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断捨離中に、「これを捨ててちゃって、あとで必要になったらどうしよう?」とか、「いつか、これを使うときが来るんじゃないの?」「私はいらないけど、欲しいという人が出てくるんじゃないの?」と思うこと、よくあると思います。
そして、「いつか使うかも」という気持ちのせいで、不用品なのに捨てないことがありますよね?
こんなふうに、やたらと、未来のある時点でその品物がない状況を心配して、捨てられないなら、今日から、物を捨てているとき、自分に言う言葉を変えましょう。
「いつか必要になったらどうする?」と思ったときに、すぐに言い換えるべき言葉を7つ紹介しますので、試しにやってみてください。
言葉を変えると意識が変わります。そうすれば、不用品をいつまでも抱え込まずにすみますよ。
1.いつかっていつ?
まず、その「いつか」がいつなのか、はっきりさせましょう。
片づけの世界では、「いつかは来ない」と言われます。「いつか」は、文字通り、それがいつなのかわからない将来の曖昧な時点です。
「いつか必要になるかも」というとき、私たちは、決断するのを、将来のいつかに先延ばしにしているだけです。
きょう「捨てる」と決めなければ、ずっとキープできるし、「いつか」と言っておけば、この先もずっと決めなくていい。
そのために、「いつか」と言っているだけなので、実際は、その「いつか」は永遠に来ません。
つまり、「いつか使うかもしれないもの」は、具体的な行動にも、何かの実現にも、まったくつながらないものたちなのです。
そのような、何の実りももたらさないものをたくさん持っていてもしょうがないですよね?
この理由から、「いつか」の「いつ」が具体的に思いつけないものは、さっさと処分したほうがいい、と私は考えています。
2.最後にこれを使ったのはいつ?
メモリの容量に限界のあるコンピュータは、古いもう使わないデータを消去する必要がありますが、そのさい、「最近、もっとも使われていない情報」から捨てるそうです。
⇒よりよい決断をする3つの方法、コンピュータのように考える(TED)
アクセスした日から長い時間がたっている情報に、再びアクセスするには、同じように長い時間がかかるだろうという考え方です。
これは、私たちが日々使っている物にも言えることです。
よく使うものには頻繁にアクセスしますよね?
逆にほとんどさわらないものには、全くさわらない、というか、その存在を忘れています。
片づけをするために、押入れから箱をひっぱりだし、久しぶりに中身を見ると、どれも、すごく重要なものに思えるかもしれません。
しかし、これまで長期間、そのアイテムに全然アクセスしていなかった事実を無視するべきではありません。
きょうは、たまたま捨てるために引っ張り出しただけ。使うために取り出しわけじゃない。
よく考えてみると、去年も一昨年も、整理するためだけにその品物にアクセスしたのではないですか?
3.今の自分に役立っている?
その品物が今の自分の生活に、プラスの役割を果たしているかどうか考えてください。
ポイントは、「今の生活」ということろです。
過去にすごく役立ったとか、将来すごく役立ちそうだ、というのは関係ありません。
あくまで、「今」。「今」が短かすぎると思うなら、今月でも今年でもかまいません。
何の役にも立たない知識やものが人生を豊かにする。確かにそういう面はあります。
一見、無駄な、役にたちそうにないものが、人生を豊かにするのは、いつもの自分にはない新しい視点や体験を与えてくれるからです。
そういう意味では、不用品も自分の人生に役立つこともあるでしょう。
でも、今、目の前にある不用品たちが、いったいいつ、そんなチャンスを与えてくれましたか?
箱の中にしまっておくだけだと、持っていないのと同じです。チャンスもへちまもない。
「人生を豊かにするために持っているの」
そう思うなら、せめて箱の中から取り出して、数日使ったり、飾ったりしてください。
たぶん、「やっぱり邪魔、捨てよう」と思うんじゃないでしょうか?
4.この品物がなくても別にいいんじゃない?
スペースにあまり余裕がないのに、しかも、めったに使わないのに、そのアイテムを捨てずに持っているのは、自分にとって、何らかの意味や価値があるか、どこかで役立っているか、理由はないけど好きでしかたないからだと思います。
ふだんは全然使わないけど、パスタを測るときに便利だから、とか。
パスタメジャーは平べったいし、小さいし、かさばりません。
「かさばらないからべつにいっか」と思って、持ち続けることは多いでしょう。
しかし、そういう、「かさばらないからべつにいっか」と思うキッチンツールがたくさんあると、引き出しの中で、すごくかさばるし、目当てのもの(お玉とか)をさっと取り出せないし、別の目当てのもの(缶切りとか)を見つけられず、また100円均一ショップで買ってしまう、なんてことが起きます。
かさばらないから持っているだけのものは、別になくてもいいんじゃないでしょうか?
パスタの重さをきっちり人数分測らなくても、人生、そんなに困りません。パスタが余ったら、翌日サラダにして食べればいいだけです。
5.捨てたらどんなことが起きるの?
捨てると、あとで必要になったときすごく困る。そう思って捨てない人に言いたいのは、それを手放したあとに起こるかもしれないできごとは、「あとで困る」だけではないということ。
いいことも起こるかもしれないですよね?
スペースがあく、もう見なくてすむ、もう管理しなくてすむ、物が減って暮らしやすくなる、気分が軽くなる、など。
このような、ポジティブなできごともいくらでも起こる可能性があるので、そういうことについて考えてください。
実は、「あとで困る」というのは、かなり起こる確率が低いです。
少なくとも私は、捨てたあと困ったことは1度もありません。
何度も書いていますが、娘の鼻の毛穴パックの外箱を、空だと思って捨てたとき以外は、あとで対処が必要になったことはありませんでした。
詳しくはこちらを⇒もっと早く捨てればよかった7つのもの~元「捨てられない女」の独白
なぜ、あとで困らないかというと、基本的に、必要ないものを捨てているからです。
多くの人も、必要のあるものをわざわざ捨てたりはしないでしょう。
何かを捨てようとするとき、大前提として、「必要ない」「不用である」「もうたぶん使わない」という状況があるわけです。
必要ないから捨てる。このシンプルな行動をわざわざ複雑にするのはやめましょう。
6.ここに置いておくしかないの?
自宅で誰にも顧みられないままほこりをかぶっている不用品。それは、ずっとそこにある必要があるでしょうか?
どうして、家の外に出してはいけないのか?
たとえば、欲しがっている人にあげる、寄付する、メルカリで売る。そんなこともできるのに、なぜ、自分がずっと持ち続ける必要があるのか?
今、それがある場所から、移動させたほうが、自分にとっても、ものにとっても、新しくそれを手にする人にとっても、有益であることは多いと思います。
一度買ったからといって、一生、持ち続けなければならない掟(おきて)などないのに、なぜ、私はいつまでも手放さないのか?
家の中では、「ガラクタ」でも、外に出すと「有用品」になることはよくあります。
ほぼ新品のままだと、手放さずになんとか元を取りたいと思うかもしれません。
でも、支払ったお金は、もう返ってきません。
高かったから断捨離できない? 埋没費用はどのみち回収できません
すでに支払ったお金に執着して、まだまだ使えるものを飼い殺す。それが、あなたのやりたいことですか?
7.私の人生にとって重要なの?
スペースにあまり余裕がないときは、自分にとってさほど重要でないものは、あまり持たないほうがいいと思います。
人生にとって重要なものを考えて、リストアップしてみると、意外と物理的なものは、リストの上のほうに来ません。
たいてい、健康、人間関係(家族、友人)、仕事、夢、目標、信念、自己成長、自己実現、楽しんでやっている趣味、幸福、生きるのに必要なもの(空気や水)といった物理的なものじゃないものが上位に来ます。
人はそういうものが大事で、手に入れたいと思っています。
ですが、これらは、お金を出して買うことはできないし、どうやったら手に入るのかもわからない。すでに持っているのか、持っていないのかもよくわからない。
毎日忙しくて、大事なものがわからないこともあります。
だから、そのへんに売っている、お金を出しさえすれば、誰でも簡単に手に入れられる物をたくさん集めて、本当に大事なものを手に入れたときの気分を味わっているだけかもしれません。
しかし、それは代償行為に過ぎません。ものをたくさん集めても、一番大事なものは手に入らないのです。
ものは生きていくのに必要ですが、幸せになるために、そこまで数はいらないし、逆に数が多すぎると、一番欲しいものをないがしろにすることになります。
■関連記事もどうぞ⇒「いつか使うかもしれない」という呪縛から逃れ、断捨離できるようになる考え方
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「あとでいるかも?」と思ったら、とっさに言うべき言葉を7つ紹介しました。
あとで必要になっても、なんとかなるのが人生です。
不用品を手放すからこそ手に入る可能性にフォーカスするようにしてください。