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読者のお便り紹介です。
いただいたメールに対する私の記事を読み、ご本人がフィードバックしてくれたメールを2通紹介します。
今年の4月と5月にいただきました。
内容:
・使い切る生活を心がけています。
・お金の使いすぎがおさまりました。
・買わない生活のコツ by 筆子
まずnaoさんのお便りです。
naoさんは、身近にいる、物を大事に使っている人たちのことを教えてくれました。
物を使い切っています
件名:4月16日でメールを取り上げていただいた者です
4月16日にメールを紹介していただいてありがとうございます。
「パラダイムシフトがあったから、周りに気づけるようになった」というのは確かにそうだなあと思いました。
ここ何年かで、ずいぶんと生き辛さが減ったと実感しています。
まだ行ったり戻ったりですが…。
片付けの方は、言うほどできててないですが、筆子さんのブログや、紹介している動画などでいいなと感じたことを、自分の生活に少しずつ落としむことが、だいぶ行動変容につながっていると思います。
最近は物をきちんと使い切ることに注力しています。
たとえば、水筒にお茶を入れたら飲みきれない時にはその日のうちに捨てていたのですが、次の日でも大丈夫そうなら飲んでいます。
容器に少し残った洗剤も、水を入れて使い切って、ケチャップも容器を切ってこそげ落として…(当たり前だろう、と言われてしまいそうですが面倒だという気持ちの方が強く、全くやっていませんでした)
メモ帳も何年かかけて使い切ったので、新たに買わずに不要な裏紙を切って使っています。
文房具がすごく好きなので、私にとってはこれも劇的な変化です。
お金のことというより、資源のことを考えれば、自然とこういった行動につながるので、我慢という気持ちには全くならないというのも、新たな気付きです。
それではまた何かあればメールを送ります。
naoさん、こんにちは。メールありがとうございます。
生きづらさがあったんですか?
楽になってよかったです。
行ったり、戻ったりするのは、誰でもそうですよ。
ちょっと進んで、また後退して、また進んで、また後退して、また進む、そんなふうに人は成長していくと思います。
一見、何の進歩もないように見えますが、らせん状に進んで行くから、去年の今ごろよりは、もっと高いところにいるはずです。
まあ、中には、どーんと下に落ちたあと、まったくはいあがれない人や、はいあがろうとしない人もいますが、基本的に、どんな人も、「もっと成長したい」という気持ちがあるから、試行錯誤しながら、だんだん上にのぼっているでしょう。
naoさんは、最近、物を使い切ることに力を入れているのですね。
実は私もそうなんです。
こんなプロジェクトをしています⇒死蔵品を作らないために、すでに家にある物を使う4つの戦略。
私も文房具が好きで、前は、使い切れないほど持っていました。
その大部分を断捨離して、残りを使い切る生活にしてから、ずいぶんたちます。
大量に文房具を断捨離したあと、筆記具は手持ちのものを使い切る方針へ
買わずに手持ちのものを使うのは、かえってうれしいですよね?
ちゃんと使い切ると、達成感があるし、とても気持ちがいい。
先日、娘の家に掃除に行ったとき、娘が使いかけのノート(大)と、全然使っていないノート(小)をくれたので、今は、大きなノートにモーニングページを書いています。
モーニングページとは?⇒モーニングページと日記の違い、私が実際に書いていること。
モーニングページ用のノートを使い切り、そのへんの紙に書いていたところだったので、グッドタイミングでした。
買わない挑戦もしているから、買わずにすんでダブルでうれしいです。
それでは、naoさん、これからも、物を使い切る生活を楽しんでください。どうぞ、お元気で。
naoさんからいただいたメールはこちらで紹介しています⇒同じ服ばかり着ていても何の問題もない、と書いた記事の感想を紹介します。
次はうまきちさんのお便りです。
お金を使いすぎなくなった
件名:親愛なる筆子さま
何度かメールさせていただいている、うまきちです。
このたびご報告したいことがあってメールしました。
以前のお便りのときには、厳しくも優しい励ましのお言葉ありがとうございました。
あれから、すぐにとはいきませんでしたが、ようやく先月から、お金の使い方を変えることができて、なおかつ、貯金もできるようになりました。
今でも生活費は両親が払っていますが、障がい者なのでどうしても膨大にかかってしまう医療費は、自分で払うことにしました。
それでも貯金ができています。
見栄を張らなければ、障がい年金の範囲内で暮らすことができると分かって、ゆるりと節約しています。
だんだん楽しくなってきて、以前のようにお金を使いすぎることがなくなりました。
以前はもらった以上のお金を使っていましたが、今は、自由に使えるお金の額を決めています。
とはいっても、まだまだ、無駄遣いは多いので、これからますます頑張りたいと思います。
今月も、危うく、大金を払って習い事をしようとしましたが、「これは投資じゃないよね、浪費だよね」と、自分にとっては必要ではない支出だと気づいて、入る前に、「入会しない!」と決めることができました。
本当は先月メールするつもりだったのに、何だかんだでできず、今月こそはとメールしています。
これからは毎月、筆子さんにフィードバックをさせてください。
月末と無駄遣いをしそうになったとき、したときに送りたいと思います。
これからもブログ楽しみにしています。
どうぞご自愛ください。
うまきちさん、こんにちは。メールありがとうございます。
節約や貯金ができるようになってよかったです。
実はうまきちさんからは、その後、何通かメールをいただき、それこそ、行ったり来たりしている様子です。
ですが、naoさんへの返信に書いたように、順調に行かないのがふつうです。
失敗したり、壁にぶつかったりするから、人は成長できます。
うまきちさん、これからも、お元気で、望む暮らしを追求してください。
うまきちさんの前回のお便りはこちらで紹介⇒今日からできる貯金につながる行動。今年は貯金できなかった。来年こそがんばると言うあなたへ。
買わない生活のコツ
日本は、消費を強く促す社会なので、生半可な気持ちでは、買わない生活を貫くのは難しいと思います。
マインドセットを変えてしまったほうが、手っ取り早いでしょう。
1996年の春にカナダに来て以来、私はずっとカナダに住んでおり、その間、日本に5回ほど里帰りしました。
久しぶりに日本に帰ると、つくづく買い物をしやすい国だと思います。
「ふだん日本の物を買えないから、帰ったときにまとめて買っておきたい」という気持ちがあるからそう思うわけではありません。
15年ぐらい前は、「日本でしか買えない物を買おう」と思って買い物することもありましたが、ここ10年ぐらいは、場所を問わず、買わない暮らしをしているので、日本に行ったからといって、特に、買い物のハードルを下げるわけではありません。
魅力的な品物がたくさん売っているので、いつもより買いすぎてしまうのです。
私の実家は名古屋なので、友人と会う時は、名古屋駅や名古屋の繁華街を利用します。2014年に帰ったときは、東京にも行きました。
そうした街を歩いていると、とにもかくにも、店が多い。物を売っている店が。
「え、こんなにたくさんの店が、それぞれ、こんなにたくさんの物を仕入れて、採算が取れているんだ」と、衝撃を受けます。
まあ、日本はカナダに比べたらずっと人口が多いから、物もたくさん売れるのでしょう。
それに、買わない挑戦をしている人は、実はかなりの少数派で、大半の人は、毎日のように、いろいろな物を買い、なんでもない時に、お土産、手土産、プレゼントを買っては、交換しあっていると思います。
日本では映画館で前売り券を買うと、物をくれようとしますし。
だからこそ、自宅が物であふれ、捨てられないと悩んだり、実家の片付けで、地獄の苦しみを味わうのです。
この記事に書いていますが⇒ドミニック・ローホー「シンプルに生きる」でフランス語とミニマリズムを同時に学ぶ
昔、ドミニック・ローホーさんのインタビューを素材にしたラジオ講座がありました。
そのインタビューで、ドミニックさんがこんな内容のことを言っています。
日本人は物持ちだ。フランス人もたくさん物を持っているが、それはもらったり、すでに持っているものを捨てたくないから。日本人が物をたくさん持っているのは、とにかく大量に買うから。
日本では、店に入って、手ぶらで出てくるのはひじょうにむずかしい。
店にあるもののすべてが美しく、きれいに並べられ、店の雰囲気もよく、店員さんも感じがいい。日本人も、日本を訪れた外国人も、皆、いろいろな物を欲しくなって買ってしまう。
この通りだと思います。
この誘惑に打ち勝つために、ローホーさんは、最初から店に入らないそうです。
これまでと同じような生活をしながら、買わないほうに舵を切るのはとてもむずかしいので、考え方(価値観)を180度変えたほうが、うまくいきます。
買わない挑戦は難しいからこそ、やりがいがあります。
自分の価値観やライフスタイルを見つめることができるので、とてもおすすめですよ。
誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
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生活習慣を変えるのは、時間がかかるので気長にやってください。
うまくいかない人の特徴を1つあげるとすれば、失敗したときに、その失敗にものすごくこだわることです。
実は、うまくいってることもあるのに、そちらには、まったく目を向けません。
そうやって、自ら、セルフイメージを悪くします。
TEDの記事を読んでいる方は、知っていると思いますが、人間は、もともとポジティブなことより、ネガティブなことに意識を向けるようにできています。
これは、生存(サバイバル)する上で、役立つ特性です。
しかし、部屋の片付けや、買い物のコントロールを試みているときに、うまくいかないことに、大フォーカスしても、全く自分のためになりません。
意識的に、いい部分を見つけるようにしてください。
それでは、あなたも、感想、質問、近況、その他、話したいことなどありましたら、お気軽にメールください。
お待ちしています。