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やりたいことをうまく絞る方法を教えてという質問をいただきました。
この記事で回答します。まずメールをシェアしますね。差出人はひつじさんです。小見出しは私が入れました。
やりたいことの優先順位が決まらない
件名:ブレインダンプについて質問です
筆子さんの記事は、断捨離についての技術的なことにとどまらず、内容が深いので、参考にし、出来そうなものは実践しています。
最近はブレインダンプに挑戦しています。
筆子さんの記事を参考に、とりあえず、やらねばいけないこと、やりたいこと、のテーマでやってみているのですが質問がありメールしました。
やりたいこと、のテーマでブレインダンプをする場合、筆子さんはどのような手順で進めていますか?
やらなければならないこと、のテーマについては手順が書いてありましたが、やりたいこと、についてのおすすめの手順があれば教えて下さい。
ちなみに、やらなければいけないこと、のテーマと同じように本当にやりたいことだけをしぼっていければ良いなと感じています。
やりたいことの多くが中途半端に
私はやりたいことが多いのですが、結局中途半端になり、モヤモヤしてしまうことが多いです。
理由の一つは、やりたいことの中での優先順位が自分ではわからず、うまく決められないからかな、と思っています。
どういうことかをもう少し掘り下げますと…
私にとってはやりたいことではあるのですが、やらなければならないことではないといいますか、人から言われていたり、期限があることではないのが、優先順位を決めにくい理由です。
やりたいことを始めても、達成に時間がかかることだと段々モチベーションが下がり、他のことをやりたくなってしまったりします。
それはまるで、SNSの情報を次から次にスクロールして見てしまう時のような集中できていない状態だなと感じています。
頭の中が、やりたいけど未達成のことが積もりグルグル考えがちになっていて、気持ちだけ焦っていたりすることが多いです。
思考をクリアにし、やりたいことをスムーズにこなして達成感を味わえたら良いなと思っています。
過去の筆子さんの記事や、他にも調べてみたのですが、自分ではうまく見つけられませんでしたm(__)m
おすすめの手順について教えていただけたら嬉しいです。
どうぞ、宜しくお願い致します。
ひつじさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
ブレインダンプを試していただき、うれしく思います。
ひつじさんの質問は、ブレインダンプのやり方というより、やりたいことの優先順位の付け方だと思います。
優先順位の付け方は何度も書いていますが、ひつじさんが、うまく見つけ出すことができなかった理由は、記事が多すぎるのと、私の記事の書き方にあると思います。すみません。
今回は、「やりたいことを絞りこむ方法」というタイトルにしました。さらに、記事の最後に関連記事をのせておきます。
私のやり方は、「やらねばならないこと」と同じで、やりたいなあ、やれたらいいかも、と思ったことを思いついたままざーっと書くだけです。
このとき、実現できるかどうかは気にしません。
そもそも、やりたいと思ったことをすべてやれるはずがないので、この段階では、特に制限はもうけず、やりたいことをどんどん書きます。
書き終わったあと、どのようにしてやる順番を決めるかですが、これは人によって好みがあると思います。
1)上から順番に片っ端からやっていく(思いついたもの順)
2)ピンと来たものからやっていく(直感に従う)
3)やりたいタスクからやっていく(やりたい度合いの強いもの順)
私の場合は、やりたいことで、かつ、今すぐに始められること、そして、やると自分の未来がよくなりそうなこと(やる意味のあること)から取り組みます。
つまり、ある程度、絞り込んでしまうのです。
ただ、これは、私がもう60代の半ばに近く、人生の残り時間が、20歳や30歳の人に比べて、少ないからです。
今、もし30代なら、残り時間なんて意識しないと思います。
ひつじさんの年代がわかりませんが、メールを見た感じでは、わりと若い方のようなので、「こんなふうに絞り込むといいだろう」と思うことを以下に書きます。
一番やりたいことから行う
ブレインダンプをして、やりたいことを全部書き出したら、もっともやりたいことから行うのがいいと思います。そのさい、以下の3つを考慮して選ぶといいでしょう。
1)やりたい気持ちが強いもの
理屈関係なく、やらないではいられないことをまずやります。
これは、たいてい自分が好きなことですから、やれば心から満足できるし、人生の質があがるはずです。
会いたい人には会って、誰かに伝えたいことがあるなら伝えて、食べたいものがあるなら食べて、行きたいところがあるなら行く、読みたい本があるなら読む、学びたいことがあるなら学ぶ、という感じです。
これは、あくまで自分がやりたいことで、他人が「やりなさい」ということではないし、世間的にやっておいたほうがいいかもしれないことでもありません。
やりたいことだけど、準備が必要なタスクは、今すぐできる準備から行います。
2)自分にとって重要なこと
1)に紹介したことに比べて、やりたい度合いがそこまで強いわけでもないが、自分の人生にとって重要なことを行います。
私で言えば、日々のスロージョギングは、今は習慣になっているので毎日、自動的に行っていますが、歩き始めたころは(最初は散歩から始めた)、「こんなふうに歩いている時間がもったいないかも」と思ったりもしました。
でも、健康でいるために運動は欠かせないから、やりたいことの中でも、重要度が高いことなので、やっているわけです。
この話は新刊に書いています⇒新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け中)
このカテゴリーに入るタスクを知るためには、分の人生のゴールやもっとも大事にしたいことを知っている必要があります。
自分の価値観に沿った暮らしをするには?:心を満たす方法(その2)
3)時間的に急ぐもの(今じゃなきゃできないこと)
やりたいことの中には、いつでもやれることと、今しかできないことがあります。
たとえば、出産や育児。私は39歳で出産しましたが、安産だったので、経済的事情が許せば、もう2人ぐらい生みたいなと思うぐらいでした。しかし、人によっては、高齢出産がこたえる場合もあるし、生んだあとの子育ても、体力があったほうがうまくいきます。
子供は欲しい、でも体力に自信がない。こんな場合は、早めに出産しておいたほうがいいので、やりたいことの優先順位の上にくるでしょう。
ほかの例で言えば親孝行。「孝行したい時に親はなし」ということわざがありますが、通常、親は自分より早く死にますから、親と何かしたいと思うなら、これも早めにしておいたほうがいいです。
ほかにも、年齢制限があって今しかやれないことってありますよね。ワーキングホリデーとか。
このようなタスクは早めにやるべきです。
以上3つが最優先でやるべきこと。その他のタスクも、同じ判断基準を用いれば、順番をつけることができるでしょう。
焦りを感じることについて
やりたいことなのに、達成に時間がかかるとモチベーションが下がることに関してですが、それが本当にやりたいことなら、途中で疲れてやる気がなくなり休むことはあっても、そのうちまたやり始めるはずなので、そんなに気にしなくてもいいと思います。
人は、同じことをしていると飽きるので、ちょっと休んでほかのことをして、新鮮な気分でまた戻ってくるのは、むしろいいことかもしれません。
やりたいことすべてを、全部とことんやる必要もないし、そんな時間もないでしょう。
私は語学が趣味ですが、他の人が言うような、「ネイティブみたいになりたい」とか、「字幕なしでドラマや映画を見たい」なんて野望は持っていません。
そんな目標を達成しようと思ったら、ものすごく時間がかかり、他のこと(ブログを書くとか)をやる時間がなくなります。
だから、その時々に、趣味に使える時間や、今のレベルや志向に応じて、「今年は、こんなことができるといいなあ」とわりとゆるめの目標を立てて取り組んでいます。
やりたいことを決めるとき、どこまでやるかを考えてみるのもいいかもしれません。
バンジージャンプみたいに1回やってみればそれで充分というものもあるでしょうから。
それでは、ひつじさん、これからもお元気でお暮らしください。
優先順位に関する過去記事もどうぞ
やりたいことがたくさんあって、気持ちが休まらないときの対処法。
やりたいことを見つける7つの方法~やりたいことがわからない人へ。
ブレインダンプを始めたら世界の見え方が変わり、とても精神状態がよくなった。
仕事や家事の優先順位を決める6つのポイント。やりたいことをやれる人生に。
自分の時間がないというイライラから抜け出す方法~シンプルライフで叶います。
もっと自分の時間を作る5つの方法~ミニマリストのアプローチを使ってみよう。
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読者の質問に回答しました。
やりたいことがいっぱいあっても、時間には限りがあるので、本当にやりたいことからやっていくのが一番いいと思います。
自分の一番の願いを叶えることができたなら、たくさんのことをできなくても、満足できます。