいいのか、などなど迷う局面がたくさんありますね。
小さなことなのになぜ迷ってしまうのか?
どれも、自分の人生にそこまで大きな影響を与える決めごとではありません。
それなのに、なぜ迷うことに時間とエネルギーを投資するのでしょうか? 決して暇ではなく、ほかにもやることや、やりたいことがたくさんあるのに。
きっとこんな理由からでしょう。
完璧主義
どんな場合にもベストな決断をしなければならないと思っていると、小さな決めごとにも、多大な時間を注いでしまいます。
得したい
店を見比べて迷うのは、「1円でも得したい」「損したくない」という気持ちがあるからです。
失敗したくない・後悔したくない
失敗するのは嫌だから、あらゆる可能性を検討しようとします。
ほしい物が定まっていない
いま自分が求めているもの、自分のスタイル、定番といったものがあいまいなので、たくさんの選択肢を前にするとなかなか決めることができません。
選択肢が多すぎる
選択肢が多すぎると、決断疲れしてうまく選ぶことができません。
決断疲れとは⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
選択肢が多すぎると起きること⇒バリー・シュワルツに学ぶ『選択のパラドックス』(TED)~所持品をミニマムにすると生きやすくなる理由とは?
ささいなことに迷うのをやめるには?
人生は選択の連続です。
大きな決断をしなければならないときもありますが、日常生活の大半の決めごとは、ごく小さなことです。
ここで、時間を使いすぎないようにするために、私は以下のことを心がけています。
どうでもいいことに時間を使うのはやめる、と決める
無料で読める本や、無料で見ることができる映画を探し始めると、絶対アリ地獄にはまってしまうことがわかっているので、最初から探しません。
お金を出して読みたい本を買い、映画はDVDを買ったり、有料のストリーミングサービスを利用したりしています。
無料のものは、お金を出さないかわりに、時間を差し出すことになります。
Netflixは見放題ですが、「できるだけたくさん見よう」とは思っていません。
自分で選択肢を減らす
シンプルライフを心がけ、使う物の数をしぼっています。
洋服を減らしたらかなり楽になりました⇒着たきりミニマリスト主婦の普段着とよそ行きをご紹介~ワンパターンな服はストレスが少なく、生産性をあげる
湯シャンなので、シャンプー選びや使い比べに時間をかけずにすんでいます。
物を使い比べるのは楽しいことのようですが、私にとっては、時間やお金などのリソースを奪ってしまう苦行です。
湯シャンが初耳の人はこちらをどうぞ⇒湯シャンのやり方や効果を書いた記事のまとめ
完璧を求めない
自分にとってベストの商品を求めることはしていません。まあ、だいたい満足できたらそれでよし、としています。
「お気に入りの物だけに囲まれて暮らしたい」というフレーズ、よくききますが、これは、完璧主義者、もしくはコントロールフリークの言葉だと思います。
コントロールフリークとは、状況を自分の思い通りにコントロールしたいと思い、そう行動する人のことです(学術用語としてのコントロールフリークの定義はこれとは違います)。
しかし、世の中、自分の思い通りに進まないことのほうが多いので、コントロールフリーク的な傾向のある人は、よけいな悩みやストレスが増えるだけです。
完璧主義を手放すには⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。
選択に失敗してもいいと思う
「失敗しない洋服選び」とか「後悔しない断捨離」なんてのは、私の頭の中にはありません。
べつに失敗したってどうってことありません。
昔の私は自分にとってベストな参考書や財布、バッグを探すことにずいぶん時間をかけていました。しかし、最近は、「まあ、だいたいこんなところでいいや」というかなりゆるい基準で選んでいます。
ささいなことで失敗するのを恐れ、選択に時間をかけすぎるより、失敗してもいいから、さっさと決めたほうが結局は自分のためです。
時間も体力も有限です。
小さな決めごとで失敗をしても、大事なところで、自分らしい生き方ができているほうが重要ではないでしょうか?
迷わないための過去記事もどうぞ
何かと迷ってしまうあなたに送る、断捨離中にいちいち迷わない3つの方法
もう迷わない。いらない物をバシッと捨てられる決断力をつける方法。
決断する力をアップする。自分で決められない理由とうまく決める方法(TED)
決断に悩むときこそ大きなチャンス。重要な選択をする方法(TED)
よりよい決断をするには?シーナ・アイエンガーの選択術(TED)
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今回は、ささいな決めごとで迷わないことをおすすめしました。
同時に、選択ミスをしたことがわかっても、あまり悩んだり、悔やんだりすることに時間をかけないほうがいいです。
口で言うほど簡単ではないですが。
私も、買い物で失敗したとわかったあと、「損した、損した」と嘆くことが多かったのですが、いまは、「ま、いいか」と早めに気持ちを切り替えるようにしています。