居眠りする女子高生

健康・アンチエイジング

最終更新日: 2017.09.11

春の眠気と疲労感を解消する5つの方法

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は強い眠気を感じたり、みょうに疲れる人が多いですね。眠気を解消して元気でいられる対策を5つお伝えします。



人が長く眠るのは冬場だけど春は眠い

実は春だから睡眠時間がよけいに必要というわけではありません。むしろ、人がより長く寝ているのは冬場です。

ですが、今の時期、眠い、だるいと感じる人が多いのは本当です。

春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)ということわざがあります。これは「春は眠り心地がいいので、朝(暁)が来ても、気づかないで、すやすや眠ってしまいます」という意味です。

このことわざは、中国の唐の時代の詩人、孟浩然(もうこうねん 689-740)の詩の一節がもとになっています。

8世紀の詩です。

そんな古い詩からできたことわざが、いまだに人々の口によくのぼっているということは、やはり、春先に眠い人が多いのです。リアル睡眠不足の人が、眠いのはあたりまえですが。

私も、数年前までは、毎年、春はとっても眠かったです。毎日たっぷり8時間は寝ていたのに。ですが、ここ数年、春だから眠いということはなくなりました。

多くの人は、疲れているのを、眠いと勘違いしています。

春に疲れる3つの理由

なぜ春、疲れてしまうのか、その原因に関して、いろいろな説がありますが、3つ紹介しておきます。

1.自律神経の自然な反応

この時期、冬から春への気候の変化に対応するために、体がいろいろ調節しているから疲れます。

自律神経の自然な反応というわけです。

人の新陳代謝やホルモンのバランスは、外的な刺激の影響で変化します。外的な刺激でもっとも影響があるのが、太陽の光と気温です。

冬場、体幹の体温は、夏より少し低いのだそうです(その差はほんの少しです)。そのため、代謝がゆっくりになり、ほかの季節より、メラトニンが多く分泌されます。

メラトンは、睡眠を促すホルモン。詳しくは⇒メラトニン(睡眠ホルモン)を自然に出し眠りを向上させる方法:サプリより生活改善を

そのため、冬はいつもより、眠くなります。日照時間も短いので、実際、ふだんよりみんな多少多めに寝ています。

春になって、太陽の光が強くなり、日照時間も長くなると、半ば冬眠モードだった人の体が活動モードに変わっていきます。

体温もほんの少しだけあがり、冬場より、セロトニンの分泌が増えます。セロトニンが増えると、明るい気分になりより活動的になります。

セロトニンについてはこちらをどうぞ⇒セロトニンを自然に増やす5つの方法。サプリは使わず幸せになる

しかし、こうした変化がスムーズに一晩で行われるわけではありません。人によっては、冬場、供給の少ないセロトニンを使い果たしている場合もあります。

体内の調整に数週間必要であり、その間、なんとなく疲れた気分になるのです。

2.人間のスケジュールの都合

年度の変わる4月は、新しい環境やスケジュールに適応しなければならない人も多く、体力も消耗するし、気疲れもします。

また、開放的な気分になる春は、お花見など、野外でのイベントも増え、スケジュールがタイトになりがちです。

そこで、必然的に忙しくなり、疲れてしまうのです。

日本にはありませんが、多くの国には、デイライト・セービング・タイム(夏時間)というシステムがあります。

夏の長い日照時間を有効に活用するために、時間を1時間進めることです。

体験してみないとわからないと思いますが、夏時間になると、体内時計が狂って、睡眠パターンに慣れるまで、微妙に体調が悪くなります。事故も増えます。

私も、時間が変わって1週間ぐらいは、いつもぼーっとしています。

人間は習慣の動物なので、少しでもパターンが乱れると、疲れてしまうのです。





3.花粉症などのアレルギーのせい

日本では花粉症の人が多いですが、欧米でも、花粉がたくさん飛ぶ春先は、くしゃみがとまらなくなったりする人が、少なからずいます。

アレルギーになってしまうと、どうしても、夜ぐっすりと眠ることができません。

別に自分はアレルギーではなくても、家族にアレルギーの人がいれば、必ず影響を受けて睡眠パターンが乱れます。

以上の理由から、睡眠不足の人が増え、昼間眠気を感じてしまうのです。

では、春の眠気に打ち勝つためにどうしたらいいのでしょうか?5つの簡単な方法を紹介します。

春の眠気の解消法

1.運動する

「疲れているのに、運動しろというの?」そんな声が聞こえてきそうです。

しかし、人は運動不足だから疲れるのです。運動すると、血行がよくなるし、頭に酸素が行くし、いろいろとありがたい化学物質がからだの中で分泌されます。

詳しくはこちらをどうぞ⇒ふつうの主婦(インドアタイプ)が運動習慣を身に付ける8つのコツ 「6.疲れているときこそ運動する」のことろをお読みください。

エネルギーを使えば使うほど、よりエネルギーがチャージされます。

これは、物を使えば使うほど、その物の恩恵を受けることができる、とか、脳は使えば使うほど、ぼけないのと同じ理屈です。

ウォーキングなど軽い運動を日常の習慣にしてください。

2.しっかり寝る

先にも書いたように、「眠い」という現象は、「疲れている」のとは違います。ですが、睡眠不足なら、当然疲れます。

逆に、寝過ぎでも疲れます。眠いからといって、ふだんより余計に眠ると元気になれません。いつもだいたい同じ時間に、必要な分だけ寝るのが好ましいです。

必要な睡眠時間は人によって違いますが、ほとんどの人は、8時間寝ると、「しっかり休めた」と感じるそうです。

やはり8時間前後が目安になるでしょうか。

人によっては、もっと短くても大丈夫だそうですが、いつもいつも睡眠不足の人は、ぐっすり眠ったあとの感覚をすっかり忘れてしまっているそうなので注意が必要です。

夜、しっかり眠るコツはこちらをどうぞ⇒ぐっすり眠るためにミニマリストが心がけている8つのこと

太りすぎていると、質のいい睡眠を取れないので、肥満ぎみの人は、体重を減らすことも検討してください。

3.カフェインを控える

カフェインは依存性があります。依存してしまっている場合、からだがもっともカフェインをほしがるタイミングは朝です。

単に「ふつうの気分」になるために、朝、コーヒーが必要だとしたら、何か問題があります。なぜなら、一晩の眠りから目覚めた朝は、別にコーヒーなど飲まなくても、元気であるのが普通だからです。

朝から、コーヒーに頼っている人は、あまり飲み過ぎないようにしましょう。

もちろん、午後の遅い時間や寝る前にカフェインを摂れば、脳が覚醒してしまい、しっかり眠れません。

カフェインは特に浅い睡眠であるREM睡眠を妨害してしまいます。REM睡眠中は、筋肉がゆるんで、疲労回復が行われている時期です。

それがうまくできないので、朝起きても、疲れている、という状態になります。

カフェインの依存性について⇒コーヒー中毒になっていませんか?カフェインの依存性をわかりやすく解説

4.太陽の光をしっかりあびる

春になると、次第に日照時間が長くなりますが、いきなり長くなるわけではありません。活動モードになるためには、太陽が必要ですが、春先はふつうに起きても、まだ暗い、ということはよくあります。

活動に必要なセロトニンなどの分泌を促すために、太陽の光をたっぷりめにあびておいてください。特に朝方がおすすめです。

朝活で、ドトールコーヒーなどで、勉強している人が多いのですが、たまには、その時間、15分ぐらい、散歩したほうがいいと思います。

朝の光をあびながら散歩すると、脳により酸素が供給されるし、各細胞に栄養が行き渡りやすくなります。

ずっと仕事や勉強をしているのに、今ひとつ思った成果が出ていないのなら、太陽の光を充分浴びていないせいかもしれません。

5.断捨離、あるいは掃除をする

なぜ、掃除をするといいのか?

体を動かすことができるのと、窓を大きくあけて、酸素をたっぷり取り込めるからです。

酸素を取り込めば取り込むほど元気になれます。

さらに、物を減らせば、家中の風通しがよくなります。いつも風通しのよい、光がたっぷり入る部屋で生活すれば、より元気になれます。

断捨離には、ほかにもいろいろなメリットがあるので、物がいっぱいで圧迫感を感じている人は、ぜひお試しください。

もちろん花粉症の人は、こんなことはできません。花粉症の方は、こんなことをして改善を試みてください⇒グッズに頼らない花粉症対策。体質改善が結局1番効果的

* * * *
結局、春の眠気を解消する方法も、健康的な生活をするのとほぼ同じです。特に、太陽の光と新鮮な空気をたっぷり取り込む、というのが大きなポイント。

せっかくの春ですから、できるだけ外に出ることをおすすめします。それと、白砂糖を摂り過ぎると、血糖値が乱れて、疲れやすくなるので、避けてください。





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