ページに広告が含まれる場合があります。
「大好きな物だけに囲まれて暮らしたい!」といった、物に対する強いこだわりや執着を多少なりともやわらげる方法を紹介します。
がしっとつかんでいるその手を少しゆるめる方法です。
物へのこだわりが強すぎると片付かない
物に対するこだわりが強すぎると、なかなか部屋がきれいになりません。
全然使っていない物なのに、「見れば幸せな気分になるし、そもそも、お気に入りの物なんだから、捨てることなんてできない」と思って捨てないからです。
たとえば、インテリア雑貨が好きだというこの方⇒インテリアが趣味で、部屋も倉庫も物だらけで困っています
好きな物に囲まれて暮らしたいという気持ちが、汚部屋を作っています。
一念発起して、不用品をがーっと捨てても、「もっと素敵な物」「いまの自分にふさわしい物」「新たなお気に入りの物」が目について、また買ってしまう人もいます。
たとえば、シンプルライフを目指しているのに、新しい財布が欲しくなり買ってしまうという方⇒どうしたら、同じ物を長く大事に使えるようになるか。
お2人とも、物に対するこだわりが強いのだと思います。
人の価値観はさまざまですし、物にこだわって生きていこうと、どうしようと本人の自由です。
ですが、もし、もっとシンプルに暮らしたい、身軽になりたい、と思うなら、物に対する強烈なこだわりは捨てたほうが都合がいいです。
第一、疲れません。
私たちは、「物が一番大事」「物がたくさんあるほうが幸せ」「いろいろな物を買うことができるお金が大事」と信じられている、物質主義の世の中で暮らしています。
このような世界にいる限り、物への執着からある程度自由にならないと、いつまでたっても物だらけの部屋で暮らしたり、物を買うことにたくさんの時間やエネルギーを使う生活になったりするのです。
今回は、こだわりをなくす方法を5つ考えてみました。
1.足りない物やことを探すのをやめる
いまの生活に足りないものを探すことに、意識を向けすぎないようにします。
若い頃、私は、「次に買いたい物」をノートに書いていたことがありました。
ようは買い物メモです。
インクがボタつかなくて、すべりのいいボールペン、とか、なんでも書くことができるある程度厚みのあるノートか手帳、なんて書いていました。
私は文房具が好きだったので、「こんな筆記具を使いたい」というこだわりがあったのです。
そのこだわりは、今でも残っています。
文房具にこだわりのない人は、こんな記事は絶対書きません⇒7年持つはずのセブンイヤーボールペン・2017年に買った物
このこだわりは、もしかしたら「愛着」とも呼べるのかもしれませんが、そういうこだわる気持ちのせいで、私はやたらと文房具を買ってしまったと考えています。
常に、「もっといい物」「もっと便利な物」「新しい物」を欲しがっていたのです。
家にある物には見向きもしないで。
常によりよい物を探すのは向上心のあらわれとも言えます。
ですが、物に関しては、これ以上グレードアップさせなくてももう十分だ、という気持ちに落ち着いたとき、私の暮らしはシンプルになりました。
2.人と比べるのをやめる:雑音はシャットアウトする
人と自分の暮らしをいちいち見比べていると、足りないものが目につきます。
ほかの人の生活や持ち物と自分のそれを比べるのをやめると、「こういう物がないと、だめだ」という気持ちから自由になれます。
ふだん私は、テレビは見ないし、新聞、雑誌も読みません。SNSもやらないので、ほかの人が持っている物を見ることもありません。
人に、「あんたの生活は変だ」と言われることもありません。
ところが、日本に帰ると、実家にはテレビがあるし、友達や家族はべつにそんな意図はないでしょうが、人の生活に、いろいろと意見をします。
10年以上前のことですが、友人に、「いま、日本では筆子ちゃんみたいな、真っ黒の髪の毛の人はいないよ(みんな染めている、という話、あるいは、おまえはどうして染めないんだ、という話)」と言われたことがありました。
化粧をしないことや、超カジュアルな服装に関しても、悪気はないのでしょうが、あれこれ感想を言われます。
そういうとき、「ああ、日本って雑音が多いな(人のことはほっとけよ)」と思います。
雑音が多い分、髪型を変えれば、気づいてもらえて、張り合いがある、という人もいるかもしれませんが。
もし、自分は雑音の多い世界にいると思ったら、シャットアウトすることをおすすめします。
テレビを見るのをやめたり、SNSを見るのをやめるのが効果的です。
人と比べない方法⇒人と自分を比べるのをやめる方法。比較をやめれば物を減らせる。
3.物ではなく自分自身をバージョンアップさせる
生活を変えたいとき、物をグレードアップさせるのではなく、自分自身を成長させることを意識します。
よりよい生活にしたくて、人は物を買うわけですが、物を変えても、自分は変わっておらず、買ったかいがないことも多いです。
新しい物を買うと、新しい自分になった気がしますが、変わったのは、持ち物だけで、物にこだわる自分自身は何も変わっていません。
今度、生活の中で何かを変えたいと思ったら、すぐに新しい物を導入するのではなく、まず自分自身を変えられないか、検討してください。
ひとめや世間の反応を気にしすぎない自分になれば、「センスのいい持ち物」や「持っているとかっこい物」、「大人の女性にふさわしいバッグ」なんて物を探したり、買ったりする必要はなくなります。
とかく新しい物を買うと、それにあわせて、次々と別の物が欲しくなります⇒止まらない買い物を止める方法。ディドロ効果のワナを知れ
そのサイクルに入る前に、自分をどうにかできないか考えるのです。
自分をバージョンアップさせるために、ふだんから、自分の心と対話する習慣をつけておくといいです。
いま自分が持っているものが全部なくなったとき、自分に何が残るか考えてみるのも効果的です。
4.ごく小さなことに感謝する習慣をつける
いまの自分の状態に感謝できると、「これがないと、私の生活は完結しないから手に入れなければ!」という強い欲望から開放されます。
先日も書きましたが、人間は同じ刺激をうけていると、すっかりそれに慣れます。
先日の記事⇒恐怖心を手放すには? 日記を読まれるのが心配で書けないときの対処法(その2)
日々の生活も、本当はすごく感謝できることがたくさんあるのに、「あたりまえのこと」と感じるようになります。
そこで、日々のごくささいなことに感謝するくせをつけてください。
大学合格、昇進や昇給、赤ちゃんの誕生といった、大きなことがなくても、毎日の生活の中には、ありがたいことがたくさんあるものです。
春の日差し、鳥の声、桜がきれいに咲いたこと、今朝もおいしくお茶が飲めること、コンビニの店員さんのちょっとした心配り、などなど、いくらでもあります。
いろいろなことに感謝できると、幸福度もあがりますので、とてもおすすめです。
感謝すると心理的によい影響がありますが、すなわちそれは肉体的にも(血圧とか)よい影響をもたらします。
眠りの質もあがると言われているので、ふだん不満や文句を言うことに忙しく、あまり感謝はしない、という方は、意識して、感謝するようにしてください。
感謝の仕方⇒感謝ノートの書き方と女の子のよいところ(Q&A)
5.物ではないものに喜びのたねを探す
お気に入りの物を探して買い集めたり、好きな物に囲まれて暮らしたりするのは、幸福の1つの形ではあります。
ですが、この世の中、それ以外のことにも、楽しいことやうれしいことはたくさんあります。
意識して、買い物や物集めとは違う分野で幸せに感じられることを探してください。
たとえば、植物を育てたり、ペットを飼ったり、子どもの成長に意識を向けたり、趣味を楽しんだり。
物の増えない趣味⇒ミニマリストに最適な趣味とは?物をたくさん持たなくても人生は充分楽しい
お金のかからない趣味⇒ほぼ無料で楽しめる趣味5選。お金の代わりに時間を使う
自分自身に課題をもうけ、挑戦するのも楽しいです⇒人生を変えたいあなたに。30日間チャレンジのアイデア88選。
ずーっと後回しにしていたことをやったり、未解決のまま放置して気になっていた問題を片付けたりしても、とても気分がよくなります。
******
今回は、物に対する強い執着をゆるめる方法を紹介しました。
どんなものでも執着すると、しんどくなります。しがみつくのがあたりまえだと思っていたものも、思い切って手をゆるめてください。
思いもよらない新しい展開が待っているんじゃないでしょうか?