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断捨離に取り組んだことがない人は、物を減らしたいものの、どこから手をつけていいのかわからない、何をどうしたらいいのかわからない、と戸惑ってしまうことがあります。
今回は、これまであまり物を捨てたことがない人におすすめの片付けプロジェクトを提案します。ワンアイテムずつ減らしていきます。
目標は家の中にある物の数を減らすことです。
1日15分~30分ぐらい使って以下の7つのステップを順番に行ってください。捨てることが苦手な人にもおすすめですよ。
ステップ1:減らす物を決める
このプロジェクトで数を減らす物を決めます。
1つ(1種類)だけです。部屋全体、物置き全体、家全体を片付けようとするから、「どこからやったらいいのかしら?」と悩んでしまうのです。
最初から、減らすターゲットを決めてしまえば、迷いません。
ターゲットはなんでもいいのですが、特に自分がたくさん持っている物、目障りな物、日頃から多すぎると自覚している物から選ぶといいでしょう。
人がたくさん持ちすぎている物
「何を捨てたらいいのかさっぱりわからない」という人向けに、たいていの家にたくさんある物を書いておきます。
・衣類(下着、ソックスも)
・本
・キッチン雑貨(おたま、へら、タイマー、ジップロックコンテナなど)
・雑誌・新聞
・タオル
・寝具
・食器(グラス、マグ、皿etc)
・エコバッグ
・化粧品
・文具(ボールペン、ポストイットなど)
・パーソナルケア製品
もしかしたら初日は、ターゲットを決めるだけで終わってしまうかもしれませんが、それでもかまいません。
続きは翌日行います。
ステップ2:数を数える
ここでは、多くの主婦がたくさん持っている洋服をターゲットにしたとします。
クローゼットやタンスにある服を見て、もう着ない服を捨てれば数は減ります。しかし、物を捨てたことがない人は、たいてい、何を捨てていいのかわかりません。
すべてが、「いる物」に見えてしまうのです。
いまは、着ていなくても、いつか着るかもしれない、と思うからです。
ふだんろくに着ていない服は、コンディションがいいですから、「新品同様の服を捨てるなんてもったいない」とも感じます。
すべてが必要な服に思えるときは、まだ捨てなくてもいいので、とりあえず、服の数を数えてください。
在庫を明らかにするのです。
数えて数字をメモするだけでもいいですし、ジャケット3つ、ワンピース3着、Tシャツ5、ソックスは8足というようにノートに記録してもいいです(デジタルでもOK)。
自分にできる範囲で行ってください。
数え上げているあいだに、「なんか、多すぎないかい?」と思うものです。
その服を着る人間は自分1人だけ、1年は365日、人の一生は長くても90~100年、そのうち自分はもう〇〇年生きた、なんてことを考えると、ますます多すぎることに気づくでしょう。
買ったまま忘れていた服を見つけるかもしれません。
実際に数え上げてみると、「物が多いような気がする」というぼんやりとした理解から、「自分は〇〇着持っている」と具体的な気づきに変わります。
これが今後の断捨離を後押しします。
人によっては、数え上げるのに何日もかかるかもしれませんが、焦らず毎日少しずつ数えてください。
焦らない方法⇒片付けが進まないという焦りは禁物。焦らない方法教えます。
べつに数えなくても、どんどん捨てられる人は、このステップを飛ばしてもかまいませんが、ある程度在庫を認識しているほうが、今後の生活が楽になります。
ステップ3:ちょっとずつ捨てる
在庫調べが終わったら、少しずつもう着ない服を捨てていきます。
まず、自分が住んでいる自治体のゴミの出し方が書いてあるページで、衣類の捨て方を確認します。
そして、指示にあったゴミ袋を用意します。
私が実家で衣類の断捨離をしたときは、市指定の透明の資源ごみ用の袋に入れていました(母が、それに入れろと言ったのです)。
寄付したい服もある場合は、そういう服を入れる袋も用意してください。
次に、「もういらないや」と思う服をどんどん袋に入れていきます。ひととおり捨て終わるまで続けます。
袋がいっぱいになったらゴミの日に出して終了です。
必ず最後の行程まで行ってください。家の中に袋を置いたままにしてはだめです。
捨てられない場合
服を見るたびに、捨てようか手元に置こうかものすごく迷うなら、以下の方法を試してください。
・捨てる服ではなく残す服を先に決める。
必要な服、自分が持つのに値する服だけを残します。あってもいいよね、とか、あってもなくても、どっちでもいいんだけど、と思う服は捨てます。
・迷った服は専用の袋か箱に入れておく。
袋がいっぱいになったら口をしめて、押入れなど邪魔にならない場所に置いておき、そこにある服が必要になったら袋から出します。
6ヶ月~1年たっても、その袋にとどまっているものは、もういらない服なので捨てます。
この袋は、執行猶予袋です。こちらに説明あり⇒夏のうちに断捨離したいもの、それは洋服~衣類を一気捨てする7つの方法
必要になったら取りに行くのは、365日のシンプルライフ方式でもあります⇒映画『365日のシンプルライフ』の感想:「物を捨てる」映画ではなく、大切な物を選ぶ話
ステップ4:それがたまった理由を考える
ターゲットにしたアイテムを、だいたい納得いくまで減らすことができたら、次に、なぜそれが、そんなにたまってしまったのか、その理由を考えます。
需要より供給のほうが多ければ物は家の中にたまるのです。では、なぜ、需要を無視して、供給してしまったのか、そこを考えてください。
さらに、供給過多であることに気づかなかった理由や、気づいていたとしら、なぜそのままにしていたのか、その理由も考えます。
先日、タオルが捨てられない理由やたまってしまった理由をを教えてくださいとブログに書いたところ、何人かの方がメールを下さいました。
直近でいただいたお便りには、「まとめ買い」がその理由の1つとしてあげられていました。さらに、捨て時がわからない、とも。
頭の中で考えるだけでなく、書き出してください。
タオルの話⇒タオルは何枚必要か? : ミニマリズムのすすめ(TED)
ステップ5:今後の対策を考える
次に、今後ためこまないためには、どうしたらいいのか対策を考えます。
先に理由を考えてあるので、対策もたてやすいと思います。
たまった理由がまとめ買いなら、まとめ買いはやめて、必ず1点ずつ買っていくことにする。捨てないからたまってしまったのなら、不用になった段階でさっさと捨てる、など。
ほかにもいろいろな方法があるでしょう。
物を増やさない工夫を書いた過去記事も参考にしてください。
私が試してうまく行った物を増やさない方法~ミニマリストへの道(48)
しまい込むとあとが大変。余計な物を増やさない4つの収納ルール。
ステップ6:増やさない工夫を実践する
物を増やさない方法を考えたら、30日間チャレンジなどを利用して、実際に、それを行っていきます。
30日間チャレンジとは?⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
たいていの場合、買い方に問題があるので、物が増えます。少しずつ買い物習慣を変えていくと、部屋はスッキリしていきます。
買わない挑戦⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
ステップ7:次のターゲットを決めて同じことをする
次に減らしたい物を決めて、1~6の手順で行います。
初回は洋服を減らしてみたが、思ったよりうまくいかなかったと思ったら、また同じものをターゲットにして同じことを繰り返してください。
1回めは2回めよりうまくできます。
これを繰り返しているうちに、だんだん物をためこむ生活から、物をためない生活にシフトします。
プロジェクト成功の秘訣
このプロジェクトに成功するためのコツを書いておきます。
完璧主義に陥らない
だいたいできたら、次のステップに映ってください。
このプロジェクトは行動しないと何の意味もありませんが、行動できない理由の多くは、完璧をめざしすぎるからです。
完璧主義にならない方法⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。
楽しみながら行う
断捨離や、物を減らすことを、修行や罰ゲームのように考えている人がいますが、それは違います。より自分らしい生活や、自分の望む生活に近づくための工夫です。
それは生活設計の1つであり、苦しむために行うのではありません。
自分なりの工夫を盛り込むようにすると楽しくできますよ。
継続する
思うような結果がでなくても、マイペースで継続してください。
何度もやっているうちに、上手になっていきます。練習(トレーニング)が必要です。
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きょうはワンアイテムずつ物を減らしていく方法をお伝えしました。
時間は多少かかるかもしれませんが、とても確実で効果的な方法だと自負しています。
やってみた感想など、失敗例も含めてまた教えてくださいね。