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年末年始に買い物をしすぎない心得を5つ紹介します。
この時期、福袋、初売り、バーゲンセールなど、買い物の誘惑がたくさんあります。
しかし、そういう時期だからこそ、買い物や物との付き合い方を見直せますね。
毎年、暮れや年始に無駄な物を買いがちな人は、改めて、物の買い方について考えてみましょう。
そして、暮れから新年にかけて、これまでとは違った消費を心がけてください。
1.本当に使う物を買う
家に不用品がたくさんたまってしまうのは、ふだん、「実際は使わない物」を買いすぎているからです。
今年、断捨離で苦労した人、今も、せっせと片付けている人は、今後は、できるだけ、本当に使う物だけを買ってください。
そして、買った物はちゃんと使うようにします。
そうすれば、ガラクタが増えないし、買い物に対する満足度もあがります。もちろん、断捨離の手間を省くこともできます。
セールで物を買うときは、「数千円~数万円の得をすること」ではなく、買った物から実際に何らかの価値を得ることを目指してください。
価格の安い商品ではなく、その商品から価値が得られそうな物を、購入しましょう。
その商品を、今後、どれぐらい使う考えてみると、価値を測りやすいです。
たった1回着るだけの、特別なイベント用の服に、大枚をはたくのに、ふだん自分が使うものは、とことんけちって安いものですませることがあります。
これは、バランスのいいお金の使い方ではありません。
2.自分へのプレゼントは買わない
「自分へのプレゼント」や「自分へのごほうび」を買うのはやめましょう。
ふだんニーズとウォンツを検討して、必要なものや欲しいものを計画的に買っていれば、自分で自分にプレゼントする必要はありません。
ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
「プレゼント」や「ごほうび」という枠を作ると無駄遣いが増えます。
ある消費を、「プレゼント」と呼んでしまうと、自分で稼いだお金を使っているのにもかかわらず、サンタクロースか神様みたいな、自分以外の誰かが贈ってくれるような錯覚を起こし、無責任にお金を使いすぎる結果になります。
実際は自分のお金を使っているわけですから、半月後ぐらいに、クレジットカードの明細書を見て、暗い気持ちになるでしょう。
私が若い頃、フェリシモでお金を使いすぎた話は何度も書いています。
当時はネットがなかったので、カタログ通販です。来月届けてもらうものを注文し、忘れた頃に、赤い箱に入った雑貨が届くと、ドーパミンがあがりました。
買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。
その赤い箱は、誰かからのプレゼントのような気がしたのです。
しかし、もちろん、自分で注文したので、支払いは自分持ちです。
自分以外の誰かからの「プレゼント」「贈り物」という感覚を持ち込むと、無駄遣いに気づきにくいもの。しかも、頒布会のように毎月、コンスタントに買い物していると、確実に、お財布にダメージを与えます。
どうしても、自分にプレゼントをしたい人は、「プレゼント用」「暮れの衝動買い用」に予算を組んでおくといいでしょう。
3.先に借金を返す
クレジットカードや消費者金融に借金があるなら、買い物より借金を返すことを優先してください。
ここで言う借金は住宅ローンや、ビジネスに対する融資など、ある程度の信用がないと貸してもらえない借金ではありません。
誰でも簡単に借りることができ、借金なのに、借金であるように思わせない借金、それも金利が高い借金を問題にしています。
たとえば、クレジットカードのリボ払い。
リボ払いは、返済期間をずるずるとのばすことができ、その結果、返済総額や支払っている金利がわかりにくくなります。
カードによるローンやリボ払いがある人は、「借金している現実」に直面するのが嫌で、毎月の請求分をなんとなく支払いながら、その一方で、やはりカードで、好きな物を買ったりします。
こんな状態にあるなら、しばらく買い物はやめて(買わないと生きていけない物やサービスだけを買う)、一度、きれいに借金をクリアしましょう。
ストレスレベルが大きく下がりますよ。
クレジットカードの借金を返して、お金に振り回される人生から抜け出す。
4.すぐに使う物を買う
「あると便利そう」「いつか使うかもしれない」。そんな気持ちから購入する「近い将来使うかもしれない物」の買い物を減らしましょう。
使うかもしれない物は、「使わないかもしれない可能性」が同じぐらいあります。
と言うより、使わない可能性のほうが高いです。
買い物が好きな人たち(現代人の大半がそうです)は、何かが必要になったら、即購入しているはずです。
だから、「買っておくといいかもしれないわね」と思う物は、今すぐ必要な物ではありません。
それが、本当に必要になるときまで待ちましょう。
ふだん、断捨離をしているとき、捨てようとしている物が、なぜ、ガラクタになってしまったのか、考えてみるといいですよ。
「そのうち使うから安い時に買っておこう」「あると、便利かもしれないわね」と思って、買った物がたくさんあるんじゃないですか?
必要に迫られていないのに何かを買ってしまうのは、その品物が欲しいというより、その品物がもたらしてくれそうな未来に期待して買っています。
そうした品物は、野望ガラクタになりやすいもの。 家にガラクタがたくさんある人ほど、注意が必要です。
半期に1度の野望ガラクタ捨て祭りのススメ。今日こそ現実と折り合いをつけよう。
5.買う前に考える
店舗やネットショップで見て、すぐに買ってはいけません。
たとえ、一目惚れだったしても、購入まで、30分は待ちましょう。
たまたま入った雑貨屋さんで、ガラス製の素敵なティーポットを見つけたとしましょう。
「ああ、こういうの、ずっと前から欲しかった」
こうあなたは思うかもしれません。
ずっと前から欲しかったわりには、そのティーポットを見るまでは、ティーポットを買う予定など何もなかったのに。
こういうときも、すぐに買わないでください。
いったん店を出て、そのへんの休憩所やベンチに腰を落ち着けて、買ってもいいかどうか考えてみましょう。
考えるべきことの例:
・いつ、どこで、どんなふうに使うのか?
・何回ぐらい使うのか?
・使わないときは、どこにしまっておくか?
・そもそも、買うお金はあるのか?
・30日間待つノートに書いてあった品物か? 書いてなかったとしたら、例外にするその理由は何?
・これを買うと、生活がどんなふうに変わるか?
・これを買うことで、増える負担はないか?
・これを買うと、新たな買い物が増えはしないか?
・家に似たような物はないか?
・これを買うお金を、ほかのことに使えるのではないか?
全部で10項目出してみました。
最低でも、このぐらいは検討してから買ってください。
断捨離に苦労している人は、これまであまりにも、気軽に買い物をしすぎたのです。
あなたはお金に余裕があって、「お手軽な買い物」を繰り返したとことで、銀行残高にたいしたダメージはないのかもしれません。
しかし、経済的な余裕があろうとなかろうと、無駄な物を家に入れると、ストレスが増えるのは全員に共通します。
「ガラクタにはしない」という強い確信があるときだけ買いましょう。
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お金の無駄だけじゃない。使い切れないほど買い込むことが心を疲れさせている。
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今回はミニマルライフのメリットについて書いています。
ぜひ、お読みください⇒60代は小さく暮らす。ミニマルな生活に変えてよかった3つのこと | ESSEonline(エッセ オンライン)
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年末年始の買い物の失敗を防ぐ心構えを紹介しました。
このブログをよく読んでいる人は、すでにやっていると思いますが、ネットショップやリアル店舗からの、お知らせメールは極力、解除してください。
ショップのメールを日常的に読むのは、いつも誰かに、「これ、買うといいよ」「あれ、買うといいよ」「これは絶対買わなきゃ」「あれを買わずにどうやって暮らすのだ?」とリマインダーをもらうことです。
これだけ、毎日うるさく言われたら、たとえ、買わないように心がけていても、「買ったほうがいいよね」と思ってしまいます。
知らせがないと生活に支障があるのものだけを残し、残りはきれいさっぱり解除しましょう。