備蓄食料

ミニマルな日常

最終更新日: 2024.01.23

不安からたくさん備蓄する自分を変えるには?

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不安から、食料品や日用品をたくさん買って溜め込む状態に、自分でうんざりしている読者の相談に回答します。

最後に、エッセオンラインの記事の告知もあります。

まず、メールをシェアしますね。

こまめさんからいただきました。



不安すぎて備蓄してしまう

件名:不安から備蓄してしまい自分に困っています

筆子さんこんにちは。

何年も前から筆子ジャーナルを読ませてもらっています。ありがとうございます。

ずっと、転勤などもあり、ミニマムな暮らしをしていましたが、今は一軒家に15年ほど暮らしています。

そこでも、ミニマムな暮らしをしていましたが、コロナあたりから、戦争や台湾有事、食糧危機、地震自然災害など、手に入らなくなったらなど不安もあり、食糧品、日用品を買い込んでしまいました。

一部屋空き部屋を埋めてしまい置き場にも困るほど。。

自分で見ても、自分の馬鹿さ加減と心配性がすぎるとげんなりします。

家族にもあきれられました。

最近は、何度も筆子ジャーナルを読んで不安を払拭しているつもりですが、最近、紅海の船舶が通れなくなったりして、昔のオイルショック以上のことがあったらとか、それによりインフレが3倍くらい加速するかもなど思っていしまい、またなくなったら買えばよいのものを、買い出ししてしまいそうな自分がいます。

自分の心配性からなのか。買って物を埋めたら、正直気分が悪い自分がいます。

今は一生懸命備蓄した食べ物を食べて減らしていますが、減ると不安でまた買いこみたいと思う自分がいます。

あるものでまかなったり、買わない暮らしが一番と思いつつ、この相反する気持ちをどうコントロールしたらよいものか、気持ちの持ちようなどおしえていただけたらと思います。

そのほかは、そのエネルギーを仕事や一人旅行やしたいことに向けるようにできています。





こまめさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

長く、このブログを読んでいただき、とてもうれしいです。

備蓄に関しては、以前似たような質問に答えています。

先の心配をしだすといろいろ揃えなければならないと思ってしまう。

この記事では、こまめさんと同じように、不安からいろいろ買いたくなってしまう人の相談に答えており、以下の3つのポイントについて詳しく説明しました。

・備蓄するものは家族で話し合って決める

・現実的な心配と備えをする

・コントロールできないことはほっておく

関連記事へのリンクもつけているので、ご一読願います。

今回は、不安から備蓄しないほうがいいこと、そして、不安とうまく付き合う方法をお伝えしますね。

よく考えて備蓄する

不安や恐怖から、後先考えず、ものを買ってためこむと、たいていいい結果になりません。

だから、備蓄は、冷静に、理性的にしてください。

こまめさんは、何日分ストックしていますか?

今、自分が何をどれだけ持っているのか、把握できていますか?

備蓄はたくさんあればあるほどいいわけではないですよね。量だけでなく、質も考慮すべきだし、日々の管理も必要です。

将来にそなえて、日用品をたくさん買い込んだけれど、知らないうちに劣化していた、という体験を教えてくれる読者はたくさんいます。

たとえばこちら⇒義理母がためこんでいた山のような日用品ストックの末路。

こまめさんの備蓄は現実的な思考に根ざしたものでしょうか?

2020年の春、新型コロナウイルスが流行りはじめた頃、当時のカナダの厚生大臣が、自然災害に備える要領で、1週間分の食料、日用品、薬を用意しておくように言いました。

このとき、フードバンクの代表が、フードバンクを利用しているカナダ人は、1週間分の食べ物なんて備蓄する余裕はない、つまり厚生大臣の要請は現実的ではないと声明を出しました。

日本政府は、「最低でも3日分、出来れば一週間分程度の食料品の備蓄に取り組むことが望まれます。」と言っています。

このページ参照⇒備蓄の適切な運用・家庭での備蓄:農林水産省

何も政府の言うとおりにする必要はありませんが、冷静になって考えたうえで、自分の生活環境に合わせて備蓄したほうがいいですよ。

不安をベースにすると自分のためにならない

不安や恐怖は、人の生存本能が起こす反応です。

つまり、この記事で説明している、チンパンジーの思考⇒心のパフォーマンスを最適化するには?~チンプパラドックス(TED)

こまめさんが、「この相反する気持ち」と書いてあるのは、チンパンジーの思考と人間的な思考が一致していないからです。

ではどうするか?

チンパンジーがいることを認めつつも、そのまま暴れさせるべきではないのです。

チンパンジーの思考にいいも悪いはありませんが、この思考だけをベースに意思決定していると、自分のためになりません。

先日、仕返しに関する記事を書きましたが⇒仕返しをすることとはっきり自分の意見を言うことの違い~質問に回答します。

ある人に攻撃されたとき、即、攻撃をし返すのは、チンパンジーの思考です。攻撃に攻撃を返すと、問題は解決に向かわず、むしろ対立が悪化します。

べつにおなかはすいてないのに、甘いものやカロリーの高いものをどんどん食べるのも、チンパンジーの仕業ですが、そういう食べ方をしていると、生活習慣病になります。

新型コロナウイルスが流行っていた時、パニック買いがありましたが⇒パニック買いをしない人になる3つの方法。すぐに冷静さを失う人へ。

あれも、人間らしい冷静な判断ができなかったからでしょう。

ジャングルに住んでいるならまだしも、文明社会に住んでいるのなら、もっと、人間らしい論理的な思考を重要視するべきです。

それは、意識さえすれば、ちゃんとできます。

心配や不安とうまく付き合う方法

心配や不安を感じたら、そのまま突き進むのではなく、一歩ひいて、その心配について考え、これまでとは違う選択をしてはどうでしょうか?

こまめさんは、不安からたくさん買い込んで、かえって気分が悪くなっているとメールに書いています。

つまり、不安を和らげるために、たくさん備蓄しているのに、その不安は消えてないわけですよね?

大量に備蓄をすることが、こまめさんの不安解消に役立っていないのだから、ほかのやり方をしたほうがいいわけです。

まずは、ご自身の不安と向き合うといいでしょう。

いったい、何をそんなに心配しているのか?

昔のオイルショックは、1973年のオイルショックのことですね。

当時、私は中学生で、ニュースでトイレットペーパーの買い占めの様子は見ましたが、私自身の生活は何も変わりませんでした。でも、それは家に備蓄がたくさんあったからではありません。

我が家は庶民でしたが、毎日、ふつうにご飯を食べていました。

確かに、オイルショックのときは、ガソリンは値上がりしました。それにともなってインフレもありました。このとき、政府は省エネルギーを推し進め、自動車メーカーは、あまりガソリンを食わない車の開発に力を入れました。

オイルショックのせいで自殺率があがり、もしかしたら失業率や少年の犯罪率も上昇したかもしれませんが、これらは、家に備蓄があるなしの問題じゃないと思います。

インフレがひどく、当面の生活費がない場合、備蓄した食料や日用品を売ろうとしても売れません。だって、どれも古いから。

そうやって考えると、今、たくさんストックするより、その分のお金を利回りのよい何かで運用したほうがいいような気がします。

むしろ、有事のときは、ピンチをチャンスだと考えるメンタルがあるかどうかのほうが重要です。

こまめさんのように、いつも、不安に突き動かされるほうを選んでいると、そういう思考が強化される(クセになる)ので、今の日常もそんなに楽しくないし、将来起こるかもしれない大変なできごとに対応しにくい思考パターンを身に着けてしまいます。

たぶん、今ならまだ間に合うので、心配と向き合って、もっと冷静な判断をするくせをつけてください。

おすすめは、まずこの本を読むこと。

次に自分の気持ちを書き出すこと。

具体的に何を心配しているのか、ブレインダンプしてください。

頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

もちろん、モーニングページもおすすめです。

ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

そして、心配や不安と付き合う方法を書いた記事を、TEDの記事を含めて、1日1記事ぐらい読んで、自分にあてはめてよく考えてください(内省をする)。

内省は、人間的な脳の部分がすることです。とにかく、人間的な脳が活躍する頻度を上げましょう。

不安をコントロールするのに利用できる記事を3つリンクします。

イライラや不安、心配、怒りを引きずるのをやめる方法~心の掃除が汚部屋解消につながる。

心配や不安でいっぱいの人生から抜け出すには?

心配性は自分で克服できる。恐怖と向き合うことを学ぶ(TED)

以上を1年はやってみてください。

気持ちを書き始めてみても、強く心配に突き動かされるときは、セラピーやカウンセリングを受けるのもおすすめです。

まあ、いきなりプロと話さなくても、家族や仲のよい友人と話してもいいかもしれません。

それと、今もっているストックの中身を把握してください。

備蓄は、ちゃんと管理して、すぐに使えるようにしておくべきですから。

では、こまめさん、これからもお元気でお過ごしください。

あなたの家にあるガラクタ

20日に、エッセオンラインに新しい記事がアップされました。今回は、多くの家に高い確率であるガラクタを紹介しています。

「片づかない家」に必ずあるもの7つ。“もったいない”気持ちを手放して | ESSEonline(エッセ オンライン)

家をスッキリさせたいあなたにおすすめです。

******

自分が心配していることは意外と起きないですよね。

むしろ、誰もまったく想像していなかったことが起きるのがこの世の中です。

たくさん備蓄していても、地震にダイレクトに見舞われたり、水害にあったりしたら、全部ムダになります。





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