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汚部屋の片付けを始められない人がいる一方で、ちょっと片付けてすぐにやる気を失う人がいます。
やる気が出ない理由は、いろいろあるでしょうが、結局、心身ともに疲れているからです。
心の疲れはたぶん決断疲れ。
「決断疲れ」のせいで、捨てるアクションが止まっている人へ、できるだけ疲れずに、片付けを進める方法を5つお伝えします。
決断疲れとは?
決断疲れはその名の通り、意志決定や選択をしすぎて心が疲れること。
体力と同じように、意志の力、考える力、決める力、選ぶ力も有限です。
このパワーを使いきると、もう何も決められなくなったり、どうでもよくなったり、ぼんやりして、愚かな決断をしてしまうのです。
ずっと何かを考えていると、ある時点で、何もかもがめんどくさくなることがありませんか?
それは頭が疲れ切っているから。
断捨離の調子が出ない人は、多分に決断疲れしているのではないでしょうか?
考えなくてもいいことを考えながら、「捨てる・捨てない」を決めているのかもしれません。
捨てるときはあまりよけいなことは考えないほうが、うまく捨てられます。
決断疲れについてもっと詳しく説明しています⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
どうしたら、頭を疲れさせず、断捨離できるのか?
以下の方法をお試しください。
1.やりすぎない
一気にやると頭が疲れるので、毎日少しずつやったほうがいいです。そのほうが、片付いていきます。
私がはじめて、物を怒涛のように捨てたときは、一気にやりました。当時、失業中で、母と同居していたので、私は他の仕事や責任はありませんでした。
好きなだけ片付けることができた私でしたが、結局、再就職後にリバウンドしました。
その頃の様子⇒大量に断捨離したのにリバウンドした理由~ミニマリストへの道(4)
一気にやると頭が疲れるだけでなく、急激な変化に気持ちがついていかない、という問題もあります。
宝くじで当たった人の多くが、数年後にお金を使い果たし不幸になったり、いきなりブレークして大金が入ってきた芸能人が身を持ち崩してしまうのは、「大金を持っている自分」に、脳が順応できず、判断をあやまるのではなかろうか、と個人的に思っています。
ライフスタイルを変えるときも、心の準備がいるのではないでしょうか? 無理やり変えようとせず、少しずつ物の少ない生活になじんでいったほうがいいです。
タイマーを使って片付けるとやりすぎを防ぐことができます⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
2.調子のよい時間帯にやる
1日のうちでも、頭の冴えているとき、意志の力が充実しているとき、気持ちが前向きな時間帯に、15分ほど捨ててみると、またやる気が復活するかもしれません。
元気な時間帯は人によって違いますが、たいていの人は、睡眠をとった直後、つまり朝、もっとも気持ちが充実しているのではないでしょうか?
私も、断捨離したい物や場所があるときは、朝、モーニングページを書いてから、その日のスケジュールのわりふりをする前に、ちょっとだけ捨てています。
夜、調子がいい人は、夜捨てればいいでしょう。
とにかく、1日のうちで、一番自分が疲れていないときを選んで、やってください。
モーニングページって何? という方はこちら⇒モーニングページの書き方、やり方を教えてほしいという質問の回答。
3.捨てるのが楽しいものから捨てる
もし、捨てていて楽しいもの、喜びを感じるものがあったら、しばらくはそれを重点的に捨ててください。
私が思う、捨てていて楽しいものは、服、靴下、帽子、バッグ、靴、アクセサリーなどの身につける物です。
結局、こういう物はそんなに数はいらないし、アクセサリーにいたってはなくても全く困らないし、仮に捨てすぎても、安価で調達可能です。
どこにでも売っていますから。
わりにかさばる物が多いので、捨てれば、目に見えてスッキリします。
逆に捨てる作業が疲れるのは書類です。
書類は情報がのっているもの。1枚1枚、中をちょっと読んで、捨てるか捨てないか決めなければなりません。これがけっこう疲れるのです。
それに1枚のかさが少ないので、ちょっとやそっと捨てたぐらいではなかなかスッキリしません。
しかも、紙類はそれなりにきれいにしまっておかないと、家中のあちこちに散ります。
古い手紙を読み始めて、いちいち感情的になることもあるでしょう。
以上はあくまで私の場合なので、自分が捨てていて楽しいものを見つけてください。
4.計画をたてる
ノートや紙切れに、捨てたいもの、片付けたい場所、いつ捨てるか、といったことを書き、捨てる計画をたててください。
たかが、家の中をきれいにするのに、ノートに書いたりするなんて大げさだ、めんどくさい、働いている主婦にそんな時間はありません、と言われることがあります。
けれども、先に紙に書き出しておくと、片付けを始める直前から、終了するまでの時間、考えることが少なくなるので、頭が疲れないのです。
やってみれば実感できます。
何も考えず、場当たり的に物を捨てる場合、こんなことをまとめて考えなければなりません。
– きょうはどこを片付けようかしら?
– どのぐらいの時間やろうかしら?
– 捨てる? それとも捨てない? それとも保留?
– これって、可燃ゴミかしら?
– どうやって捨てるんだっけ?
– ゴミ袋、どこにあったっけ?
– ゴミ収集日はいつかしら?
– 残したものは、どうやって整理しようかな。
などなど。
これは最低限のことで、人によっては、こんなことも考えます。
– これ、いつか使うかもしれない
– これ、買ったけど1度も着なかったよね。そういえばあそこでセールで買ったんだった
– これ、高かったから、捨てるんじゃなくて、メルカリで売ろうかな
– これ、お義母さんに押し付けられたんだよね。どうして、いつもそういうことするのかしら、あの人は?
– なんでいつも私だけが片付けをしなきゃならないの?
– やってもやってもきれいにならないし
– いったい、家の片付け、いつ終わるの?
捨てているとき、さまざまな思いが脳裏をよぎるでしょう。そのたびに、心のエネルギーを使っています。だから疲れるのです。
先に捨てる計画を書いておくと、その分、余計な決めごとをしなくてすみ、疲れません。さらに、書き出すとき、一度捨てる作業を脳内でシミュレーションするので、作業がスムーズに進みます。
捨てるときに、いちいち感情的になり、あれこれうじうじ考える傾向がある人は、計画を立てて捨てることを試してください。
家事のモチベーションをあげる方法を書いています⇒家事がめんどうでやる気が出ない時モチベーションを上げる8つの方法。
断捨離のやる気を出す方法はこちら⇒絶対知っておきたい。断捨離モチベーションをアップさせる6つの戦略。
5.ルールを決める
捨てる・捨てないの意志決定を簡単にするために、捨てるルールを決めておくのもおすすめです。
「捨てルール」とは、たとえばこんなことです。
– 存在をすっかり忘れていたものは捨てる
– サンプルは有無を言わさず捨てる
– 景品やおまけは捨てる
– 使い道を思いつかないものは捨てる
– 半年さわっていなかったら捨てる
– 1年使わなかったら捨てる
– 最後に使った日を思い出せないものは捨てる
– 何かよくわからない物は捨てる
– 自分が買わなかった物は捨てる
自分の生活環境に合わせて、ルールはご自身で考えてください。思いつかない場合は、以下の記事が参考になるかもしれません。
服を捨てる時⇒こんな服は今が捨て時。年末こそ衣類の断捨離を
思い出の品を捨てる時⇒今度こそ捨てられる。思い出の品を断捨離する5つのステップ。
番外:体調を整える
体調が悪いとどんな家事をするのもしんどいものです。心と体は強く連動しているので、気力もわきません。
物を捨てるのは思いのほか体力がいるので、体調を整えることを心がけておいたほうがいいです。
ふだんからしっかり睡眠を取り、ジャンクフードはできるだけ避け、定期的に運動をして、ベストコンディションでいてください。
若い人は、徹夜したり暴飲暴食したあとでも、「ちょっと疲れたな」と思うぐらいでふつうに仕事できるかもしれません。
しかし、やはり50歳を超えるころになると、細胞が古くなるので、いろいろな問題がでてきます。
きょうは元気でも明日はわかりません。運動不足の人は、ある日突然、膝や腰に痛みを感じます。コンスタントに運動をしていれば、これは充分回避できることです。
あまり歩かない生活をしていたら足が痛くなった大橋鎮子さんのエピソードをこちらに書いています⇒ウォーキングはダイエットと健康に不可欠、暮しの質も高くなる
現代社会では、ふつうに暮していると運動不足になります。
ウォーキングで充分なので、意識して体を動かしてください。
今の時期、お盆で食べすぎて体が重いとか、夏バテで何もする気になれない、なんて人も多いかもしれませんね。
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今回は、できるだけ疲れない捨て作業を行う方法をお伝えしました。
きのういただいた読者のメールに、自分の住んでいるところは、来年の2月から、可燃ごみの収集が有料になる(指定の袋を買う)と書かれていました。
そういうところ増えていくと思います。
これからますますゴミ処理にお金がかかると思うので、捨てるモチベーションをうまく保って片付けに励んでください。