いらない贈り物

ミニマルな日常

最終更新日: 2018.03.23

ほしくないプレゼントの上手な断り方。これ以上余計な物を家に入れないために。

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義理のお母さんのところに遊びに行くたびに、服やお菓子をくれて困っている、上手に断る方法はありますか、というお便りをいただきました。

この記事で回答します。

基本的な解決法は1つだけです。

きっぱり断ること。

これに尽きます。

他人の行動は変えられないので、何でもかんでもくれようとするお義母さんの思考や行動はコントロールできません。

しかし、自分の行動は変えられます。これまで、ノーと言えなくて、しぶしぶ受け取っていたと思いますが、今後は、「いりません」と言って断ってください。

以下に、角のたたない断り方を紹介します。



1.マインドセットを変える

まず、差し出されたものは必ず受け取らなければならない、という思い込みを捨てます。また、義理の両親がくれようとするものを受け取るのは、親孝行である、という思考も変えてください。

親孝行なら別の方法でもできます。物のやりとりだけが親孝行ではありません。

贈り物はその人の愛情の印かもしれません。けれども、相手がいらないと言っている物までくれようとするのは、愛情の押し付けです。

不用な物を受け取ることを拒否する権利は誰にでもあり、そうすることは別に悪いことでも何ともないのです。

プレゼントをくれようとしている人が、本当に自分(貰い手)のことを考えているのなら、「気持ちはうれしいけど、いりません」と言われたら、その意見をちゃんと尊重してくれるはずです。

義理のお義母さんからの申し出を断ったら、角がたつ、と思っている人も多いのですが、角がたつ、たたない、は結局、自分が判断することです。

もちろん、断ったあと、お義母さんに罵倒されれば、しっかり角がたっているわけですが、そうならない場合もたくさんあります。

一度思い切って、断ってください。

案外、あっさり引き下がってくれるかもしれません。

不用な物にはノーと言ったほうがいい理由を詳しく解説⇒断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法

2.礼儀正しく、かつ簡潔に断る

断ることは、別に悪いことではないので、あれこれ言い訳をする必要はありません。気持ちはありがたく受け取り、物はきっぱりと断ります。断り方のパターンは2つあります。

どちらを使うときも、最初に「ありがとう」をつけてください。

パターン1)ノー+理由

ありがとう、でもいりません(お気持ちだけいただきます)、なぜならば~と理由を添えます。

先日紹介した、ゴミを出さない生活をしているベア・ジョンソンさんは、不用品が家に入ってくるのを拒否するために、「家にはゴミ箱がないから」と言っているそうです。しかし、ふつうのライフスタイルを送っている人には、この理由は理解しがたいです。

ベア・ジョンソンさんの話⇒ベア・ジョンソンに学ぶゼロ・ウェイスト・ホームを作る5つのルール(TED)

こんな理由ならわかってもらえるでしょう。

●家、狭くてしまう場所がないんです。

●今、断捨離してるんです。

●転勤族だから、物を持たないようにしています。

●同じ物、家にいっぱいあります。

●もらっても食べません。

●最近ミニマリストになりました。

●ダウンサイズしてるところです。

●もらっても使い道がありません。

●趣味じゃありません。

断捨離、ダウンサイズ、ミニマリストという言葉を知らないお義母さんには説明してください。興味を持ってくれれば、一緒に持たない暮らしを目指すことができます。

パターン2)ノー+提案

断ってから提案をします。理由を添えるより難易度が高いです。

パターン1と同じように、「ありがとう、でもいりません」と言ってから、提案します。

●他の人にあげたらどうでしょうか?◯◯さんとか?

それをもらったら有効活用してくれそうな人をとっさに考えて、提案します。◯◯さんは「お義姉さん」「お義兄さん」など誰でもいいです。

●◯◯に寄付したらどうでしょうか?

寄付を促します。バザーやフリマを利用しているお義母さんなら、そういうものに出すことを提案してください。

寄付先の例はこちらに書いています⇒上手な不用品の処分の方法~譲る、売る、捨てる

●着てみて似合わなかったら返していいですか?/うまく使いこなせなかったら返していいですか?/◯◯に入らなかったら返していいですか?/食べてみてまずかったら捨てていいですか?

このように尋ねてみると、気の利くお義母さんなら、「よっぽど欲しくないらしい」と気づきます。

しかし、お義母さんによっては、「うん、いいの、いいの、捨ててもらっていいから、持ってって」と言う恐れがあります。相手をよく見て使ってください。





断るコツ

断り方のコツは

●感謝の意は伝える

●簡潔に話す

●きっぱり話す

●正直な気持ちを話す

この4つです。

いったんは受け取って、自分でよそに回したり、捨てたりする方法もあります。

ですが、これは自分の仕事が増えるし、すぐに行動に移せない人は、そのままどこかにしまって放置するので不用品が増えます。

何より問題なのは、もらい続けていると、相手がプレゼントをくれ続ける、ということです。

すると、「いつももらいっぱなしじゃ悪いから母の日や敬老の日やクリスマスにお礼をしなきゃ」と考えるようになります。

苦痛を感じながらいらない物をもらったお礼として、貴重な家計からお金を捻出し、物を買わなければならなくなるのです。

最初はノーと言いにくいかもしれませんが、慣れの問題です。勇気を出して「いりません」と言いましょう。

補足:断りやすい状況を作る

ふだんから、いらない物を断りやすいように根回ししておくことをおすすめします。たとえばこんなことです。

1.自分のライフスタイルを伝えておく

私は、ブログで大々的に「ミニマリストです」と表明しているため、親しい友だちはもちろん、家族も何もくれません(ただし母親は、たまに物を送ってきます)。

そうすると、いちいち断る必要が生じません。

ミニマリストになる必要はありませんが、自分のライフスタイルに関する情報をお義母さんにシェアしてください。

●物を増やさないようにしている

●余計な物は持たないようにしている

●近ごろ片付けをがんばっている

●家をダウンサイズしたいと思っている

●シンプルに暮らしたいと思っている

●ゼロウエイスト(ゴミなし)生活を目指している

など伝えて、実際に、実践している様子を見せれば、「人がせっかくあげようとしているのに可愛げのない嫁だ」という誤解を受けることもありません。

捨てる女。

断捨離していることを伝えよう。

2.もらいたがらない

実家に行くたびに、いろいろもらってくる人がいます。これがいいか悪いかは別にして、よけいな贈り物を受け取りたくないなら、どんな物に対しても、こちらから、「ください」と言わないほうがいいです。

気に入らないものは欲しくないけど、気に入ったものはどんどんもらいたい、という態度でいると、うまく行きません。

実家で持て余している家電があり、そっちで使ってもらえないかしら、という打診があったとき、ちゃんと使う気があるならもらってもいいと思います。

しかし、

●本当に必要な物だけを持つ

●不用な物を無理に使おうとしない

という基本ルールを徹底したほうが物が増えません。

無理やり使おうとすると無駄が無駄を再生産します⇒検索 無理して 無理して使っている物を捨てる(プチ断捨離18)

必要なものは必要なときに自分で買う、というポリシーを持てば贈り物に煩わされることはありません。

3.距離をとる

自分なりにきっぱり意志表示しても、やっぱりお義母さんは物をどんどんくれてしまう、うまく断ることができない、断るときものすごいストレスを感じる、といった場合は、お義母さんと距離をとってください。

簡単なのは訪問回数を減らすことです。

メールやテキストメッセージ、LINEなどで連絡を取り合っていたら、頻度を下げてください。

友達から物をもらってしまう時はこうして解決⇒いらない贈り物をきっぱりと断る方法。プレゼントを受け取ってはいけない時もある。

****

大昔、夫の母も私に物をくれようとしたことがあります。

夫が、「母さんが、君にバッグをあげたいと言ってるけど」と私に言ったのです。だから、「私バッグはもうちゃんと持っています」と答えました。

お義母さんは、「そのバッグは、いい物なの?」と言いました。

いい物とはブランド物ということです。

義理母はブランド物をアウトレットショップで買うのが好きで、値段が安いと、すごく幸せを感じるタイプです。この傾向はしっかり夫に遺伝しています。

私は「ふつうに使えているので、ほかのバッグはいりません」と答えました。

その後、化粧品をくれようとしたときは、「化粧はしません」、花柄のノートをくれようとしたときは、「花柄の物は使いません」と言って断りました。

そのうち、何もくれなくなりました。

もし、バッグやコスメをもらっていたら、今頃、大量のいらない物に囲まれていたと思います。





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