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どうしたら、相手に自分の気持ちを伝える勇気がでるか、という質問(恋愛相談)をいただきましたので、この記事で回答します。
最初に書いておくと、私は知らない人の恋愛や結婚、離婚に関する相談は受けたくありません。その人のことも、事情もよくわからないですし、他人の恋愛・結婚事情について詳しくなりたいとも思いません。
この記事では、恋愛に限らず、何か行動したいときに、どうやったら一歩踏み出せるか、という視点から回答します。
ではメールをシェアします。Kさん(女性)から、いただきました。やや長いので小見出しは私が入れました。
どうしたら勇気が出ますか?
件名:恋愛相談
4月からこのブログに刺激を受けてぼちぼちと片づけをしています。今まで見ないふりをして放っておいたものを片付けられて、とても感謝しています。
今回、6月にあるお別れがあり、もう3週間心が晴れず、不注意から物を壊したり、指を切ったりと、影響を受けているような感じです。
行動を起こせず悩んでいます
何度かこのブログに失恋相談もあり、私も行動しようと思うのですが、現実になるとなかなか行動を起こせず、どうしたものかと悶々と悩んでいるのです。
お別れというのは、実際お付き合いしていたわけでもなく、ただ普段の買い物で出会っていた店員の人のことなのです。
その人がよそから移動してこられてすぐの頃から、ふと視線を感じるようになり、また、なぜかよく近くに来られたり、そばを通られたりして、明らかに好奇心か、興味というか好意なのかなと思いました。
私はそれほど魅かれることもなかったので、視線を避けたりして通り過ぎていました。
その人の態度はずっと変わることなく続き、私もいつもの感じで通り過ぎていました。
5月の後半ごろから、さらに明らかに目の前からすれ違われたり、私が帰り際に前を歩かれたりして、接近の度が増したなぁと、何だかおかしくなって、愉快に感じていました。
人から好意を感じるのは、本当はうれしいことだし、私も少しずつ好意を感じていたと思います。
その人は、私には不機嫌そうな表情なので、声もかけづらく、お互い無言でした。
「いつかお話ししませんか?」と私から声をかけてみようかなという気持ちになっていました。
突然、相手がいなくなった
ところが、その直後、急に顔を見なくなり、「あれ?」と思っていると、どうやら転勤されたようなのです。
突然のことに、私はかなりショックを受けてしまいました。その人がいないお店が、とても寂しく思ってしまいました。
1年半くらいの出会いで、かなり喪失感が大きく、私は寂しがりなのだと思います。
一度も好意を伝えるような態度や言葉もかけなかったし、そうしようと思っていたことができなかった自分に後悔しているのだと思います。
ほかの店員に転勤先を聞いてみようかなと思ったりしましたが、それもなかなか行動できずじまいです。
聞いたところで、電話をして「おはなししませんか?」と今更言えるのだろうかと不安になったりして、毎日辛いなぁと感じています。
筆子さんなら「気持ちを伝える」ほうのお考えだろうと思います。勇気も何も、自分が納得するほうを選ばれるのだろうと思います。
私が勇気を出せるご助言をいただけるとうれしいなと思って、相談させていただきました。
Kさん、お便りありがとうございます。
このブログが片付けの参考になっていればうれしく思います。
「何度かこのブログに失恋相談があり」と書かれていますが、そんなものはないはずです。もしかしたら、他のブログと間違えていませんか?
「夫が嫌いだから別れたい、どうしたらいいか?(つまり夫を断捨離したい)」という質問はわりとありますが、ブログ上ではそんなに答えていませんし(たいてい、おたより引用不可です)、ご本人にも、「そんなことは、自分で考えて決めるしかありません」とお伝えしています。
さて、Kさんは、彼に連絡をとりたいが、その勇気が出ない、勇気を出せるようになりたい、と思っているのですよね?
Kさんのケースは、べつに勇気なんて必要ないです。
行動すれば結果はついてきます。今後とるべきアクションを3つ考えてみました。
先延ばしせず今できることをさっさと行動に移す
ごちゃごちゃ考えずに行動することが、一番重要です。
Kさんは、彼に連絡をとって、ちょっとお話をしたいのですよね?
それが、いま、Kさんが最も求めている状態ですね?
それならば、その状態に近づくための行動を、いますぐしてください。
具体的には、彼がどこに行ったか、現在の居場所を突き止める行動となります。居場所がわからなければ連絡のとりようがありません。
メールにあるように、ほかの店員さんに聞けばいいです。「このあいだまでいたあの人、いま、どこにいますか?」と。
常識のある従業員なら、ほかの従業員の個人情報を開示すべきではないとわかっているから、本人の電話番号なんて教えるはずないですし、転勤先にしても、私なら、そんなに簡単には言いません。
私なら、「え、どうしてそんなこと聞くんですか?」と聞き返すか、「一度、本人に確認をとって、折り返し本人から連絡させます」と言います。
しかし、世の中には、個人情報なんて全然気にしていない人もいるし、やたらと口の軽い人もいますので、教えてくれるかもしれません。
その一方で、何も教えてもらえない可能性もあるし、実は彼は退職してしまって、今どこにいるのか誰も知らない可能性だってあります。
しかし、こういうことは、一度、他の店員に聞いてみないとわからないのです。
まだ何も聞いていないうちから、「相手に電話でうまく話ができるかどうかわからない」などと悩む必要はありません。
そんなことは連絡先がわかってから考えればいいのです。
最終的なゴールに向かって、いまの自分ができる行動を積み重ねていかない限り、現実は何も変わりません。
「いまの現実がつらい」と思うなら、その現実は行動することでしか変えられないのです。
ただ、現実の変え方はもう1つあります。
自分の考え方を変えることです。
彼のことをあきらめて、「うじうじ悩むのはもうやめよう」と決心すれば、時間の経過とともに、気持ちは落ち着いていくでしょう。
こちらにしたって、ただ悩んでいるのではなく、自分でそう決めることが必要です。
メールを拝見する限りでは、いまのところ、Kさんはこちらの道は考えておられないようですね。
関連記事⇒この先どうしたらいいのかわからないと悩んだらこれを読んでください。
自分が何を恐れているのか考える
行動をおこせないとき、たいてい人は恐怖を感じています。
何かが怖くて行動に出られないのです。
その恐怖がなんであるのか、具体的に明らかにしてください。
もしかしたら、恐れる必要のないことを勝手に恐れているのかもしれないし、恐れても仕方がないことを恐れているのかもしれないし、いくら恐れても、何の解決につながらないことを恐れているのかもしれません。
彼に会いたいのに、Kさんが3週間、何のアクションも起こさない理由、それはなんですか?
「いや、僕、べつにあなたに興味ありません」と相手に拒絶されることですか?
「転勤先まで追っかけてくるなんて、しつこい人だなあ」と相手に思われることですか?
拒絶されたって、「しつこい人だ」と思われたって、Kさん、べつに失うものなんて、何もありませんよね?
決して愉快な気分にはならないでしょうが、「ああ、すべては私の思い過ごしだったんだ」とわかりますから、もう、もんもんと悩む必要はなくなります。つまり、今の状態よりはましになります。
「これからは、早め早めに、自分の気持ちを伝えよう」という学びも得られるでしょう。
それに、これは、多くの人が忘れがちですが、恐れていることが必ず起こるとは限りません。
ものごとが自分の希望する方向に動く可能性(成功する可能性)も、失敗する可能性と同じぐらいあるのです。
Kさんのケースだと、相手の方が、Kさんを好きだったけど、「何も言えず、そのまま、もとの店を離れることになってしまった」とおっしゃるかもしれません。「これからは、外で会いませんか?」みたいな方向に行く可能性だって、充分あります。
恐怖について⇒恐怖に打ち勝つ方法。3つの質問を投げかければいい(TED)
コンフォートゾーンを出る練習をする
「勇気を出せる助言」として、ふだんからコンフォートゾーンを出る練習をすることをおすすめします。
コンフォートゾーンとは、自分が心地よくいられる領域、安全圏のことです。
不安だったり、気まずかったりしても、できるだけ自己主張する練習をしてください。
自分の希望を率直に述べたり、しっかり断ったり、ノーと言ったりするのは、結局、コミュニケーションスキルだと思います。
スキルなので、練習すればするほど、自分の気持ちをはっきり伝えることのできる人になります。
こちらのTEDでは⇒行動を起こす科学:アイデアを形にするには?(TED)、行動する力は、筋肉と同じように、トレーニングすれば向上する、と言っています。
いつものルーティンとは違うことをやったり、ふだんなら決して声をかけない人に声をかけてみたり、何か新しいことを始めてみたりして、コンフォートゾーンを出る練習をしてください。
やっているうちに、行動的になるでしょう。
Kさんは、彼の視線が気になりながらも、恥ずかしいからか、気まずいからか、よくわかりませんが、1年半、何も言わなかったのですよね?
ここ、不思議なんですが、私なら、店で店員にじーっと見られたら、その時、絶対、何か言いますよ。「あの、なんですか?」と。
私もKさんと同じで、とても内気な性格で、よけいな交渉や争いは避けたいと思って生きています。娘からは、「ママはおだやかで人畜無害な人」と言われています。
若い頃は、人畜無害のままでもよかったのですが、質問や自己主張すべきときはしておかないと、自分のためにならないな、という体験を何度もしたので、最低限、言うべきことは言うようになりました。
たとえ、そのときは、いやだ、めんどくさい、と思っても。
そうしたら、だんだん自己主張できるようになってきたので、やはり練習は大事だと感じています。
関連記事もどうぞ⇒人が先延ばしする4つの理由とその対策
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メールにはKさんの年齢が書かれていませんでしたが、女子高校生/女子大生あたりですかねえ。
継続的に買い物に行く店があり、しかも、その店には1年半、全く口を聞かない店員がいたのなら、Kさんは20代前半ぐらいで、その店とは近所のスーパーやコンビニでしょうか。
率直に言って、たまに買い物に行った先で見ていただけの人を好きになれるのかなあ、口もきいたことないのに? と思います。
相手の店員さんにしても、もし本当にKさんに興味があるなら(個人的に親しくなりたいと考えていたのなら)、声をかけていたのではないでしょうか?
仮に彼が本当にKさんを好きだったとしても、ただ店で顔を見るだけでの関係でいい、と思っていたからこそ、1年半、何の交渉もない状態が続いたのだと思います。
すべては、Kさんの思いすごしではないか、という気もします。
しかし、彼と会うことができなくなって、寂しいと感じているのは事実ですよね。その現実を変えるために、ぜひ、アクションをおこしてください。