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貯金しなければいけないのに、ついつい物を買ってしまって貯金ができない。どうしたら物欲をなくせますか、という質問をいただきました。
この記事で回答します。
質問者はUさんです。メールは引用しないでください、とのことなので、内容を箇条書きします。
すぐに物が欲しくなります
件名:お金を貯めたいのと、欲しいブルーレイレコーダー
◯私は収入が少ない
◯お金を貯めたい
◯しかし、ブルーレイレコーダーや食器棚が欲しい
◯月1万円貯めようと計画しても、なかなか貯められない
◯物を買うことにお金を使ってしまう
◯このままでは一人暮らしが破綻する
◯「破綻してしまう」と自分に言い聞かせてもすぐに忘れる
◯どうしたら物欲をなくせるのか?
◯アドバイスをください
全部で207文字の短いメールでした。「私ならこうする」ということを5つのアドバイスにまとめます。
1.予算内で生活する
べつに物欲をなくす必要はなく(そんなに簡単になくならないと思いますが)、予算を立てて、その予算内で貯金をし、残りのお金でブルーレイレコーダーと食器棚を買えばいいだけです。
予算の立て方はこちら⇒経済観念のない人がお金を貯められる人になる8つのステップ
Uさんのお仕事はわかりませんが、給料が入ったら、1万円、先に貯金してしまうか、自動的に貯金したい口座に引き落とされる積立貯金を始めてはどうでしょうか?
そうすれば、「貯金しよう」という気持ちを忘れても、勝手に貯金されます。
積立貯金はちょっとやそっとでは引き出せないものにするといいでしょう。
当初の計画をすぐに忘れるなら、忘れない工夫をすればいいのです。
たとえば
◯付箋に目標を書いて、毎日見る場所や手帳、日記帳に貼る
◯毎日、自分のお金の収支をチェックする。それが無理なら週に1度はやる。
◯スマホのアプリなどを利用してリマインダーメールを送ってもらう
「すぐに忘れてしまいます」という人は本気度が足りないのです。本当に自分にとって重要なことなら、脳は覚えています。
毎日、自分の目標を見ていれば、脳は、「あ、これって重要な情報なんだな」と認識します。
繰り返しがポイントです。
これができない場合は、なぜできないのかご自身で理由を考えて、軌道修正します。
非現実的な貯金目標を立てるとうまくいきません。
いくら、「月に1万円貯金!」とノートに書いても、給料が、必要最低限の生活費を使っただけで消えてしまうのなら、1万円は無理です。
その場合は、3000円や5000円に額を減らします。ですが、必ず貯金するようにしてください。
ある程度貯金が貯まったら、ブルーレイレコーダーと食器棚を買えばいいでしょう。共にそんなに高いものではないですよね?
レコーダーも食器棚も中古品を買えば安くあがります。
2.自分の物欲を分析する
物欲をコントロールするために、その正体を掘り下げてください。
なぜ自分は、ブルーレイレコーダーや食器棚、その他の物が欲しいのか、少しじっくり考えてみるのです。
私はブルーレイレコーダーも食器棚も欲しいとは思いません。
ともに生活にどうしても必要なものではありません。「筆子は欲しがっていないのに、なぜ私は欲しいんだろう?」という質問の答えを探すのです。
この答えを見つける過程で、「べつにいらないかも?」と思うかもしれませんよ。
こんなことを考えてください。
・いつ頃から欲しいと思っているのか?
・何がきっかけで欲しいと思いだしたのか?
・自分の生活に本当に必要なのか?
・なぜ必要なのか?
・何に使うつもりなのか?
・どんなふうに使うつもりなのか?
・それを買って何がしたいのか?
・どこに置くのか?
・支払いはどうするのか?
・これを使うとどんなことが起きるのか?
・これを買ってかなえたいゴールって何?
・(必要だと思うなら)どうして必要だと感じるのか?
考えることはいろいろあります。
現代社会では物があふれており、買い物するハードルが低いので、人は簡単に買い物をします。
必要な物、必要でない物、欲しい物、必要でもないし、欲しくもない物を。
簡単に買わず、それが欲しい理由をしつこく考えてください。ノートに書くことをおすすめします。
欲しい物・必要な物の見極め方のヒント⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
ちなみに、私は食器を入れる場所はすでにあります⇒キッチンをダウンサイズするために最近私がやっている7つのこと(写真つき)
3.最近の買い物を振り返る
これまでの買い物を振り返ってみると、物欲をコントロールできるかもしれません。
ここ3年ぐらいの間に、1万円の貯金をする代わりに買ってしまった物を思い出し、1つひとつ検証してください。
こんなふうに。
・いつ買ったのか?
・なぜ、買ったのか?
・どこで買ったのか?
・支払いはどうやってしたか?
・支払ったあとどんな気持ちになったか?
・いまも家にあるか?
・実際に使ったか?
・便利に使っているか?
・これを買って生活がどんなふうに変わったか?
・自分の人生にどんな影響があったと思うか?
・この品物を買ってよかったと思うか?
・貯金すべきお金を払うだけの価値があったか?
私もときどきブログに自分の買ったものについて記事を書いています。
どこで買った、いくらだった、買ってどうなったかなど、わりと詳しく書いていますので、参考にしてください。
フライパンを買った話⇒シンプルライフをめざす私が2017年に買った物(キッチン編)。グリーンパンを導入。
ボールペンを買った話⇒7年持つはずのセブンイヤーボールペン・2017年に買った物
もし、「あ、欲しい!」と思って、すぐに買い、それで終わって、また次の物が欲しくなり、また買う、という行動パターンをとっていたら、1つひとつの買い物にもっと意味を持たせるようにしてください。
貴重な給料をはたいて買うのですから。
買う前にじっくり考え、買うときは楽しく買い、買ったあとは、大事に使い(消費し)、使い終わったらできるだけ環境に負荷のかからない形で廃棄する、というサイクルを意識するといいでしょう。
買う前、買う時、買ったあと(使っている時)それぞれのステージで、自分の価値観をきっちり反映させれば、納得のいく買い物になります。すると、気持ちよくお金を使えます。
買う前に考えるべきことはこちらにも書いています⇒ショッピングが止まらないあなたに伝えたい。物欲を否定せずに向き合う方法、金子由紀子流。
4.自分の生活と他人の生活を比べない
人間は他人の行動に刺激されて物を買うことが多いので、できるだけ人と自分を比べないようにしてください。
これができれば、いま感じている「あれが欲しい!」という気持ちの50%ぐらいは、減少します。
自分のショッピングパターンを分析してみればわかることですが、買い物は多分に感情的な反応なのです。
「これはいまの私の生活にこんな理由で必要だ」と冷静に考えて買うことは少ないと思います。
以下の理由から買ってしまうことが多いです。
・ほかの人が持っているから
・一人暮らしなら、これは持っているべきだから
・この年頃の人は、これを持っているべきだから
・いまの若者なら、これを持っているべきだから
・◯◯を持って、素敵な生活をしている人に見られたい
・セールでお得だと思ったから
・親や友達にすすめられたから
・雑誌/インスタグラム/他人のブログにのっていたから
・テレビで見たから
・楽天のお買い物マラソン/無印良品週間だから
・自分へのご褒美⇒お金を貯めたいなら自分へのご褒美という名の浪費はやめる。
・退屈だから
・レクリエーションとして
などなど。
人に刺激されて物が欲しくなっているのなら、少し距離を置くといいです。
人が買った物が目にふれないように、情報を遮断してください。インスタグラムのアプリを消す、雑誌を見ないといったことです。f
インスタグラムの弊害⇒節約したいならSNS(特にインスタグラム)は見ないほうがいい6つの理由。
人と自分を比べないコツ⇒人と自分を比べるのをやめる方法。比較をやめれば物を減らせる。
5.自分を楽しい気持ちにさせてくれることについて考える
物を買うことが唯一の生きがいになっていると、収入の少ない人は、なかなか貯金までお金を回せません。
実は、世の中には、物を買うこと以外にも楽しいことはたくさんあります。
親しい人と一緒に過ごす、趣味に打ち込む、好きな仕事をする、興味のあることを勉強する、1人でそのへんをブラブラするとか。
「ブルーレイレコーダーが欲しい」「食器棚が欲しい」「◯◯が欲しい」と、渇望することに焦点をあてすぎず、代わりに、楽しいことやおもしろいことをやるほうにエネルギーを注いでください。
お金のかからない趣味を紹介しています⇒ほぼ無料で楽しめる趣味5選。お金の代わりに時間を使う
こちらもどうぞ⇒自分に合った趣味の見つけ方、または有意義な暇つぶしの方法。
Aという物が欲しくてAを買う人はあまりいません。
多くの人は、Aを買って実現しそうな世界を求めて買うのです。どんな世界かというと、少しでも自分が楽しく、幸せを感じられる世界です。
結局、感情を満たしたいわけですから、最初からある程度満たされていれば、「あれが欲しい、これも欲しい、みんな欲しい」という気持ちにはなりません。
感情を満たすために、自分はもう充分持っていることに気づくことも有効です⇒貧乏人の「足りないマインド」から金持ちの「たっぷりあるマインド」へ変換する方法。
こちらの記事も参考になります⇒浪費が止まらない人に送る、物欲にふりまわされない5つの考え方
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今回はすぐに物が欲しくなってしまうときの対処法をお伝えしました。
「物が欲しい!」という気持ちは、人間の生存にかかわる根源的な欲望とは違うので、じっくり考えれば、うまくコントロールできると思います。
「貯金すべきお金を使って物を買う」という行動が完全に習慣になっているかもしれないので、その習慣をこわすことも意識してください。
最初にすべきことは、自分のしていることを認識することです。