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先日、遺品の片付けが進まないというメールをくださった方に、遺品はおいといて、まず身の回りの捨てやすいものから捨てることを提案しました。
そのとき、どんな物が捨てやすいのか、具体的に書かなかったので、この記事で補足します。
ハードルの低いものから始める理由
家の片付けというゴールがあるとき、結果的に片付けばいいので、実は、何から捨ててもいいのです。
けれども、「これまでろくに物を捨ててこなかった」とか、「捨てるのにすごく抵抗があって、作業が全く進まない」というときは、ハードルの低いものをターゲットにすると、心理的な抵抗が少ないから、片付けに着手しやすいし、実際に捨てることができます。
そうやって、小さな成功体験を積み重ねると、片付けを継続できます。
ウォーミングアップのつもりで、やってください。
私が、捨てやすいと思うものを書くので、こうした物を所持品の中から探し出すことから始めてください。
大きな決断を強いられないもの
残そうか、捨てようか決めるときに、すごく考え込まなければならないものは後回しにします。
死んだおじいさんが毎日使っていた万年筆とか、お父さんの甲子園の土などは、人によっては、すごく考えないと、捨てる決断をできないかもしれません。
逆に、出前のたびにもらった割り箸や、買い物のたびに集まったショップの袋などは、もっと気軽に決められます。
うんうんうならなくても、決められそうなものから、捨て始めましょう。
今日、火事で燃えても、わりとあっさりあきらめられるもの
先日、家が火事になったという方のメールを紹介しました⇒自宅が火事になり、たくさんの物が燃えてしまって思うこと。
こんなふうに火事で燃えるか、大雨や洪水で水浸しになって使えなくなったとき、あきらめることができるかどうか考えてください。
「わざわざ燃やしたり、水浸しにしたくはないけれど、そうなっても、わりと早く立ち直れそうだ」と思うものは、捨てやすいものです。
小さくて軽いもの
大きくて重たいものは、持ち運びが大変だし、「ゴミの収集日に集積所にぼんと出せばいい」、というわけにはいきません。
1つ捨てるのに、やることや、考えることがたくさんあるので、後で捨てます。
小さくて軽いものは、「かさばらないからべつにいいか」と、捨てることを後回しにしがちですが、こういうものから、がんがん捨てましょう。
小さいものでもガラクタはガラクタ。捨てれば開放される(プチ断捨離その7)
たとえば、紙。
紙はたまると捨てるのがしんどいですが、1枚1枚は簡単に捨てられるので、気づいたときにどんどん捨てるべきです。
「部屋を片付けたい」と言いながら、物を捨てない人は、「紙切れ1枚捨てたところで、何も変わらないよ」と言って、その1枚を捨てません。
「何か大々的なことをしないと、問題が解決しない」という気持ちのせいで、今すぐできる作業をないがしろにするのです。
しかし、片付いた部屋というのは、1つひとつのものを捨てた結果生まれるます。
今すぐできる、小さな片付けを確実にすることをめざしましょう。
少しぐらい減ってもダメージがないもの
数がものすごくたくさんあるので、少しぐらい減っても、体勢にダメージがないものを捨てます。
大量に服があるのに、着ない服を捨てるのに苦労している人がたくさんいます。
着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)
けれども、100枚あるなら、そのうちの1割ぐらい捨てても、全く問題ありません。
ほかに着る服はいくらでもありますから。
うっかり捨てすぎてしまっても、なんとかなります。
私は長袖のTシャツは1枚しか持っていないので、それを洗濯して干している間は長袖のTシャツを着ることができません。
だから、ほかの服を着ていますが、あまりにもこのTシャツが好きなので、この夏、何回か、生乾きのまま着ることがありました。
生乾きでも、着ているうちに、体温で乾くから、何の問題もないとわかりました。洗濯機で30分洗って、1-2時間、小物干しにぶらさげておけば(室内で乾かしています)、もう着ることができるのです。
さらに、ものすごく暑い日は、生乾きのTシャツを着れば、ひんやりして涼しいことも発見しました。
数が少ないといろいろな使い方や、しのぎ方をおのずと見つけてしまうので、恐れることなく、多すぎるものは、どんどん削減しましょう。
使い道のないギフト
もらったけど、趣味じゃない、わりと好きだけど使う機会がない。そんな理由で、ずっとしまってあるギフトはないでしょうか?
これは、すぐに捨てられるものです。しかも、考えることなく簡単に。
自分が必要を感じて手に入れたものではないので、使っていなければ、不用品だとはっきりしています。
こうした贈り物は、必要性がないのに、ちょっとしためぐり合わせで、家に入ってきて、そのままずっと居座っているだけ。それが、あるべき場所に行けるよう、自宅から出してください。
持ち主がいなくなったのに残っているもの
それを使っていた人が、家から出たのに、物品だけが残っている。
そんなものを捨てます。
まあ、遺品もそうです。しかし、この記事は、遺品を捨てにくいと思う人を対象に書いているので、そうじゃないものを見つけて捨てることをおすすめします。
たとえば、すでに巣立ってしまった子供が使っていたものとか。
人のペットを預かっていたとき使っていたものとか。
実家に行くと、私が前回の里帰り(5年ほど前)で、買って、カナダに持ち帰るのを忘れてしまったものが、残っていることがあります。
私しか使わない調味料で、本人はすっかり忘れているものが。
持ち主はたいてい忘れていますが、一言、メールか何かでことわって捨てましょう。
値段が安いもの
購入価格が安いものや、ただ同然のもの、簡単に手に入るものに対して、人はそんなに価値を感じないので、わりと抵抗なく捨てることができます。
サンプル、おまけ、景品、付録、100均買った雑貨など、出した金額の安いものを見つけて、処分してください。
ただ、「安かったから捨てればいいんだ」という考え方をしていると、いつまでたっても、ゴミを大量に出す生活を改めることができないので、市場価値のありそうなものは、寄付したり、リサイクルショップに持って行くといいでしょう。
すぐに捨てられるもの・具体例
最後に、すぐに捨てられるものの例をいくつか書いておきます。
・ゴミと認識できるもの
・寄付するつもりで、いつまでも置いてあるもの⇒すぐに寄付するか、それができないなら、あきらめて処分してください。
・昔使っていた機器の付属品・マニュアル
たとえば、以前使っていたプリンター用のインクカートリッジで、現在のプリンターには使用できないもの(夫の箱にいくつか入っています)。
・DM、レシート、期限の切れた割引券、カタログ
中途半端に残っている割引券は、さっさと捨てたほうが、よけいな考え事も、しなくていい買い物もせずにすみます。
・古い洗剤類
片付けをしない人に限って、特殊な洗剤や掃除道具をたくさん持っています。洗剤はなくても、お酢、重曹、水、石けんなどで充分対応できます⇒エコな掃除の決定版。私のベーキングソーダ(重曹)の使い方7つ)。
・ショップの袋、空き容器、空き箱
入れ物があるとものが増えます。
その紙袋、今すぐ捨てましょう~つい取っておくものだけど、捨てたほうがいいもの(その1)
・こわれかけたプラスチックの雑貨や食器
・誰も使わないおもちゃ
・長期間フリーザーや冷蔵庫の中にあるもの
すぐに捨てられる物をもっと知りたいときは、プチ断捨離の記事をお読みください。
何を捨てていいのかわからないときは、こんな物から捨ててみては?:プチ断捨離のまとめ、その2。
遺品の片付けが進まない話はこちら⇒親の遺品を片付けなければ…と思うばかりで、全く作業が進まない。どうしたらいい?
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今日は、捨てやすいものを紹介しました。
捨てられない人は、「家にあるものはすべて、同じぐらい大切で捨てられないものだ」と思いこんでいます。しかし、もちろん、そんなことはありません。
実は、そこまで大事ではないものも、たくさん混ざっています。
そうしたものをどんどん見つけて、処分してください。