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ネガティブなできごとがあり、なかなか前向きになれない。こんなとき筆子はどうするか?
この質問に回答します。
メールの引用不可なので、差し障りない形に箇条書きします。差出人は、T子さんとします。
ネガティブに考えてしまい苦しい
・今の職場を、来年の春にやめる
・自主退職だが、上司から退職をすすめられたからそうなった
・いろいろ問題があったから、いつかはやめようと思っていたが、やめさせられることになり悲しいし悔しい
・そんな自分が恥ずかしい
・転職活動をすべきだが、前向きになれない
・こんなだめ人間を雇ってくれる職場はないのでは? 転職してもまたやめさせられるのでは? と考えてしまう
・筆子はネガティブな物事をどのように捉え、どう行動するか?
ネガティブにとらえるのをやめればいいだけ
T子さん、こんにちは。お便りありがとうございます。
T子さんは、私のブログを読み始めて、日が浅いのでしょうか? 記事を半年分ぐらい読めば、私の回答は想像つくと思います。
私は特にポジティブな人間ではありませんが、ネガティブなことを引きずるタイプでもありません。
現実をありのままに受け入れることを信条としており、そのほうが結果的に自分のためになると信じています。
自分のことをダメ人間だと思ったこともないし、自分のやっていることを誰かにやめさせられるとも考えません。
ネガティブなことばかり考えて苦しいなら、T子さんも私のように考えてください。
どんなできごともよくも悪くも解釈できます。
今、T子さんは悪い部分だけに光をあてていて、よいほうは無視しています。お便りに、「どうしてもネガティブに考えてしまう」とありますが、この思考は、自分で強制的に軌道修正できます。
ネガティブに考えるのを完全にやめることができないとしても、それと同じくらい、ニュートラルな考え方(客観的に今回のできごとを考える)や、前向きな考え方もするよう心がけてください。
そのほうが精神衛生にいいし、毎日もっと楽しく過ごせます。
どうせ生きるのなら、苦しみながら暮らすより、楽しみながら暮らすほうがいいですよね?
どうしたらそうできるか? 今回は7つアドバイスします。
1.哀悼期間をもうける
哀悼期間は人の死を悲しみ痛む期間ですが、その要領で、心がとても痛かった今回のできごとを悲しむ期間を自分で決めて、その期間はどっぷりネガティブにひたってください。
時間がたてば最初のショックはやわらぎ、「このままではだめよね」と勝手に前向きになると思います。
期間は1週間でも1ヶ月でも半年でも1年でもいいです。好きな期間を選んでください。
来年の春、仕事をやめて、すぐに次の仕事を始める必要はないですよね? 貯金があるなら、1年ぐらい、センチメンタル・ジャーニー(感傷旅行)に行ってのんびりするといいでしょう。
2.ネガティブタイムを決める
哀悼期間をもうける時間もお金の余裕もないときは、日々のスケジュールに落ち込む時間を入れましょう。
あらかじめネガティブになる時間をもうけて、その時間は思いっきり落ち込んだり、自分を恥じたり、かわいそうに思ったり、上司や職場の同僚をうらんだり、後悔したり、怒りを感じたり、セルフイメージをどん底に突き落としたりすることに全力で取り組んでください。
1日15分ぐらいがおすすめです。
その日のネガティブパワーはそこで徹底的に使いきり、残りの時間はもっと現実的に過ごしましょう。
モーニングページに、恨み言をえんえんと書けば、長くても1ヶ月ぐらいで気持ちが落ち着くと思います。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
3.気持ちに向き合う
今、モーニングページを紹介しましたが、「心が傷ついた!」と思うできごとがあったら、自分の気持ちに向き合って、そのまま受け入れるとラクになります。
モーニングページでもブレインダンプでも、その他なんでもいいので、自分の気持ちを書き出してください。
このとき、自分のことをジャッジしないこと。
自分では感じたくない感情が出てきたら、「ああ、今、私はこういうふうに思って、こういうふうに傷ついているんだ」と淡々と考えるようにしましょう。
無理に前向きになろうとしなくてもいいです。
「前向きにならなきゃ」と思っていると、そうできない自分に腹が立つし、セルフイメージが悪くなります。
4.できごとと自分の価値を切り離す
T子さんは、今回のできごとを「失敗」もしくは「挫折」と捉えていると思います。
人間、誰でも、失敗や挫折、失望を経験します。
失業した、失恋した、受験に失敗した、クレジットカードで大きな借金をした、仕事で大失敗した、など。
こうしたエピソードは、それぞれ1つのできごとにすぎません。
そうしたできごとと、自分の価値をダイレクトに紐付けないでください。
失敗と同じくらい、うまくいっていることもありますから。
いくらたくさん失敗しても、自分の価値は変わらないと考えましょう。
失敗が自分を損なわせることはありません。むしろ、失敗は、何かを学ぶいいチャンスです。
さらに、人の評価が自分の価値を変えることもありません。
この点については以下の記事を読んでみてください。
こちらの記事もおすすめ⇒いつも私に意地悪をする人に、仕返しするのはありですか?←質問の回答。
5.長期的な視野に立つ
T子さんは、人生でなしとげたいことや、仕事やプライベートでやってみたいことがあると思います。
すでに起きてしまった挫折体験に目を向けるのではなく、これからやってみたいことや、人生のゴールに目を向けるともっと前向きになれるでしょう。
後ろばかり見るのをやめて、前を見ればいいのです。
ブレインダンプで、これからやってみたいこと、手に入れたいもの、改善したいことなど、リストアップしてはどうでしょうか?
6.すべてを許して次に行く
起きたことはもう変えられないので、「ああ、こういうできごとがあって嫌だったけど、もう終わりにしよう」と考えて次に行ってください。
ネガティブなことを考えるのに、時間や意識を使うのはエネルギーの浪費です。
そんなリソースがあるなら、もっと楽しいことに使ったほうが、自分のためになると思いませんか?
今、T子さんは、上司や同僚を恨んでいるかもしれませんが、人を恨んでいても何もいいことありません。
悪感情や怒りをながながと感じているとストレスになります。慢性的なストレスは、免疫機能を抑制してしまうので、風邪やインフルエンザにかかりやすくなりますよ。
まだその職場で数ヶ月働かなければならないので、いやな気分で働いていたら、またいやなできごとが起きて、ネガティブ気分が倍増します。
結局、ネガティブに考えるか、ニュートラルに考えるか、ポジティブに考えるかは、自分の選択です。
ポジティブ思考は学習できる。前向きになる4つのポイント教えます。
ふつふつと怒りが湧いてきたとしても、その怒りにいつまでも振り回されるのは得策ではありません。
自分のことをダメ人間だと思うのも、エネルギーの無駄遣いなのでやめましょう。
自分を責めるのをやめる方法~自分を「ダメ人間」と思っても誰のためにもなりません。
7.筆子ジャーナルのTEDの記事を可能な限り読む
ここ数年、毎週月曜日にTEDトークを訳して記事にしています。
最新記事はこちら⇒時間の奪い合い:ソーシャルメディアのコスト(TED)
TEDにはいろいろなトークがありますが、シンプルライフや心の整理に役立つ講演を意識的に選んでいるので、毎日1本読んでください。
その記事を読んでいるときは、ネガティブ思考にならないと思います。
TEDの記事は、まとめ記事を入れて450本以上ありますが、その半分ぐらいは、生き方の記事だと思いますし、どんな記事も、日々の暮らしのプラスになります。
番外:他のことをする
脳は1度に2つのことを考えられないので、ネガティブ気分になってきたら、ほかのことをして気持ちを切り替えてください。
部屋の片付けをするとか、何か勉強するとか。
もちろん、深呼吸や瞑想でもいいです。
私は毎日ブログを書いていますが、読む人が納得できるような説得力ある記事を書くのはけっこう難しいので、読んでいるあいだ、雑念はいっさい消えます。
漢字ドリルや計算ドリルをするのもいいかもしれません。
では、T子さんが、楽しく過ごせることを祈っています。
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読者の質問に回答しました。
毎日、嫌な気分になることばかりトレーニングしていると、そういう神経回路が強化され、よい気分になりにくい人になります。
そのため、ネガティブなことばかり考えるのがくせになっている人は、「どうしてもネガティブに考えてしまいます」と言うのです。
でも、人間ならよい気分になる能力(脳力)があります。
できないと思っているからできないだけです。暮らしの中に楽しいことを見つけて、感動したり、楽しんだり、ほっこりしたりする活動を意識的に盛り込んでください。
それではあなたも、何か言いたいことがありましたら、メールください。お待ちしています。