汚部屋にいる女性

ミニマルな日常

最終更新日: 2024.06.30

ガラクタがもたらす5つのネガティブ感情とそれを手放す方法~早めの断捨離が吉。

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ガラクタが引き起こすネガティブな感情を5個紹介します。

使わないものをいつまでも押入れや棚に入れておいたり、床やカウンターの上にあふれさせておいたりすると、スペースを取られるだけでなく、嫌な気分になることが増えます。

こうしたマイナス感情のせいで、なかなか片付けが進まず、その一方で、ストレスを解消するために買い物をしてしまうので、問題が悪化します。

うつうつとすることが多いなら、ちょっと気合いを入れて、少しずつ片付けてはどうでしょうか。

最初はものすごく努力しないと気合いが入らないかもしれませんが、そのうち慣れて、気軽に片付けができるようになります。

では、ガラクタが引き起こす心理的な負担を詳しく見ていきましょう。



1.自己嫌悪

いつまでたっても、部屋をきれいにできないことや、ものをちゃんと管理できていない自分に自己嫌悪を感じることがよくあります。

するとセルフイメージが悪くなります。

少なくとも、「ガラクタと毎日寝起きしている自分が大好き! きょうもご飯がおいしい♪ 生まれ変わってもこんな生活をしたい」と浮き浮きしてセルフイメージがぐーんと上がることはないでしょう。

自己嫌悪を感じると、いろいろまずいことが起きますが、一番よくないのは、自信を失ってしまうことです。

自信がないと、今やっていることもうまくできないし、新しいことに挑戦する気にもなれません。

自己嫌悪はこうやって解消

自己嫌悪を解消する一番簡単な方法は、自分との約束を守ること。

いきなり部屋をきれいにしようとせず、小さな場所をターゲットにして、そこだけはいつもきれいにする約束を自分にしてみてはどうでしょうか?

おすすめはキッチンの流しですが⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)

流しが大きいと思ったらもっと小さな場所でもいいです。

ベッド脇のテーブル(サイドテーブル・ナイトテーブル)、キッチンのカウンターの一角、デスクの一番上の引き出し、下駄箱の上、会社のデスクの上など、自分がやりやすい場所を選んでください。





2.罪悪感

せっかく買ったものをちゃんと使っていないことに罪悪感を抱くかもしれません。

以前、新しいお椀が押入れの中にあるのに、いつまでも古いお椀を使っているため、新しいほうを活用できていないことに罪悪感を持っていた読者もいました。

使いもしないものに、お金を投じたことをもったいないと感じ、お金を無駄に使ってしまったことに罪悪感を抱くこともあります。

そういう人に限って、不用品を処分するのは「どぶの中にお金を捨てること」だと感じて捨てようとしません。

買ったものを使っていないことに罪悪感を抱き、それを捨てることにも罪悪感があるので、いつまでたっても状況が何1つ変わらないのです。

罪悪感が強い人は、何をしてもしなくても、どのみち、そういう気持ちになるので、罪悪感を抱くことを恐れないでください。

すでにもう十分すぎるほど罪悪感があるのだから、このあとちょっとぐらい増えたってどうってことありません。

罪悪感を和らげるには?

罪悪感を減らす方法は

・開き直る⇒自己肯定感がとても低い人は開き直ることをおすすめする。

・あきらめる⇒失ったものを取り戻したいと思うな:部屋が物だらけになる理由(その7)

・ポジティブシンキング、それができないならニュートラルなものの見方をする(現実をそのまま受け入れる)

・死蔵品を使う⇒しまいっぱなしの物を使うために、今すぐすべきこと~死蔵品活用プロジェクト2023

ずっと使っていないものを、少しずつでいいから使ってみると、多少は気分が楽になるでしょう。

まずは、押入れにしまいこんでいるものや、山積みになっているものから使えそうなものを引っ張り出してみましょう。

3.恥の気持ち(シェイム)

汚い部屋に住んでいることが恥の気持ちを引き起こすこともあります。

部屋が汚いことを誰にも知られたくないし、突然の来客(宅配便の人とか)があると、すごく恥ずかしく、そんな自分がだめだと思ってしまいます。

恥の気持ちが強いと、人を家に呼ぶことがおっくうになり、人付き合いにも影響が出ます。

恥と罪悪感は違います。

恥:自分自身の否定、「部屋を片付けることができない私は人間として価値がない」

罪悪感:自分がした特定の行為に対する後悔や申し訳ない気持ち。「着もしない服をこんなに買ってもったいないことをしてしまった」「また部屋を片付けず、1日中、Netflixを見ていてよくなかった」

恥は自分を否定することで、罪悪感は自分の行為に問題を感じることです。

罪悪感が部分否定なら、恥は全否定と言えるかもしれません。

両方とも、自分のためにならない思考ですが、特に恥は自分を人間として全否定してしまうので、ひじょうにまずい信念です。

たとえ、すべての人に否定されたとしても、自分だけは自分を肯定しなければ、生きられません。

恥について⇒不安な心(ヴァルネラビリティ)に秘められたパワー:ブレネー・ブラウン(TED)

シェイムの対処法

ブレネー・ブラウンが言っていますが、恥の気持ちを押し込めようとしても逆効果です。

部屋が散らかっている事実をありのまま受け止めてください。

必要なら自分を許しましょう。

汚部屋に住んでいても、他人には迷惑をかけていないはずなので、どうってことないと言えば、どうってことないんです。

それから、モーニングページなどを書きながら⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

自分に対する信念を変えていってください。

「私なんてだめ」と思っているその信念は間違っていますので。

4.無力感

汚部屋や増殖しつづけるガラクタ問題を解決できないことに対して、大きな無力感を感じることがあります。

ガラクタを前にしてどこから片付け始めていいか途方に暮れ、その状況に対して、自分でどうにかできる気になれないのです。

「自分では何も変えられない」という気持ちが強いと、うつになるリスクがあがります。

無力感の反対の気持ちは「希望」ですが、人間は希望さえあれば、どんなに劣悪な環境でも前向きに、そこそこ楽しく暮らせます。

無力感を解消するには?

無力感が強いときは、ちょっとがんばれば実現可能な目標を立てて、1つずつクリアすると、希望の光が見えてくるでしょう。

とりあえず、目の前に落ちているものを1つでいいので拾って所定の場所に戻し、ゴミは捨てることをやってみてください。

何を拾っていいかわからないときは、あらかじめカテゴリー、色、材質など決めておくといいかもしれません。

カテゴリー:真正ゴミ、レジ袋(買ってきてそのままになっているもの)、本、衣類、おもちゃ、コスメ、使った食器など。

7つ紹介したので、日替わりで拾ってもいいですね。

色:透明、白、黒、赤、青、茶色、灰色。

材質:紙、陶器、プラスチック、木、ガラス、金属、その他

全部、メモしておき、片付ける前にちらっと見て、拾ってください。

このように拾うものにルール(縛り)を作っておくと、ゲーム感覚で楽しく片付けられると思います。

お子さんと一緒にやってもいいでしょう。

「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)

5.イライラや不快感

部屋に不用品がたくさんあると、視覚的ノイズが増えイライラするし、心の中も安らかではいられません。

ふと目をあげれば、ガラクタがどさっとある光景。

ガラクタの山を見ながら、リラックスしたり集中したりするのは、困難です。

見ないふりをしようと思っても、あなたの脳はその光景を忘れません。

私も、若いとき、イライラしていることが多く、もともと気が短かいのもあって、よくかんしゃくを起こして、無駄にエネルギーを使っていました。

ミニマリストになってからは、打って変わって気長になったと思います。

部屋の中がスッキリしていると、朝の目覚めから爽快です。

イライラを減らすには?

視覚的ノイズは、ものを捨てることでかなり減らすことができます。

ぐちゃぐちゃすぎる場所を選んで、ちょっと間引きし、その後、少し見た目を揃えれば、かなりノイズが減るでしょう。

視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。

まずノイズに囲まれていることに気付いていないと、ノイズを除去できません。

部屋の写真を取って、ノイズの発見に努めてください。

■関連記事もどうぞ⇒気をつけて。ガラクタが感情に与える悪影響を見過ごしてはいけない

******

不用品をたくさんもっているせいで、さまざまなマイナス感情をかかえてしまう問題を紹介しました。

部屋が汚くてもきれいでも、新しい1日はやってきて、24時間たてば、次の日になります。

どうせ死ぬまで生きなければならないのですから、できるだけ楽しく生きたいですよね?

ガラクタを処分するだけで、今より楽しい毎日になります。





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