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感謝することが苦手だ、次々と新しい物が欲しくなる、他の人(友人や、世間一般の人)が自分より幸せに見えて、すぐにみじめな気持ちになる。
そんな人に、感謝できる下地を作る方法をお伝えしています。
今回は、すでに自分が持っているものに満足する練習のすすめです。
新しい物が欲しい人は、自分がすでに持っている物に対して、あまり価値を見出していません。
まあ、使わずしまいっぱなしにしていたら、価値もヘチマもありませんよね。
家にある物や、自分の中にあるものとちゃんと向き合って、価値を引き出してはどうでしょうか?
4つ方法を紹介します。
1.家にある物をしっかり確認する
すでに持っている物を、ちゃんと確認します。
収納ケースやたんすの奥のほうにしまいこんでいると忘れてしまうので、ひっぱりだして、どんな物がどれだけあるのか、目視してください。
中身を確認するために、書き出すといいですよ。
とはいえ、家中にあるすべての物を書き出すのは、とても大変な作業なので、自分が次々と買ってしまう物や、次々と欲しくなる物にしぼってやってみるといいでしょう。
書き出すのが面倒なら、写真にとってもいいです。
実例:フリーザーの扉に入っている物のチェック
例として、フリーザーの中にある食べ物をチェックしてみましょう。
いま、我が家の冷蔵庫の扉にあるものだけ引っ張り出して、写真にとってみました。
我が家の冷蔵庫(あまり大きくない)のうち、8割~9割は夫のスペースです。夫は自分しか食べない・飲まない物を買って、冷蔵庫やフリーザーに入れています。
扉の裏だけで、こんなにあります。
輪切りのバナナ(黒くなっている)をラップで包んだものが8個ぐらいあります。
この場合、「輪切りバナナのかたまり、8個」と書きます。
なぜ、コーヒーや、冷凍野菜の入っていた袋まで入れているのか謎です。
きっと何か用途があるのでしょう。
コーヒーの入っていた袋2枚、冷凍野菜の袋2枚、茶色い紙袋1枚、と書きます。
こんな感じですべて、書き出したら、それを見て、どう思ったか、感想も描いておくといいでしょう。
私なら、こう書きます。
「夫は食べ残したものを捨てることができない人間だ。まあ、こんなこと、前からわかってはいた。
放置したあと忘れてしまうから、こんなにバナナがあるのだろう。
私なら、空袋を冷やすことに、電気代や冷凍庫のスペースは使わない」。
自由に書いてください。
ふだん忙しいと、フリーザーや冷蔵庫、パントリーの奥に食品を詰め込んで忘れるので、きっちり出して、1つひとつ確認しましょう。
フリーザーの中の食品を例に出しましたが、クローゼットの中の衣類、下駄箱の中の靴、ドレッサーの中のコスメ、子供部屋にあるおもちゃ、本棚の中の蔵書、引き出すの中の文具など、対象はいろいろあります。
私は、2018年に、塗り絵用の画材を買いすぎたので、色見本を作るついでに、手持ちのものをすべて確認しました。
色見本帳はこちらで紹介⇒明るい1年をすごすためにおすすめしたい5つの習慣。
2.価値を引き出すことを意識する
どんな物をどれぐらい持っているか確認したら、それぞれの価値を最大限に引き出す方法を考えます。
バナナの輪切りをフリーザーに入れたままにしておいても、何の価値も生まれません。
食べ物は食べてこそ、価値が生まれます。
私が夫なら、しばらくバナナの買うのをやめて、冷凍庫にあるバナナを使ってスムージーを作ります。
夫が週に何度スムージーを作って飲んでいるか知りませんが、週に1回なら、8週間、バナナを買うのをやめれば、冷凍バナナを消費できます。
冷凍すると長持ちしますが、あまりに長い間、冷凍庫に入れておくと、冷凍焼けして、風味も、栄養価も落ちます。
さっさと食べたほうが、バナナの価値を最大限に引き出せます。
使わない物をたくさんためこむ人は、
・手持ちの物をまったくかえりみないライフスタイルの持ち主
・しまいこむと、安心する人
・数を集めることが重要な人
・新しいものをどんどん買うことがクセになっている人
・所有欲を見たすことが重要な人
・お金を使うことが好きな人
こんな人だと思います。
いずれも、物を買って、その価値を享受することは二の次です。
この場合、せっかく買っても、価値を生じさせないままにしているから、価値を受け取っていません。だから、その物に対して感謝できないのではないでしょうか?
感謝できない状態を作っているのは、自分なのです。
手持ちの物、1つひとつに、価値が生じる状況を用意して、実際に、その価値を受け取れば(自分にとってプラスになるよう、物を使えば)、ありがたいと思えるでしょう。
3.新しいものを追い求めない
価値を引き出せる人になるために、どんなときも、すでに持っているものを使うことを心がけてください。
新しい服が欲しいと思ったら、すぐに買わず、手持ちの服を着ます。
ふだん着ないから、「価値のない服」「どうでもいい服」になっているだけで、ちゃんと着れば、服としての価値は充分引き出せるものです。
どんなにがんばっても、価値を引き出せないときは、断捨離したほうがいいでしょう。
これまで、常に、新しい物を買うことに意識を向けていたから、手持ちの物の価値に気づけなかったということ、ほかにもあると思います。
以前、ブルーレイレコーダーが欲しいという読者からメールをもらったことがあります⇒すぐに物が欲しくなる私。どうしたら物欲がなくなりますか?←質問の回答。
この方が、ブルーレイレコーダーを買って、何をしたいのか、私にはわかりませんが、テレビ番組を予約したいのであれば、買うのをちょっとがまんして、すでに予約した番組を見てください。
または、リアルタイムでその番組を見てください。
新しいドラマや映画は、結局、すでに世に出た作品のバリエーションです。
物語の原型みたいなものは、神話、民話、聖書、ギリシャ悲劇あたりにあって、その後、発表された作品をまめに追いかけなくても、神話を読んだり、古い作品を見ておけば、用が足りる気がします。
まあ、私はもともと、古い映画やドラマが好きだから、そう思うのかもしれません。
すでに自分が好きで録画したドラマをもう1度見れば、新しいドラマを見たときと同等の価値か、むしろもっと深い価値を引き出せるのではないでしょうか?
新作のドラマや映画が見たいと思うのは、それが新作だからです。
このような作品から、新作であるという価値を取り去ると、わざわざ見るほどの作品ではなくなるかもしれません。
すでに見た作品でも、たいてい内容を忘れているから、新作みたいなものです。
「新作だから、まだ見ていないから、きっと楽しいに違いない」と思うかもしれませんが、「新しいから、面白いに違いない」というのは思い込みです。
新しい刺激を追い求めていると、新しい刺激が必要な状態から抜け出せません。
新しいものは、手にしたその瞬間に古くなるので、常に、次の新しいものが必要になり、今あるものに感謝できません。
4.感謝できるスキルを磨く
感謝できることが見つからない人は、クイズをするように(自らに課題をだして)、感謝できることを探してください。
たとえば、あいうえお順で出してみるのはどうでしょうか?
あ:朝日
い:いつも駅で食べる立ち食いそば
う:海辺で拾ったきれいな貝殻
え:笑顔
お:幼友達
か:辛子のきいた納豆
き:きょうの天気
く:クリームソーダ
け:毛糸
こ:子猫
こんなふうに。
感謝することが見つからないという人は、これまで感謝することを探した経験があまりないから、見つからないだけです。
感謝することもスキルの1つなので、練習すれば、そのうちいろいろと見つかるようになりますよ。
人は何も持たずに生まれてくるので、今、自分のまわりにある物は、生まれたあとに、誰かからもらったり、誰かが作ったのを買ったりしたものです。
ありがたいですよね?
この続きはこちら⇒毎日感謝をためていく:感謝できるようになる方法(その3)
その1はこちら⇒リマインダーとしての感謝ノートのすすめ~感謝できるようになる方法(その1)
持っている物に満足する・関連記事もどうぞ
自分への感謝とは⇒[Q&A]読者の質問への回答:自分への感謝と、食品ロスをなくすこと。
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すでにある物に満足することをおすすめしました。
とりあえず、家にどんな物があるのか、本気で調べる、というのをやってみてください。
買ったまま(もらったまま)、忘れている物がたくさんあると思います。