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物の買いすぎ、ためこみすぎを反省して、買わない挑戦を始め、一応終わったらしい読者のお便りに返信します。
買い物習慣を変えたおかげで、よいことがいっぱいあったが、今でも、良さそうなものを見るとうっかり買ってしまうのが問題だそうです。
まずメールをシェアします。差し出し人はようこさんです。小見出しは私が入れました。
良さそうな物があると買ってしまう
件名:買わない挑戦後の変化
あれから1年半ほど経ち、成果と課題が見えてきました。
よくなったこと
まず、当たり前かもしれませんが、買い物を減らした分、貯蓄できました(コロナ禍で旅行や外食がなくなったこともあります)。
毎月カード請求額と少ない貯金残高を見比べてソワソワしていた時期もありましたが、無事にお給料半年分ほどの貯金がひとまずできました。
貯金だけではつい下ろして使ってしまうことがあるため、積立投資(少額で低リスクなもの)にも毎月一定金額を充てることを半年間続けています。
また、買い物が減ったことで、自分が何をどれだけ持っている、使っているか分かり始め、沢山あるストックの使い切りを意識したり、不用品は潔く捨てられるようになりました。
つい買ってしまうもの
課題は、「必要そうに見えるもの」をまだ買っていることです。
安い、お得、残りわずか、福袋などを理由とした買い物は減りましたが、「いずれ使いそう」「生活がより良くなりそう」「私に似合いそう」「あると便利そう」で買ってしまうことがあります。
このうち半分くらいはきちんと役立てているので自分の中では良い買い物でしたがら、残り半分は買わない方がよかったものです。
特に化粧品、服、健康食品(サプリやオーガニック)が多いです。
自分の持つ量・使う量が分かり始めたので、無闇に量も種類も増やさず、いつも使う物を必要な分だけ買うべきだと分かっています。しかし、良さそうな物を見つけるとつい買ってしまいます。
一進一退ではありますが、日々筆子さんの記事を読むことで、気持ちを引き締めたり改めたりすることができています。
長くなりましたが、可能であればまた記事でコメントいただけると嬉しいです。
まだまだ先行き不透明な世の中ではありますが、どうかお元気でお過ごしください。
ようこさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
買い物習慣を変えた結果、いいことがたくさんあってよかったです。
貯金もできるようになったのですね。
ようこさんという名前の読者の方、ほかにもいらっしゃいますが、内容から察するに、こちらでお便りを紹介したようこさんだと思います。
買ってもいいものを知るために、買わない挑戦中に考えたほうがいいこと。
ようこさんは、買わない挑戦を1年ほどやって、今は、もうやっていないのでしょうか。
前回の記事では、「買わないチャレンジが終わったあと、どんな買い方をしたいかわからない」という相談内容でしたね。
私なら、買わない挑戦を継続します。
衝動買いは諸悪の根源
「良さそうな物を見つけるとつい買ってしまう」って、要するに衝動買いです。
衝動買いしたうちの半分は使うが、残り半分はゴミになっているわけですよね? つまり、50%がゴミとなっています。
役立たない半分は、今も家にあるのでしょうか、それとも処分したのでしょうか?
ブログに再三書いていますが、衝動買いはひじょうに問題のある買い方だと私は思います。
大事なお金が無駄になる、ガラクタが増える、余計な仕事が増える、ストレスが増える、後々ゴミになって地球を汚す。
諸悪の根源です。
たまにはいいですけど。
衝動買いのデメリットを補ってなお余りがある時以外は、しないほうがいいでしょう。
衝動買いで得られるいいことって、その時の高揚感だと思いますが、ほかにも何かいいことあるでしょうか。
私なら、衝動買いをうまくコントロールできるようになるまでは、買わない挑戦を続けます(ルールは目的によって変えます)。というか、今でも、買わない挑戦をしています。
今回は、良さそうなものを買ってしまうのを防ぐ方法を5つ書いてみますね。
買わない挑戦とは?⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
1.良さそうなものってそもそも何? ニーズなの?
買わない挑戦を始める前に、買ってもいいものをリストアップしていると思いますが、改めて、リストを書いてください。
そのリストに「良さそうなもの」などというあいまいなものを入れてはいけません。
もっと具体的に書きましょう。
たとえば、天然繊維の黒いレギンスで、値段は4000円以内のもの、ただし、在庫が2本以上ないときに限る、というように書いてください。
買ってもいいものリストを具体的に書こうとすると、ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)について、考えざるを得ません。
前回のお便りの返信にも書きましたが、ニーズとウォンツについて、もっと考え、必要ないものをはっきりさせると、衝動的な買い物が減ります。
ニーズとウォンツについて⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
2.手持ちのものをしっかり把握する
ようこさんが衝動買いしてしまう、3つのアイテム(化粧品、服、健康食品)について、しっかり在庫を調べてください。
先日、洋服の買いすぎ防止の記事で、ワードローブを把握するすすめを書いたので、この要領で⇒徹底的に在庫を調べる:本気で服の買いすぎをやめたいあなたへ(その2)。
不用品を捨てて、あとはいる物ばかりだ、と思っていても、意外と自宅に余剰品があるものです。
日本は、贈答品をもらう機会が多いので。
できれば、ノートなど、すぐに手に取れるものに、在庫をまとめてください。
服の在庫調べの記事で、私が塗り絵本を管理しているノート(Tracker)の画像を紹介しています。このノートに、手持ちの塗り絵本とページ数、これまで塗ったページ数、すべて書いてあるので、新しい本が欲しくなったとき、このノートを見ると、買う気が失せます。
家にまだたっぷり塗るものがある、とわかりますからね。
3.すぐに買わない、1週間待つ
「良さそうな物」を見つけても、すぐに買わず、1週間、待つルールを作ってください。
おすすめは、1ヶ月待つことですが、1週間のほうがシンプルで覚えやすいので、こちらのほうがいいかもしれません。
買ってしまうのが、店舗なのか、ネットなのか、わかりませんが、良さそうな物を見つけたら、買うのではなく、手帳に日付とアイテム名を書いてください。
ネットなら、お気に入りや、買い物かごに入れるのもいいかもしれません。
決済は1週間後にします。
1週間たって、やっぱり欲しかったら買えばいいのです。
時間をあけると、たいてい気が変わります。
4.予算を立てる
ついつい買ってしまう品物ごとに、月々の予算をしっかり立てて、この予算を守るようにしてください。
すると、すぐに買わず、来月までがまんすることができるようになります。
ようこさんは、買うお金があるから買っていると思います。なかったら、その「良さそうな物」を今すぐは買いませんよね?
「良さそうな物」は、今すぐ必要な物ではないでしょうから。
そこで、自分で予算というリミット(境界線)を作ってください。
5.自己観察と分析
買い物の仕方をしっかり観察して、その理由を分析してください。
衝動買いするたびに、どんなふうに買ってしまったのか、その時、自分はどんな気持ちだったか、その結果、どんなことが起きたか、それについて自分はどう思うのか。
これからは、どんなふうに買っていきたいか、どんなふうにお金を使っていきたいか、どんな未来のためにお金をためたいか、ということを、考えましょう。
「いずれ使いそう」「生活がより良くなりそう」「私に似合いそう」「あると便利そう」と思って買うそうですが、こうした気持ちが買い物につながる理由を、もう一歩掘り下げて考えるといいですよ。
いずれ使うかもしれないけど、今使うものはあるし、今の生活がよくないわけでもないし(たっぷりあるマインド)、似合いそうなものはすでに家にあるし、あると便利なものは、なくても大丈夫なものです。
それなのになぜ買ってしまうのか?
他の人が、買わない挑戦をがんばっている様子をブログで読めば、初心に返ったり、気持ちが改まったりするので、記事を読むのは悪いことではありません。
しかし、こうした外的刺激から得られるものは、一時的な発奮にすぎません。
一番効果があるのは、内的な動機づけです。
そのために、自己観察と分析は欠かすことができません。
買い物に関する洞察をすすめる話は、過去記事にたくさん書いています。
まとめその1⇒買わない習慣を身につける方法を書いた記事のまとめ
本もあります⇒筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付中です。
このようなものを読みながら、自分としっかり向き合ってください。
それではようこさん、これからもどうぞお元気でお暮らしください。
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読者のお便りに返信しました。
返信と言えば、3日前に、ひよこさんという読者の方からお便りをいただきました。ひよこさん、ありがとうございます。
「返信ください」とあったので、返信したら、メールが返ってきました。
ワイモバイル(Y!mobile)のメールアドレスだったので、たぶん、特定のメールアドレスや、パソコンから発信されるメールの着信拒否をしていると思います。
参考記事⇒スマホでお問い合わせくださる方へお願い
というわけで、返事を出せなかったので、いずれまた、ブログでお便りを紹介し、そこで返信しますね。
ひよこさん、しばらくお待ちください。
それでは、あなたも、感想や質問などありましたらお気軽にメールください。
お待ちしています。