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絵を描くので画材や道具がたくさんあります。創作活動とミニマルライフは両立するでしょうか?
この質問に回答します。
まずメールをシェアしますね。Hさんからいただきました。
画材や道具がどんどん増えています
件名:ミニマリストと物作り
いつも筆子さんのブログを楽しく拝見しております。
私は絵(アクリル画)を描いています。
モノを増やさないよう気をつけていても画材道具がどんどん増えてしまうのが悩みです。
ミニマリストになるべく日々いろんなものを捨てているのに、同時にモノを作り出すというジレンマがあります。
幸せになるために行っている2つのこと、ミニマリストと創作活動を物理的にも精神的にも両立できるのでしょうか。
Hさん、はじめまして。お便りありがとうございます。
いつもブログを読んでいただきうれしいです。
アクリル画を描くのは趣味ですか? それともお仕事でしょうか?
ここでは趣味だと仮定して回答しますね。
最初に結論を書くと、創作活動をしても、ミニマルに暮らすことは十分可能です。
ミニマルライフの定義
まず、ミニマルライフとは何か再確認してみましょう。
ミニマルライフは、物理的なものを、できるだけ持たない生活をすることではなく、自分にとって、いらない物を持たない生活です。
必要ないものや、使わないものを持ちません。
そうすることによって、自分が大事にしたいものを大事にして暮らします。
詳しくはこちら⇒レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない
リソースとは?⇒私たちが持っているいろいろなリソース~たっぷりあるから、そんなに買わなくても大丈夫。
趣味は人生を楽しく豊かにしてくれるものですから、捨てることはありません。
特に創作は、自己表現することなので、大きな喜びをもたらしますよね?
どちらかというと、受動的な消費者でいると、不用品が増えると思います。
何かを作りだす人は、ただ消費する人より、意図的に暮らしているからガラクタは増えにくいんじゃないでしょうか?
いずれにしろ、創作活動に取り組む時、レス・イズ・モアの精神でいれば、ガラクタは増えませんよ。
具体的には以下のことをやってください。
画材や道具はちゃんと使う
すでに持っている画材や道具をちゃんと使うことを意識します。
私も、塗り絵を始めてから、色鉛筆やマーカー、クレヨンなどの画材が増えましたが、買った画材はまんべんなく使うよう努力しています。
たとえば、数が増えすぎたマーカーは、塗り絵だけでなく、モーニングページの筆記に使って、相当使い切りました。
色鉛筆のセットの中で、あまり減らない色を見つけたら、優先的に使うようにしています。
上手に塗り絵を塗りたいと思う一方で、買った画材をちゃんと使うことも意識しているわけです。
ちゃんと使うためには、自分がどんな画材や道具を持っているか把握する必要があります。
手持ちのワードローブを調べるのと同じ要領で、どんなものが、どこにどれだけあるのか、ちゃんとわかるようにしてください。
使いたい時に、すぐに使えるよう、必要なメンテナンスをして、取り出しやすい場所に置いておく工夫も必要ですね。
もちろん、使わなくなった画材は手放します。
使う画材や道具を厳選する
似た用途のものがたくさんあると、ちゃんと使うことができないので、ベーシックなものを厳選します。
アクリル画を描くとき、そんなにたくさん道具はいりませんよね?
絵の具、紙、筆、筆を洗うもの、パレット、ぞうきんぐらいでしょうか。
下地を塗るなら、ジェッソなんかもいるかもしれませんが。
ベーシックで、汎用性の高いものや、自分が本当に使うものだけを持つようにすれば、そんなに画材は増えないでしょう。
よく使い、使うことで喜びを得られる画材や道具だけ手元に残してください。
洋服がたくさんあると、着るものに迷ってストレスが増えるように、画材がたくさんあっても、前に進むことができないものです。
以前紹介したTEDトークでは、「画材や道具が多すぎると、クリエイティブになれないから、制限をかけたほうがいい」と、アーティストのフィル・ハンセンさんが言っていました。
制限があるからこそ素晴らしい物が生まれる:震えを受け入れる(TED)
必要なものだけを買う
今後、画材をむやみに増やさないことも大切です。
本当に必要で、使うつもりのあるものだけを買ってください。
私も塗り絵を始めたときは、YouTuberが持っているものを、深く考えることなく買って、画材を増やしてしまいました。
しかし、最近は、自分のスタイルというか、塗りたい塗り絵や、塗り絵をとおして手にいれたいものがわかってきたので、買うとしてもかなり慎重です。
ベーシックなものが揃っていれば、じゅうぶん絵を描くことを楽しめると思います。
以前、お菓子作りの道具についても同じことを書きました⇒道具が少ないほうがお菓子やパン作りは楽しめる
「道具も材料も最低限にして、シンプルなレシピで繰り返し作ったほうが、パンを焼くスキルが身につく」と、門間みかさん(パンを作る人)が言っています。
こちらの記事で紹介⇒貧乏主婦のお金をかけない楽しみ(前半)~ミニマリストへの道(46)
絵を描くことも同じではないでしょうか?
同じ紙や画材を使って何度も描かないと、その画材のくせがわかりませんよね。
もちろん、創作に何を求めるかは、人によって違うから、画材をいろいろとり揃えるのが楽しい人もいると思います。
ですが、どんなアーティストも、よりよい作品を作りたいと思っているでしょうし、作品の質をあげるためには、画材や道具は厳選したほうが効果的です。
広く浅くやるのではなく、狭く深くやったほうが、スキルが身につくし、喜びも大きいですよね?
こういう考え方をすれば、創作活動は、十分、ミニマルライフと両立しますよ。
作品は手元に残さない
描いた絵を手元におかず、捨てるか、ほしい人にあげてしまえば、絵は増えません。
私は塗り終わった塗り絵は、基本的に捨てます(裏が白いものは、メモに使ってから捨てます)。
とっておくのは、とても絵が気に入っているものだけです。
以前、キティの塗り絵本を紹介しました⇒質問とその回答特集(親にもらった物の処分方法、英語の勉強法、塗り絵)。
塗った塗り絵を切り取って、ノートに貼ったりもします。
上で紹介したフィル・ハンセンさんは、わざと残らない作品を作っています。
作品をこわすたびに、ニュートラルな気持ちになって、次の作品に向かう意欲がわくそうです。
生活のほかの面をできるだけミニマルにする
画材や道具を厳選するといっても、絵を描く生活は、描かない生活に比べて、ものが増えます。
そこで、生活のほかの部分はできるだけシンプルにしてください。
衣類、調理器具、家具調度、書籍、パーソナルケアグッズなどは、できるだけミニマルにするといいでしょう。
何度も書いていますが、湯シャンにして、化粧もやめてしまえば、使うパーソナルケアグッズを大幅に減らすことができます。
画材を買うお金を捻出しなければならないから、ほかのものに使うお金は、おのずと減るので、生活全般のシンプル化はそんなに難しくはないでしょう。
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仕事でものが増えている場合も、そこにあるものが、本当に仕事のパフォーマンスをあげることに貢献しているのかどうか考えて、そうでないものは手放してください。
それではあなたも、質問や感想などありましたら、お気軽にお寄せください。
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